2010年12月31日

勝手に変換される

私は自分のオープニング・レパートリーを Excel で管理しているのですが、黒の手を表すために半角のピリオッドを3つ連続で入力すると勝手に … (このブログ上ではなぜか分かりにくいかもしれませんが、点の位置がピリオッドよりも上にあります)に変換されるのに困っていました。ピリオッドをとりあえず2つだけ入力して、次の文字を入力してから前に戻って3つ目のピリオッドを入力すれば自動変換されずに済みますが、面倒です。昔の Excel ではこのような自動変換を止めてたのですが、Excel 2010 になってからはそのための設定を探すのに苦労しました。同じような悩みを抱えている人はあまりいないと思いますが、とりあえず以下にその手順を記しておきます。












2010年12月30日

今年を振り返って

昨日は仕事を終えてからずっと通信チェス。今日はお掃除等の家事を終えてからずっと通信チェス。

メインラインに近いようなゲームは情報が多いので調査に時間がかかります。あるゲームでは自分が整理した情報に基づいて指していたのですが、自分が手を途中までしか書いていなかったので(ここまでたどりつくことが稀なため)本でその続きを調べたら、なんとこっちがポーンを損する展開になっていました。その対価としてイニシャチブはとれるのですが、あまり魅力的なラインではありません。別の本を見たら、もっと良いラインが紹介されていたのですが、もう手遅れです。

...でも、こうやってチェスに時間をかけられるのがすごく嬉しいです。少し前までは仮に時間があったとしてもチェスを楽しむだけの心の余裕がありませんでしたが、今はそういう精神的な縛りがありません。残業が比較的多目なので時間はなかなか作れないですが。

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今年は twitter を始めたチェスプレーヤーが非常に多かったと思います。ブログよりも手軽だからでしょう。

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以前から自分のホームページに少し手を加えようと考えているのですが、なかなか進みませんでした。やろうとしていることは主にリンク集の追加と自己紹介の拡充です。きっと来年やります。

2010年12月22日

Starting Out: The Scandinavian

前回の投稿で「3...Qe5+ がまったく触れられていない」と書きましたが、それは誤りでした。

この本に限ったことではないですが、オープニングの本やDVDでは一番のメインラインの解説を先にして、サイドラインは後回しという構成を採用していることがあります。この本で言えば、2手目でスカンディナヴィアンから外れてしまうような Blackmar-Diemer Gambit(1.e4 d5 2.d4) なんかの解説は最後の方だったりします。

私は early deviation(早い段階からメインラインからはずれるもの)から先に読みたいので、こういう本だと後ろから読むことになります。最初に300ページ目以降の2手目のバリエーション(BDG等)を読み、今は280ページ目前後にある3手目のサイドラインを読んでいます。そこに、3...Qe5+ がちょびっとだけ触れられていました。3...Qe5+ に対する完璧な refutation (反撃)は存在しないけれどだからと言ってお勧めはしないというのが著者の意見でした。3...Qd8 の方が 3...Qe5+ よりはマシなようで、解説があります。これはこれで悔しいですね。

2010年12月18日

本が届く

アマゾンで注文していた本が届きました。オープニングの本ばかりです。第一印象というかパラパラめくる程度で分かることを書いておきます。

●The Moment of Zuke: Critical Positions and Pivotal Decisions for Colle System Players / David I Rudel
白番用。この著者の別の Colle の本が良かったので。
同じ著者の前の本 Zuke 'Em で紹介されている幾つかのオープニングの練習問題のような本です。

A Killer Chess Opening Repertoire - new enlarged edition / Aaron Summerscale
白番用。前の版が非常に良かったので。
前の版とどこかが変わったのかはパッと見ただけでは分かりませんが、明らかに厚くなっています。実際約50ページも増えています。

●Scandinavian Defense: The Dynamic 3: Qd6 / Michael Melts
黒番用。これは第2版です。
6章に分かれていますが、中級者には最初の1章だけでも十分だとどこかで読んだ記憶があります。その第1章は概要の説明だけかと思いきやゲーム例がわんさか。

