2019年11月4日

Japan Open 2019 4日目

6ラウンド目。白。Dさん。Colle。

過去の3戦はすべて負けています。


相手が ...e6 を突くか、白マスのビショップが ...Bg4 もしくは ...Bf5 に出てくるのを見てから自分のビショップを d3 に出すかどうか決めようとしているので(キャスリングはその後)1手前の 3...a6 やこの 4...c5 のようにのらりくらりした手だと対応に悩みます。ここでベストな手は 5.dxc5 だったようですが、その手は考えもしませんでした。dxc5 は b2 にビショップがいて斜めの利きが通る時にしか指さないので、臨機応変さに欠けているのを感じます。


出来れば、次、18.Bb6 で串刺しにしようと思っていましたがバレました。17...b5。しかし、それでもポーンは取れます。18.Bxf6 Bxf6 19.Bxd5


その後、相手の勘違いにより exchange up になり、さらに rook up になりました。それだけもらえれば私でも勝てます。以下がゲーム終了時の局面。


検討戦では相手がプランを次から次にポンポン思い付くのに驚かされました。私なんてプラン1つ捻り出すのに相当苦労するのに ...。
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7ラウンド目。黒。Aさん。5年前に新潟で当たって以来、2回目です。

1.d4 に対して Queen's Indian にするつもりで 1...Nf6 2.c4 b6 3.Nf3 e6 と指していたのですが、Colle の白黒逆バージョンにすることが出来てとても指しやすくなりました。1手損はしているはずですが。



読むのが面倒な局面。このあたりのやりとりはコンピュータに分析させると白も黒も不正確な手が多いのですが、13...Nxe5 の後の 14.fxe4(下)が一番良くなかったようです。しかし、白にとってはfファイルが開くので良い手だと思っていました。

14...Nxd3 15.Qxd3 dxe4 16.Nxe4

ここでタクティクスを発見。16...Bxh2+ 17.Kxh2 Qh4+ 18.Kg1

e4 のナイトを取る際はクイーンで取ると逆色ビショップのエンドゲームになりかねない(せっかくイニシャティブを掴んでいるのでドローにはしたくない)のでビショップで取りました。


悩んでいたのはどうやったら2つのルークを攻撃に参加させることができるのかです。仮に相手の駒が静止していたとしても、...Rf8-f6-h6、...Qh2-Qh1 ってかなりの手順がかかりますから、実際はその間に何かしらの対処が間に合ってしまいそうです。そこで思いついたのが d 列からの突破。しかし、その準備のための 23...Rfe8 は解析だとブランダー扱いで、...Rf8-f6-h6 ルートの方が良かったそうです。しかし、そうとは知らなかったので作戦決行。24.Bb2 cxd4 25.exd4 e5 26.d5
最初はここで 26...b5 を突くつもりだったのですが、白はそんなポーンは無視できますし、e3 のポーンをどかしてしまったミスに気付きました。これだと白は Qc3 で g3 にいる私のクイーンを追い払うことが出来ます。そこで作戦変更。やっぱりh列にルークを廻すことに ...。26...Rd6

私が恐れていたことは threefold(同一局面3回)にしてしまうこと、それと、ルークかクイーンを交換されてしまうこと。しかし、時間的に苦しくなった白がミスしてくれました。

34.Kg1 ならまだ耐えられていた(というか私がどう攻めればいいのか分からない)と思うのですが 34.Rf3 は最低でも exchange up が保証されます。しかし、出来ればもっと大きなアドバンテージが欲しいと欲張りました。34...Bxf3 35.Qxf3 Rh1+ 36.Kf2 Qh4+

e1のルークが取られる前に白がリザイン。

指している間はお互いにまともな手を指していたと思っていたのですがコンピュータの解析だとどちらも不正確な手がわんさか。唖然としました。
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今朝まで強制BYEを回避するために頑張っていたくらいなので成績は悪いだろうと思っていたのですが、2勝3敗2分の3ポイントは入賞まであと一歩の成績でした。少し意外。

新バッジ、買いました。以前のと違いは名称が入っていることです。

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