2009年4月30日

いいことがない日

Yahoo! US では楽勝のはずのエンドゲームをステールメイトにしてしまいました。

Chess Tactics Server では10問中3問も間違えてしまいました。正解率は奇跡的に下がりませんでしたが、次の目標である正解率 92.8% はかなり遠のきました。

予想通りですが、JCAのレーティングが下がりました(1524→1502)。ゴールデン・オープンで挽回したいですね。

2009年4月25日

EJCCの大会

私はBクラス。Bクラスは4人。3ラウンドだと総当たり戦になりますが、私には初対局となる人はいません。

1ラウンド目。相手は、自分と年齢が近く、過去に何度も対局しているK君。私が黒。途中で1ポーンダウンになりましたが、私の方が20分以上時間を多く持っていました。私が駒数を互角に戻した直後、相手の方からドロー・オファー。持ち時間は白が2分弱、黒の私が15分以上。続行すれば時間で勝てるでしょうが、レーティングがかかっているわけではないし、賞金が欲しいわけでもないのでドローに応じました。棋譜とコメントは下の方に載せてあります。

2ラウンド目。相手は学生のK君。過去の対局は1度だけですが、その時は負けました。私が白。若い人の学習カーブの勾配(右肩上がりの角度)は自分より急でしょうから、勝てる気がしません。しかし、今回は勝てました。私ならエクスチェンジ・ダウンどころか、マイナーピースが1つ足りないくらいならまだドロー狙いで粘りますが、私のエクスチェンジ・アップが確定した時点で彼は潔くリザインしました。

3ラウンド目。相手はA君。私が黒でスカンディナヴィアン。このゲームはBクラスの決勝戦になるので、対局前にTDが「GMドローはしないように。ソフィアの大会のように(?)60手まで合意のドローはしないように」と言ってました。私はチェスをしたいからあちこちの大会に参加しているのであって、やる気のないドローは未だかつてしたことがありません。JCAの大きな大会で1手ドローを見た時はビックリしました。チェスの大会でゲームをしないなんてもったいない ... しかし、そういう人達には確実に0.5ポイントを稼ぐとか、体力温存とか、別のモチベーションがあるのでしょう。A君はTDの発言が聞こえてなかったのか、33手目で私にドローをオファーしてきました。お互いのピースはルークとナイトが1個ずつ。ポーンの数も同じ。TDに一声かけた上でドローにしました。

結果的にBクラスの1位タイとなったので賞金をいただきました。A君と2人で割りましたが、それでも参加費を上回る額です。いただいた景品の額が参加費以上だったことはありますが(TOTOVS)、参加費を上回るキャッシュを手にしたのは初めてなので嬉しかったです。

以降は1ラウンド目のゲームです。

1.c4 e6 2.Nc3 d5 3.cxd5 exd5 4.d4 Nf6 5.Nf3 c6 6.g3 Bd6 7.Bg2 Bg4 8.O-O Qc8



狙いは ...Bg4-h3 でしたが、次の手が 9.Re1 だったので、9...Bh3 としても 10.Bh1 とかわされると面白くないのでやめました。

9.Re1 O-O 10.Bd2



白にしては消極的に見えます。この後、Ra1-c1、Nc3-b5 と指してくるのかと思っていました。

10...Nbd7 11.Qc2 Re8 12.Ng5 h6 13.Nf3 Bh5



センターの支配については疎い私ですが、こういう局面だと e4 が争点になっているのを感じます。なので、Bg4-h5-g6 とするつもりでした。しかし、白の次の手で阻止されます。

14.Nh4 Nf8 15.Rac1 Ng6 16.Nf5 Bc7 17.e4



結局突かれてしまいます。しかし、私はここで対応を間違えたようです。17...dxe4 なら本譜ほどひどいことにはならなかったと思います。

17...Ne7? 18.Nxe7+ Rxe7 19.exd5 Rxe1+ 20.Rxe1 cxd5



この d5 のポーンは風前の灯です。不利な局面ですが、この時点で私の方が持ち時間を20分以上も多く残していたのを心の救い(有利な側が時間切れで負けそうになったらドローオファーするしかない)にしていました。

21.Qb3 Bb6 22.Nxd5 Nxd5 23.Bxd5 Rb8?