●Starting Out: The Scandinavian / Jovanka Houska
黒番用。
想像していたよりもかなり分厚いです。ページ数の多さは 3...Qa5 > 2...Nf6 > 3...Qd6 の順です。私が一番使い慣れている 3...Qe5+ がまったく触れられていないのがちょっと寂しい。

2010年12月12日

新宿チェスクラブ

これまた久しぶり。前回の例会参加はクラブの発足当初だったので2007年だったかも。

会場の赤城生涯学習館の最寄駅は神楽坂でしたが、往復の地下鉄代の320円を節約するために飯田橋から歩きました。

私が会場についた頃、余っている人はいなかったので他の人のゲームを見ていました。覚えたいオープニングの1つなのでクイーンズ・インディアンのゲームを。自分が黒のつもりで見ていましたが、黒は窮屈そうでした。そして、このクラブの“名人”が登場。私は彼と指すことに。

1局目。白。K君。Colle System。以下の局面で「ここでしょ?」とh7を指し、「バレバレですよ」と言われてしまいました。そうは言われてもいくしかないんですよ。

結果はドローで個人的には満足。


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2局目。黒。Mさん。序盤までは以下のような感じで黒としては満足。



以下の図は 42...Qxe3+ 43.Kh1 の直後。

7k/p5pp/2p5/2Pp4/P7/1r2q2P/6P1/R4Q1K b - - 1 43

バックランクが危ないので f8 を守りつつ、43...Qxc5。しかし、44.Rc1 Qd6 45.Rxc6!


言うまでもなくルークは取れません。相手の手に感心しましたが、残り時間が約1分。昨日と同様にタイムトラブルで恥ずかしすぎるブランダーを連発して負け。時間のプレッシャーがまったくない今でさえ、仮に 45...Qb8 46.Qc1 Rb1 47.Rc8+ と進んだとしたら、結果がどうなるか頭の中だけで読むのは困難です。駒を動かさずに速く正確に読む力。これを鍛えるにはどうしたらいいのでしょう?Chess Tactics Server ばかりやっていてもあまり効果がないような気がします。

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このクラブでは棋譜を提出するそうです。私は紙を提出する代わりに帰宅後にPGNファイルを主催者にメールしました。帰りの電車の中で iPhone で棋譜入力ができるので便利です。

2010年12月11日

サタデートーナメント

東京チェスセンターに足を運ぶのはJCAに入会した5年前以来。駅から遠かった気がしていたのですが、実際にはかなり近かったです。

デアゴスティーニのハリー・ポッターのチェスセットが置いてありました。自力で揃えた人はほとんどいないのではないでしょうか。



1局目。45分+15秒/手。公式戦は約3ヶ月ぶり。初対局のHさん。黒。スカンディナヴィアン。感覚が鈍っているのか、ひどい手が幾つかありました。かろうじて勝てましたが、リハビリが必要だと痛感。

2局目。白。Sさん。Sneaky Grunfeld。序盤でおかしなことをしましたが、中盤でポーンアップ。時計が落ちそうなのでドローオファーをしましたが断られ、パニック状態でブランダーの連発。


r1r2bk1/3q1p2/6pp/1p2P3/1PpN1P2/P1N1n1K1/1Q4PP/R1R5 w - - 4 32

32.h3? Qxd4 33.Rd1? Nxd1

この2手後にリザイン。タイムトラブルに陥った時の脳の働きが著しく鈍った気がします。

3局目。最終ラウンドは両者が合意すれば60分+30秒/手も可とのこと。喜んでそうしました。白。Kさん。Barry Attack。


r5rk/1bp1ppb1/p3q2p/7P/1ppP1B2/2N1PPR1/PPPK3Q/6R1 w - - 0 21

白番で本譜は 21.Qg2!? bxc3+ 22.bxc3



頭の中で上の局面を思い浮かべて受からないだろうと読んだからナイトを捨てて 21.Qg2 を指したわけですが、本当に受からないのかどうかは疑問です。でも、勝てたし、なにより指していて楽しかったので結果オーライでした。

