2009年11月30日

機内にて

飛行機の中で映画を二本見た後(ちなみに一本目は「G.I.ジョー」で、兵士達がチェスを指しているシーンがありました)、機内に備え付けのゲームの1つで遊んでみました。もちろんチェス・ソフトです。名前は Kasparov Chessmate。最初はコンピュータを最弱にして自分は白。



1.d4 f6 2.Nf3 b6 3.e4 Nh6。しかし、画面に表記されている棋譜は 1.d4 2.f6 3.Nf3 4.b6 5.e4 6.Nh6。本来ならばそう表記するのが一番自然だと思うのですが、どうして今の表記方法が定着してしまったんでしょうね?指している手自体もちょっと変ですが、駒をタダでくれるほどは弱くはないです。



次に黒番を何回か。1.Nc3、1.Na3、1.f3。これまた変な手を指してきます。しかし、それよりも画面の上下の入れ替えが無いところが一番違和感がありました。黒番の時に画面の上から下に向かって攻めるわけです。これはプログラマーが手抜きをしたとしか思えません。



2009年11月29日

出張準備

今週はボストンに出張です。時間があれば、チェスクラブか本屋でチェスの本を手にとってじっくり選びたいので、それらの場所がどこにあるのか調べました。驚いたのは Google の地図です。アメリカの道路なのにカタカナで表示されます!アメリカの道の数は膨大でしょうから、相当な稼動がかかっているはずなのですが、そのプロジェクトのリーダーには無理とか無駄とかいう発想はなかったのでしょうか?いずれにせよ、こんなことを実現させてしまう人達は私とは思考のスケールの大きさが違うのでしょう。

私がチェスにのめり込むようになったのは4年前のニューヨーク出張がきっかけでしたが、その時は自由時間がかなりありました。今回は残念ながら自由時間はほとんどなさそうです。

2009年11月28日

市松模様シリーズ

土曜日でしたが、残念ながら出社せざるをえませんでした。自分以外誰もいなかったので、堂々と(?)勤務先の床を撮影。


2009年11月23日

ジャパン・オープンの一日コース

一日コースは久しぶりです。JCAに入会した2005年の11月以来かもしれません。指し切りは苦手なので躊躇しましたが、黒番でシシリアンかニムゾの勉強ができればいいや、という気持ちで参加。

1局目。初対局のK大生相手に黒番。1.d4 Nf6 2.Nf3。ニムゾにはならず。途中、白のナイトが邪魔だったのでルークと交換してしまいました。以下の図は最終局面。白の方が持ち時間が少なかったので、白はTDに促されるように(?)ドローオファー。気持ち的に負けていたので受けました。


2局目。K君相手に白。ピルツ。勝ち。

3局目。Y君相手に白。オープニングはストーンウォール系としか呼びようがありません。ずっとマテリアル・イーブンで持ち堪えていたのですが、お互いの持ち時間が2分くらいになったところでやってはいけないクイーン交換をしてしまい、黒のパスポーンが止まらず。負け。

4局目。初対局のK君。1.d4 Nf6 2.c4 e6 3.Bg5。またしてもニムゾにはならず。序盤でルークとポーンを得しましたが、クイーン交換を急いだ結果、ナイトを捨てないとパペを喰らう形に。

r4rk1/p2b1ppp/2p2n2/1p2P3/3p1P1R/5N2/P1B3PP/6K1 b - - 0 25

ナイトを捨てても苦しく、以下の図のようになり、ここで白の手は 33.Nxg6!。まったく読んでいませんでした。即リザイン。ダサダサでしたが、これだけ見事な一手を見せていただければ、負けても諦められます。

1r1rb1k1/p4p2/5Pp1/1p1BN1P1/2pp3R/8/P6P/6K1 w - - 0 33

大会の写真は近々掲載します。

帰りに見事に小島君相手にドローを勝ち取ったS君と話しました。どんな勉強をしているのかを聞いたら、本を読む以外には、少し前までは Chess Tactics Server をやっていたようですが、今は Chess Tempo だそうです。さっそく iPhone で試そうとしましたが、iPhone では無理でした。駒を動かそうとすると画面自体が動いてしまいます。暇がある時に試してみます。

