2009年2月28日

広島へ

私はノートPCを一時期は毎日のようにリュックに入れて持ち歩いていましたが、B4サイズだと電車の中では座れないと使えないし、バッテリーが使える時間がどんどん短くなったので、持ち歩く機会は激減しました。バッテリーは今は完全に死んでおり、コンセント無しでは使えません。

山手線の中でソニーの VAIO type P を宣伝していました。ポケットに入り、「スタミナ9時間」を謳っています。ドコモともタイアップしているらしいのでモバイルでインターネットにも接続できるようです。ちょっとそそられますね。

新幹線は窓際でコンセント付き。ノートPCが使えたのでオープニングのおさらい。

福山駅~三原駅は新幹線があるのですが、お金節約のため在来線。尾道あたりの景色は「古い港町に来た」という感じがします。三原駅には城跡があるのですが残念ながら何かの工事中だったため、堀の外側から眺めることしかできませんでした。

明日の帰りの新幹線は終電に等しいので乗り遅れるわけにはいきません。フィッシャー・モードなので予定通り進行しないおそれもあるので、ギリギリで何時まで会場にいられるのかを調べるため、会場となる会議室の前から駅の改札まで自分の足で歩いて所要時間を計りました。信号につかまっても3分。かなり近いです。

三原市はタコの町らしいので、タコを食べることにしました。魚介類はそれほど好きではないのですが、せっかく来たので。お土産屋さんで売っているタコ天の原材料を見たら、西アフリカ産と書いてあり、萎えました。しかし、暗くなってから歩き回るとまともそうなタコ料理の店があったのでタコ天婦羅とタコ釜飯をいただきました。

あとは時間の許す限りオープニングの復習をします。

2009年2月27日

諸々

■Yahoo! US はブチブチ接続が切れ、なかなかつながりませんでした。それでもなんとかゲームが始まり、ピース・アップして喜んでいたら、また切れてしまいました。しかも再接続できません。Games Abandoned(放棄したゲーム)の数が1になってしまうか、負け扱いのいずれかになるかと思ったのですが、結果的には幸い“無かったこと”になっていました。

■物足りなかったので久々に日本の Yahoo! へ。私は黒で、キャンブリッジ・スプリングスに:
1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nc3 Nf6 4.Bg5 Nbd7 5.e3 c6 6.Nf3 Qa5 7.Bd3 dxc4 8.Bxc4 Ne4 9.Bh4 Nxc3 10.bxc3 Qxc3+ 11.Nd2(下の図)

ここで、11...Bb4 と指したら、守りを失った c4 のビショップがどこかに逃げ、12...Qb2 の後、13...Bxd2+ 14.Qxd2 Qxa1+ が可能かどうか考えていました。考えているうちに、相手が去ってしまいました。相手のレーティングが相当高かったので、レーティングがどれくらい上がったのか楽しみだったのですが、なぜかこちらも“無かったこと”になっていました。レーティング無しのゲームだったのでしょうか?

Chess Tactics Server は正解率を再び 92.4% に上げました。次の 92.5% は未踏の地。

■昼休みの残った時間は yamagishi さんの チェスの玉手箱 の「理詰めのチェス」を読むようになりました。つい最近まで知らなかったのですが、この本は hitsujyun さんの CHESS記 や NoMercy さんの チェスの散歩道 でもたまに登場するあの Logical Chess: Move by Move です。2~3分しかなくても図が多いので気軽に読めます。

■JCAの全国大会の予選のため、明日から広島に行って来ます。荷造りはほとんど済んでいます。参加費自体は安いのですが、交通費等を含めると1局あたり約1万円です(高い!)。1局1局1手1手を大切にしなければ!

2009年2月26日

池袋の例会

久しぶりの例会参加。

今日の困った場面です。私は白。この直前の手は 18.Bc4+? d5。自業自得なんですが、c4 のビショップを逃がしていると ...Rh8 でクイーンが落ちそうです。よ~く考えたら、この窮地を脱する方法を見つけました。


r2qr3/pbp2kbQ/1p4p1/3pP1P1/1nBP4/2N2N2/PPP2PP1/2KR3R w - - 0 19

19.Bd3 Nxd3 20.Rxd3 Rh8

予想通りクイーンを狙って来ました。

21.e6!



