2019年11月3日

Japan Open 2019 3日目

4ラウンド目。白。初対局のNさん。Dutch。

最初のうちはそこそこ上手く指していたんですが、全体の評価のグラフを見るとこんな感じです。

評価が黒くなったのはこのブランダー(17.Re1?)のせい。

一見、c2のマスはビショップに守られているように見えますが、そんなビショップは 17...c4 で簡単に排除できることに指した直後に気が付きました。相手も当然気付いてすぐにその手を指してきます。ここでベストな対応は 18.Bxc4 Nxc2 19.Be3 だったようですが、ブランダーで動揺しており間髪をいれずに 18.c3? というミスを重ねてしまい 18...Nb3 で本来ならば exchange down で済むべきところを piece down にしてしまいました。


ピースを幾つかほぼ強制交換させられた結果、上のようになりました。駒の等価交換を最後まで進められれば、ポーン対ビショップが残り理屈上はドローですが、かなり厳しいです。

頑張ってここまで来ました。相手がミスれば大逆転のチャンスはあります。

42...Kg8。相手はミスってはくれません。ここは 43.Rxg7+ Rxg7 44.fxg7 Kxg7 しか考えていませんでした(ちなみに、ルークを交換せず、ポーンだけ交換するのが正解だったようです)。

問題はドローにできるのかどうかです。白のポーンがなければ、黒勝ちなのは知っていました。端のポーンのプロモーションのマスがビショップと同じ色ならビショップを持っている側が勝てるというパターンです。では、私が h2 にポーンを持っていることで状況は変わるのでしょうか?分からないので指し続けました。

出来ることならば自分の番を飛ばしたい状況。つまり、ツークツワンクです。ここでリザインしました。
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5ラウンド目。黒。N君。Queen's Indian。


このオープニングは経験が浅い上に研究もほとんどしていないので、どういう場合に ...d5 が良くてどういう場合に ...c5 が良いのか分かりません。ここはコンピュータは 6...d5 よりも 6...c5 の方が良いと言ってます。


思い込みとは恐ろしいもので、ここはコンピュータに指摘されるまで 12...Nxe7 が出来ることに気付いていませんでした。そもそも、11.Qa4+ が来た際、11...Ne7 で防御するのは嫌だと思いました。なぜなら、この f6 のナイトは ...Ng8-f6 経由で来たものではなくて、...Nb8-e7-f6 というルートで来たナイトなので、直前にいた e7 に戻るのは悔しいと思ったからです。そうして、11...Ne7 によるブロックを候補からはずした結果、12...Nxe7 という候補手も無意識に消去されていました。


マイナーピースがさくさく交換された後、ここで白からドローオファー。本来はまだ戦うべき局面だと思いつつも受けました。なぜならば、私(0.5ポイント)はポイント的に単独最下位であり、万が一負けたら次は強制BYEになるのがほぼ確実だからです。そんなリスクを冒すよりもここはポイントを稼いで強制BYEを避けることの方が大事。

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