2017年1月31日

Blitz 5|5 1月の結果


Blitz 5|5 を1日1ゲームやってきた結果です。悲しいことにレーティングは下がっています。

意外だったのは色ごとの勝率です。白番の時の勝率が黒番の時よりも圧倒的に良いじゃないですか!自分には白が本来持っている僅かな優位性を勝利につなげられるほどの力量はないので、色は勝率に影響しないと考えていました。しかし、この結果を見ると色は関係ないとはとても言えません。だとするとオープニングですね。たしかに白で Colle になると指し易いし、攻撃の基本戦略が明確です。ところが、黒番で使う Scandinavian や Semi-Slav は何をしていいか良く分かっていません。こういうオープニング固有の戦略の理解度が差に出てきているのかもしれません。

2017年1月28日

小島君のレクチャー:ポーン、ウォーキング


やっぱり分かり易い、本を読んで自習するのに比べると。特に最近読んだ『いちばん学べる名局集』があまり理解できなかったのでなおさらそう感じます。


今回はオープニングの解説が多めでしたが、説明無しで手の意味を理解するのは難しいです。例えば、Caro-Kann Advance Variation の 1.e4 c6 2.d4 d5 3.e5 Bf5 4.h4 は私の持っているオープニングのレファレンスの1つである Modern Chess Openings にも載っていますが、4.h4(上の図)を指す理由は書いてありません。実際には、黒が本来指したい 4...e6 を指すと 5.g4 でビショップの逃げ場がなくなるから、黒は 4...e6 以外の手を指さざるを得ないということなのですが、白にしろ黒にしろ、このことを知らずに 4.h4 まで覚えたとしてもあまり応用が利きません。黒だと知らずに 4...e6 を指しちゃうかもしれないし、指された白の方も 5.g4 でビショップを取れることに気付かないかもしれません。

そう考えると1手1手の狙いを理解しながら覚えることがすごく重要だと分かります。狙いも分からずにただラインを丸暗記してもあまり役に立たないでしょう。チェスの本には1手ごとに解説することをウリにした move by move 系の本がありますが、私はそういう本で勉強した方がいいのかもしれません。
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本日はレクチャーに参加するついでにJCAが利用することがある施設(池上会館、チェスセンター、大田区民センター、消費者生活センター、大田区産業プラザPiO)の前をウォーキングで通りました。6年ほど前にも 同様なこと をしているのですが、当時と違うのは今は自分が歩いた道を記録しているという点です。twitter もしくは Facebook でつながっている方はご存知でしょうが、以下のような感じで地図上で自分が通った道に色を付けています。


2017年1月21日

『いちばん学べる名局集』


1日1局並べることを日課にすることで『いちばん学べる名局集』を読み終えました。チェスの本をきちんと読み終えたのはすっごく久しぶりです。

これは Irving Chernev 氏の『The Most Instructive Games of Chess Ever Played』の和訳版です。この本の評価は非常に高いです。Amazonでも、twitter でも。


掲載されていた62ゲームの中で一番印象的だったのは 1895年のゲームで Pillsbury が上の局面で指した 32.e4! です。32...dxe4 33.d5+! で黒キングはd5のポーンを取れないし(取ったら e6-e7-e8 を止められない)守りに縛られて動けなくなるという状況は私でも「あ、なるほど」って思えます。また、このゲームが指された時代背景も気になります。インターネットでいろんな情報が簡単に手に入る21世紀の現在(例えば、この本に掲載されているゲームはすべて ここ で見れます)に比べると、このゲームが指された19世紀はラジオも電話も普及していなかったはずだし、ソ連もまだチェスの知識を体系化していなかったのに、このアメリカ出身のプレーヤーはどのようにして名局を残せるほどの実力をつけることが出来たのか知りたいです。

この本を読むことを自分に課した理由は以前も書いたように今まで自分がほとんど棋譜並べをしてこなかったからです。では、この本を通じて多くのことを学べたかというと残念ながらそんなことはありません。しかし、この本自体の品質の高さは疑う余地がなさそうなので、もしそうだとすれば、私がこの本が想定している読者のレベルに到達していないか、1日1局という課題クリアを優先していて「理解」ができていなくてもサクサク進めたのが原因でしょう。なので、次のステップとして、この本で取りあげられているゲームを1つか2つ時間をかけて「理解」することを試みます。そうすることが役立っていると感じられればこの本の残りのゲームも同じようにし、駄目そうならば他の本を読みます。

2017年1月5日

2017年の目標

スペイン語は使う予定がないのでそんなに頑張る必要はまったくないのですが、とりあえず検定試験に合格するという目標を自ら掲げて計画的に取り組んだ結果6級と5級に受かりました。今度はチェスでも同じようにしようと思います。OTBだと対局数が限られてしまうので、日課でもやっている Chess.com の 5分 + 5秒/手の Blitz レーティングを切りの良い 1500 にまで上げようと思いました。

そこで twitter のアンケート機能を使って予想を聞いてみた結果が以下。

アンケート開始直後から「できる」の比率が異様に高かったのでプレッシャーを感じ、1400台を相手にした場合の戦績を調べてみたら1勝8敗4分でした。1500になるということは同じ相手に安定して勝てるだけの実力があるということなのでけっして楽な目標ではないはずです。

しかし、目標を立てるとやはり心構えが違うことを実感しました。昨日はその1400台に1ポーンアップしていて「勝てるかもしれない!」と思っていたのに突然時間が切れて負けてしまいました。その時の悔しさは、日課という名目で漠然と指しているだけのチェスとは違って「勝たねばならない試合を負けてしまった」という落胆が伴うものでした。こういう状況になると「もっと強くならねば」というモチベーションが沸いてきます。そこで、私の好きな視覚化(グラフ化)をしてみました。年末までに一次関数的にレーティングが上昇した場合のグラフは以下の通りで、今月末までに1387に届いていればそこそこ順調ということになります。覚えていたらこのグラフに月末ごとの実績値をプロットするつもりです。