4ラウンド目。黒。東京バイリンガルCのA君。Scandinavian。
彼とは東京バイリンガルの例会で指したことがありましたが、その時はピースの等価交換を繰り返してポーンのエンドゲームになりました。今回はドローでは困るのでなんとかタクティクスを見つけ出して勝たねばならないというプレッシャーがありました。
5.Ne4?。この手を見てちょっと安心。昔の自分を思い出しました。取られそうな駒があっても(b5のビショップ)次の threat を与えた隙に逃がす余裕が出来るハズという考え方。しかし、この場合は 5...Qg6 でビショップ以外にナイトとg2のポーンまで狙われているので全部は守れません。
こういう小さいミスを幾つかしてくれたおかげ無事に勝てました。チームとしてドローでしたからこの勝利は貴重でしたね。
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5ラウンド目。白。東京大学のM君。昨日大学1年生2人に負けているので、URの大学生は怖いです。Pirc。
いつもならばここで 7.Bh6 と指していますが、今回はチーム戦なので 7.O-O-O。説明を加えると、7.O-O-O がメインラインだと知っているのですが、普段は速く攻めたくてしょうがないので、定跡を無視して指してます。ところが、チーム戦だと自分のゲームの結果が他の人にも影響するので、そこをぐっと堪えて最善と分かっている手を指しました。
上の局面から 13.Nf5+。このタクティクス1つでゲーム全体が決まっちゃいました。13...Bxf5 14.Qxd8 Rxd8 15.Rxd8。これだけならば exchange up ですが、
b8のナイトがピンで動けないのが致命的です。以下のようになってナイトが落ちました。勝ち。チームも勝ち。
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6ラウンド目。黒。千葉AのIさん。この方とは5回目の QGD Cambridge Springs。
クイーンサイドのビショップが使えずに腐ることが多いのですが、今回は比較的望ましいポジションに配置できました。こんな私でも多少の進歩は望めるらしい。それよりも相手が時間を使って考えてくれただけでも嬉しいです。前回は瞬殺(ゲーム終了時に相手の持ち時間が開始時点から1分も減ってない)でしたから。
我ながら良い手を見つけました。白が私のナイトを取っても(22.Bxe4 Bxe4 の後、b1のルークが逃げたら 23...Bxf5)取らなくてもポーンを得します。
ここでブランダー。ナイトフォーク狙いの 32...Nb2? は 33.Qe2 でナイトが帰れなくなりました。負け。チームも負け。
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結果、個人で2/6ポイント、チームで3.5/6ポイントで11位。スタート順位は12位なのでOKです。
オリンピアード参加メンバーからお土産(チェスをモチーフとした切手)をいただきました。自分がアゼルバイジャンに行くことはまずないと思うので嬉しいです。
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