2010年12月9日

My System を最初から

ニムゾビッチの My System は読むのを中断してから何か月も経ってしまったので、最初から読み直すことにしました。

展開が重要な序盤においてテンポを損する例として 1.e4 d5 2.exd5 Qxd5 3.Nc3 が挙げられています。



スカンディナヴィアンですね。ということはニムゾビッチはスカンディナヴィアンを一度も指したことがないのでしょうか?つまらない疑問が浮かびました。

365Chess.com で調べてみました。黒がニムゾビッチで、ECOのコードがB01。

1件ありました。1927年。白が Brinckmann。「なんだぁ、スカンディナヴィアンを指したこともあるんじゃない」とちょっと親しみを感じました。

が、棋譜をみてみると ...

1.e4 Nc6 2.d4 d5 3.exd5 Qxd5



これはスカンディナヴィアンというよりも Nimzowitsch Defence(1.e4 Nc6)ですよね。でも、本家本元のニムゾビッチが指した Nimzowitsch Defence を見つけたのはちょっとしたサプライズでした。

2010年12月7日

久しぶりに

残業をせずにすんだのでツキジチェスクラブの例会に顔を出しました。前回がいつだったか思い出せません。

初対局のHさんとのゲームです。私は黒で、どうやって攻撃するか考えていたら、29.c5-c6 という手がきて目が点になりました。


2k3rr/ppp1R1n1/2P3q1/3PR2p/P1Q3pp/1P6/5PP1/6K1 b - - 0 29

29...Qd6 だったらしのげたかもしれませんが、本譜は 29...bxc6? 30.dxc6 で、ジ・エンド(下の図)。30...Re8 というハッタリをかましてみましたが通用せず、しっかりメイトされました。

2010年12月5日

活動再開

仕事のことでもう悩まなくて済むようになったので週末にチェスをすることにも罪悪感を感じる必要がなくなりました。なので、活動再開です。最近残業が多いので平日はそれほど活動できませんが、少なくともチェスの大会や例会には心置きなく参加できます。

昨日は Chess Tactics Server の問題をいつもより多目に解くことができたし、2011年のチェスカレンダーもようやく編集することができたし、昨年の米国出張以来買い控えていたチェスの洋書もAmazon.comで4冊注文しました。円高のメリットはまだあります。買ったのは以下の4冊:

●The Moment of Zuke: Critical Positions and Pivotal Decisions for Colle System Players / David I Rudel
白番用。この著者の別の Colle の本が良かったので。

●A Killer Chess Opening Repertoire - new enlarged edition / Aaron Summerscale
白番用。前の版が非常に良かったので。

●Scandinavian Defense: The Dynamic 3: Qd6 / Michael Melts
黒番用。これは第2版です。

●Starting Out: The Scandinavian / Jovanka Houska
黒番用。

オープニングの本ばかりです。以前はオープニングの研究には時間は割くべきではないと考えていましたが、実際に手に取る頻度が高いのはオープニングの本なので、考えが変わりました。

そして今日はチェスサロンサークルの例会に参加。40分指し切りを5ゲーム。なかなか楽しかったです。以下は一番指していて楽しかった局面です(白番)。


r2q1rk1/pppb1ppp/2n1pn2/b7/3PN3/2PB1N2/PP3PPP/R1BQ1RK1 w - - 1 10

10.Nxf6+



クイーンで取り返すと 11.Bg5 でクイーンが落ちます。しかし、残念ながら引っ掛かってくれませんでした。

10...gxf6 11.Bh6 Re8 12.Ne5?!



