2013年8月31日

小島君によるレクチャー



今日は朝霞の大会と小島君のレクチャーが重なってました。健康診断の前に体重を減らしたい私は2~3時間ウォーキングをしたいので帰りに歩きやすい方というチェスとはあまり関係のない理由でレクチャーを選びました。

今日のテーマはパスポーンで、一番感動したのはこれ。Alekhineのゲームだったと思うのですがいろいろな方法で検索してもどのゲームか特定できなかったので局面図(白番)は私の記憶によります(ポーンの位置とかは正確ではないかも)。

3r3k/3P1ppp/p3q3/1pR5/2p5/Q5PP/5P1K/8 w - - 0 1
ここから 1.Rc8 Rxc8 2.Qe7! 今回のレクチャーで取りあげられた他の局面はたまたま正しい手を指せる(少なくとも自分の候補手にはあがる)かもしれませんが、これだけは無理。こんな手を指せたらいいですね。

小島君に次に会う時、きっと彼はIMに “プロモーション” しているでしょう。10年後、20年後には日本人のIMも複数いるかもしれませんが、最初の一人はやはり特別な存在でしょうから頑張って欲しいと思います。

2013年8月26日

第4回JCNブリッツ大会

Japan Chess Net が主催するブリッツの大会に参加してみました。サイトは PlayOK で、タイムコントロールが3分+3秒/手の勝ち抜き戦。参加者が全員同じテーブルに集まり、こんな感じでチャットでコミュニケーションをとります。


組み合わせ表はこれ。



優勝はminkuruさんでした。私は3位決定戦に敗れて4位ですが、勝ったのは実は1ゲームだけ ...。順位はともかくもっと強くなりたいです。

カジュアルな大会なので次回は皆さんも是非!

2013年8月21日

名刺

チェス用の名刺を作りました。自分でデザインするのはなかなか楽しかったです。会社の近くで印刷するのに100枚で2500円は安いと感じましたが1枚25円と考えると「むむむ」となるから不思議。

名刺入れも買わなきゃ。




2013年8月18日

国際頭脳スポーツフェスティバル Rapid 3日目

9ラウンド目(最終ラウンド)。黒。N君はカタランをよく指すことは知っていましたが 1.d4 d5 2.c4 c6 のスラブから始めたらどうやってカタランに transpose するのか前の晩に調べましたが分かりませんでした。それもそのはず 2...e6 で黒の白マスのビショップが外に出れない時の方がカタランは有効なので 2...c6 の時は無理にフィアンケットすることはないそうです。なるほど。



18...Nf6 19.Bxf6 の後、d7 のナイトへの discovered attack
でクイーンが落ちました。負け。

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海外のタイトルホルダーを10人も招待したことは過去になかったのではないでしょうか。少なくとも私がチェスを始めてからは初めてのことです。GM同士のブリッツは圧巻でした。速すぎて何が起きているのか私には理解できませんでしたが、彼らは相手が次に差す手をだいたい分かっているような指しっぷり。それを見れただけでも参加した甲斐がありました。

課題も見つかりました。Dutch や 1.f4 にありがちなポーンストラクチャーへの対処方法を知りたいです。時間があればね。

毎日チェスの大会で指しているか観戦しているかのどちらという幸せな1週間(9日間)でしたが、明日からまた business as usual です。

2013年8月17日

国際頭脳スポーツフェスティバル Rapid 2日目


5ラウンド目。黒。Uさん。予想通り 1.f4 でした。不注意(14...Kh8?)によりポーンを失います(15...Bxf7)。



そして残り時間が減ってくるにつれミスが多くなり負け。
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6ラウンド目。黒。Oさん。Stonewall System を初めて試したそうです。最近はfポーンを早く突くオープニングが流行っているのでしょうか。



10.Bxf7+! Kxf7 11.Ng5+ Ke8 12.Nxe4 でポーンダウン。この後もミスも連発してボロ負け。

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7ラウンド目。白。Iさん。序盤で黒が悪くなるラインに入ってくれたので相手の方が私より時間を多く消費。



hポーンを進められるとちょっと厄介なことになったかもしれませんが、相手は残り時間が少なかったのでドローオファーを受けてくれました。
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8ラウンド目。白。T君。Colle。ルークに侵入された上に私の対応が悪くキング周りが崩壊しました。負け。



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明日の最終ラウンドは Catalan になりそう。

2013年8月16日

国際頭脳スポーツフェスティバル Rapid 1日目

1ラウンド目。黒。IM Ilgar Bajarani。同時対局を除けばIMとの勝負は初めてのはず!というわけで個人的には記念すべきゲームでした。



一昨日のブリッツの大会で彼が Scandinavian を指しているのを2回見ました。そんなIMに対して Scandinavian です。当然負けですが、53手まで持ち堪えられたので満足。


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2ラウンド目。白。Kさん。Anti-Colle。恥ずかしくて局面図が見せられないようなゲーム。いきなりタダで取れるところにナイトを置いてしまいましたが、それは後でなんとか取り返せました。しかし K+R+P+P+P 対 K+R という普通なら負けるはずのないエンドゲームを負けました。

