2015年9月26日

小島君のレクチャー:ポーンストラクチャーに基づく戦略


上の写真はシシリアンのポーンストラクチャーです。シシリアンとほとんどの縁の無い私でも分かります。こういう「殺るか、殺られるか」的なポジションはいいですね。でも、1.e4 c5 2.c3 とされると萎えるので私は指しません。


上のポジションはカロカンやスカンディナヴィアンでよくあるポーンストラクチャーです。実際には他のピースもどこかにありますが、重要なポイントは黒のクイーンサイドのビショップが閉じ込められているかどうか。スカンディナヴィアンではポーン・チェーンの外に出したければ出せるのでそういう意味ではいいオープニングだと再認識しましたが、Queen's Gambit Declined だと邪魔なことが多いですね。

今回から諸経費と称して突然 +200円がかかるようになりました。最初スタッフのHさんは「ドリンクを出します」と言ってましたがレクチャー中には何も出なかったような ...

2015年9月21日

クラブ選手権2日目

4ラウンド目。相手チームは東京大学。白。Fさん。Queen's Indian っぽい始まりから Colle へ。

黒から 16...cxd4 と取ってきたところです。17.Bxd4 だとピンがあるので 17...Qxd4 が成立すると勘違い。もしそうなったら、18.Bxh7+ でクイーンを取れることを見落としていました。17.Qc2 Bxe3+ であっという間に2ポーンダウン。

こうなってしまうともう perpetual check くらいしか狙えません。狙ってみましたが、相手にプロモーションされてしまい、チェックも途切れたところでリザイン。チームとしてはドロー。
-----

5ラウンド目。慶応大学OBチームの1つと。黒。Sさん。Scandinavian。

タクティクスを見落としたせいでナイトが1つ足りません。ここで白が g6 に向かって総攻撃をかけてきました。

Fritz はドローの手順(41...Ke7)を見つけてくれましたが、人間には無理です。この時、私は時間が落ちそうでパニックしてました。この期に及んでまだ攻めようとして逆に一気にメイトに持っていかれました。チームも負け。
-----

6ラウンド目。麻布の中の1チーム。白。M君。Chigorin もどき。

詰みそうで詰まない。しかも、間違えると ...Qd1# による即死があるという状態。何をしていいか分からず、3手後に時間が切れて負け。このゲームは後悔するようなミスが多く、もうチェスをやめたくなりました。チームは勝ち。
-----

個人としては1勝5敗。ひどい成績です。最近の大会では最悪です。レーティングの激減は避けられません。
チームとしては2勝2敗2分で、14位。リストの順位そのまんまでした。

2015年9月20日

クラブ選手権1日目

1ラウンド目。相手チームは最高レーティングのチーム。私の属する札幌チームは27チーム中14番目、つまりど真ん中です。黒でSさん。Scandinavian。ほぼ一方的なゲームでした。

24.Qe7+。24...Kxc8 で助かるんじゃないかと一瞬思いましたが、25.Na7# で詰むことに気付き、リザイン。チームメンバー全敗です。
-----

2ラウンド目。相手チームはホワイトナイツの一部隊。白。A君。Pirc。

この後、多少チェックされることは目に見えていますが、チェックが途切れた途端に 30.Rxf7+ Bxf7 31.Qxf7# のような流れでフィニッシュすることを夢見ていました。しかし、受け方を間違えて死亡。レーティングは相手の方が約500も低かったですが、このポジションになってからの攻撃は見事でした。私は負けましたがチームとしては勝ち。
-----

3ラウンド目。相手チームは名古屋チェスクラブの一部隊。黒。T君。Reti。

この局面から 22...Nxc5。これでポーンを数をイーブンに戻せました。その3手後に白からドローオファーがありましたが、ほんの少しだけ黒の方が良いだろうと考えて続行。2手後に白の時間が切れて私の勝ち。前ラウンドで失ったレーティングを多少取り返せました。チームとしてはドローですが、平均レーティングはこちらの方が相手チームよりも200以上低いので上出来です。