2011年9月25日

チーム選手権、通信チェス、等

Chess Tactics Server365Chess.com の通信チェスの日々が約一か月くらい続いています。

JCAのチーム選手権には参加しませんでしたが、出るなら1969年生まれのプレーヤーを集めてAnandの同級生みたいなチーム名で出たかったです。そういえば、http://www.shinyakojima.com/ にてチームの構成メンバーに関する規定が形骸化していることに触れられていましたが、どなたか規約の見直しをJCAに依頼したのでしょうか?

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今年の夏頃から、ピースは交換しない方が良いケースが多々あると実感するようになってきました。OTBのゲームだと読むのが特に遅い上に先まで読めないなのでつい単純化したいという誘惑に負けてしまいますが、せめて通信チェスでは極力ピースの交換や準備が整う前の攻撃は避けるように最近は心掛けています。特にOTBでの Colle だとクイーンサイドのルークがまったく働いていないことが多々ある点は改善しようとしています。以下は進行中のゲームの数手前の局面ですが

r1bq2k1/1p2b1rp/p3p1n1/2ppPp2/5P2/1P1BP2Q/PBPN1KRP/6R1 b - - 7 19

ルークを良い位置に並べられました。これだけでもう勝った気分に浸っていましたが、実際は期待したほど破壊力はなく、ちょっとガッカリしているところです。

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365Chess.com の Gutter Brawl という大会では、さらに2人との決着がつきました、白黒共に。終わるまでに要した手数よりも相手の指すペースの速さに比例してゲームが終わっていくという傾向が顕著なのが面白いです。私はマテリアル的に優位になったゲームは早く勝ちたいという衝動に駆られるせいか比較的早く自分の手を指すようになり、そういう“加速”があるため手数が多くかかろうとも決着は早くつきます。以下が自分のグループの状況です。私(scandinavian_blitz)は10勝0敗で、現在2位。この調子でいけば上位3人に食い込み、次ラウンドに進めそうです。

2011年9月7日

通信チェス、等



Alex Dunn 氏著のThe Complete Guide to Correspondence Chess という本に目を通しました。この本の大半は用語辞典だし、必ずしも時代に合致している記述ばかりではないので、一字一句読んだわけではありません。

若い方は表紙が何の絵か分からないかもしれませんが、これは5インチのフロッピーディスク(PCの記憶媒体の一種)です。なぜこのような絵を選んだのか分かりませんが出版された時代を表していることは間違いありません。通信チェスは葉書を媒体とすることが多く、また、チェスのプログラムがMasterクラスより弱かった時代です。

私はOTBのチェスと通信チェスでは求められる能力が違うと前から考えていました。通信チェスでは本を参照していいのでオープニングの長いラインを暗記している必要がありません。また、駒を動かしながら手を考えられるので visualization のスキルが不要です。それらのことは当然この本で触れられていました。

あまり考えたことのなかった差異としては通信チェスの方が時間の自由度が高いことです。OTBの大会だと日時は決まっているし、ラウンドとラウンドの間の時間が有効に使えるとは限りません。たしかにその通りですが、通信チェスは同時進行させているゲーム数が多いとそれはそれで時間を相当取られます。また、OTBのチェスでは大会中は対局相手と会話することはできませんが、通信チェスではそれが可能ですし、国外の人とのゲームでは自国の葉書や切手が相手に喜ばれることも。

チェスのプログラムが今ほど強くない時代でも相手がプログラムを使って手を調べさせているのではないかという疑惑はあったようです。私は Chess.com というサイトで通信チェスを楽しんでいますが、幸いにも相手がプログラムに手を考えさせているのではないかと疑うようなことはまだ一度もありません。しかし、不正の種類はそれだけではなく「私はあなたにそんな手を書いて送った記憶はないから、証拠として私が送った葉書のゲンブツを送り返せ」みたいなクレームがつくことはあったそうです。インターネットを介したチェスだとそういうゴタゴタは稀でしょうね。

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今日、iPhone 用の Chess.com をアップデートしたら Live Chess が出来るようになっていました。Live Chess とは OTB や Yahoo! のチェスと同じようにリアルタイムで指すチェスです。これを楽しみにしていた人がいましたが、私が iPhone を使う時は電車での移動中が多く電波が安定しないので、Live Chess を iPhone でやろうという気にはなりません。

【アップデート前】


【アップデート後】

2011年9月2日

通信チェスの状況

私のチェス活動の中心となっていると言っても過言ではない Chess.com の “No Mercy” Gutter Brawl と呼ばれる11人を相手に白と黒の計22ゲームを同時進行させる大会の状況です。以下の表で私は赤のアイコンのプレーヤー。


開始から20日でピースをタダでくれるような相手に白も黒も勝ちました。ゲーム数が多くて苦しかったので、勝ったことよりもゲーム数が減ったことの方が嬉しいという状況でした。

4日前に一人が時間切れ負け。きっと忙しかったのでしょう。彼は指し終えていなかったゲームをすべて負けてしまったようです。彼は定跡どおりに指す比較的少ない参加者の一人だったので残念でした。

本日、おそらくこのグループの中で2番目に弱いと感じる相手に白も黒も勝ちました。終わらせられるゲームはさっさと終わらせて自分の負荷を減らしたかったし、幸い1日以内に指してくる相手だったので彼とのゲームはこっちも早めに指すようにしていました。

というわけで、ある程度偶然だと思いますが、ここまでは一人ずつ白黒セットで終わってきました。

ここから先は楽に勝てそうなゲームはないし、早く終わりそうにもありません。淡々と次ラウンドに進める上位3人に入ることを目指すのみです。