最適な手ではないでしょうが、少なくとも 12...fxe5 なら詰みます。何はともあれ、人と指すのはとても楽しいことだと再認識。

2010年11月29日

人生をチェスの1ゲームに例えると

今はミドルゲームの真っただ中。次の一手はエンドゲームや勝敗に影響する重要な一手です。あまりにも悩ましい一手なので長考していましたが、もうすぐ時計が落ちそうなので決断しなければなりません。

候補手A:メインライン。5手先くらいまではやや優勢の穏やかな局面が続きそうですが、不慣れなピース配置だし相手の手が読めないのでプランが立てにくいです。良くも悪くも二転三転しそうで、悪い方向に進むと不快な局面が長く続く可能性があります。でも負けはきっとありません。

候補手B:やってみたいサイドライン。マテリアル・ゲインと引き換えにキングの安全性を失います。馴染みのあるピース配置なのでその点はやりやすく、連続チェックさえなんとかしのげるならばあとは勝利までほぼ一本道が続くことが期待できそうです。問題はリスキーで負けもありえることです。

安全策を取るならA、ゲームを楽しもうと思うならB。その手を指したら後戻りはできません。さて ...

2010年11月28日

バンダナ

この週末は東京オープンには参加せず仕事人生の残り15年~20年をどう過ごすか考えていました。ずっと考え込んでいても気が重くなるだけなので、適当に気晴らしはしていました。で、外に出て見つけたのが下のバンダナです。3枚で1000円。買いました。

2010年11月22日

War Chess



Chess.com にアクセスしたら上のような宣伝が出ていました。通常は宣伝は無視しますが、これは Chess という単語が含まれていたのでちょっと見てみました。

http://www.bigfishgames.com/download-games/1228/warchess/index.html

WarChess is set in a dark and magic world where dwarves, elves, goblins, and strange creatures rule. Choose your army and defeat your opponent in gloriously rendered 3D chess environments including barren deserts, ancient temple ruins, and many other mysterious and mystical realms.

* 4 gameplay modes.
* 10 difficulty levels.
* 3D graphics.

駒を動かすとファンタジー風の3D画像が動くチェスと思えばいいのでしょう。無料トライアルは1時間。対象OSに Windows 7 が含まれていませんね。私は試すかどうか分りませんが、興味ある方はどうぞ。

2010年11月18日

カタランのテーマ戦

Chess.com のカタランのテーマ戦は全体の半分ちょっとが終わったようです。大会開始時の私のレーティングは参加者中最低だったので、勝ちは期待できず、それよりもオープニングの勉強になればいいかなと考えていました。ところが、最初のゲームをちょっとした見落としで負けて以来、ドロー、ドロー、勝ち、勝ち、勝ち、勝ちと続きました。これで確信しました。Chess.com のレーティングはJCAのレーティングに比べて相当高くなります。そうでなければ、1手につき7日も費やせる環境で私が2000以上の人に勝てるはずがありません。時間があれば自分のゲームの解説でもしようと思いますが、年内は無理かも。

2010年11月10日

市松模様



田町駅の前です。ここから1時間15分くらいかけて家まで歩いて帰りました。

2010年11月3日

文化の日

今日は文化の日です。チェスを少しやっただけでも文化的なことをした気になれますが、チェス以外に iPhone で聴くための曲を選曲するという作業をしていました。とりあえず選んだら91曲になったので、ちょうど100曲になるまで追加でCDからパソコンに好きな曲を取り込みました。パソコンで曲を管理できるというのは非常に便利ですし、私は音質にこだわらないのでもうステレオというものは要りません。音楽の聴き方が変わったなと実感します。

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まだパソコンが新しいので日常使うソフトウェアがすべてインストールされていません。先日の吉祥寺のチーム戦の写真を編集(縮小)するために“縮小専用”という名前のソフトウェアをダウンロードしました。Yahoo! Japanのホームページで無料で利用できるのは50メガバイトまでなので(決して大容量ではありません)画像は縮小していますが、そろそろ限界に近づいています。自分でウェブサーバを用意する根性はありません。勉強にはなるでしょうが、サーバのセットアップやメンテナンスに時間はかけたくありません。もうすぐ困ったことになりそう。

