2013年3月31日

北海道選手権2日目

4ラウンド目。黒。今大会で優勝したYさん。Queen's Gambit Declined, Cambridge Springs variation。6...Qa5 の後、白の指すペースが落ちたので少し安心しました。その後は小島君による北千住でのレクチャーでよく取り上げられていた交換後ポーンの形を意識しながら指し、以下のポジションから

r5k1/q4p1p/4p1p1/1R1pP3/r1pP4/2P2P2/1Q4PP/R5K1 w - - 0 28
28.Rxa4 Qxa4 29.Rb8+ Rxb8 30.Qxb8+ でルークが消え、クイーンだけが残りました。お互いに特に何かが狙えるわけでもなく合意のドロー。

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5ラウンド目。黒。強いという噂しか聞こえてこないMさん。Scandinavian。
18.Nxe6

r2r2k1/2p1bpp1/p1q1Nn1p/1p6/3P1B2/3Q3P/PPP1RPP1/4R1K1 b - - 0 18
まったく予期してませんでした。18...fxe6 19.Rxe6 Bd6 20.Bxh6 これはもう驚きません。

頭の中で「受け切れば勝ち、受け切れば勝ち」と自分に言い聞かせながら指します。20...Kf7 21. Rxf6+

段々無理攻めじゃないかって気がしてきました。21...Kxf6 22.d5 Qd7 23.Qf3+ Kg6 24.Re6+ Kh7 25.Qf5+ Kg8 26.Bxg7

26...Qxg7 27.Rg6 Qxg6 28.Qxg6+ だとパぺになりそうなので、26...Re8 27.Qg6

27...Qxg7 28.Rxe8+ Rxe8 19.Qxe8+ もやはりパぺになりそうなので、27...Rxe6 28.Bf6+ Kf8 を選択。受け切れるつもりだったのですが、29.dxe6

ここでようやくしくじったことに気づきました。が、27手目を指す前に29手目のこの状態を頭の中で描くことは私には出来ません。
29...Re8。もし 30.exd7 でクイーンを取ったら 30...Re1# という最後っ屁がありますが、かかってくれるはずもなく 30.Qh6+。30...Kg8 には 31.Qh8# があるのでリザイン。

せっかくポイントを積み重ねてきたのにここで権利獲得の夢が途絶えました。残念ですが、これだけ見事な攻撃にやられたのであればあきらめもつきます。そもそも全国大会に出場するに相応しい実力が私には備わっていないってことでしょう。

大会の写真は後日ホームページに掲載します。

2013年3月30日

北海道選手権1日目

1ラウンド目。黒。U君。Scandinavian。相手の狙いを察知したら未然に防止し、相手がミスをしたら咎めるという珍しく自分を褒めてあげたい指し方が出来ました。以下の 27...Qxh3 からメイトは避けられなかったようです。28.g3 Bxg3 29.f3 Bh4+ で白リザイン。

6rr/1p1k3p/p2bp3/3n4/P2P4/7q/1B2QPP1/2R2RK1 w - - 0 28

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2ラウンド目。白。東京での対局回数は私のトップ3に入っているであろうHさん。北海道にきてまで当たるとは ...。Colle。黒はポーンアップしていましたが、なかなかポーンを進めることが出来ず、ドローをオファーしたら受けていただけました。


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3ラウンド目。白。Yさん。Pirc。せっかく逃げ場を失った相手のビショップを捕獲してピースアップしたのに、その2手後にポーンフォークを喰らうような手を指してしまいました。

その後、さらにブランダーでピースダウン。以下のようにかなり絶望的だったのですが、相手の時間が落ちました。なんか申し訳ない勝ち方でした。

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今のところ2.5ポイント。参加者が約30人おり権利の枠は3~4人分あるでしょうから、まだ権利を取れる希望があります。明日の相手はYさんで、今日見た1ゲームでは 1.c4 でした。

