2010年3月21日

百傑戦2日目

4ラウンド目。黒。S君(1714)。過去の対戦成績は1勝1分けでしたが、当時と違って彼の今のレーティングは私よりかなり上です。とうとう負ける時が来たかという気分で挑みます。クイーンズ・インディアン。やはり知識が無いので私の手順はおかしかったそうです。

最後のコンビネーションは、次の局面から。私はなんとかルークを交換してN対Bにしたいと思っていました。



S君の手は 38.Bf5-g6。38...Rg8 だと 39.Bxe8 Rxe8 40.Rxe8 Kxe8 41.Rxd6 が見えたので、本譜は 38...Re6。しかし、39.Rh8+ Rg8 40.Rxg8 Kxg8 41.Rxe8+ でピース・ダウン。



負け。

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5ラウンド目。白。Hさん(1877)。1.d4 d6 2.e4 e5?!。「そんなオープニング、あり?!」と、よく見たら私がボケていました。黒の1手目は 1...d6 ではなくて 1...e6 でした。つまり、1.d4 e6 2.e4 d5 でフレンチになっていました。3.Nc3、3.Nd2、3.exd5、3.e5 があるのは知っていますが、どれも4手目以降をまったく覚えていません。いきなりピンチ。

都合よく局面が単純化されていき、次のようなポジションになりました。



ここで私の読み(visualization)の不正確さが祟ります。ポーンが1つ少ないのですが、今なら 26. Bxe6 Kxe6 27. Rxd4 Rxd4 28. Rxd4 で取り返せます。そこまでは分かるのですがその後 28...Rc2 で完全に負けの形のように思えてしまい(実際に並べてみると悲観するほどひどい状況ではありません)、ひるんでしまってポーンを取り返し損ねました。

しかし、相手のブランダーでナイトをタダ取り。勝ち。

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6ラウンド目。黒。初対局のI君(1801)。ニムゾ・インディアン。これもラインを全然覚えておらず、こちらの不自然な手順を厳しく咎められ、明らかに劣勢。



これを次のような形に持っていきました。a3 のポーンを取れれば、a ポーンを進めて勝てそうだと喜べたのはつかの間。38...Kxa3 39.Nb5+。単純なナイト・フォークなのに完全に見落とし。ポーンの形が悪く、私の指した手も悪く、負け。


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朝から晩まで仕事のことを忘れてチェスに没頭できたことを妙に幸せに感じました。

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