我ながら素晴らしかったと思います。21...Kxe6 22.Qxg6+ Kd7 23.Qxg7+ で形勢逆転。


初級者と一局指しました。ハンデとして、相手(白)は25分、私は5分の持ち時間で開始。しかも、私は棋譜をとりながら。あまりにも時間的に厳しすぎてブランダーで一時的にエクスチェンジ・ダウンしてしまいましたが、マテリアルの差よりも時間で負けそうでした。しかし、相手が指したら間髪を入れずに自分の手を指す、という行為を繰り返しているうちに、残り時間たったの1秒で時間切れ勝ち。絶妙なハンデでした。終わった時、私の心拍数は上がっていました。ちなみに、以下は終了時点の局面です。


2009年2月23日

逆戻り

日課としている Chess Tactics Server の10問を解き始めてすぐに間違えてしまい、正解率は 92.3% に戻ってしまいました。ところが、10問解き終わったら、また 92.4% に戻りました。

実は解いた問題の総数の一の桁が6になっていることが以前から気になっていました。追加で4問解けば解いた総数がちょうど10の倍数になる、と考えて再開。ところが、その4問目で間違えてしまい、正解率が再び 92.3% に下がってしまいました。余計なことをしなければ、今日一日くらいは気持ちよく過ごせたかもしれません。どっちにしろ 95% は遠そうです。

2009年2月22日

日課

Yahoo での1局はたった5手で終わってしまいました。私が黒のシシリアン。

1.e4 c5 2.Nf3 e6

私は Paulsen になることを期待しています。そうは言っても、前回よりも増えた知識は 3.d4 cxd4 4.Nxd4 の後、4...Nf6 を指さずに、4...a6 もしくは、4...Nc6 を先に出してから ...a6(後者はどちらかというと Taimanov?)という点だけです。

3.Nc3



驚くことではないですが、やはりオープン(3.d4 cxd4 4.Nxd4)にはなりませんでした。

3...Nc6

Paulsen (もどき)を貫くならば、ここは 3...a6 なのかもしれませんが、ピースの展開を遅らせるようなスタイルを選択するならばスカンディナヴィアンから鞍替えする意味が薄れてしまうという意識が働き、ついピースを先に動かしてしまいます。

4.Bb5



白のdポーンと黒のcポーンを交換した後ならば、Bxc6 bxc6 となっても全然構わないのですが、c5 にポーンがいる状態で、Bxc6 bxc6 はあまり嬉しくありません。こういう事態を回避するために、次回は 3...a6 を先に出しておこうと思いました。

4...Qc7 5.Bxc6



本当に 5...Qxc6 で問題ないか確認している間に、相手が消えてしまいました。稀に相手が戻ってくることもあるので、自分の手を指して待っていましたが、相手の時間が切れました。


Chess Tactics Server では正解率 92.3% をほぼ1ヶ月間維持していましたが、やっとのことで 92.4% に上げられました!弱気な私は、明日にでも1問間違えて 92.3% に逆戻りしてしまう気がするので、記念に画像をとっておきます。

国として“日本”を選んでいる人達の中で私よりもレーティングが高い人達が約80人いますが、その中で正解率 90% を超えている人がどれくらいいるのか調べてみました。意外なことにたった一人しかいませんでしたが、その人は 95.4%(!)という高い正解率でした。今までは 92.3% ± 0.2% の範囲に収めておくことを目標にしていましたが、より高い目標を掲げる意味で、95.0% を目指すことにします。20問中19問正解していれば 95% になります(近づきます)。私は1日10問解いているので、2日で1問しか間違えなければ理屈上は 95% に近づいていくはずですが、たった 0.1% 上げるだけでも1ヶ月かかっているので、今より 2.0% 以上も上げようと思ったら2年近くかかるかもしれません。

2009年2月21日

駒を表す記号

大会等で自分のゲームが早く終わると、他の人のゲームを観戦することがあります。それが面白そうな局面なら、迷惑にならないように配慮しつつ棋譜を書き写させてもらうことがあります。棋譜が既に長かったり、読めなかったり、対局者が棋譜をとるのをやめていたりすると、まず局面図を書き、その局面図以降の棋譜を自分でとることになります。

その局面図の書き方なんですが、白の駒をアルファベットの大文字で書く(黒は小文字)という方法と白の駒のアルファベットだけ丸で囲うという方法があるのを知っています。局面図は早く書かないと、書いている間に駒が動いてしまって焦ることがあります。しかし、急いで書くと字が汚くなり、PやKが大文字なのか小文字なのか判別できないことがあります。そこで、私は両方の方法を組み合わせて、白の駒を大文字で書き、且つ、丸で囲うようになりました。この方法だと局面図を再現できないようなことはほとんどありませんが、アルファベットだけで表現された局面図は直感的に分かりにくいでのが難点です:



