9ラウンド目。白。Tさん。Pirc。
通常ならもっと早く Nf3 を出しているのですが、手順の関係で出さずに済んでました。1手得した気分だったので 6.Nf3 をすっ飛ばしてより攻撃的な 6.Bh6。コンピュータには inaccuracy 扱いでした。実際、6...e5 を指されて d4 のポーンを守れるような手が必要となります。展開を終えてないのに攻撃を始めるなってことを学習してませんね。
20.Rdh1 で missed win(勝ちを逃した)という珍しい評価コメントが出ました。20.Nef4 がベストらしいです。それも考えたのですが、21.Nxh5 とした後に ...Qxh3 をされるのが怖くて指せませんでした。しかし、20.Nef4 の後に黒の手を飛ばしてすぐに 21.Nxh5 と出来るのであれば、21...Qxh3 に対して 22.Ndf6+ Kh3 23.Qh6# があるので大丈夫なようです。
22...Qa1# があるので 22.Nxe8 をしている余裕はありません。22.c3 を考えましたが、mate threat の可能性を消したいと思って本譜は 22.Qc3。しかし、ベストは 22.c3 だったし、相手もその方が困る手だったそうです。
困る手が来ました。...d5-d4 とポーンを突かれて c3 のナイトがいなくなり、...Rxc2+ を喰らって h2 のルークが落ちるのが一番困るパターンです。c3 のナイトを守れないなら代わりに相手のナイトを取ってやろうという 28.Rg4 を指し、28...d4 29.Rxf4 dxc3+ と続きました。
b4 のナイトを逃がすような手を指すと予想していたのに、ポーンを突かれて焦りました。観戦していた人に「いかにも動揺していた感じ」と言われましたがその通りです。ここで勝つのは諦めてパペ(perpetual check)を狙う作戦に変更しました。そのために、7段目にルークを2つ並べ、f3-f4 で相手キングの逃げ道を防ぐことを狙います。
プロモーションはされましたが、とりあえず自分の狙っていた配置にはできました。ただ、私には黒キングにパペを逃れられるのかどうか読み切れません(こういうのを読むのは苦手です)。幸い黒は4回目のチェックで諦めて threefold にしてくれました。Exchange down した時点で負けた気分だったからドローでもいいやと思ってくれたらしいです。本当は黒キングは d4 経由で逃げられるんです。助かりました。
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10ラウンド目。黒。Aさん。English。
オープニングはめっちゃ考えて指しました。まずは、7ラウンド目で嫌だった白の Bg5 を避けるために ...Nf6 をあえて遅らせて 4...Be7 5...c6 を先に出し、6.e3 を待ちます。
次は h7 を狙う Bd3 を防ぐために 6...Bf5。7.Be2 にして欲しかったけど、7.Bd3。以前 似たような形で ...Bg6 と下がって Bxg6 hxg6 で hファイルが開くこと期待した際、白に Ne5 を指されて面白くなかった経験からすぐに 7...Bxd3 8.Qd3。次は Ne5 をやりにくくするために、...Nf6 より先に 8...Nd7 と 9...Qc7 を。
こんな感じでじっくり考えて指していたらオープニングだけで30分使ってしまいました。あとでタイムトラブルの原因になってしまいますが、このじっくり読むという行為は訓練としては非常によかったと思っています。しかし、こういうことを大会だけでなくほぼ毎日やってないと今より強くなれないと思います。サラリーマンには無理ですが。
これで一旦自分が目指した配置に出来ました。評価 -0.49 なので黒としては成功でしょう。このあと10手くらいはこの状態を維持していました。
残り時間が少なくなってきて読みが雑になってきたところでブランダー。次の 28.Qg4 が mate threat になり、ルークに当たることを見落としていました。28...Rxe5 は避けられません。こうなってしまうともうダメです。パペを狙うも許してもらえず、時間がなくてクイーンをただで献上してしまってリザイン。
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結果、1勝8敗1分。全敗は避けられたものの最下位です。
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