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3ラウンド目。黒。Uさん。English。2ポーンダウンの苦しいゲームでしたが 32...Nd3-b4 (下の図)のルークへの discovered attack で 33.Qxd5 Nxd5 34.Rxd5 となってから立場逆転。勝ち。


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4ラウンド目。白。K君。Dutch。白の孤立ポーンを狙っていましたが時間切れ負け。


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会場で販売していた本を一冊買いました。たしか誰か強い人が良い本だと紹介していたはず。

2013年8月14日

国際頭脳スポーツフェスティバルのブリッツ大会

このイベントは会場が突如変更になるというハプニングがあったし、情報(当日のスケジュール、タイムコントロール、等)はあまり公開されていません。参加できたらしようと考えていましたが主催の組織に電話で問い合わせても「参加は締め切ったらしい」という曖昧な回答しか得られませんでした。仕方ないのでイベント当日に早めに行って申し込んでみることにしました。

会場に着くと見覚えのある大学生がお出迎え。大学生のチェスプレーヤーが何人かアルバイトで運営のお手伝いをしていました。

今日がブリッツの大会だとは知りませんでした。ラピッドの大会は明後日からです。私は空きがあればそのラピッドに参加できるかもしれません。

タイムコントロールが3分+2秒/手では速すぎて目で追うことができないだろうから1~2ゲーム観戦したら帰るつもりでしたが、結果的には9ラウンド(18ゲーム)を最初から最後まで見ていました。写真やレポート的な内容については私のホームページの方をご覧ください。

私くらいのレベルだとレーティング1900のプレーヤーには勝てませんが、その彼らも日本のトッププレーヤーには勝てません。それなのに、この大会では日本ではほぼ無敵のプレーヤー達が次々と負かされていきます。「上には上がいる」ってやつですね。

逆に日本のプレーヤーがIMやGMからポイントを取ったのも何回か見れました。最初に見たのは小林厚彦君がIMからドローを取ったところ。苦しくなったIMの方からパペを仕掛けてきました。池田君はIMやGMに勝っただけでなく8ラウンド終了時点で単独4位につけていました。南條君は最後の2ラウンドはトップボードにまで上がってきてGMに勝ったり引き分けたりして驚かされました。すごいですね。

家を出る前は大して期待していませんでしたが、来て良かったです。

2013年8月13日

ジャパンリーグ7ラウンド目

最終ラウンドは松戸等で何回か当たっているKさん相手に黒。English。

対局中は白のセンターポーンが威圧的に感じました。



白のイニシャチブが弱まってきた頃(以下の図)私は時間切れ寸前でした。なのに白は余裕で30分以上残しています。1ポーンアップですがダメ元でドローオファーしたら受けていただけました。



20手で45分残しておくことをペース配分の目安にしていましたがなかなか思う通りにいきません。もっと速く手を読めるようになりたいです。

長いタイムコントロールのゲームでじっくり考えるのは非常に良いトレーニングですし、楽しいです。これを毎日続けられたら誰でもかなり上達するでしょう。4日間だけでは物足りないと感じる一方眠くなる時刻がいつもよりも早いので脳は結構疲れているんだと思います。

2013年8月12日

ジャパンリーグ6ラウンド目

公式戦では初対局のY君相手に白。Queen's Indianっぽい始まりからColleにtranspose。慎重に慎重に指しました。エンドゲームに突入しても不利にならないようにポーンストラクチャーに配慮しつつもサクリの機会を模索してました。


2rr2k1/p3b1pp/1p1qpn2/3bN3/1P1B4/P2BP3/4Q1PP/R4RK1 w - - 3 22
ここは 22.Nf7 Kxf7 23.Qh5+ を考えましたが、自信がなかったので 22.Ng4。22...Nxg4 と取ってくれるはずもなく、22...Ne4

そして、以下の局面でドローオファーが来ました。私の残り時間は約5分で相手もよりも10分も少ない上、まだ16手指さないと30分が加算される40手に届かないので受けました。



2r2rk1/p2qb1pp/1p2p3/3b4/1P1Bn1N1/P2BP3/4Q1PP/R4RK1 w - - 9 25
今、自宅で Fritz 大先生に分析させましたが、22.Rxf6 Bxf6 23.Qh5 g6 24.Bxg6 hxg6 25.Qxg6+ Bg7+- とか 25.Bxg7! Kxg7 26.Bxe4 Qc6 とか挙げてます。前者は思い付きましたが攻撃がそこで行き詰まると判断してやめました。後者はコンピュータ特有の意味不明さを感じます。

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自分のゲームが終わったら帰るつもりでしたが激しい雷雨だったので、雨宿りついでに最後のゲームが終わるまで見てました。