そこで、自分なりの駒の表現方法を考えました。こんなのです:



チェスの歴史は長いので、このような記号(速記法)を私以前に考えた人達が何人もいたはずだと思うのですが、なぜか聞いたことがありません。あの Wiki にさえ私が期待しているような情報はありませんでした。

2009年2月20日

昨日のゲームの解説

昨日、棋譜だけ載せたゲームです。

1. d4 d5 2. c4 e6 3. Nc3 Nf6 4. a3



ポーン得できるなら 4...dxc4 としますが、5.e3 とされると c4 のポーンは守れないのでやめました。

4...c6 5. cxd5 exd5



クイーンサイドのビショップが出やすくなります。cポーンとeポーンを交換したこの形はよく見ますが、これは黒に取っていい形なのでしょうか?

6. e3 Bf5 7. Nf3 Nbd7 8.Nh4



すぐに ...Be6 とすぐに引っ込むよりも f3 のポーンを突かせてポーンを乱そうと考えました。狙い通りにはなったのですが、やってよかったものか疑問です。

8...Bg4 9. f3 Be6 10. g4 Nd7-b6



g5 と突かれた時に f6 のナイトの逃げ場所を確保。

11. Ng2 Be7 12. Nf4 Bd7 13. h4 O-O 14. g5 Ne8 15. Bd3 Bd6 16. Nce2 Qc7 17. e4 dxe4 18. Bxe4



ここで 18...Nd5? と指してしまいました。やり直せるなら 18...f5 にします。本譜で 19.Bxd5 cxd5 の後、dポーンが守られていないことにまったく気付いていませんでした。

18...Nd5? 19. Bxd5 cxd5 20. Bd2 f6 21. g6 Bf5 22. Rc1 Qb8 23. gxh7+ Bxh7 24. Nxd5 Bg3+ 25. Nxg3 Qxg3+ 26. Ke2 Nd6 27. Bf4



ここは 27...Qg2+ でしたね。書いてて恥ずかしいです。

27...Rfe8+? 28. Kf1 Qg6 29. Bxd6 Rad8 30. Ne7+ Rxe7 31. Bxe7 Qd3+?



素直にルークを逃がすべきでした。その時は 32.Qxd3 Bxd3+ の後、33...Rxd4 で d4 のポーンが取れると考えたのです。

32.Qxd3 Bxd3+ 33. Kf2



幸い 33...Rxd4? は思いとどまりました。もし指していたら、どちらかのルークに d1 に回られてビショップが取られていたでしょう。

33...Re8 34. Bb4 Ba6 35. Rhe1 Rd8 36. Bc3 Kf7 37. b4 Rh8 38.Kg3 Bc4 39. Bb2 b5 40. Re4 Rd8 41. Rd1 Rd7 42. d5 Bxd5 43. Red4



今度はポーンが取れました。さっきと違ってピンされたビショップをキングで守れます。しかし、それでも相手は交換に来ました。ビショップだけあれば十分勝てる、という判断でしょう。

43...Ke6 44.Rxd5 Rxd5 45. Rxd5 Kxd5 46. Kf4 Ke6 47. Ke3 Kd5 48. Kd3 Ke6 49. Ke4 Kd6 50.f4 Ke6 51. h5 Kf7 52. f5 Ke7 53. Kd5 Kd7 54. Kc5 a6 55. Kb6 Kd6 56. Kxa6 Kd5 57. Kxb5 Ke4 58. h6 gxh6 59. Bxf6 Kxf5 60. Bd8 h5 61. a4 Ke6 62. a5 Kd763. Bh4 Kc8 64. Kb6 Kb8 65. a6 Ka8 66. b5 Kb8 67. Bg3+ Ka8 68. Kc6 Ka7 69.Bf2+ Ka8 70. b6 Kb8 71. Kd6 h4 72. Bxh4 Ka8 73. Bg3 Kb8 74. Kc5+ Ka8 75.Kb5



最後はステールメイトでした。なんとなくやってくれる気がしていました。相手のビショップがもし白マスのビショップだったら、きっと粘らずにリザインしていたと思います。


2009年2月19日

昼休みの1局

興奮するゲームでした。10分プラス1手1秒加算は私にとってはかなり厳しい時間設定でしたが、なんとか耐えました。私は黒です。解説する時間が今はないのでとりあえず棋譜だけ載せておきます:

