2019年12月15日

Christmas Chess Party!

45分+10秒/1手。自分の持ち時間が5分を切ったら棋譜をとる義務はなくなりますが、そうなったらほぼ blitz なので自分としては避けたい状況です。しかし、棋譜をとるのが嫌だからあえて5分を切らせるという考え方もあるようです。

1ラウンド目。黒。S君。Accelerated Queen's Indian。


ここでは自分でも全然見つけられるレベルの 12...Bxf3 13.Qxf3 Qc7 を見落としていました。


ついさっきまで自分のビショップ2つが相手キングを向いていて良い気分だったのにどうしてこうなってしまったのか。単純に 16...Ne8 と逃げたりすると、17.Bxh7+ Kxh7 18.Ng5+ の Greek gift で殺されると思ったので先に 16...Bxf3 を入れました。しかし、自分の悲観とは異なりコンピュータのこの局面の評価はなんと -1.76。黒の方が良いと。しかし、それはベストムーブである 16...Nxe5 を指した場合の話。16...Nxe5 がベストって言われてもどうしてそれが良い手なのかさっぱり分かりません。


白の手はこれ(20.Bg5)しか読んでいませんでした。ここでクイーンが逃げたら、21.Bf6 にしろ 21.Nf6 にしろ負けると思っていたので 20...f6。しかし、20...Qb6 がベストだったようです。


もう絶対ダメだと感じた手。Re7 で the end です。負け。
-----

2ラウンド目。白。チェスを始めたばかり大学1年生。1.d4 対策はまだなかったと言ってましたが、予想と異なる手を指されるのでかえってやりにくかったです。しかも、負けるわけにはいかないという妙なプレッシャー付き。


12.e4 を突く準備の 11.Nd2 でしたが、コンピュータには不評な手で局面評価がマイナスに転じました。今すぐ 11.e4 がベストだったようですが、それだと 11...dxe4 12.Bxe4 Nxe4 でビショップがいなくなるので嫌ですね。


展開を無かったことにするこの手で局面評価は -1.60。黒に isolated pawn があるにもかかわらず、ポーン1個以上損しているのは白の方という悲しい評価。


ここから反撃。Discovered attack です。この2手後にピンのことを忘れてしまった黒がうっかり 21...dxe4 を指してしまいましたが、ナイト+ルークとクイーンの交換(22.Rxd8 Rxd8)はそんなに悪いトレードではなかったようです。しかし、それはあくまでもコンピュータ視点の話であり、人間達は「しまった!」もしくは「ラッキー!」って考えてます。


こうなったら僕でもメイトできます。勝ち。
-----

3ラウンド目。黒。M君。Scandinavian。

相手は僕よりレーティングは200以上高いし、白番だし、本来ならアグレッシブにがしがし攻めてきそうなものです。しかし、5手目までに10分も使っているし、指す手が消極的でした。以下の 13.Bf4-h2 なんかはその典型。



...Ne7-g6-e7 を繰り返して(白は Qf5-e5-f5)threefold のドロー。

体調が良くなかったそうです。そうでなかったら格下相手にこんな簡単にドローになんかしませんよね。
-----

4ラウンド目。白。池上のチェスセンターがあった頃、小島君のレクチャーで何度も会ったFさん。対局は初めてです。Slav。


29...Rxc1 は予期していた手で、取られたルークを取り返せるようにわざわざ a3 にビショップを置いていたくらいなのでほぼノータイムで 30.Bxc1 を指しましたが 30.b7 を見落としていました。


ここでドローオファー。逆色ビショップだし、ドローだと思っていましたが、あっさり蹴られました。


このあたりは棋譜の正確性に自信がありませんが(特に白キングの位置)だいたいこんな感じでした。2手後にリザイン。
-----

私は1勝2敗1分で1.5ポイント。まあまあの成績です。

優勝した小笠さんは優勝は30年ぶりだそうです。長くやってれば優勝のチャンスはあると仰ってましたが、それは「若い頃(≒学生の頃)からチェスを指している人ならば」という条件が付くと思います。30年前に既に優勝できるだけの実力があったわけだからその底力が残っているのでしょう。羨しい。
-----


駒が自動で動くチェスセットのデモがありました。駒は小さめですが、それは駒が他の駒の間をすり抜けて動けるように(キャスリングの時とか)そうなっているのでしょう。また、駒は1つずつ動くようです。リセットの時は駒が一斉に動くのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。記事は こちら