2015年5月1日

全日本選手権1日目

1ラウンド目。白。Sさん。Anti-Colle。

毎度のことながらキャスリングが遅いです。そして、痛いところを突かれました。f2 のポーンがピンで動けません。...fxe3 の後、f3 のポーンが ...Nxf3 で落ちるのが見えていますが諦めてキャスリング(17.O-O-O)。予想通り 17...fxe3 18.Bxe3 Bxe3+ 19.fxe3 Nxf3 という展開になり(下の図)1ポーンダウン。

ポーンストラクチャー的にもかなり終わってます。

ピースが交換されてなくなるともう絶望的です。上のポジションでリザイン。
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2ラウンド目。黒。Y君。Blackmar-Diemer Gambit。ギャンビットで差し出されたポーンはありがたくいただきました。そして、クイーンを交換し、ポーン差を維持できればドローにできるかもしれないというプランです。


16...c5 は自分では良い手だと思って指しました。ここで白が20分以上長考。17.a3 や 17.c3 なら 17...cxd4 のつもりでした。17.dxc5 Nxc5 の後に 18.a3 や 18.c3 なら 18...Nxd3 と指そうと考えていました。ところが、予想外の手が飛んできました。17.Bb5。指されてみれば、なるほど。17...cxd4 には 18.Rb3 があるので、ポーンを取り返されるのは避けられそうにありません(ナイトが動くか消えたら dxc5)。Rad8 18. Bxd7 Rxd7 19. dxc5 Rd5

ポーンを取り返せそうです。相手が間違えると(例えば、20.c3? Bxc5 21.Nxc5 ならば 21...Rxg5+ を挟んでから 22...Rxc5)さらに黒の有利が広がりますが、さすがにそんなに甘くないです。でも、20.h4 Bxc5 21.Nxc5 Rxc5 で、1ポーンアップに戻っただけでもかなりハッピーでした。

この後、お互いダブルルークでまったく勝機が見つけられず、ドローオファーされたら受けようと考えていました。しばらく指してみて局面の改善が望めないようだったらこちらからオファーしてもいいかなくらいにも思っていました。ところが、ルークを一組交換し、尚且つ、オープンファイルをキープできるポジションになりました。

さらに、connected passed pawns が出来ました。

ここで 38.c4 Ra1

白がもしaポーンを守ったら ...Ra3+ でルークを交換し、黒キングをクイーンサイドに送り込めば勝てるかもしれないと期待していたところで相手の時間が落ちました。

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