以下の床は品川駅。



2009年11月22日

駒場祭

昨日は用事があったので、ジャパンオープンの3日コースは諦めました。 今日は東京大学の駒場祭に行くことに。東京大学チェスサークルの企画があるので。

井の頭線の中でNさんにばったり出会いました。当然目的地は同じだと思っていましたが、ハズレ。知り合いのところにチェスを指しに行かれるそうです。

駒場祭の様子は近日中に写真を掲載します。

最初はY君と。黒。シシリアンのグランプリ・アタック。下の図の直前の手は、27.e5-e6 Nxe6 でした。受かっていると思ったのですが、28.Rxe6! でピースダウン。ポーンの数が多くても駄目でした。負け。

4r1k1/1pr2p1p/p3nRp1/2p3B1/q5PP/2pP2Q1/2P2R1K/8 w - - 0 28

次にO君と。白。Colle。図は最終局面で黒番。本当なら負けなんでしょうが、部屋を片付ける時間が到来したためドロー扱いに。


下の写真は池袋駅で撮りました。10年以上も使っている駅ですが、この床の存在には今日まで気がつきませんでした。


2009年11月18日

お遊び

同じ Blogger を利用されている Grob's Attackの部屋 にコメント一覧があることに気付き、こちらにも付けました。Blogger を使い始めた時にはそれが無かったんです。また、面白いガジェットがあったのでそれも付けてみました。マウス・ポインタに寄ってくるお魚さん達です。自分の好きな赤と黒にしてみました。

親指だけで

電車の中ではよく Chess Tactics Server(CTS)の問題を解いています。iPhone の画面上では盤が小さすぎるので、新しい問題が出題される度に画面を拡大しています。画面の拡大は片手でもできなくはないのですが、CTSでは 0.1 秒刻みで経過時間を計っているので、一刻でも速く丁度いい大きさと位置に拡大するには両手を使った方がやりやすいです。

今日は立っている位置が悪かったのか、片手で体を支えていないと立っていられない状況でした。CTSは諦め、Behind the Scene のスラブの記事を読んでいました。盤と駒がないと私は状況をよく把握できないので、Glaurung(iPhone の無料アプリ)を盤駒代わりにしてみました。出来ました。片手で。しかも、ほとんど親指だけで。ブラウザと Glaurung の間を行ったり来たり。満員電車の中で過ごす時間をこうも有効に使えるようになったことで、あらためて技術が進歩したことを感じます。

乗り換え駅に到着したところで棋譜を自分宛にメール。便利です。

2009年11月17日

無駄?

朝、電車に乗る直前、iPhone の電源を入れました。しかし、操作ができません。通常なら画面の上を指でなぞるように操作するのですが、ピクとも反応しません。原因はすぐに分かりました。手袋です。エレベータのボタンを押しても、手袋をつけていると反応しないことがありますが、それと同じでしょう。

今日も ChessQuizz。操作性については昨日書いた通りですが、それよりももっともどかしい点があります。問題を記録できないことです。さっさと次の問題に移ってしまうので、問題のポジションをどこかに書き留めている時間がありません。CTSは、一問解答するごとに止まるように設定しています。その問題が繰り返しやった方がいいようなポジションなら、私はCTSの問題の番号を控えます(番号をコピーして自分宛にメール)。CTSは問題の番号さえ分かれば再現できますから。しかし、実は復習するつもりのCTSの問題がどんどんたまってしまい、未開封のメールが増える一方です。ChessQuizz は、そんな私に対して、「無駄なことはやめろ。過去は振り返るな。前に進め。」と言ってるような気がしてきました。

2009年11月16日

ChessQuizz

今朝はいつもよりも2時間早く出社しなければならず、とても眠かったので、電車の中では目を閉じているつもりでした。しかし、それだと寝過ごしてしまうことが心配になってきたので、頑張って目を開けておくためにもさっそく昨晩ダウンロードした ChessQuizz を試してみることに。

まだ2問しか解いていませんが、問題の難易度はCTSよりも高いです。

違和感を感じるのは、その操作方法です。

1.私の知るほとんどのチェスのソフトウェアでは、駒を直接ドラッグするか、開始地点をクリックした後に終了地点をクリックしますが、ChessQuizz はちょっと違います。動かしたい駒に触ると、少し離れた位置(元の位置から約2マス上)にその駒が瞬間移動するのでそこからドラッグします。