24.Bf4 と来たら 24...Bc7 と受けるつもりでしたが、25.Rc1 とされていたら負けていたでしょう。

24.Re7 Qf5 25.Re5 Qb1+ 26.Kg2 Bg6 27.Be3 Kf8 28.Qb4+ Kg8 29.Qd6 Rd8 30.Qe7 Qd3 31.Be4 Bxe4+ 32.Rxe4 Qb5 33.Qxb7 Qxb2 34.Re7 Qxa2 35.Rd7



ここで、前述の通り、ドロー・オファーを受けます。

2009年4月23日

一瞬だけ

昨日の晩、Chess Tactics Server にて正解率の自己ベストを更新しました(92.7% → 92.8%)。しかし、今日は2問(10問中)も間違え、92.7% に戻してしまいました。


2009年4月21日

EJCC、CTS

今週末の EJCC の大会に参加表明しました。私はきっとカモでしょうが、ゲームを楽しめればそれで構いません。

Chess Tactics Server でまたもや自己ベスト更新です。ここまで調子がいいと何かおかしいとしか思えません。JCAは昨年レーティングの調整をしたので自分が何もしなくてもレーティングが100くらい上がりました。それと同じようにCTSも各問題に付与されているレーティングを調整したのではないかと考え、CTSのサイト内にそのような記述がないかどうかを見てまわりました。そのような記述は見当たりませんでしたが、掲示板の書き込みを読むと私と同じように正解率重視の人もいることが分かり、仲間意識を感じました。



2009年4月20日

調子がいい

Chess Tactics Server の自己最高レーティングをまた記録しました。これで4日連続。JCAのレーティングも同じように上がって欲しいと思いますが、実力を伴わずに数字だけ上がってもまた下がるだけ。より高いレーティングに見合うだけの実力(と自信)をつけなければ。



2009年4月19日

ウォッチメン

以前、『ウォッチメン』 という映画の予告編を見た時、面白そうだから見ようと決めました。今日、既に上映していることが分かりました。それどころか、池袋や丸の内では今週金曜日で上映が終了してしまうことも分かりました。今週は仕事が忙しそうなので、仕事帰りに見られるかどうか分かりません。なので、急遽、今日見ておくことにしました。

チェスのシーンはありませんが、チェスという名前の暗殺者が登場しました。

この映画の監督(ザック・スナイダー)の前の映画『300』も気に入って私は何度も見ましたが、この『ウォッチメン』も好きでした。時間があればもう一度見たいです。しかし、駅とかでポスターを見かけることもなかったし、知らぬ間に上映が始まっていて知らぬ間に終わりそうだったということは、配給会社の方もあまり一般大衆ウケする映画ではないと判断してあまり宣伝に力を入れなかったのかもしれません。

CTSの自己ベスト更新中

Chess Tactics Server では、92.7% の正解率を維持したままレーティングの自己ベストを更新。これで3日連続です。本当にタクティカルな能力が上がっているのかどうかは疑問ですが、数値が上がるのは嬉しいです。



2009年4月18日

チェスマスター、CTS

PSP用のソフトのチェスマスターのキャラクター Roxy と対局。正統的ではないオープニングを好むという設定のキャラターがどんなオープニングを使ってくるのかが気になっていました。例えば、私が 1.d4 と指したら、1...c5(Old Benoni)、1...b5(St. George)、1...f5(Dutch)、それとも 1...e5(Englund Gambit)?
実際には 1...b6 でした。たしか、Owen's Defence という名前だったと思います。
Kenji とは違ってポーンをただでくれたりはしません。
負けました。

日課の Chess Tactics Server ではレーティングの自己ベストを更新。

2009年4月17日

帰りの電車の中で

チェスマスターの Kenji に4度目の挑戦。あと1手で相手をメイトできるところまで追い詰めた時、顔をふと上げると、乗り過ごしていました ...

Kenji のレーティングが 1443 に下がっていました。レーティングが変動するのは自分だけではないようです。

キャラクターは残り3人。奇抜なオープニングを好む Roxy(1626)、タクティクスには強いがオープニングの知識が浅い Josh(1800)、そして Chessmaster(1850)。Kenji よりもレーティングが約200も高い Roxy には苦戦しそうです。Josh は映画 Searching for Bobby Fischer のモデルになった Josh Waitzkin でしょう。このソフトウェアにコーチとして登場していますから。

チェスマスター効果?

