2015年3月2日

福岡選手権

タイムコントロールは30分+30秒/1手。

1ラウンド目。白。同じ大会に参加した場合はほとんど当たっているOさん。Pirc。

4r1k1/4q1r1/4pQp1/1p1pN3/p2P1PP1/2P5/1P6/1K5R w - - 16 41
無理攻めをしてしまったので私は exchange down していますが、Fritz 先生の評価だとこれでもまだ白優勢です。そして、上の局面。黒が 40...Qe7 でクイーン交換を迫ってきました。状況を打開できないかと期待していたのは 41.Rh8+ Kxh8 42.Nxg6+ のナイトフォークです。しかし、42...Rxg6 で特にメリットがないだろうと思って指しませんでした。ところが、私は g7 のルークがピンで動けなくなるのを見落としていました。私がそのナイトフォークを実行してドローオファーをしていたら黒は受けていたと言っていただけましたが、かえって悔しいです。本譜は 41.Qxe7 でクイーン交換をし、ナイト対ルークになり、ジリ貧負け。
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2ラウンド目。黒。初対局のAさん。Scandinavian。レーティングが約400も離れているのに実力的に大差ないので困ってしまいました。例えば、以下の 26.Rd7 なんかは指されて嫌な手でしたね。

ところが、エンドゲームに入ってから白はやるべきことを間違えました。

8/5kp1/p1p5/1p2K3/8/4P3/PP3rp1/6R1 w - - 0 41
白は上の局面でaポーンもbポーンも守らず、g2のパスポーンを取りに来ました。41.Ke4 Rxb2 42.Kf3 Rxa2 43.Rxg2 Rxg2 44.Kxg2。ポーンの数が4対1になり、ルークも残っていないならば、さすがにこれは黒の楽勝です。
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3ラウンド目。白。K君。Sneaky Grunfeld。3回目の対局なので彼の実力はレーティングほど低くないのは知っています。また、彼は若いので、以前よりも強くなっているにちがいないと小心者の私はビビッていました。

2r3k1/p3ppb1/2p3p1/1b5p/1r1P1P2/1PN1PB2/P5PP/2R1R1K1 b - - 5 26
私のプランは孤立した黒の c ポーンに圧力をかけるという単純なもの。ここで黒は痛恨のブランダー。26...c5?。私は黒のb4のルークが動けないことを見落としませんでした。27.Nd5 で、b4 のルークを取れます。黒がもう一度ヌルい手を指していたら 28.Nxe8+ の可能性もありました。勝ち。

今回はIMとなった小島君も参加しており、ちょくちょくアドバイスをいただきました。オープニングはああすれば良かった、とか。それは彼が知識として知っていたからすぐに分かるのか、知識がなくても一目瞭然なのか、いずれにしろその道のプロは違うなと実感します。また、以下のようなワンポイント・アドバイスもいただきました。

6k1/5p2/p4b2/2P4p/1p3p2/1P2P3/P1R3PP/6K1 w - - 0 37
黒が 36...gxf4 とポーンを取ってきたので(上の局面)私は 37.exf4 と取り返しました。しかし、それよりも 37.c5-c6 と突いた方が良い、と。そうすることによって黒ビショップに ...Bf6-d8-c7 とパスポーンをブロックする余裕を与えないということです。応用できる局面はいくらでもありそうですが、そんな簡単に気付ける自信はありません。
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4ラウンド目。白。Yさん。Dutch。

途中はこんな感じでした。黒のピースをアクティブにさせないように心がけていましたが、こっちのビショップもかなりバッドです。

そして、ここで黒からドローオファー。ありがたく受けました。かなりドローっぽく見えますしFritz的にもかなりドローに近いですが、レーティングは私の方が約400劣っていますので、最後まで戦ったら私が負けていた可能性があります。そういう意味では温情のこもったドローオファーでした。
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終わってみれば 2.5/4 ポイントはAクラストップで、ナイトの形のキーホルダー(本の上に乗っています)とチェスの本もいただきました。また、目的であった全国大会への出場権も得られました。非常に来た甲斐がありました。

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