WinBoard もダウンロードしました。盤の下に以前はなかったはずの棋譜(Move History)が表示されているので、バージョンを確かめたら前のPCで使っていたものよりもバージョンが上がっていました(4.2.7 → 4.4.4)。一応、進化しているんですね。

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以下の写真は先日のチーム戦の際、吉祥寺チェスクラブで撮ったものです。どこで読んだか忘れましたが、駒の動きが表示されている駒が紹介されていました。それがこれですね。チェス初心者に駒の動き方を教えるのには便利そう。




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Pandolfiniの『Chess Openings: Traps and Zaps』が2冊あるので1冊どなたかにお譲りします。持っているのを忘れてもう1冊買ってしまったわけではありません。所々に書き込みがあります。欲しい方はこのブログにその旨コメントして下さい。渡しやすい方を優先します、多分。

2010年10月31日

吉祥寺のチーム戦

妻が参加したので観戦。

昨晩にわか仕込みしたオープニングの知識が多少は役に立ったように感じますが、ピースをタダであげることがあり、成績は振るいませんでした。相当落ち込むことになるんじゃないかと心配してましたが、意外に大丈夫でした。

このチーム戦では平均レーティングが定められていました。このため、チームの総合力に大きな差がなく、多くのチームに優勝のチャンスがあったという意味で非常に良かったと思います。

実は今日吉祥寺に行ったことで最近話題のチェスの本3冊がすべて手に入りました。「チェス戦略大全Ⅱ」は第1弾と同様に訳者の小笠さんのサインをいただきました。他の2冊もなんとかサインをいただきたいですね。



大会の写真の掲載は文化の日頃になると思います。

2010年10月28日

CTSの正解率アップ、等

JCAの公式レーティングが下がってました。が、今は気になりません。OTBのチェスを指す機会自体が減ってますので。

チェス関連のブログであった「ちぇすの巣ろぐ」が閉鎖されました。コメントは辛口でしたが内容は高度だったので(少なくとも私のブログよりは)残念です。閉鎖予告が出ていたらしいのですが、見逃しました。閉鎖されると分っていたら取り込んでおきたい投稿が幾つかありました。

今日 Chess Tactics Server をやった後に正解率を見たら(間違えた直後だったにもかかわらず)上がっていました(94.5% → 94.6%)。もしかしたら昨日以前に既に上がっていたのかもしれません。ここ2~3日はレーティングが 1320 前後で推移しており、以前の 1300 前後よりも若干高めです。twitter の方でも書きましたが、このレートをもし維持できたら、嬉しいです。

2010年10月23日

新PC

Chess Tactics Server と Chess.com での通信チェスしかしていない日々が続いていますが、10月31日の吉祥寺のチーム戦には顔を出します。参加者としてではなく、あくまでも観客として。

2週間前に新しいPCが届き、今はデータを移行中です。旧PCのファイルやURLの要否を1つ1つ確認しているので時間がかかっています。お気に入りに登録したURLは知らぬ間に無効になっているものがあっても驚くことはないのですが、既に使えなくなったと思っていた ChessBase Online Database が復活していたのはちょっとした驚きでした。

パソコンの進化はすごいです。性能は以下のようにアップしていますが(同じ単位で比較できるものだけ列記しました)...

●CPUのクロック 1.20GHz → 2.93GHz
●メモリ 512MB → 8000MB(8GB)
●ハードディスク 60GB → 1000GB(1TB)

...値段は実は安くなっているのです。

●21万円 → 13.8万円

比較の条件がすべて同じではないですが(例えば、新PCの値段には Microsoft Office が含まれていない、等)、それでもやっぱり実質的にかなり安いでしょう。それよりも嬉しいのは速くなったことです。旧PCだと電源を入れてからブラウザが使えるまでに10分弱かかっていて相当イライラさせられましたが、今は1分半で済み、遅いとは感じません。

2010年7月28日の書き込みで Fritz のベンチマークに触れましたが、あれをもう一度やってみました。前回(上)と今回(下)では差が歴然。maequalsf さんの 12344 kN/s には届きませんでしたが、十分良い数字でしょう。



2010年10月8日

控えめ?