1. d4 d5 2. c4 e6 3. Nc3 Nf6 4. a3 c6 5. cxd5 exd5 6. e3 Bf5 7. Nf3 Nbd7 8.Nh4 Bg4 9. f3 Be6 10. g4 Nb6 11. Ng2 Be7 12. Nf4 Bd7 13. h4 O-O 14. g5 Ne8 15. Bd3 Bd6 16. Nce2 Qc7 17. e4 dxe4 18. Bxe4 Nd5 19. Bxd5 cxd5 20. Bd2 f6 21. g6 Bf5 22. Rc1 Qb8 23. gxh7+ Bxh7 24. Nxd5 Bg3+ 25. Nxg3 Qxg3+ 26. Ke2 Nd6 27. Bf4 Rfe8+ 28. Kf1 Qg6 29. Bxd6 Rad8 30. Ne7+ Rxe7 31. Bxe7 Qd3+ 32.Qxd3 Bxd3+ 33. Kf2 Re8 34. Bb4 Ba6 35. Rhe1 Rd8 36. Bc3 Kf7 37. b4 Rh8 38.Kg3 Bc4 39. Bb2 b5 40. Re4 Rd8 41. Rd1 Rd7 42. d5 Bxd5 43. Red4 Ke6 44.Rxd5 Rxd5 45. Rxd5 Kxd5 46. Kf4 Ke6 47. Ke3 Kd5 48. Kd3 Ke6 49. Ke4 Kd6 50.f4 Ke6 51. h5 Kf7 52. f5 Ke7 53. Kd5 Kd7 54. Kc5 a6 55. Kb6 Kd6 56. Kxa6 Kd5 57. Kxb5 Ke4 58. h6 gxh6 59. Bxf6 Kxf5 60. Bd8 h5 61. a4 Ke6 62. a5 Kd763. Bh4 Kc8 64. Kb6 Kb8 65. a6 Ka8 66. b5 Kb8 67. Bg3+ Ka8 68. Kc6 Ka7 69.Bf2+ Ka8 70. b6 Kb8 71. Kd6 h4 72. Bxh4 Ka8 73. Bg3 Kb8 74. Kc5+ Ka8 75.Kb5

2009年2月14日

目隠しチェス

嫁を相手に目隠しチェスです。私が白。私は棋譜を頼りに指します。


r1b1k1nr/pp1n1ppp/2pb1q2/3pp3/3P4/1P1BPN2/P1PN1PPP/R1BQ1RK1 w kq - 0 8

上の図は黒が 7...e6-e5 と突いてきたところ。このポーンを放置しておくと、...e4 でビショップとナイトがフォークされます。8.e4 で止めるのが無難だと分かっていましたが、盤が見えない私にとっては複雑な局面は避けたいという気持ちがありました。e5 で取り合うと、8.dxe5 Bxe5 9.Nxe5 Qxe5 10.Rb1 でルークがクイーンの攻撃をかわせば済むと判断。しかし、実際には、8.dxe5 Nxe5。ナイトも e5 に利いているのが “見えていません” でした。



手を見直さなければなりません。しかし、ここで私は d3 のビショップが守られていないと勘違いしていました(c2 のポーンの存在を “見落とし” ていました)。ビショップを逃がしても、9.Be2 Nxf3+ でルークが落ちるならばと、9.Nxe5。9...Bxe5 を想定していましたが、嫁の手は 9...Qxe5。



...Qxh2# と ...Qxa1 に同時に対処するのは不可能です。10.Nf3 Qxa1。リザインしようかとも思いましたが、目隠しチェスの訓練を兼ねているわけですから、もう少し粘ることにしました。


4rk2/pp1Qn3/2pBPr1p/3pNbp1/8/1P6/P1P2PPP/6K1 w - - 0 26

上の図がたぶん後半のクライマックスです。嫁に「そっちの番だよね?」「まだ~?」「起きてる?」と言われてしまうほど長考。私は e5 のナイトを使って、ピンされた e7 のナイトを取るか、e8 のルークをどかせる方法をずっと考えていましたが、見出せませんでした(仮に盤が見えていたとしても無理っぽいですね)。そこで、局面を単純化する意味もあって、26.Bxe7+ Rxe7 27.Qd8+ Re8