チェスマスターのキャラクターは正確無比というわけではなく、ポーンの1個や2個はくれるようです(少なくとも今対戦しているキャラはそうです)。要は“手加減”をしてくれているわけです。次の図は、私に強烈なコンビネーションを喰らわせてきた Queenie(1394)との次のゲームのエンドゲームです。白番。

8/8/8/8/5p2/5kP1/5P2/5K2 w - - 0 1

1.gxf4 Kxf4 だとドローです(少なくとも黒が間違えなければ)。なので、1.g4 と突きました。ドローにならないように工夫したつもりだったのですが、1.gxf4 が嫌なら 1.g4 しかなかったことは後で気付きました。1...Kxg4 2.Ke2 f3+ 3.Ke3 と続き、以下のようになりました。

8/8/8/8/6k1/4Kp2/5P2/8 b - - 0 3

黒の番ですので、黒キングがポーンから離れ、私はポーンを取りました。そして、結果的にプロモーションすることができました。1.g4 と指したことで自力で勝ったような気になっていましたが、検証してみると黒が“手加減”してくれていたことが発覚しました。最後の図から、3...Kg5 4.Kxf3 Kf5 ならドローでしょう。

お釈迦様の手の中から出られない悟空のような気分ですが、勝ちは勝ち。次のキャラの Kenji(1469)に挑戦です。それまでは終了したゲームを再現する方法が分からなかったのですが、その方法をやっと覚えました。しかし、結果をPCに転送できるわけではないので、PSP上でゲームを再現しながら棋譜用紙に記入しています。先週末の松戸の大会の棋譜もまだPCへの入力が終わっていないのに、入力すべき棋譜がさらに増えてしまいました。

Kenji には現在3連敗中です。ポーンは1~2個くれるのですが、手加減はそこまで。それ以上は何もさせてもらえず、私がブランダーをした時点で終わります。じっくり考えられるように時間は無制限にしているのですが、読み切ったつもりでも結局は単純なブランダーで負けているので、相手の候補手をすべて検証していないことを自ら証明しているようなものです。

軽めの自己嫌悪に陥っていますが、今日は Chess Tactics Server のレーティングの自己ベストを更新しました。連敗していても脳は鍛えられているのかもしれません。



2009年4月16日

遊べるサイト

見つけました。インターネット上で遊べるチェスのプログラムです。

flash CHESS III

一番弱いはずの Novice レベルと対局してみましたが、結構手ごわかったです。これより強い Casual レベルと Advanced レベルは怖いです。

2009年4月14日

チェスマスター

朝、電車の中でPSP版チェスマスター(Chessmaster)をやっていたら、近くで音楽が鳴り始めました。「誰だか知らないけど、さっさと携帯に出ろよ」と思っていたら、なんと自分のPSPでした。どうしていいのか咄嗟には分からなかったので、慌てて電源を切りました。しかし、PSPは電源を再び入れた時に、電源を切った時のそのままの状態が保たれているので助かります。元のゲームを途中から簡単に再開できるのです。

チェスマスターは対戦相手を選べます。初級、中級、上級それぞれに8人ずついるので合計24人のキャラクターがいます。“相手のナイトが怖いので交換できるならすぐにする”“ピースの機動性を重視し、マテリアルよりもポジションを重視する”のように各キャラには特徴があります(どのようにプログラムしているのかちょっと興味があります)。弱いキャラから順番に対局し、勝ったら次のキャラに挑戦するようにしてきました。そして今日は上級キャラの4番手に挑戦です。Queenie というの名前のその老婆の特徴が“唯一の欠点はたまに攻撃の機会を逸すること。撤退することが多く、相手の攻撃を待つことがある。”だったので、侮っていました。私は白でオープニングはクイーンズ・インディアン。以下の図から白番です。


q3k2r/p2pbppp/6r1/3nQ3/1P6/P3P1N1/1B3PPP/R4RK1 w k - 0 1

1ポーンアップしていたので、ピースをできるだけ相殺するつもりの私が指した手は 1.Nf5。Queenie は攻撃の機会を逸しませんでした。1...Rxg2+! 2.Kxg2 Nf4+ 3.Kg3 Qg2+



ここで私は「4.Kxf4 で助かる!」と思ったのですが、甘かったです。4.Kxf4 g5#。

ルークとナイトをサクってポーンでメイト。相手が精密機械だと分かっていてもショッキングなコンビネーションでした。こんなド派手なコンビネーションは本の中でしか登場しないと思っていました。

