2010年3月20日

百傑戦1日目

事前に振り込んでいない人は原則1ラウンド目BYEということだったので、おそらく水曜日までには参加者が確定していたでしょうから、事前に組み合わせが出来ていても不思議ではありません。しかし、結局定刻の9:40には始まらず、始まったのは10:05でした。

1ラウンド目。白。N君(1203)。スラブ。Nf3-h4 が f5 にいるビショップに当たるラインです。



Behind the Scene の中で小島君が解説してくれていたので、私の中では“小島バリエーション”です。中盤で c3 のポーンが落ちます。ここらへんのセンスは私より全然素晴らしいです。



しかし、なんとか b3 のポーンを取り返し、



終盤の以下の局面では黒はツークツワンクになりました。白キングは c5 と c6 を往復していればよく、黒のポーンが1つ1つ落ちていきます。勝ち。


8/8/4k1pp/2Kp1p2/3P1P1P/6P1/8/8 w - - 0 49

2ラウンド目。黒。K君(2006)。スカンディナヴィアン。3...Qd6 と一番慣れている 3...Qe5+ のどちらを指そうか迷いましたが、どのみちレーティング的には勝ち目がないので、新しい方を試すことにしました。たぶん 3...Qd6 は初めてです。以前Dさんに借りたDVDでは a7-a6 と b7-b5 の後に Bc8-b7 というセットアップなのですが、以前小島君が「今は c7-c6 だ」と教えてくれたので、そちらにしてみました。



黒の展開が終わった時点です。ポーン・ストラクチャーは 3...Qe5+ と同じです。いつもと違うのはクイーンとビショップの位置くらい。



以下の図は 24...b7-b5? の直後。指してから悪手だと気付きました。25.Ne3 の後にルークが逃げると a6 のポーンが落ちます。しかし、実際の手は 25.cxb6 アンパッサン。これなら、ポーンは損しないと読んでいたのですが、それは私の勘違い。25...Nxb6 26.Qxa6 まできてようやく c4 のナイトが守れている(b5 のポーンが既にいない)ことに気付きます。


3r2k1/2qn1ppp/p1p1p3/1pPr4/2NP4/Q2R3P/PP3PP1/3R2K1 w - b6 0 25

ここ(↓)でドロー・オファーをしてみましたが 47.Ra1 で続行。



最後はこの f ポーンが止められず、リザイン。99手まで行きました。本来3ラウンド目の開始時刻は16:15だったのですが、このゲームは16:55まで続いたのでかなり疲れました。



3ラウンド目。S君(1938)。白。Barry Attack。S君も2ラウンド目のK君もかなり序盤に時間を使います。若くてレーティングが高い人は本来脳の回転が速いと思うのですが、その慎重さ(?)に感心しました。序盤のここまでは、



白の方が良かったはずですが、ここから少しずつ黒が良くなっていきます。

そして、ここ(↓)で、28...Bxe2 が狙われているとは気付かずに 28.b5?。負け。


3r2k1/2qn1ppp/pPp1p3/3r4/2NP4/Q2R3P/PP3PP1/3R2K1 b - - 0 1

ヘトヘトでした。生まれて初めて上着が重いと感じました。晩メシを食べている時、腕をテーブルに付けて体を支えていないと倒れそうでした。


1 コメント:

芦谷高敏 さんのコメント...

>事前に振り込んでいない人は原則1ラウンド目BYEということだったので、おそらく水曜日までには参加者が確定していたでしょうから、事前に組み合わせが出来ていても不思議ではありません。

 お気持ちはわかりますが、1Rのペアリングを大会前日までに発表となると・・・渡井美代子氏が自らペアリングを組みネット上に載せる作業をする、ということになります。この作業、渡井氏がこなせるとしたら・・・結果速報もこなせる、と私は推測します。でも、結果速報はまだ・・・。

 念のために書いておくと、私は何もJCAに<早く百傑戦の結果速報を出せ!>と催促しているわけではありません。確か、結果速報は某氏(JCAスタッフ)が好意で行っているはずです。某氏以外に結果速報をネット上に出せるスタッフがいれば良いと思いますが、なかなか難しいんでしょうね。

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