明日の最終戦はKさん相手に黒。過去に8回当たっているので比較的予想しやすいです。

ジャパンリーグ5ラウンド目

時間があるので会場で書いてます。 名古屋のT君相手に黒。QGD Cambridge Springs。このオープニングに詳しい人が見ればすぐに分かると思いますが、実は白はもう間違えています。


r1b1k2r/pp1n1ppp/2p1pn2/q2p2B1/1bPP4/2NBPN2/PPQ2PPP/R3K2R b KQkq - 4 8
マテリアルアップできるのは知っていたのですが、自分の頭で考え付いたのは 8...Ne4。指してみて相手が長考している間に、黒の最善は 8...cxd4 だと思い出しました。そうしていれば 9.Bxc4 なら 9...Ne4 で g5 と c3 へのダブルアタック、9.Bxf6 なら 9...cxd3 です。本譜は 9.cxd5 Nxc3 10.bxc3 Bxc3+ 11.Ke2 Bxa1 でエクスチェンジアップしましたが、白に激しく攻撃され、いないも同然のピース達がいます。運命の分かれ道は以下の局面。

r1b2k1r/pp4p1/2p3Q1/3qN1B1/3PP3/8/P4PPP/R4K2 b - - 0 20
Qf7# を避けるように黒クイーンを逃がさないといけません。20...Qe6 21.Qxe6 Bxe6 だと 22.Ng6+ のナイトフォークを喰らうので 20...Qg8?? 21.Qd6+ でリザイン(21...Ke8 22.Qe7# は不可避)。

2013年8月11日

ジャパンリーグ2日目

3ラウンド目。黒。Mさん。Semi-Slav。序盤はちょっとだけミスりましたがなんとか耐えてました。

ここらへんからタイムトラブル。cポーンを守れず、そこからボロボロに。40手を超えていたのも気付かずどうも残り時間31分をずっと31秒と勘違いして指していたっぽい。負け。

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4ラウンド目。白。小島君のレクチャーでよく会うIさん。Pirc。
黒はNe6のナイトフォークを避けられません。

さらに自分のルークと相手の2ピースを交換できるtacticsを見つけました。22.Rxf6+ Kxf6 23.Rf1+ Nf5 24.exf5
5r2/ppp1nk1p/3p1npP/4p3/4P1q1/2N5/PPPQ2P1/2K2R1R w - - 3 22
これで相手の心が折れるだろうと思ったらここからのファイティングスピリットがすごい!ピースアップしてるのになかなか好き勝手させてくれません。約5時間の長いゲームでしたが最後は以下の局面で相手の時計が落ちました。



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明日は名古屋から来ているT君相手に黒。名古屋チェスクラブのホームページには大会の棋譜があるのでありがたいですが、彼は 1.d4 も 1.e4 も指せるようです。

2013年8月10日

ジャパンリーグ1日目

1ラウンド目。黒。Scandinavian をよく指す日本のプレーヤーではおそらく最強だと思うSさんに対して Scandinavian を指しました。私よりも詳しくてサクサク指してくるかと思いきや意外にも白は8手までに45分も消費(私は30分消費)。もしかしたら中盤は無傷で切り抜けられるかもしれないと気が緩み始めた頃、厳しい手がきました。15.Qe2 はdファイルのピンをかわした上にBg4を狙っています。

2kr3r/1pp1nppp/p1n5/3Pbq2/8/4BB2/PP2QPPP/RN1R2K1 b - - 1 15
いろいろ考えましたが結局は 15...Kb8 でナイトさんさようなら。16.dxc6 Rxd1+ 17.Qxd1 Bxb2 18.Nd2 Bxa1 19.Qxa1 でN+B対R+Pとマテリアル的には一時的に食い下がりましたが、しょせん格が違います。いつの間にか時間切れスレスレになっており最後は以下の局面からメイトされました。メイトの手順はここに白い字で書いてます → 26.Nc6+ Qxc6 27.Ba7+ Kxa7 28.b8=Q#

1k6/1Pp3pp/p4p2/3r4/q2N4/4B2P/PQ3PP1/6K1 w - - 0 26

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2ラウンド目。白。ロンドンから帰省中のY君。チェスを始めて3ヶ月で将棋もやってなかったと言うのですが信じられません。オープニングは Colle ですが8手目まではほぼ定跡通りだったのでビビりました。

それでも少しずつ少しずつアドバンテージを重ねていき、以下の局面で黒リザイン。

お世辞ではなく次に会う時は勝てない気がします。

2013年8月2日

The First Friday Chess

毎月第1金曜日に開催される The First Friday Chess に行ってみました。

開催場所はボードゲームがいろいろと揃っている リバネス カフェ&ダイニング(Leave A Nest Cafe & Dining)です。ドリンクのメニューの一部がこんな感じになっています。

1000円の飲み放題が参加費でした。私はアルコールを飲まないのでウーロン茶(ホット)。それ以外にリバネスクラシックバーガー(写真)とチリコンカンを頼みましたが指しながらだったので残念ながらあまり味わってません。

棋譜用紙は持っていたのですがペンがなかったので棋譜無しですが、チェス講師のU君に負け、ブリッツが弱いという都市計画勉強中の東大生(初対局)にブリッツで負け、スペインから来てる方(初対局)にもブリッツで負け。それでも、Chess.com のゲームと違って局中や局後に相手が考えていたことを聞かせてもらえるのがいいです。

facebookのリバネスのページの今日の投稿に自分が小さく写ってました。