2013年2月11日

新しい Fritz

何年か前に Fritz 9 を買いましたがほとんど使うことはありませんでした。コンピュータ相手に戦おうという気はさらさらおきないのでもっぱら分析専用でしたが、一回の分析に何時間もかかっていたのでそれさえも億劫になっていました。

しかし、個人的なコーチがいない以上、自分で考えても分からないことは Fritz 大先生に頼らざるをえません。今年になってようやく今のPCにあった最新の Fritz を買いました。Deep Fritz 12。名前に Deep が付くのは Fritz のマルチプロセッサー用バージョンです。

最初の分析対象は今年の1月26日の1ラウンド目で気になっていたこの局面。

8/8/p2kp1pp/1p6/2pK1PP1/P1P4P/1P6/8 b - - 0 34
ここで私が指した34...g6-g5 は黒の最善手でした。ゲーム中に考えていたことはブログにも書いてある通り「35.f4-f5 だと困るけど、35.fxg5 ならラッキー」でした。ところが Fritz の評価は逆でした。35.f4-f5 より 35.fxg5 の方が上でした(さらに言えば、最善手はゲーム中 私の候補にすら挙がらなかった 35.Ke4 でした)。では、35.f4-f5 では何が悪いのか。以下の赤線のラインをたどると ...


なるほど。これならば(ここまで読めれば)黒の方が良いですね。しかし、自力でこのラインを見つけるのはほぼ不可能です。私が鍛えたいのはこの類の“読み”なんですが効率の良いトレーニング法が思い付きません。Tactics の問題とは違いますし、自分のゲームを地道に解析するしかないんでしょうか。

なにはともあれ、Fritz 先生のおかげで疑問の一つが解消しました。以前ほど解析にも時間はかからないようなので、今後はもうちょっと活用しようと思います。

2013年2月10日

松戸チェスクラブの例会

1ラウンド目開始直前の様子です。

1ラウンド目。黒。Hさん。Scandinavian。ポーンアップしていましたが、持ち時間が残り2分くらいで苦しかったところです。強欲にもう1つポーンを取りに行ったのが間違いでした。

1r6/nb2kpp1/p1p1p1p1/4N3/P2P3r/5B1P/5PP1/1R2RK2 b - - 5 32
32... Rxd4? 33.Nxc6+ Nxc6 34.Bxc6

このやりとりで戦力ダウンして負けました。

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2ラウンド目。白。Sさん。Queen's Indian もどき。途中はかなり苦しかったですが、ポーンアップになり、そのまま耐えていたら、相手の時間が切れました。以下が最終局面。

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3ラウンド目。白。S君。Pirc。相手のレーティングは私よりも200以上高いので当然と言えば当然なのですが、局後の解説を聞いていると私よりも実に多くの手を読んでいます。その一例として、以下の局面は、私が 15.f3? を指した直後。もし、15...c5なら、ナイトがどこに逃げても 16...c4でピースが落ちます。15...Bb7 を指した後に気付いたそうですが。

rnb1r1k1/2p2p1p/p2p1np1/1p6/3NP3/2NB1P1P/PPP3P1/2KR3R b - - 0 15
しかし、このゲームの最後は時間切迫で相手のミスが生じたようで私のパスポーンが止まらなくなりました。勝ち。

今日はレーティングが自分より低い相手に負けて自分より高い相手に勝ってしまうという不思議な結果でした。