2019年8月11日

Japan Chess Classic 2019 3日目

5ラウンド目。黒。カナダから来られたAさん。AFMというFIDEのオンラインのタイトルを持っています。Chess.com で私の名前を検索し、私のオープニングを調べたそうです。で、普段は 1.e4 は指さないらしいのですが、Scandinavian になることを知って 1.e4 をプレパしてきたらしいです。こういうプレパの話は Twitter 上では見かけたことはありますが、まさか私のことを調べる人が出てくるとは思っていませんでした。

この頃は白に複数の弱点(b2のポーン、d4のポーン、e2のビショップへのピン、f2のルークへのピン)があるのでどれか一つでもうまく使えれば勝てるんじゃないかと考えていました。


d4のポーンを食った後、ルークを当てられたので 17...Qb4 に逃げたのですが、18.Bd6 を見落としてました。これで exchange down は確定だし、ブランダーだと思うのですが、Chess.com の解析だと 17...Qb4 がベストムーブで、しかも黒が良いとさえ評価してます。ほんまか?



白が 23.Re2 でルーク交換迫ってきました。e7のルークは横に動けないので交換は避けれませんが、交換する場所は選べます。なので、交換後に鬱陶しい c4 の白マスのビショップを交換できる位置にナイトが来れるように 23...Rd5。指した直後にこれはブランダーだったと気付きました。24.Rxd7。そうですよね ...
それからさらに2つブランダーを出し、以下の局面でリザイン。

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6ラウンド目。黒。最後に相手のR君を見た時は背の低いカワイイ男の子だったのに、もう私よりも背が高くなっていました。Scandinavian。


相手の tactics の見落としてです。16...Nxc5 で1ポーンアップ。


私はこの 21...Ng4 で、勝ちを確信していました。22...Qxh2+ 23.Kf1 Qxg2# を防ぐ手は 22.Qg3、22.Nf3、22.f4、等いろいろありますが、どうやっても ...Bxg5 はできてさらに c1 のルークにも当たる、と。

22.Ne5!。まさかこんな守り方があったとは ... そして、逆に困りました。私の vision skill は“超”残念なレベルなのでこんなにたくさんあるピースのどれがどこに移動したかなんか頭の中で覚えてられません。ベストの手はきっと 22...Qxc1、22...Bxb3、22...Qxe5 あたりのどれかだろうとは思いつつも長いラインは読めません。しかし、駒の取り合いの中で絶対譲れない手は ...Bxg5 でした。c1 のルークが動いてなければ当たりますし、逆の Bxe7 が同じ意味で(ルークに当たる)一番喰らってはならん、と。そこで妙案が浮かびました。自分から先に交換しない 22...Qb8。先のことはともかく、次に白はほぼ確実にクイーンを逃がすでしょうし、それならば確実に 23...Bxg5 を入れられます。23.Qg3 Bxg5 24.Qxg4 Bxc1 25.Ndc6 Bxc6 26.Nxc6

反撃のチャンスを奪うクイーン交換を迫りつつ、ビショップを救い出します。 26...Qf4 27.Qxf4 Bxf4 28.Nxd8 Rxd8


34...Rd2。狙いは 35...Rxf2 36.Kxf2 Bb6 によるルーク交換でした。しかし、白がここでリザイン。

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