2.不正解のマスにはその駒を置けません。つまり、置こうとしてもそのマスに置けないことで、その手が間違いだったことが判るようになっています。

ま、慣れるでしょう。

2009年11月15日

最後の一問

ProblemsLite の8問目にずっと手こずってました。地下鉄に乗っている 間だけ取り組むのですが、先週の火曜日以来毎日(今週末は土日も出社) 考えていました。たった1問のためにこんなに時間をかけるのは無駄 (さっさとFritzに答えを出してもらおう)という気持ちと最後の一 問なのだからもうちょっとだけ粘ってみようという気持ちの間で心が揺れ動い ていました。が、試行錯誤していたら偶然(?)1手メイトの形になり、 解けました。かかった時間は約3時間25分。情けない気もしますが、 タダでこれだけ楽しませてくれて良かったと考える事にします。

3手メイト(Shinkman, 1905)

2k5/8/8/BQ6/4K3/8/8/8 w - - 0 1

今晩、Grob's Attackの部屋 で紹介されていた ChessQuizz を購入。たかが230円とはいえ、有料アプリを iPhone 経由で購入するのは初めてなので、ちょっと緊張しました。

2009年11月13日

朝霞の例会にて

朝、チェスクロックと棋譜用紙をカバンに詰めたのですが、残念ながら残業。なので、例会に参加した妻から聞いた話です:

新しい方が3人来られましたが、その中には目の不自由な方もいました。その方は手製のチェスセットを持参。駒には触れば色が判るような突起が付いており、盤には白マスと黒マスに段差がつけてありました。自分が視力を失ったら駒の位置は脳の中でイメージし、駒の動きは口頭で相手に伝えるしかないと考えていたので、“なるほど” でした。また、その方は朝霞の代表と指し、エンドゲームに突入したらしいので、かなり強そうです。

2009年11月12日

人間ドック

今年40歳になったこともあり、健康診断がついに“人間ドック”になってしまいました。今日の写真は人間ドックのために訪れたビルのものですが、自分のビルの床もこんなだったらいいな、と思える床でした。



ちなみに、私が想像していた人間ドックは “巨大なドーナッツ(もしくは筒)状の物体に体を通してスキャンしてもらう” というものでしたが、その期待(?)は裏切られました。従来の健康診断よりも検査項目が若干多いだけ。検査の結果をその場で教えてもらえたのは良かったかも。結果は予想通り、概ね良好、でした。

2009年11月11日

都内某所にて


私が2~3ヶ月に一度訪れる施設の床です。見る度にブログに載せたいと思っていましたが、iPhone を買う前の携帯は会社所有のもので、且つ、カメラの付いていない古い機種だったので、それができませんでした。小さなことですが、長いことやりたかったことがようやく一つ実現しました。

2009年11月10日

あと1問

今日も地下鉄の中で ProblemsLite を。8問中、第7問目。最後の2問は難易度が最高クラス(のはず)です。白先、3手メイト(De Musset, 1849)

1n2k1K1/7R/8/4N3/6N1/8/8/8 w - - 0 1

これは解くのに約35分かかりました。他の問題よりも時間がかかったという点で難易度の高さに納得。しかし、これは150年以上も前に作られた問題なんですね。どんな時代だったかをざっと調べたら、電話はまだないけど、電信(有線のモールス信号イメージ)はあったようです。そんな時代の人が作った問題を21世紀の私が iPhone 上で解いているというのがなんとも不思議。

残るはあと1問です。

2009年11月9日

電波の届かないところで

地下鉄の中では iPhone の無料アプリの ProblemsLite の問題を解いています。前も書いたように“お試し版”なので8問しかありません。

その5問目。白先。2手メイト。
(Fokin, 1986)

n7/R4p2/1pk2p2/1r1N1N1K/B2R2Q1/B2p1p2/bn2q1p1/8 w - - 0 1

あまりにも作為的で私はげんなりしてしまいます。解くのに約27分かかりました。

次はもっと激しく複雑なのかと思いきや ...6問目。白先。3手メイト。
(Fokin & Ivanov, 1996)

7K/8/8/5N2/8/1p1Q4/2p5/2k5 w - - 0 1

すっごくシンプルで拍子抜け。5問目と同等かそれ以上の難易度だとは思えませんでした。実際、解くのに3分かかりませんでした。

2009年11月8日

c3 Sicilian

この週末は c3 Sicilian の調査をしました。①MCO、②starting out: the sicilian、③An Attacking Repertoire for White、④Chess Openings for Black, Explained、⑤Mastering the Sicilian、⑥、Beating the Anti-Sicilians 等の本に加え、Fritz や iPhone のアプリ(Glaurung)やインターネット上のサイトまでいろいろと目を通しました。これら全部を読んだり並べたりしたわけではなく、自分が知りたい部分をかいつまんで読んだだけです。