年内はチェスを控えめにします。2~3ヶ月はチェスよりも優先すべきことがあると私の中の天使(理性)が申してます。というわけで、ジャパンオープンにはたぶん顔を出しません。参加される皆様、頑張って下さい。

とは言え、Chess.com のカタランの大会(10人によるダブルラウンドロビン/1手7日)と日課の Chess Tactics Server をやっていれば、それなりにやっているとの同じかもしれません。しかし、少なくともオープニングの研究とかはしないつもりです。

以下の市松模様は銀座の某所。

2010年9月26日

朝霞の大会

30分指し切りです。

1ラウンド目。Yさん。白。Colle。


3r4/1b2kNp1/2pnPrq1/1pQ1R2p/p6P/2P2Bp1/PP3P1K/4R3 w - - 0 36

私の持ち時間は7分くらい残っており、相手は時間切れ寸前でした。それなのになぜか自分まで焦ってしまい、ここで 36.fxg3?。相手の時間切れで勝ってしまいましたが、続いていたら負けていたでしょう。

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2ラウンド目。Kさん。黒。シシリアン。往きの電車の中でナイドルフのおさらいをしていたのですが、残念ながらクローズドっぽいラインになりました。


Q5k1/p1rNpp1p/q4bp1/2p5/2P5/3P2P1/5P1P/1R4K1 b - - 0 23

白からのクイーンチェック(23.Qa8+)に対して間髪を入れずに 23...Kg7?? と指し、24.Qf8#。喰らうまでまったく気付いていませんでした ...

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3ラウンド目。K君(1570)。白。Colle。


r2r3k/p5q1/1p3Q1p/3p2n1/P2P4/BP4R1/2P4P/6RK w - - 0 32

こうなってしまうと黒のナイトは助かりません。32.Qxg7+ Kxg7 33.h4。勝ち。

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4ラウンド目。Yさん(1697)。白。Colleもどき。


2r1r1k1/ppq2pp1/3b1np1/n2p4/P2Pp1P1/2P1P2P/Q2NNP2/R1B2RK1 w - - 0 20

序盤の差し回しが悪く、白なのに窮屈。しかし、ピース交換を進めているうちにドローっぽくなってきました。お互いに時間が2分半くらいになり、このまま続けても時計のはたき合いになりそうだったので、以下の局面でドロー・オファー。受けていただけました。



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2勝1敗1分でBクラス2位タイに入賞しましたが、内容は一言で言えば“雑”でした。

2010年9月20日

チーム戦二日目

大会が終わったので明かしますが、松戸には 1.e4 対策としてフレンチのルービンシュタインを指そうという“ゆるめ(強制ではない)”の方針がありました。最初はちょっと意外でした。個人の成績はチームの成績に影響するので皆自分が最も得意とするオープニングを使うのが普通かなと思っていたので。しかし、逆にチーム戦でなければオープニングを揃えることもないでしょう。こういうきっかけでもないと新しいオープニングを覚える機会がなかなかないので、私は前向きに取り組みました。私は 1.e4 プレーヤーではないので元々あまりフレンチとは縁がなかったので一週間は準備期間としては短かったですが、とりあえず即席フレンチ・プレーヤーとなりました。

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4ラウンド目。相手は東北大学のP君(1480(6))。仮レーティングだから4番ボードに座っていますが、本当はもっと強いらしいです。私は黒。今朝、私に当たることを想定してスカンディナヴィアンの3つのバリエーションの対策をしてきたそうです。しかし、松戸の方針に忠実に私はフレンチ。相手が迷わずに速く指してくるので焦りました。当たり前ですが、私よりも明らかに慣れています。

