2009年10月28日

オープニングに関する悩み

JCAのレーティングが自己ベストの1604に到達しました。実力が上がっている気は全然しないのにレーティングだけが一人歩きしているような感覚です。

しかし、これからはレーティングが一時的に下がると思います。前々から書いているようにオープニングのレパートリーを刷新するつもりだからです。自分が黒で 1.e4 なら重点課題のシシリアンにすることに決めていますが、問題は自分が白の時です。1.e4 か 1.d4 2.c4 かさえも決めかねているくらいなので、個別のオープニングについてはほとんど手付かず状態 ...なのに、次の公式戦(浜松)まであと3日。罠のあるオープニングならきっと私は引っ掛かりますので、なんかネギを背負ったカモの気分。

一番の悩みはとにかく時間が無いこと。事前に(オープニングの)準備ができないので、当たって砕け、対局後にどこから定跡から外れたのかを学ぶしかないようです。このような学習方法は本当は性に合いません。

最近、Behind the Scene でオープニングの準備をすることによる心理的なメリットが書かれていました。たしかに、スカンディナヴィアンのように自分がよく知っているオープニングであれば、相手が自分より強かったとしても、「少なくとも序盤は大丈夫」という安心感がありました。自分がやろうとしていること(オープニング・レパートリーの刷新)は長期的に見れば自分にとってプラスになると確信していますが、今は序盤がとても不安です。不安を解消するには、数多くの新しいオープニングを学ばねばならない(尚且つ、その1つ1つがスカンディナヴィアンよりも覚えなければならないことが多い)のですが、まとまった時間が確保できないので全然進みません。出口の見えないトンネル状態。というわけで、オープニングに関しては当面ぶつくさと言い続けると思いますが、ご了承下さい。

2 コメント:

みとじん さんのコメント...

 おっしゃるとおり、オープニング・レパートリーの刷新はきっとプラスになると思いますが、

>数多くの新しいオープニングを学ばねばならない

のくだりにちょっとひっかかりました。

 かつて将棋の加藤元名人がTV講座で、

初段に上がる早道は「何か一つ」、振り飛車でも矢倉でも棒銀でも「何でもいいから」一つの定跡を実戦で繰り返し使って指し方を学ぶことだ

とアドバイスしてらしたことを覚えています。すべての道はローマに通ず、です。その定跡によく出現する中盤さらには終盤までも経験することでトータルに実力が向上する教えだと思われます。

 ですから、どうぞ、1.e4 か 1.d4 かはもとより、その先までスパッと決めちゃってください。例えば1.e4で相手が1...c5 には(コリンズさんの本を買ったから)2.c3としよう、などと。

 選択して指し続けることが大事で、選択の内容は「何でもいい」のです。手持ちの本が多いとか、最近注目しているプロ棋士がこれを指すからとか、何かの理由であっさり決めて、どうぞそれをお続けください。
 以上、差し出口、ご容赦のほどを。ご健闘をお祈りします。

kawanaka さんのコメント...

みとじん様、

> 以上、差し出口、ご容赦のほどを。

いえいえ、このようなご意見は嬉しいです。相当いろんな迷いがありますから。

私の言う数多くのオープニングというのは、例えば、1.e4 なら、フレンチ、カロカン、ペトロフ、アレキン、1...e5、等という意味です。1.d4 2c4 の方も、QGA、チゴリン、KID、ベンコー、タラッシュ、等。

個々のオープニングについても ...
シシリアンならたしかに 2.Nf3 か 2.c3 がメジャーな選択肢だということくらいは分かるのですが、他のオープニングについては選ぶ以前にそもそもどんな選択肢があるのかも分かっていません。また、選択肢を最初からあまり狭めたくないと思っています。登る木を決める前に林全体を見ておこうという感じでしょうか。先に登る木を選んで、登り切ってから、「あ、あっちの木の方が良かった」は今度は避けたいです(スカンディナヴィアンの木を登り切ったというつもりはありませんが)。

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