ここから本譜は、28.e7+ Kg7。「キングがg列に移動したということは、e列にいるルークの守りははずれたはず」と 29.Qxe8。「我ながら見事」と内心思っていましたが、実際の盤の様子が見えるなら、28.Qxf6+ Kg8 29.Qf7+ Kh8 30.Qxe8+ の方が圧倒的に効率がいいことが明らかです。しかし、27...Re7-e8 と動いた際に、クイーンが e7 を経由して f6 のルークを取れることが “見えなかった” わけです。

ゲームが終わる頃からひどい頭痛が始まりました。なかなか眠れず、翌朝もまだ少し痛いくらいでした。やはり、目隠しチェスは脳には負担なんでしょう。

翌日、ゲームを振り返りつつ、「どうやったら、ゲーム中に見えなかったものが見えるようになるんだろう?」とボヤキました。嫁といろいろ話していると、どうやら日常の中の光景でさえ、私の方が頭の中で思い描ける精度が低いことが分かってきました。例えば、ぬいぐるみなら、私の嫁が全体をハッキリ思い浮かべられるのに対して、私は顔だけはなんとか想像できてもあとはモヤモヤしています。自分にはもともと素質がないのかと落ち込んでしまいますが、嫁はそれは鍛えられると言いました。いわゆる“脳トレ”の一種で、画像を短時間で脳に焼き付け、細部までどれだけ再現できるかというテストがあるらしいのですが、それは訓練すれば確実に鍛えられるというのです。その話を聞いてもニンテンドーDSを今すぐ買おうという気にはなりませんが、訓練方法を工夫すれば上達の余地はまだあるのかもしれません。

2009年2月10日

シシリアン元年

Yahoo で指す時は、シシリアンを試せるように、極力黒番を選ぶようにしています。以下のゲームでは Yahoo で初めてまともな(名のあるバリエーションの)シシリアンになりました。しかも、オープンです。シシリアンの勉強は進んでいないので、どうしていいのかそれほど分かっていませんが、あまり焦らないことにしました。公式戦では当面スカンディナヴィアンを使い続け、シシリアンでも十分指せるという自信が持てるようになったら切り替えるつもりです。しかし、なにはともあれ今年は私にとってのシシリアン元年です。

1.e4 c5 2.Nf3

初めてではありませんが、Yahoo では珍しいです。

2...e6

Colle に似ていると言われる Paulsen を試してみようか思いました。

3.d4

Yahoo では初めて!

3...cxd4 4.Nxd4 Nf6 5.Nc3

ここまで定跡通りじゃないですか!くどいかもしれませんが、これは珍しいことです。



5...d6

つい、Scheveningen にしてしまいました。Paulsen は、5...a6 の後、まだ何も知らないからです。しかし、ここで 5...Bb4 はないのでしょうか?

6.Bg5。Iさんと同じ戦法です(1月27日の投稿参照)。そういえば、あのゲーム、ちゃんと解析していません。同じように来られたら、同じように負けてしまうかもしれません。



6...Be7 7.Be2

Iさんと違う手で安心?Iさんは 7.Bc4 でした。

7...a6 8.O-O O-O 9.Kh1

これまた、Iさんと同じ動き。このキングの動きはシシリアンの白側ではお約束なんでしょうか?



9...b5 10.a3 Bb7 11.f3

e4 のポーンを守るためでしょうが、白にしては弱い手の気がします。Iさんのようにポーンを f4 と e4 に並べてくる方が威圧感があってやりにくいです。



11...Nc6 12.Nxc6

意外でした。このナイトが b3 に移動した形をよく目にするので。



12...Bxc6 13.Qd2



13...Nxe4 でポーンを得する気がしました。例えば、14.Nxe4 Bxg5 15.Nxg5 Qxg5。しかし、それだとdポーンが落ちることに気付きました。dポーンをどうやって守るか考えていたら、「シシリアンにおいて ...d5 ができれば黒は互角に持ち込める」という一般論を思い出しました。今なら ...d5 を突いても大丈夫です。

13...d5 14.exd5 Nxd5



15.Nxd5 と間違えてくれること(15...Bxg5)を期待していました。

15.Bxe7 Qxe7 16.Nxd5 Bxd5 17.Bd3 Rac8 18.Rae1 Rfd8 19.Qf4 Bc4

これなら、自分(黒)の方がいいという気がしました。次に、20.Be2 とされるとちょっと面白くなかったかもしれません。



20.Rc1 Bxd3 21.cxd3

孤立ポーンができました。一応 d列のポーンなので、これもIQP(isolated queen pawn)と呼ぶのでしょうか?しかし、脅威というよりは弱点にしか見えません。でも、今すぐは取れません(21...Rxd3? 22.Rxc8+)。



21...Rxc1 22.Rxc1 g6 23.Rc7



23...Rd7 としたくなるところですが、23...Rxd3!。Rd1# のバックランク・メイトがあるので、24.Rxe7 はできません。

23...Rxd3 24.h3 Rd1+ 25.Kh2 Qd6?