2009年11月7日

勢い

昨日の上昇傾向は続いているようで、Chess Tactics Server のレーティングの自己ベストを更新できました。しかし、レーティングを上げようという “邪念” が加わるとやはり慎重さを欠いてしまい、つまらないミスを犯してしまいます。


2009年11月6日

諸々

電車が電波の届く地上を走っている時は良いのですが、地下に潜ってしまうと iPhone で Chess Tactics Server をやるのは効率悪いです。そこで、CTS代わりに使えることを期待して ProblemsLite という無料アプリをダウンロードしていました。いわゆる “お試し版” なのでたった8問しかありませんが、難易度の低い方から順に解いていき、4問目でてこずりました。2手メイトです。この問題を解くのに24分もかかってしまいました。

8/8/3K4/8/3k4/5Q2/2R5/8 w - - 0 1

これが実戦ならば、とにかく勝てばいいのであって“2手”という制約にこだわる必要がありません。私はパズル的な要素を加えるためのそういった制約が好きではないので、普段ならこういう問題を解こうとは思いません。お金を払ってまでこのソフトの完全版を購入することもないでしょう。

会社では今自分が使うパソコンの交換(お引越し)をしています。そこで気が付いたのですが、Windows XP のユーザ用のアイコンにはチェスの駒があったんですね。
ちなみに、パソコンの設定やインストールされているソフトウェアをそのまんま移行できるプログラムを使ったら、非常に楽でした。数千円払う価値はありました(と言っても会社のお金ですが)。


CTSの最高レーティングが上がりました。正解率はジワジワ上昇していましたが、レーティングが上がったのは半年以上ぶりです。しかも、グラフが右肩上がりに見えます。まだ上がるかも。


2009年11月4日

近所のスーパーにて


撮らずにはいられません。

2009年11月3日

シシリアンのお勉強

祝日でしたが、仕事があり、チェスのために割けた時間はほんのわずかでした。starting out: the sicilian という本をパラパラとめくって読んだだけです。

Sveshnikov バリエーションの定義を間違えていました。Najdorf、Scheveningen、Dragon と同じように、1.e4 c5 2.Nf3 d6 3.d4 cxd4 4.Nxd4 Nf6 5.Nc3 までが共通で、黒の5手目で分岐するバリエーションの1つだと勘違いしていました。2...d6 のかわりに 2...Nc6 なんですね。

2.c3 は 2...d5 3.exd5 Qxd5 と続くなら、スカンディナヴィアンの改良版のように感じます。白は Nc3 でクイーンを追い払うことができない上、黒はスカンディナヴィアンではなかなか指すことのできない ...c5 を指せています。

戎棋夷説で最近採り上げられていたイングリッシュ・アタックの位置づけがようやく分かりました。それまでは何のことだか分からなかったので読み飛ばしていましたが、Najdorf にも Scheveningen にも適用できる白としては便利なラインであることがようやく分かったので、時間がある時にじっくり読んでみようと思います。

2009年11月1日

浜松の大会(2日目)

3局目。白。QID(?)。黒の方がやや良かった気がしますが、ナイト・フォークが決まり一安心。しかし、先にプロモーションを許してしまいました。辛勝。 

4局目。白。ピルツ。愚形で、ずっと苦しいと思っていましたが、相手が言うには、ナイトを上手く使えば白悪くなかった、とのこと。また、私が良いと思っていた手が悪手と言われてしまいました。ポジション判定って難しいです。負け。

5局目。黒。白の手は 1.e4。運命の時です。躊躇しつつも公式戦で初めてのシシリアン。早過ぎた ...d5 を咎められてポーン・ストラクチャーを崩されそうになりましたが、ピースアップ出来る手を見つけ、立場逆転。勝ち。

終わってみると、Aクラス準優勝。新しいオープニングを試す場のつもりでしたので好成績は期待していませんでした。それだけにラッキーな気分です。そう言えば、当たった5人全員が初対局でした。それだけでも来た甲斐があります。

大会の後、ブリッツを数局指し、負けまくり。

写真は後日掲載しますが、大会の結果は既に浜松チェスサークルのホームページに載っています。