2013年3月25日

福岡選手権(追記)

昨日参加した福岡選手権でTD(トーナメント・ディレクター)に感心した点が2つありました。

1. タイブレークの方式をメモを見ることもなくさらさらと黒板に書いてました。私には出来ません。


2. 私のゲームで長引いているゲームがありました。棋譜用紙の枠外に書いてあるのは残り時間です。30手目くらいから残り時間1分となり、そこから先はフィッシャーモードの加算分だけで生きながらえている状態がずっと続いていましたが、60手目に達し用紙が終わりました。自分のリュックから次の用紙を取り出す余裕がなかったのですが、TDがすかさず棋譜用紙を差し入れてくれてました。ちなみに、このゲームは86手までかかり、途中で自分がうっかり時間で落ちなかったことにも感心しました。


2013年3月24日

福岡選手権

1ラウンド目。黒。Kさん。Scandinavian。19.Rc5-c7
こんな指し方が出来るなんてとてもチェスを始めてちょうど1年とは思えません。最終的には以下のポジションで白リザイン。


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2ラウンド目。白。Hさん。最後に対局したのは2007年。Slav系。21...Nf4。e3のポーンがピンで動けないので来てもおかしくないと思ってましたが本当に来ました。

2r1r1k1/pp3p1p/2pb2p1/8/1P1P1np1/P2BP1Pq/1B2QP1P/R3R1K1 w - - 3 22
22.Qf1 でも良かったのかもしれませんが、せっかく相手が華々しい手を放ってきたのでそれに応えました。22. gxf4 Bxf4 23.f3 (...Qxh2+ 防止)

23...gxf3 24.Qf2 Bxe3 25.Rxe3 Rxe3

...Qg2# があるのでこのルークは取れません。26. Bf1 Qg4+ 27. Kh1 Rce8 28.Rb1 (...Re2が来そうな予感がしたので) 28...Re2 (もう来た!)。

29.Bxe2 Rxe2 30.Qg3 Qxg3。ここから先、お互いにいろいろミスってることが分かりましたが、37.Bb2で黒のルークの動きを封じたのが勝因だと思います。

結構エキサイティングなゲームでした。勝ち。

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3ラウンド目。黒。4回目の対局となるOさん。Catalan。途中まではまぁまぁ良かったと思いますが、最後は時間切迫でブランダー。
29...Rc8? 30.Ne7+。負け。
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4ラウンド目。黒。Mさん。最後に対局したのは2007年。Queen's Gambit Declined Exchange variation。オープニングで失敗。もっと普通に指せば良かったと後悔しながら指してました。ポーン1つを損しているため取り返そうとしますがなかなかうまくいかず。例えば、


3r2k1/pp1r1p2/5n1p/6p1/3P4/5NP1/PP2RPP1/4R1K1 b - - 6 27
27...g4 28.Nh4。ここで 28...Rxd4 としても 29.Nf5 (ルークに当たる)の後、30.Nxh6+ が入ってしまいます。最後はナイト対2ポーンになりましたが(相手はおそらく私がポーンを止めることができないと読み切った上でナイトを捨てたのだと思います)、ポーンを止めることは出来ませんでした。負け。


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参加者のうち全国大会に出る意志のある人が少なかったため、最後のゲームが実質的な権利争いだったようです。せっかくのチャンスだったのに負けてしまいました。来週は札幌に行きますが、東北大学ホワイトナイツの精鋭達がやってくるようなので私にチャンスは無いでしょう。

大会の写真は後日掲載します。

2013年3月17日

百傑戦2日目

4ラウンド目。黒。Cambridge Springs。図は白が 11.Bxe4 とナイトを取ったところ。ここで取り返す手順を間違えました。

r1b1k2r/pp3ppp/2p1p3/3p4/1bPPB3/2N1PN2/qPQ2PPP/2R1K2R b Kkq - 0 11
11...Bxc3+? 12.bxc3。クイーンが狙われているので e4 のビショップを取り返している暇がありません。それに駒損をしているのならそれ以上のピース交換は避けるべきなのでクイーンを逃がすことにします。ところが、12...Qxc4?? 13.Bd3

