2009年12月1日

ボストンの町へ

チェスの本を探しに行くことにしました。徒歩圏内には何もなさそうなので、ホテルのスタッフに勧められた電車を使ってボストンの町まで行くことに。料金は2ドルだとホテルの人に聞いていましたが、切符を売ってくれる機械も人もいません。他の人の真似をして、来た電車にそのまま乗ります。不安だったので運転手に聞いてみたら、今払えというので払いました。後で分かりましたが、私が乗った駅にたまたま券売機も改札も無かっただけで、その気ならタダ乗りができたようです。

本屋が自分が着く前(18時前)に閉まってしまうことを心配していましたが、最初の本屋は22時まで開いているのでちょっと安心。チェスの本はだいたいこれくらいありました(↓)。この中からGM Lars Bo Hansen の書いた Improve Your Chess という本を買いました。18世紀からどのようにチェスが変わってきたかを知ることでチェスを学ぼうというコンセプトの本です。こういうことは前から知りたいと思っていました。他の本屋が閉まっていたとしてもこの本が今回の訪米記念となります。



出国の前にちょっと心配していたことがありました。20ドル札に明らかに新しいものと古いものがあるのですが、もし古い方が無効になっていたらどうしよう、と。フランスのフランとかはユーロに通貨統合された後私は何もしなかったので貨幣としての価値を失ってしまったからです。出国直前に調べたら、旧紙幣でも有効なことが分かったのでちょっと安心はしたのですが、将来変な目で見られたら嫌なので、旧紙幣から先に使うことにしました。チェスの本を買うのに旧20ドル札を利用したら、お釣りに10ドル札が含まれていました。驚いたのは、自分が既に持っていた10ドル札は既に新しいものだと思っていたら、お釣りとして渡された10ドル札のデザインはもっと新しかったのです。

次の本屋にはもっとたくさんチェスの本がありました。



これらすべてに目を通そうと思ったら時間がかかりそうなので、先に腹ごしらえをすることに。既に旧札となってしまった10ドル札を使って好物のピザを買ったら、お釣りの5ドル札がまたしても新しいデザイン(5が大きい方)でした。しかし、もう驚きはしません。昔と変わっていないのは1ドル札だけのようです。1ドル札は価値が低いので偽造される心配がないということなのでしょうか?



本屋に戻ります。時差ボケが効いてきてまぶたが重くなってきたし、足も疲れてきましたが、本を手にとって選べる機会は滅多にないので、3時間粘りました。欲しい本がたくさんあるので、買わない理由を考えます。例えば、タクティクス本はCTSをやっていればいいので要らない、エンドゲームの本は読んでいないのがまだあるので要らない、等。結果として残ったのはミドルゲームや読む力を改善するための本です:

Forcing Chess Moves - The Key to Better Calculation / Charles Hertan
The Giants of Strategy / Neil McDonald
My System / Aron Nimzowitsch
Excelling at Chess Calculation / Jacob Aagaard

帰りは電車に乗るのに券売機を使いますが、使い方がよく分かりません。料金は2ドルのはずなのに、選択肢が「5ドル」「10ドル」「その他」です。「その他」を選ぶと任意の金額をセント単位で入力することになります。間違ったことをしているのではないかと心配になり、一度列を離れ、他の人がどうするか見てみることにしました。怪訝な目で見られてしまいましたが、自分でテンキーを使って200と入力すればよかったようです。1ドル札はチップのために残しておかねばならないので、もはや旧札となってしまった5ドル札を入れます。すると、お釣りがコインで出てきました。大量の25セント硬貨は勘弁して欲しい。しかし、出てきた硬貨は3枚だけ。しかも、ピカピカでなんかインチキくさい(以下の写真参照。比較のため、25セント硬貨も載せています)。ここの路線でしか使えないトークンかもしれないことを心配しましたが、よく見ると政府が作ったもののようです。今日、最後の驚きでした。翌日、タクシーの運転手に聞いたら、この1ドル硬貨はまだあまり出回っていないし、25セント硬貨と区別しにくいの不評、と教えてくれました。




2 コメント:

harada さんのコメント...

写真の本棚にあるものでいくつかは知っている本がありました。

ミドルゲームもしくは読みの改善の本は
Understanding Chess Move by Move(理論書よりも棋譜集に近い本)
Zurich International Chess Tournament,1953(印刷はかなり残念だが、トーナメントの本ではなくミドルゲームの理論書)
Dvoretsky's Analytical Manual(完全に読み関連の本。心理面での考察もあり)
Understanding Pawn Play in Chess(ポーン関連の理論書)
なんかはどうでしょうか?

My Systemはかなり古い本ですので、英語が難しいと聞きます。Charles Hertan以外の方は名前だけなら知っている方もいますね。

kawanaka さんのコメント...

コメントありがとうございます。
本屋にあった本はほとんど目を通しているので、自分が欲しいと思ったものは逃していないはずです。ちなみに、John Nunn の Understanding Chess Move by Move は既に持っています。My System はいわゆる新訳です。実際にパラパラとページをめくって読んでみて英語的には理解可能でした(チェス的に理解可能かどうかは別問題です)。

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