こざかしい手でした。クイーン交換を強制できると考えたのですが、指してから、白の次の手(26.Rxf7)が見えました。

26.Rxf7 Qxf4+ 27.Rxf4 Rd2 28.Rf6 Rxb2 29.Rxe6 a5 30.Re3 a4 31.Kg1 Rb3

これで勝ったと思いました。



32.Kf2



ここで、32...Rxe3 33.Kxe3 b4 で勝てそうに見えるのですが、34.Kd3 bxa3 35.Kc3 で白キングは四角(square of the pawn)に入ってプロモーションを阻止できそうです。なので、黒キングをもっと有効活用することに。

32...Kf7 33.Ke2 Rb2+ 34.Kf1 Kf6 35.g3 Rb3 36.Ke2



さっき(32.Kf2 の後)と似たようなポジションですが、黒キングの位置が良くなって(Kg8-f7-f6)います。

36...Rxe3+ 37.Kxe3 b4 38.Kd3



ここで、38...bxa3 だと、39.Kc3 で間に合います(しかし、a3 のポーンをそれ以上動かさなければ、白キングはポーンに近寄れないことに気付きました。やはり勝ってるゲームでも復習すると学べることはありますね)。だから、38...b3。これで白キングはクイーンサイドから離れられません。

38...b3 39.Kc3 Ke5



ここで 40.Kd3 なら困っていたかもしれません(そう思うと 38...bxa3 の方が強力でした)。

40.f4+? Ke4 41.Kb2 Kf3



白リザイン。


2009年2月9日

ブログのレイアウト変更

ブログのレイアウトをもっと自分好みに変えようと思いました。そして、ブログにカレンダーや新着コメント一覧を付けようとしていろいろ調べました。結論から言うと、どうも Blogger (Google 系のブログのプラットフォーム)にはそういう機能は無いようです。

最初は単に自分が選んだテンプレート(デザインの雛型)の問題かと思い、他のテンプレートをいろいろ試してみたのですが、カレンダーが付いているものはありませんでした。

Blogger のブログに付けられる機能は実は数えきれないくらいたくさんあります。広告とか、ニュースとか、日替わりの写真とか。しかし、単なるカレンダーなら何種類もあるのですが、ブログでよく見かける投稿日と連動しているカレンダーは見つけられませんでした。

そこで、同じ Blogger を利用している世界中のブログを見てました。ブログの一番上の「次のブログ」をクリックするとランダムに別のブログが表示されます。しかも、英語圏以外のブログも結構出てきます。しかし、投稿日が分かるカレンダーや新着コメント一覧が付いているものはありませんでした。それで、やっと、自分だけではないことに納得。しかし、あの Google 系列のブログなのに、そんな当たり前のような機能が無いのはちょっと意外でした。

というわけで、ブログ上部に表示していたブログの説明と下部に表示していたラベル(キーワード)等を全部右側に移す程度のレイアウト変更にとどまりました。


2009年2月8日

目隠しチェス

神戸の地区予選に行くとしたら、昨日仕事が終わったら東京駅まで歩き、19時台の新幹線に乗るつもりでした。しかし、実際には20時まで仕事は終わらなかったので参加を断念していて正解でした。

今日は神戸に行かなかった代わりに嫁に目隠しチェスに付き合ってもらいました。嫁が私の分まで駒を動かし、私は棋譜を頼りに指します。

私は黒でした。以下の図は白が 23.Qf4-e5+ とチェックをかけてきたところです。その前にクイーンが f4 に来た時は Qxf7# 狙いだと分かったので、22...Bc8-e6 で防御したのですが、e5 からチェックがかけれることは“見えていません”でした。


