2014年3月30日

大阪府選手権(追記)

今回の大会で私が観戦していてシビれた一手を紹介します。以下の局面で黒番。


8/5pk1/4p1p1/3pr3/3N4/8/5K2/1R6 w - - 0 4
1...Bxg5! 2.fxg5 Rxg5+ 3.Kf2 Rxe5
黒は時間がなかったのでドローになりました。黒は将来有望な少年です。私もこんな手を指せるようになりたいです。

大阪府選手権

アンパサンには以前に一度だけ行ったことがありますが、昨年移転したので、新しくなったアンパサンをいつかは見に行かねばならないと思っていました。今年は長崎で散財したのでもう遠出はしないつもりでしたが妻が「行ける時に行こう」と言ってくれたので3日前になって急遽行くことにしました。

1ラウンド目。黒。8年前にアンパサンに来た時にも当たったOさん。私は当時のゲームをまったく覚えていなかったのですが、相手は「Scandinavianで黒のビショップがg4に来て」と覚えていました!今回はその Scandinavian を避けるために白は Blackmar-Diemer Gambit を選択。白はポーンを捨ててるからには攻めなければならないという義務感があったようで次から次に私が読んでなかった手で攻めました。ドキドキして対応していましたが、無理攻めでした。以下の局面で白リザイン(白はナイトが落ちます)。

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2ラウンド目。白。H君、対局は2回目。Colle。

8/1k1r3p/1p2p1p1/2b2p2/2P1pP2/1P2P3/1B2K1PP/R7 w - - 0 26
ポーンストラクチャーは白の方がいいと思っていたのですが、上の局面から 26.Bc1 Rd3 27.Rb1 Bb4 28.Rb2 Ba3 29.Rb1 Bxc1 30.Rxc1 Rxb3 とポーンが落ち、そこからは先はボロボロ。負け。
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3ラウンド目。白。Dさんと3回目の対局。Colle。序盤の手順ミスを突かれ、かなり悲惨な状況に。

持ち時間の差が20分近くあって焦ったせいか、ポーン1つを見落としで取られた上、上の局面から23...Nxe5 24.dxe5 Qxf3+ というタクティクスを喰らうまで気が付きませんでした。マテリアルも時間も不足していたらどうしようもありません。時間切れ負け。
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4ラウンド目。BYE。参加者が5人しかいないので仕方ありません。大阪まで来たのに初対局の人に当たることなく終わりました。
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写真はあとでアップします。

2014年3月23日

百傑戦3日目

5ラウンド目。黒。Sさん。前回当たった時のオープニング(1.e4)を復習して行ったら今回は 1.d4 でした。Slav。せっかくなので自分が白番の時になるラインを試してみたらいろいろと勉強になりました。例えば、この局面。

r3kb1r/ppqn1ppp/4pn2/1B1p1b2/3P4/1Q2PN2/PP1B1PPP/RN2K2R w KQkq - 2 9
チェックに対する受けですが、...Nbd7 でも ...Nc6 でも大差ないだろうから、f6のナイトにも守ってもらえると考えて 8...Nbd7 にしましたが、これは失敗。なぜならば、9.Nc3 Bd6 の後、10.Rc1 とされるとクイーンを動かさざるをえません。

こんな感じで対応を迫られる手を次々と繰り出されて振り回された感がありましたが、同時にレーティング2200+の巧さに心の中で感嘆していました。いつか誰かに同じ手を喰らわせたいと思います。

持ち時間が少なくなってから酷い手を連発して負け。
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6ラウンド目。白。Cさん。Colle。かなり早い段階でナイトフォークを喰らいました。

ここから防戦一方でもうどうにもなりませんでした。負け。

オープニングの勉強に時間はあまりかけたくないのですが、手順の見直しの必要性を感じました。

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『出没!アド街ック天国』で紹介されていたお店の第三弾。蒲田木村屋 谷口商店の甘納豆。本当は自分で選びたかったのですが、時間がなかったので妻に買ってきてもらいました(感謝!)。普段この手のお菓子を食べないので、一回にどのくらい食べるのが適量なのかよく分かりません。

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大会の写真は後日掲載します。

2014年3月22日

百傑戦2日目

3ラウンド目。白。Sさん。オープニングはAnti-Colle。幸い自分が良く知っているラインに入ったので黒のキングサイドのピースをほぼ動けない状態に固定できました。クイーンサイドからの黒の反撃が怖かったですが、なんとかしのいだところからジワジワと最後の攻撃を仕掛けました。

以下が黒がリザインした局面。もし、45...Bh6 で防いだら 46.Rf7+ でしょうね。レーティング1900+の相手だったのでまさか勝てるとは思いませんでした。


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昨日と同様『出没!アド街ック天国』で紹介されていた店に行きます。今日はミモレットという揚げパンが有名な店。黒いのは“下町ボブスレー揚げパン”。会場のPiOにも飾られていましたがこのボブスレーはこの地域で作られています。それよりも、きなこの揚げパンがウマ!でも、カロリー高そう。

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4ラウンド目。白。K君。オープニングはColleもどき。

上の局面から黒はマイナーピースを一気に交換してきました。強い人はあまりピースを交換しないという印象があったのですが、白のポーンのフォーメーション的に大丈夫だと判断したそうです。

黒が長考したのが上の局面。待っている間、相手が良い手が見つけられずにドローになったら嬉しいなと期待していましたが、約10分考えた末に相手が指した手は 25...Rf3。白クイーンのg4に対する利きを遮られ、2100+の上手さを感じました。ここからボコられて負け。
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明日はさらに強い人(2200+)に当たります。勝てる気しませんが、当たったことはあるのでこれからプレパレーションします。