逃げるところがありません ... リザイン。

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5ラウンド目。白。今年に入ってから既に3度目の対局となるAさん。Colle。対局後の検討で分かったことは、私の指し方のクセが知られており、尚且つ、私の白マスのビショップを消し黒マスのビショップも封じ込めたのは“計画通り”だったということです。ポーンを1つタダで献上してしまった上に時間も私の方が消費していました。要は、ピンチ!

ところが、相手のブランダー1つで相手のキングサイドのポーンが消滅した上に逆転勝ち出来てしまいました。勝負は最後まで指さないと分からないということですね。しかし、次回はきっと負ける気がします。

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6ラウンド目。黒。カナダから来ているN君。イングリッシュ(1.c4)。どうも通常は 1.e4 を指しているそうですが私のスカンディナヴィアンを避けたかったようです。序盤で相手のポーンストラクチャーを乱すことが出来たのでそこにつけ込むチャンスをずっと窺っていました。

しかし、そのようなチャンスは訪れず、受けを間違えて潰されました。


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対局した6人中5人は初めて指す方達でした。そういう人達と会話することはチェスだけでなく人生の糧としても大切なことだと思ってます。

結果は2.5ポイントとイマイチでした。クラス分けはホームページに記載されていたように1600を境にするのではなく、参加人数で等分になりましたが、それでも入賞は遠かったです。全国大会の出場権獲得に関しては言うに及ばず。

大会の写真は明日か明後日には載せるようにします。

2013年3月16日

百傑戦1日目

1ラウンド目。白。初対局のBさん。べノニからColleに移行しました。途中までは以下のような感じ。
r4rk1/pb3np1/1p1qpb1p/2ppN2Q/3P4/1P1BP1R1/PBP3PP/R5K1 w - - 0 18
18.Nxf7 の後、18...Rxf7 なら 19.Qxh6 が出来そうかなと考えていました。相手のブランダーで勝ち。
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2ラウンド目。黒。神戸で既に全国大会の出場権を獲得しているH君。スカンディナヴィアン。 r4rk1/2pPQppp/p4n2/6q1/8/1B3P2/PpP2P1P/3RR2K b - - 1 18
殴り合いのようなゲーム。19.d8=Q を許したら負けると思って18...Rad8。しかし、19.Bxf7+ も同じように痛いです。19...Kh8 20.Qxf8+ Rxf8 21.d8=Q Qc5 22.Re7

ここでリザイン。
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3ラウンド目。白。Uさん。Colle。お互いに望んでいなかったクローズドなポジションがようやくほぐれてきたところで、30.Kh1 でピンをはずし、勝ちが見えてきました。
6k1/1b4pp/1q2pb2/pp1pr3/1PpP2P1/P1P2Q2/NB5P/5R1K b - - 4 30
f6のビショップが動くと Qf8# もしくは Qf7+ から始まるメイトスレットがあるので g4-g5 突きというスレットがありますが、30...Rg5 ならば 31.Bc1 です。30...h6 31.dxe5 でルークいただき! と思ったら、31...d4 でなんとクイーンとキングが串刺し。32.exf6 Bxf3+ 33.Rxf3 で人生初かもしれないクイーン対3ピース。

その後、ブランダーでビショップを取られてしまい敗色濃厚。しかし、相手の些細なミス(43...Qe3xd4?)を見逃しませんでした。44.Rf8+!

44...Kxf8 なら 45.Ne6+ のナイトフォークがきまって楽勝です。44.Kh7 45.Rf7+。パペチュアルチェックが出来るためドロー。負けを覚悟していただけに超ラッキーです。

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明日の対戦相手はもう発表されてますがデータがありません。