下の図は私が 12...Bc5-d6? と指した直後。


r1bq1rk1/p4pp1/1p1bpn1p/4N3/7B/3B4/PPP2PPP/R2Q1RK1 w - - 0 13

指してから 13.Be4 Rb8 14.Nc6 のナイトフォークが見えてちょっと萎えました。また、P君は 13. Ng4 Be7 14. Qf3 Qd5 15. Nxf6+ Bxf6 16. Be4 (下図)というもっと強烈なラインを考えていたそうです。



しかし、なぜか実際に指された手は 13.Nc4。それを見てちょっと安心。自分の方がポジションが良くなったかなと思っていた頃、白が不思議な手(25.c2-c4)を指してきました。


8/p4pk1/bpB1p2p/5p2/2P2b2/4NP2/PP3P1P/6K1 b - c3 0 25

黒マスのビショップを残しておいた方が有利に見えました。しかし、交換すれば1ポーンアップだし、ドローになりやすい異色ビショップのエンドゲームにはならないので、25...Bxe3 26.fxe3 Bxc4 と進めました。しかし、これは彼が仕掛けた不利な状況をドローに持ち込むための“エンドゲーム・トラップ”でした。私はその罠にまんまとハマってしまったわけです。ドロー。チーム(松戸B)は負け。

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5ラウンド目。相手は東京チェスクラブのHさん(1470)。黒。フレンチのルービンシュタイン再び。ナイトに対するピンが鬱陶しかったので、12...Qb6 と指しました。


r1b2rk1/pp3pp1/1q2pn1p/2b5/7B/3B1N2/PPP2PPP/R2QR1K1 w - - 0 13

Qxb2 という threat もあるし、13.Bxf6 には 13...Bxf2+ で返せるから白は b2 の地点を守るだろうと予測していました。ところが、13.Bxf6! Bxf2+ 14.Kf1 Bxe1。これでエクスチェンジアップしたつもりでした。15.Bd4!。完全に見落とし。



本当は自分の方が損をしたのは分かっていましたが、ルーク+ポーンとナイト+ビショップの交換ならポイント的には等価交換だと自分に言い聞かせながら指し続けました。しかし、今度は見落としにより串刺しを喰らいます。これで完全なピースダウン。



交換したくないピースまで交換を強要され、かなり敗色が濃厚でしたが、一発逆転のプローモーション狙い(下図)が功を奏し、ドローに持ち込めました。



チーム(松戸B)は負け。

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6ラウンド目。私はお休み。

最初は同じチームのフレンチのルービンシュタインのゲームを観戦。フレンチはちょっとでも手順を間違えるとアウトという印象を受けました。

次に優勝圏内にいる松戸Aチームを観戦。4番ボード、ドロー。3番ボード、ドロー。こうなると上位ボードが勝たねばなりませんが、生憎どちらもドロー気味。1番ボードと2番ボードがお互いの状況を確認しながら指しているのが分かりました。動きがあったのは2番ボード。真鍋さんはおそらくドロー(スリーフォルド)を避けるために不本意な手を指していたと想像しますが、それでも見事にナイトを捨ててプロモーション。チェスの技量が高くなければ当然そんなことは出来ませんが、それ以外にも相当な精神力がないと成しえなかったと思います。勝利への大きな貢献でした。これで、松戸Aチームは優勝。

2010年9月19日

チーム戦一日目

私は松戸のBチームの5番目(4番ボード)です。

1ラウンド目。私はお休み。

2ラウンド目。黒。相手は慶應大学。S君(1752)。カタラン。他のメンバー達は先に終わり、結果は勝ち、負け、ドロー。ということは「私の結果」イコール「チームの結果」。自分が負けたからチームが負けたという状況はできれば避けたいです。ところが、現実は2ポーンダウンの苦しい局面。