2009年4月13日

諸々

1.ブログへのコメント

コメント入力時の確認用文字が不評だったので、取り払ってみました。あの確認用文字は不揃いで歪んだ文字同士が隣接しているので、人間ならば識別することは出来ても、機械には識別できません。本来はそのことを利用して悪質なソフトウェアが自動的にコメント(広告等)を入力するのを防止するためにありました。迷惑なコメントがガンガン来ないかぎりは、このままにしておきます。

2.電車の中でもチェスを

前から電車の中でもチェスのトレーニングをしたいと思っていました。しかし、普段使っているノートPCは満員電車の中では使えませんし、そもそもバッテリーが弱り切っています。ソニーの VAIO type P の宣伝では女性がジーンズの後ろポケットに入れているので、そんなにコンパクトなら欲しいと思ったことは以前書きました。その後 実物を見たのですが、ティッシュ箱を薄くしたくらいの大きさでした。想像(期待)していたよりはかなり大きいですし、ポケットに入れるというのは無理があります。そんなある日、嫁が同じソニーのPSP用のチェスマスター(Chessmaster)というソフトを見つけてくれました。有名なパソコン用のチェスソフトのPSP版ですのでハズすことはないだろうと信じ、迷わず購入。PSPを持ち歩くのはちょっと恥ずかしいですが、そんなことはどうでもよくなるくらい楽しいです。片道約1時間20分の通勤時間がもったいないと常々感じていましたが、これがあればその通勤時間も有意義に過ごせます。×ボタンがOKの意味で使われることに違和感を感じますが、対戦相手としては丁度いいレベルです。ゲームの棋譜をPCにメールできると嬉しいのですが、さすがにそんな機能はありません。

3.CTS

大会の2日間は Chess Tactics Server どころではなかったので、今日は3日分(10問×3日分=30問)をまとめて解きました。調子がよく、30問すべて正解したので正解率が 92.6% → 92.7% に上がった上に、レーティングの自己ベストも更新できました。こういう良いことがあると、これからも頑張ろうという気になれます。


2009年4月12日

松戸チェスクラブのスプリングトーナメント

初日はフジテレビの「目覚ましテレビ」の1コーナーである「ガクナビ」の収録に来ていました。小学生のA君を撮るために来ていたので、大人はみんな脇役です。そのA君はカメラの前で見事に格上のプレーヤーに勝ちました。カメラマンの方は結果(勝敗)が分からなかったようですが ...

私の結果は1勝3敗1引き分け(1.5ポイント)で芳しくありません。レーティングを上げることを目標にしていましたが、逆に少し下がりました。当たった5人のうち4人は自分よりレーティングが約200も高いので仕方ありませんが、格上ばかりだったので「ドローでもいいや」という気楽さはありました。

今回、エンドゲームのコツを1つ覚えました。自分のゲームで以下のような局面がありました。黒が 42...Kf5-e5 と動いた直後で白番です。h4 の黒ポーンを取れば白(私)は先にプローモーションできるのでしょうか?


8/8/8/p1p1k3/P6p/1P3K1P/8/8 w - - 0 43

最初は、頭の中で、実戦と同じようにお互いの手を交互に読んでいました。43.Kg4 Kd4 44.Kxh4 Kc3 ...のように。しかし、私は長い手を読めないので途中で混乱してしまうのです。「あれ?自分のキングはどのマスにいるはずだっけ?」と。

ところが、このような局面では必ずしも白黒交互に読む必要がないことに気付きました。白がプロモーションできるまで何手かかるか数え(8手)、黒に対しても同じようにすればいい(7手)のです。h4 のポーンを取りに行ったら黒が先にプロモーションできることが分かったので、無理をせず 43.Ke3 でオポジションをとってドロー。この大発見(?)を嫁に話したら、「そんなの当たり前」みたいな反応しか返ってきませんでした。




2009年4月11日

みとじんさんのアドバイス

以下の図は百傑戦での私のゲームの一局面です。白番。


8/8/7p/6p1/4k1P1/4P2P/8/4K3 w - - 0 58

キングサイド(g列、h列)のポーンは硬直状態です。自分(白)のキングを近づけて、h3-h4 とかいろいろ考えましたが、突破はできそうにありませんでした。なので、私はキングサイドの4つのポーンは存在しないものと考え、次のような局面と同じだと仮定しました。


