2010年3月22日

百傑戦3日目

大会初日にH君にいただいた砂糖菓子の霰三盆をいただきながら対局。すっと口の中で溶けます。脳が使えるエネルギーは糖分だけと聞いたことがありますが、これは脳に到達するのが速そうな気がします。



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7ラウンド目。白。Kさん(1369)。ダッチ。白も黒もルークを相手のキングの前に配置する激しいゲームでした。



以前、同じオープニングでKさんには時間切れで負けた記憶があります。今回もタイムトラブルに陥りました。相手は20分以上持ち時間があるのに私は1分を切って綱渡り状態。図は私が 34.Kb1-a2?? を指した直後。白クイーンを動かすと次にディスカバード・チェックが入るのが怖くて、どこでもいいから黒クイーンのライン上から離れようとしました。


1r4k1/2p4R/3p2P1/3Pp3/p1N1q3/P2nP3/KPQ5/8 b - - 0 34

観戦していたIさんのご指摘は「34...Nb4+ で白のクイーンが落ちるはず」。黒には2回その手を決めるチャンスがありましたが残念ながら気が付きませんでした。私はタイムトラブルで具体的なラインを読んでいないにもかかわらず「キングがここにいると危ない」と本能的に察知して危機を回避。勝ち。

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8ラウンド目。黒。Sさん(1639)。ニムゾ・インディアン。中盤の次の局面では私は満足していました。黒キングの前がダブル・ポーンになっていますが、ポーンは1つ得しているし、白はIQPです。



クイーンサイドのポーンを進めてなんとかしようというプランでしたが、手数がかかり過ぎでした。白があっという間に、メイティング・ネットを構築。



この肝心な局面でブランダー負け。

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大会を終えて私は3ポイント。負け越しですが、レーティングが自分より低い相手には2勝。高い相手には1勝5敗。なので、まぁまぁの出来です。

昨日も書きましたが、仕事のことを忘れて没頭できて幸せでした。とても疲れますが、これを毎日毎日やっていたら強くなると思います。

また、本に載っているゲームを自分で並べるよりも、現場で他の人のゲームを観戦している方がよっぽど面白いです。難しい局面では自分でも考えてみるし、タイムトラブルによる切迫感が伝わってくるし、上級者は驚くような手(特に inbetween moves)を見せてくれます。

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