8/5R2/2k1p1p1/3rP2p/5P1P/K5P1/P7/8 w - - 0 55

粘っていたら、3ラウンド開始が近づいたので、自分のゲームだけ別室で続きをやることに。そしてこの局面でドロー・オファーを受け、チームキャプテンに相談の上(← ここがチーム戦ならでは!)、承諾。疲れました。


8/5k2/3R2p1/3K1P1p/7P/8/8/4r3 b - - 0 72

72...Rd1+ 73.Ke5 Rxe6 74.Kxe6 の続きは本当にドローかどうかは今はこのサイトですぐに答えが分かります。やっぱりドローでした。非常に便利ですが、本当は自分で考えた方がいいのでしょう。

3ラウンド目。白。相手は浜松チェスサークル。Aさん(1162)。Colle。


r1bq1rk1/3nbppp/p3p3/2ppP3/1p3P2/1P1BPR2/PBPN2PP/R2Q2K1 w - - 0 13

いつもの自分ならここで、13.Bxh7+。しかし、これはチーム戦。ギャンブル的な行動は控えなければなりません。13.Rh3 h6 14.Qg4 とジワジワと攻めました。勝ち。

松戸のAチームはさすが平均レーティングが一番高いだけあって3ポイントで1位タイ。Bチームも2.5ポイントで3位タイにつけています。

2010年9月13日

チーム戦の準備

過去3年はTAMAチェスサークルのメンバーとして出場していましたが、今年はそのTAMAが出場しないとのことなので、松戸チェスクラブから参加することにしました。参加の表明が遅かったので他の人より出番が少なくなりそうです。そうでなくても、最弱メンバーですから ...足を引っ張らないようにしないと ...

準備はしたいのですが、実はあまり時間がありません。明日の夜は会社の飲み会(歓迎会)。大会前日の土曜日は仕事です。

最近の大会の負け試合の復習でもしたいところですが、毎日つい時間を割かずにいられないのが通信チェスです。自分の手の期日がバラけるようにコントロールはしていますが(下の図)、できれば今週の木曜日か金曜日に一気に自分の手を指し(それまでは手が決まっていても保留)、大会の直前はオープニングの復習に集中できるようにするつもり。しかし、それは理想論であって、ほとんどのゲームにおいてプランが立てられずに困っています。OTBのチェスと同様に「このままだと時間切れ負けしてしまうから何でもいいから指そう」という理由で次の手を指すことになりそうです。

2010年9月7日

あらら

カレンダーを見たらもうすぐチーム選手権じゃないですか。もし出るつもりなら、どこから出る早く決めないと ...

2010年9月5日

Chess Tactics Server 等

Yahoo! Japan のチェスがもうすぐ終了します。最近はほとんど Yahoo! で指していませんが、私がチェスにハマったきっかけはまさにこれでしたので残念です。



いつの間にか Chess Tactics Server の正解率が上がっていました。94.4% → 94.5% に。最近、FMの小島君に「正解率は十分高い。レーティングを上げてより難しい問題に挑戦した方が良いのでは?」というコメントをいただきました。出題される問題の難易度のレンジは自身のレーティングによって決まるからです。それ以来、問題の難易度が自分のレベルに合っているのかどうか考えていました。たしかに簡単な問題もありますが、一日に一問くらいは「むむむ」と考え込むような問題があり、長考した上に間違えるのは大概そういう問題です。正解率の上昇にこだわっているわけではないですが、本来ならば 100% 正解できてもおかしくないはずの問題なので、コンスタントに正解出来るようになるまで今のまま続けようと思います。より難しいタクティクスの問題に挑戦したくなったら、たぶん CT-Art をやります。



週末は暇さえあれば通信チェスのカタランのトーナメントの局面を考えていました。9ゲームも同時進行しているので(しかも同じオープニングなのでポジションがやや似ている)、さすがにちょっと食傷気味。OTBのチェスと違って、マテリアルダウンが確定し、且つ、反撃の糸口さえも見えないようなゲームだとすぐにリザインしてしまいます。