r5nr/pp3pk1/1np1b2p/3pQ1PB/3Pp3/4P1P1/qPP2P2/2KR3R b - - 0 23

串刺しにされたのはすぐに分かりました。ルークをかばって 23...Kh7 だと 24.g6# でメイトだと勘違いしてしまった(まだ 24...fxg6 があるのが“見えません”でした)ので候補からはずしました。23..f6 には 24.Qxe6 があり、先がよく読めないけれども、詰まされそうな予感がしました。消去法により、23...Kf8 を指しました。ルークを諦めたようで、実は囮です。24.Qxh8?? で助かりました。24...Nc4。下の図。


r4knQ/pp3p2/2p1b2p/3p2PB/2nPp3/4P1P1/qPP2P2/2KR3R w - - 0 25

これで Qxb2# と Qa1# の両方は防げません。嫁のコメント「ナイトが意外に速かった」。どこかで聞いたような台詞ですが、私はタリではありません。

以前は目隠しチェスをすると吐き気や頭痛がしたものですが、今回は幸いそういう症状がありませんでした。

2009年2月7日

疑問

Sunil Weeramantry 氏の Best Lessons of a Chess Coach を真面目に読んでいます。すると、いろいろな疑問が湧いてきます。

例えば、第2章で取り扱っているゲームは
1.d4 Nf6 2.c4 g6 3.Nc3 Bg7 4.g3 O-O 5.Bg2 d6 6.Nf3 Nc6
(図)で始まるのですが、次に白はキャスリングします。しかし、自分が白だったら、7.d5 で c6 のナイトを追い払いたくなります。黒だったら、7...Na5、7...Ne5、7...Nb8 のどれも嫌じゃないですか?残念ながら 7.d5 については何も触れていません。

仕方がないので、MCO(第14版)で調べてみると、「7.d5 だと他のラインに transpose するかも」。たったそれだけ ...
一番似ているラインは 7.O-O a6 8.d5 Na5 だから、7.d5 には 7...Na5 ということなのでしょう。

この後、7.O-O Bg4 8.h3 Bxf3 9.Bxf3 Nd7 10.e3 と続きます。そして、黒は 10...e7-e5(図)。

なぜこのタイミングでこの手なのかが分かりません。「センターを支配するために戦うため」と書いてあるのですが、そもそもセンター支配の重要性をまだ理解できていない私にとっては、それだけでは言葉足らずです。仮にセンターを支配したかったとしても、この手がどうやってその目的に貢献できるのかも分かりません。白のピースが d4 や f4 に来そうな気配はありませんし、黒が d4 や f4 にピースを置けるようになったわけでもありません。ちなみに、仮に白が 11.dxe5 や 11.d5 と指した場合の黒の対応についても触れられていますが、そういうことなら理解できます。


2009年2月6日

ありがたい時代?

Best Lessons of a Chess Coach を読み進めております。この本は意外にも電車の中でも読めます。図が適切なところにあるからでしょう。各章の終わりにその章のテーマに合った参考ゲームが載っているのですが、第2章はアウトポスト(outpost)に進出したナイトを扱っているので、参考ゲームは以下のゲームでした。有名なプレーヤーのゲームだったので Chess Database に pgn 形式の棋譜がありました。私に分からなかったのは、20.Nd6 (以下の図のポジション)で Nxe8 (ナイトとルークの交換)が可能になってしまったのに、なぜ黒はそれを避けようとせずに 20...Be6 とし、また白も次にルークを取らないで 21.Nxe7 と指したのか、という点です。明らかに両者共 21.Nxe8 が良い手だとは思っていなかったわけです。ちなみに、並べただけで深く考えたわけではありません。



[Event "Nottingham"]
[Site "Nottingham"]
[Date "1936.08.10"]
[Round "0"]
[White "Botvinnik,Mikhail"]
[Black "Tartakower,Saviely"]
[Result "1-0"]
[Eco "A55"]
1.Nf3 Nf6 2.c4 d6 3.d4 Nbd7 4.g3 e5 5.Bg2 Be7 6.0-0 0-0 7.Nc3 c6 8.e4 Qc7 9.h3 Re8 10.Be3 Nf8 11.Rc1 h6 12.d5 Bd7 13.Nd2 g5 14.f4 gxf4 15.gxf4 Kg7 16.fxe5 dxe5 17.c5 cxd5 18.Nxd5 Qc6 19.Nc4 Ng6 20.Nd6 Be6 21.Nxe7 Nxe7 22.Rxf6 Kxf6 23.Qh5 Ng6 24.Nf5 Rg8 25.Qxh6 Bxa2 26.Rd1 Rad8 27.Qg5+ Ke6 28.Rxd8 f6 29.Rxg8 Nf4 30.Qg7 1-0