8/8/8/8/4k3/4P3/8/4K3 w - - 0 1

これだと、1.Ke2 Ke5 2.Kd3 Kd5 3.e4+ Ke5 4.Ke3 Ke6 5.Kd4 Kd6 6.e5+ Ke6 7.Ke4 Ke7 8.Kd5 Kd7 9.e6+ Ke7 10.Ke5 Ke8 11.Kd6 Kd8 12.e7+ Ke8 13.Ke6 でドローです。



なので、相手が間違えてくれないと勝ちが無いと勘違いしました。

みとじんさんはこの局面の勝ち方を教えてくれました(ありがとうございます!)。

上記のドロー手順を元の図に当てはめると、こうなります:


黒番ですから、ツークツワンクで h6-h5 と突くしかありません。これとそっくりの形にならなかったとしても、白キングが相手陣地まで入り込んでいるなら、eポーンを捨てて(例えば、プロモーションしてタダで取らせる)その隙に黒ポーンを取りに行くこともできます。

1手1手読まなくても、上記のドロー手順さえ知っていれば十分だったんですね ...

2009年4月10日

面白い?面白くない?

自社製品の良さばかりをアピールする宣伝が多い中、消費者に質問を投げかけるような「おいしい?おいしくない?」というキャッチコピーは新鮮でした。私は野菜100%のジュースをよく飲みますが、これは明らかに他の野菜ジュースとは違います。味は薄めですが、気に入りました。

『モーフィー時計の午前零時』は他のブログ(Ma vie quotidienne(2009年03月06日)、戎棋夷説(2009年03月15日~2009年03月22日))では高く評価されていましたが、私にはそれほど面白くありませんでした。チェスに関する本のことを悪く書くのは気が引けますが、11作品もあるのに人に薦めたいと思える作品は1つもありません。

「ゴセッジ=ヴァーデビディアン往復書簡」が最悪でした。しかし、たったの9ページだし、面白かったという人が二人もいるのであれば、自分が何かを見落としていたのかもしれないと思い、どちらの人物が何を書いたのかを整理しながら再度読み直しましたが、やはりつまらなかったです。同意を求めるつもりで嫁にこの作品だけ読んでもらいました。2ページ目くらいで挫折するだろうと思っていたら、案外気に入ったようで、最後まで読み切りました。私はコメディが好きでない(例えば、ウッディ・アレンの映画なんて見たくない)からつまらないと思うだけで、大半の人には面白いのかもしれません。

原作がどれだけ良くても、翻訳者が悪いと台無しになることもあります。昔、『指輪物語(The Lord of the Rings)』の和訳版を読み始めましたが、訳し方があまりにも許せなかったので途中で読むのをやめ、英語版に乗りかえました。『モーフィー時計の午前零時』は、翻訳者の腕の良し悪しの問題ではなく、単に原作のストーリーがどれも私の好みではなかったというだけです。ちなみに、私は仕事の一環で翻訳をすることがあるのでよく分かりますが、原文に忠実に訳しつつ、且つ、自然な文章にするのは至難の業です。翻訳者の一人は面識のある方であったので、ブログ(Silent Life of Dr. Hara(March 01, 2009))を読んでみました。やはりたった1つの単語の訳し方にもこだわりがあったりすることが伺えます。

おまけのプロブレムは楽しかったです。着手する前は「分かるわけないでしょ、こんな問題」と諦めていましたが、ヒントが適切(絶妙!?)だったので、罠にも気付き、正解することができました。また、あとがきはかなり親切です。つまらないと思ったストーリーでも棋譜を再現しながらもう一度読んでみようかと思ってしまいます。

