2014年8月9日

ジャパンリーグ1日目

1ラウンド目。黒。Y君。Queen's Gambit Declined, Cambridge Springs Variation。

以前似たような局面でaポーン取ってクイーンが帰れなくなったことがあります。ですが、レーティング差が400以上もあるとリスクを取ってでも何かしらのアドバンテージを得ないと何も出来ないまま終わってしまう気がするのでポーンを取りました。

rr3nk1/pp1bBpbp/2p1pNp1/q3P3/3P4/2PB1Q2/5PPP/2R2RK1 b - - 14 20
案の定、苦しい展開になりました。本当はこのナイトを取りたくないのですが、20...Kh8 だと 21.Bxf8 の後、ピースが落ちます。例えば、21...Bxf8 ならば、22.Nxd7 でビショップが落ち、21...Bxf6 でも白は 22.Bb4 とクイーンに当てた後、f6 のビショップを取れます。そこで受け切れることを期待しつつナイトを取りますが、20...Bxf6 21.Bxf6 h6 22.Qh3 h5 23.Qe3 Kh7 24.Qg5 Be8 25.Qxh5+(下の図)とメイトまで一直線でした。負け。

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2ラウンド目。白。詐欺レートランキングで常に上位に入るM君。Pirc。

r1bq1rk1/pp2p2p/3p1np1/2p3Q1/3PP1n1/2N2N2/PPP2PP1/R3KB1R w KQ - 0 14
この局面で30分以上費やしました。14.e5 か 14.Bc4+ で何か良いことないかひたすら考えていましたが、私の脳内解析ではバラ色の未来には見えなかったので 14.dxc5 dxc5 15.Qxc5 でポーンアップというショボイ手を選択。ブログを書きつつ Fritz の Infinite Analysis にかけてますが(下の図)、14.e5 や 14.Bc4+ の方が良かったようですね。

少し進んだ以下の局面は、黒のナイトを f2-f3 で追い払う準備として 17.Nd2 と指したところです。


そしたら2~3秒で 17...Nxf2! が飛んできました。内心「うわ、タクティクス読むのはえ~」と動揺しています。18.Kxf2 だと 18...Nxe4++ のダブルチェック&ナイトフォークでクイーンが落ちるので、18.Bc4+ e6 19. Rf1

ここでまた“どうしてそんな手が成立すると考えたのか理解出来ない”としか形容のしようがない 19...N2xe4 が飛んできました。しかも、素早く。私よりもタクティクス能力がはるかに優れていることは明確です。しかし、20.Ncxe4 Nxe4 21.Rxf8+ Kxf8 22.Nxe4 Qxc4
の後の局面(下の図)を眺めていると勝てそうな気がしてきました。

23.Qf4+ Kg7 24.O-O-O
ここまで来て勝ちを確信。Qf6+ の後、Rd8+ や Rh1+ があるし、黒のビショップが動けば Rd7+ もあるのでメイトスレットがたくさん。本譜は 24...h5 25.Rd8 Bb7 26.Qf8+ で、相手がリザイン。たまたま勝てるポジションになっていたのでまさに “運が良くて” 勝てたゲームでした。

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