次に、別のサイト(Chessgames.com)も見てました。幸いこちらには解説がありました。Decisive as the Black rook cannot move. If for instance 20...Rf8 then 21 Qd2 Rh8 22 Qf2 and wins.(決定的です。黒のルークは動けません。例えば、20...Rf8 なら、21 Qd2 Rh8 22 Qf2 で勝てます)。Instead of taking the exchange plus a pawn by 21 Nxe8+ Rxe8 22 Nxe7 followed by Bxh6+ and Rxf6, White prefers to sacrifice material in order to buid up a mating attack. It is difficult to say which of the two methods is stronger as they both secure the win. But certainly Botvinnik's way is the more elegant.(長いので訳しません)。こういう情報が比較的簡単に得られるということはありがたいことなのでしょうが、自分の脳ミソを使って考えなければ上達はしない気がします。


2009年2月5日

地区予選

神戸の地区予選参加は日程の都合上諦めました。次の候補は広島ですが ... 遠いですね。しかし、なんとか ...


2009年2月4日

悩んでいます

神戸の地区予選に参加するかどうか迷っています。申込みの締切は明日です。前日の2月7日(土)に仕事が入っていてスケジュール的にタイトなのと交通費が高いことがネックです。それでも、行きたい ...しかし、今から宿や新幹線が確保できるのでしょうか ...

2009年2月3日

他人のゲームを栄養に

Sunil Weeramantry 氏の Best Lessons of a Chess Coach に載っているゲームを全部暗記するつもりでしたが、第一章の2つ目の参考ゲームでもう挫折。意味不明で退屈な動きが多すぎてとても覚えられません。

しかし、3つ目の参考ゲームを並べていて、他の人のゲームを見るのも自分の手の幅を広げるために大切だなと感じました。例えば、図のような局面。黒番です。ナイトが取られそうだし、39.Rg7+ のディスカバード・チェックも怖いです。

1k6/2R5/pp4q1/3pB3/6P1/4P3/P3Kn2/8 b - - 0 38

黒はここで、38...Nxg4。私は一瞬驚きました。クイーンが落ちるかと思いましたが、39.Rg7+ なら 39...Nxe5 40.Rxg6 Nxg6 があるので大丈夫です。これが自分のゲームだったら泣く泣くキングを動かしていたかもしれません。これは高度なコンビネーションではありませんが、それが見えなかった私には小さな感動がありました。

上記のゲームをどれだけ覚えられたかを確認するために再現している際、次の局面になりました。黒番です。チェックをかけたのは覚えているのですが、どこからだったか覚えていませんでした。

8/3k4/5K2/1p1p4/p2Bq3/4P3/8/R7 b - - 0 51

51...Qe6+ のような気がしましたが、51...Qe7+ でした。後者だと、次に 52...a3 とポーンを進められるというメリットがあります。こういう些細なことも、他人のゲームを見ることで覚えられるんだな、と実感。

2009年2月2日

もう一度読み始める

昨晩から Sunil Weeramantry 氏の Best Lessons of a Chess Coach を読み返しています。この本は yamagishi さんのチェスの玉手箱 でも hitsujyun さんのCHESS記 でも触れられています。オープニングの本には食傷気味なので、センターの支配の重要性を説いてくれるような本に切り替えました。一度は読んだはずなのですが、幸か不幸か大して覚えていないので新鮮に感じます。しかも、最初のゲームはシシリアン。昔よりはシシリアンに対する興味も理解度も深まっているので断然読みやすいです。最初のゲームを読み終えた後、どれくらい理解できたのかをテストするために、1手目から棋譜を見ずに並べてみました。ほとんど迷わず最後の一手まで正確に再現できました。私の記憶力はそんなによくないのでそのうち忘れるでしょうが、この調子でこの本のゲームを全部暗記してしまえ!という気分になっています。

2009年2月1日

シシリアンの“お勉強”

電車の中ではできないのは本に載っている棋譜を実際に並べることです(頭の中でそれができるようになりたいです...)。なので、週末はシシリアンの本に載っているゲームを並べることにしました。しかし、眠くなります。何度も寝そうになりました。やはり、本当に興味があるわけではなく、義務感に駆られて勉強しているからなのでしょう。たぶん、5ゲームくらいしか並べていません。しかも、著者が読者に理解して欲しいポイントをほとんど理解できていない気がします。