2016年10月8日

東京オープン1日目

1ラウンド目。白。初対局のHさん。Pirc。


本当は 7.Bh6 としたいところですが、7...Bxh6 8.Qxh6 b4 とbポーンを突かれるのが嫌だったので、先に 7.e5。7.Bd3 もしくは、やりたかった 7.Bh6 の方が良かったようです。

今回は90分と持ち時間がやや長めで嬉しく、たっぷり考えているつもりなのにひどい読み抜けがたくさんありました。例えば、以下の局面。

なぜか 17...Nbd5 しか読んでおらず、17...Nc4 を見てびっくり。しかし、指されてみれば当然の手。

そのような小さなミスを繰り返した上に黒マスのビショップが何の役にも立っていない。そして、最後の方は残り時間が1分を切ってしまいパニック。

残り時間が6秒となり、37.f3。イリーガルでした。TDを呼んでまで続行する価値はないので、そのままリザインしました。
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2ラウンド目。黒。夏にチェスを始めたばかりのお嬢さんでした。Queen's Pawn Game。

経験が浅いはずなのに、目的を定めてそれを実現するための手段を考えているところは感心しました。例えば、以下の 6.Nh4

白マスのビショップを Bd3 としたいのですが、私の f5 のビショップがそれを阻害しているので、邪魔者を消すための 6.Nh4 でした。


また、上の 9.e4 は、e4-e5 でピンされたナイトを狙っています。9...dxe4 10.Nxe4 Qa5+ で企みは不発に終わりましたが、目の付け所は良いと思います。

しかし、まだ相手の狙っていることまでは考慮できないようです。私の最後の手は g5 にいるビショップを狙っていました。そのことに気付き、11.Qd2 か 11.Bd2 としていれば何事もありませんでしたが、11.c3 と守ってしまったために白は 11...Nxe4 12. Bxe4 Qxg5 とビショップを失いました。

今はまだ弱いですが、強くなる素質を持っている女の子でした。
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明日のペアリングは ... このブログを書いている間に変更となったようです。

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