2009年4月8日

Yahoo! US にて

日課の1ゲームです。7分プラス1手7秒加算。黒。セミ・スラブのメラン。勝勢だったと思うのですが、時間のことをすっかり忘れていて、時間切れ負け。

1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nc3 Nf6 4.Nf3 c6 5.e3 Nbd7 6.Bd2 dxc4 7.Bxc4 b5 8.Bd3 Bb7 9.Ne4 Nxe4 10.Bxe4 Nf6 11.Qc2 Nxe4 12.Qxe4 Bd6 13.O-O Qc7 14.Rac1 c5 15.Qd3 c4 16.Qc3 Bxf3 17.gxf3 Bxh2+ 18.Kh1 Bd6 19.f4 Qb7+ 20.f3 O-O 21.e4 Qe7 22.Rg1 Qh4+ 23.Kg2 Bxf4 24.Bxf4 Qxf4 25.Kf2 Qh4+ 26.Ke2 Qh2+ 27.Ke3 Qh6+ 28.Ke2 Qf4 29.Rg4 Qh2+ 30.Ke3 Rfd8 31.Rcg1 g6 32.R1g2 Qd6 33.b3 Rac8 34.Rg5 cxb3 35.Qxb3 Qxd4+ 36.Kf4 e5+ 37.Rxe5 a6 38.Rd5 Rxd5 39.Qxd5 Qxd5 40.exd5 Rd8 41.Ke5 Kg7 42.f4 f6+ 43.Kd4 Kf7 44.Re2 h5 45.Kc5

2009年4月7日

ツキジの例会にて

掲示板に書き込みをされたAさんはチェスは本で覚えただけという話でしたが、将棋の下地があるため、とても強かったです。

以下の局面図はHさんとの対局より。私はまだHさんに一度も勝ったことがありません。私が白でオープニングはピルツ。以下の図から白番です。19.Rxh5 gxh5 20.Bxh7+ Nxh7 21.Qxh7 Kf8 22.Qf7# が決まると思い、私は 19.Rxh5。しかし ...


r1b1rnk1/7p/p1pqp1pQ/1p4Nn/3P4/2NB1P2/PPP3P1/2KR3R w - - 0 19

19...Qf4+! これで、クイーンが f7 の地点を守ったので、メイトにはなりません。20.Kb1 gxh5 21.Bxh7+ Nxh7 22.Qxh7+ Kf8


今回は勝てそうだと思ったのですが、また駄目でした。

2009年4月6日

松戸の大会

松戸のスプリング・トーナメントに申し込みました。しかし、面子を見る限り、私は負け越しそうです。なので、目標は、何ポイントというよりも、レーティングを上げることとします。1勝2敗2引き分けで負け越しても、レーティングさえ上がればOKということです。

2009年4月5日

4000問

Chess Tactics Server の問題を今日で4000問解きました。日課にすると決めてからほぼ毎日10問ずつ。よく続いているな、と自分で感心します。

2009年4月4日

小さな問題の解決

Yahoo! US においてゲームの棋譜のメールが届かないという問題が昨日から解決していました。それまでの間、何回か棋譜代わりにスクリーンショットを保存したりしていました。

2009年4月2日

ブレイヤーズ・ギャンビット定跡?

『モーフィー時計の午前零時』の中で登場したブレイヤーズ・ギャンビット定跡がどんなオープニングなのかを調べています。Google で「"ブレイヤーズ" ギャンビット」を検索したら、引っ掛かったのはなんと自分のブログだけでした。

英語のスペルが分からないので、ECOコードの一覧が載っているこのサイトの中に存在するすべての gambit という単語を検索しましたが、該当するものはありませんでした。

MCOの索引を見たら、Breyer Variation というのがありました。ルイ・ロペスのバリエーションの1つのようですが、それがギャンビットだとは書いてありません。

しかし、ブレイヤーズのスペルが Breyer's だと分かればあとは簡単。Google で Breyer's Gambit を検索したらすぐに答えが出ました。キングス・ギャンビットのバリエーションの1つで、1.e4 e5 2.f4 exf4 3.Qf3 でした。

2009年4月1日

本とCTS

『モーフィー時計の午前零時』の最初の短編を読み終えました。面白かったとは言えない、というのが正直な感想です。さすがにチェスを題材としているので「おや」と思うところは幾つかありました。例えば「隅の方に行って逆立ち」というフレーズ。Chess Training Pocket Book の前書きを読んだことがある人ならピンとくるでしょう。「ブレイヤーズ・ギャンビット定跡」というのは聞いたことがないので調べておこうと思いました。
2つ目の短編を読み始めました。主人公がチェスをしているシーンが出てきますが、それがストーリーの中の重要な要素なのかどうかはまだ分かりません。この短編では「黒のポーンをK4へ移動し」のような“記述式”が使われています。その度に頭の中で「...e5 のことか」と変換していますが、意外に分かるものですね。

Chess Tactics Server の正解率が 92.6% に達し、自己ベストを更新しました。10問中1問どころか2問間違えることも珍しくないので、まだまだ先のことだと思っていました。