2014年3月21日

百傑戦1日目

1ラウンド目。白。Fさん。前回当たったのは2007年の12月でした。Queen's Gambit Declined っぽいオープニング。相手の方が時間を使うし、ポーンを1個得しているので大丈夫だろうと思ったら、この17...f5 で危機感を感じました。これは自分が白番の時に組みたいようなフォーメーション。この時点で私の方が30分近く持ち時間が多かったのですが、20分費やしてどう防御するか考えました。

この後、相手の攻撃が失速した頃にクイーンサイドから反撃。時間切迫による見落としで相手のルークが落ちました。勝ち。
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会場のPiOのすぐ近くにあり『出没!アド街ック天国』で紹介されていた団子を食べました。想像していたよりも美味しい。

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2ラウンド目。黒。初対局のBさん。Catalan系。ポジショナルなプレーヤーなのか自分だったら指さないような不思議な手を指してきます。
ここでありえないブランダー。31...Nc6?。指す前はそこに置いてもナイトは取られないと勘違いしていました。食べ過ぎによる眠気のせいにしておきましょう。

ピースダウンなら普通は負けでしょうが、たまたま 32.dxc6 Qxc6+ 33.Qf3 Qxa4 とポーンを2つ取り返せたのが幸いしました。相手がこのパスポーンを恐れてルークは交換してもクイーンの交換は避けたので、隙をみてパペチュアルチェック。パペを狙って成功させたのは初めてかもしれません。でも、疲れました。

2014年3月15日

慶応大学チェスサークル主催の例会

公式戦が可能ということなので行ってみました。会場は日吉キャンパス。敷地、広いです。


慶応生のチェスプレーヤーがわんさかいるのかと思いきや意外にもそうでない人達の方が圧倒的に多かったです。今回の参加者は延べ20人ですから結構盛況だったのでは。

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1ラウンド目。白。詐欺レーティングのSさん。Slav。

4n1k1/2b2p2/2p1q1p1/p1Pp2p1/3Pp1P1/1Q2P2P/P3BP2/2N1K3 w - - 2 34
私はここで 34.a4 を突いたのですが、検討の際 小島君にダメ出しをされました。a4のマスを自分のポーンで塞いでしまうとナイトはもうクイーンサイドから侵入できません。そうでなくとも、Qa4 と Nb3 で a5 のポーンを狙いに行くのも良かったですね。

最後はここで合意のドロー。レーティング差が300以上もあったのでごっそり持ってかれました。
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2ラウンド目。黒。S君。Slav。

この局面は1ラウンド目とまったくの同形。私の場合、白番と黒番で同じ形になるのは非常に珍しいです。小島君がこの形の Slav の記事を書いたことがありましたが、あまりにも昔(自身のブログが始まる前?)だったのであまり覚えていません。きっとあとで復習します。

小さなミスを幾つかしたので私の方がポーンが少ないです。そして以下のチェックに対して、49...Kh6 と逃げると 50.Bc2 の後 51.Rh7# になりそうなのが見えたので、深く考えずに 49...Kf6 と指したら、Rf7+ を喰らってビショップが落ちました。この4手後にリザイン。

8/2R3k1/8/4r1p1/P5K1/1B2P1P1/5b2/8 b - - 1 49

2014年3月7日

仙台チェスクラブの会報


仙台チェスクラブの会報が休止となりました。38年も続いていたそうです。原稿を書いて、印刷して、穴開けて、折って、住所のラベル貼って、郵便番号を書いて、切手を貼って、投函。相当な時間とコストがかかってましたよ、絶対。でも、その苦労には触れられていませんでした。お疲れ様でした & ありがとうございました(寄稿したり運営を手伝ったりしたホワイトナイツの皆様も)。会報は休止となりましたが、仙台チェスクラブの活動は続くそうです。

2014年3月2日

長崎の地区予選

長崎の地区予選の会場は出島の中でした。




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1ラウンド目。黒。Oさん。Catalan。この時点ではひょっとしたら勝てちゃうかもしれないと淡い期待を抱いていました。

ところが、20.fxg3 Kb8 21.exd5 の後(下の図)クイーンを交換したので攻撃が途切れました。結果ドローですが相手は格上なので満足。

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2ラウンド目。白。K君。Colle System。オープニングが終わった頃、黒はうっかり自分のナイトが安全に帰れるマスを奪ってしまったおかげでこちらはピースアップ。その後、徐々にピースを交換し、ポーンをかすめ取っていきました。以下の局面で黒投了。


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3ラウンド目。白。K君。Anti-Colle。黒は終始ブリッツのような速さで指していました。持ち時間という点ではプレッシャーを感じましたが、黒は不注意によるミスでピースを2つ落としました。そのためクイーン交換が避けられなくなった時点で黒リザイン。




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4ラウンド目。黒。今大会で私にとって唯一の初対局の相手であるK君。Scandinavian。私は彼が別のゲームでルークを相手陣地に侵入させるためにナイトをサクってるのを見たのでアタックが好きなのだろうと思っていたら、私に対しても来ました。10.d5

d5の地点でピースを幾つか交換した直後は1ポーンアップでしたが、以下のような局面となり、ポーンは取り返されてしまいました。

で、最終的にはドロー。


1位の方が全国大会の出場を辞退したため2位の私に権利が落ちてきました。これで2年連続参加できることになります。実力的には身分不相応なのは分かっていますが長い持ち時間で指したいので嬉しいです。

なお、今回長崎の地区予選に参加したことで私は札幌、仙台、東京(百傑戦)、静岡、浜松、名古屋、大阪、神戸、広島、福岡と地区予選は一通り網羅できたことになります。

大会の写真は明日か明後日にでもホームページの方に掲載する予定です。