2012年2月16日

『8(エイト)上』 キャサリン・ネヴィル著


図書館で借りました。目次です(↓)。チェスっぽいのが分かりますよね?

私は読むのが遅いので返却期限までに読み終えられるかどうか心配で、着実に読み進められるように意識的に時間を確保・捻出するつもりでした。電車の中、会社の昼休み、病院の待ち時間、とか。杞憂でした。この本は先が読みたくてしょうがなくなるので、私にしては結構速く読めました。いつもなら気になる和訳の仕方もほとんど気になりませんでした。ツッコミたくなったのは(オープニング的に)ポーンを取ったはずなのにビショップを取ったかのように書かれていた箇所くらいです。原文ではきっとビショップの前にあるポーンを取ったからそうなってしまったのでしょう。

ストーリーは現代と過去(18世紀)がほぼ並行して進みます。現代と言っても1970年代ですからインターネットや携帯電話は登場しません。それだけなら21世紀の今との差は感じないかもしれませんが、やはりところどころにその時代を感じさせる機器(電報、テレックス)が出てきます。

まだ上巻しか読み終えてませんが、今のところ私が過去に読んだどのチェス関連の小説(『モーフィー時計の午前零時』、『猫を抱いて像と泳ぐ』、『チェスの話』)よりも面白いです。下巻もこのペースを維持して最後まで期待を裏切らないで欲しいです。

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