4ラウンド目。黒。M君(ペアリングに印刷されていた彼の苗字はおそらく間違っています。本人が棋譜用紙に書いた漢字がペアリング表と違っていたのでオカシイと思っていたのですが、FIDEのサイトに記載されていたのはやはり彼自身が書いたものと同じでした)。Scandinavian。
去年までの私と今年の私の違いは、指せる機会がある時にこの 14...c5 を指すかどうか。残念ながらなぜ良い手なのか説明できません。でも、Fritz の評価は -0.06 なのでかなり微小ですが、黒寄りです。
ちなみに白は 13.c3 と指して d4 のポーンを守りました。自分も結構そう指す派ですが、強い人はそういう場合、c2-c4 と指す気がします。今は感覚的にしか分かりませんが、この違い(どのケースはどっちがいい、等)を自分の頭の中で整理できるようになったら自分の気力が上がったと自信を持って言えるでしょうね。c2-c4 を指す理由はおそらくd5を抑えるという理屈なんでしょうが、自分の場合、例えば、1.d4 の後に 2.c4 を指すのは気持ち悪いです(なので、いつまで経っても Colle です)。
Bad plan is better than no plan (悪いプランでもないよりマシ)とよく言われますが、孤立ポーンやダブルポーンを作らせるという小さな目標が見つけらると私は指しやすいです。このゲームはそのどちらも出来たパターンでした。自分が負けるゲームというのはだいたいそういう小さなプランが見つけられないからであり、結果的に時間を浪費しますが、結局上手い人はきっとこっちがつけこめるような隙を作らないんでしょうね。
最後は相手が頓死。40.b4?? c5#
小さいお子さんと対局して勝てても私はほとんどの場合「今回は勝てたけど、きっと次回対局する時は負ける」って感じます。今回のM君もそうでした。実際彼は今大会Bクラスで優勝したFさんが唯一勝てなかった(ドローになった)相手でした。そう考えるとやっぱり9歳とは思えない強さですよね ...
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5ラウンド目。白。Uさん。Colle。
私の直前の手は 18.Be2-d3 でした。もっと前に 11...Nc5 とされて 12.Bd3-e2 と追いやれたビショップが6手かけて元に位置に戻ってこれたわけです。それなのにもう 18...Bb5 とぶつけられてしまいました。Colle プレーヤーとしてここは当然 19.Bxh7+ を考えます。10分かけて自分のベストを尽くして読んだ結果、私の結論は「これはキメられる!」でした。19.Bxh7+ Kxh7 20.Rh3+ Kg8 21.Qh5 f6 22.Qg6 Qe8 23.Qh7+ Kf7 24.Qh5+。ここに来て(下の図)、自分の読みの不正確さが発覚しました。私はここで黒には 24...g6 が only move だと勘違いしていて、その理由はサクる前のポジションでは g8 のマスに駒がいる(=ふさがっている)ので、黒のキングは動けないと錯覚していました。ほぼ毎度のことですが、vision skill (駒を頭の中で動かして考えること)が弱いってとっても悲しいですね ...
いろいろと攻め続ける手をひねり出そうと考えましたが、何も思い浮かばなかったので、Qh7+ と Qh5+ を繰り返してドローにしました。パペに出来なかったら単なるピースダウンの苦しいゲームになるところでした。危ない、危ない。
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6ラウンド目。白。M君。Dutch。
ここまでは自分の方がいいと感じていました。実際、Fritzの評価も 6.09 なのでルーク1つ分くらい良いはずです。しかし、残念ながら私にはベストな手を見つけることが出来ず、ここから徐々に悪くなって行き、
黒の g4 のナイトにルーク2つを麻痺させられた形になりました。f3を突いて追い返したいところですが、そうするとe3が弱点になってしまいます。
最後の方はもう時間が落ちないようにただ反射的に指すだけでもうボロボロ。以下のポジションでリザイン。
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3勝2敗1分けで勝ち越ししていますがレーティングはおそらく下がります。
2017年7月17日
2017年7月16日
サマーオープン1日目
1ラウンド目。白。O君。Queen Pawn Game。
序盤でポーンを1つ得したものの、その後どうしたらいいのか分からず。クイーンサイドにキャスリングしたかったのですが、18.Bd2とすると 18...Qxb2 が来そうだから困ってましたが、今 見ると 18...Qxb2 19.Rb1 Qa3 20.Nb5+ が出来るように見えます。どうしてゲーム中には見えないのでしょうね?本譜は d4 のポーンを守るために 18.Qf4+ としましたが、別に守らなくても 18...cxd4 19.cxd4 Qxd4 ならやはり 20.Nb5+ が出来そうです。
私の持ち時間がかなり減っているところで、相手からのクイーン交換の誘い。交換を拒否していたら threefold 気味になってさらに困りました。そして、クイーン交換の後のゴタゴタで、ようやく訪れたピースアップのチャンス。
38.Bb4+ Nc5 39.Rd1+ で、相手のナイトが落ちました。勝ち。
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2ラウンド目。黒。初対局のI君。Scandinavian。
「21.c4 Qb6 22.Na4 Qa7 23.d5 ってピース落ちるんじゃない?」って考えていたら本当に 21.c4 が来ちゃいました。駄目モトで 21...Qa5 を指してみましたが、無駄でした。22. b4。ここから2手後に時間が落ちて負け。
チェスを始めてまだ1年ちょっとだそうです。強すぎ ...
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3ラウンド目。白。初対局のYさん。Colle。
相手のこの 16...Bb7 はブランダーでした。17.Bxb7 Rxb7 18.Nc5
これで 19.Nxe6 のナイトフォークは防げません。
あとは exchange up を活かしてプロモーション(40...Kg7 41.d8=Q )して勝ち。
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序盤でポーンを1つ得したものの、その後どうしたらいいのか分からず。クイーンサイドにキャスリングしたかったのですが、18.Bd2とすると 18...Qxb2 が来そうだから困ってましたが、今 見ると 18...Qxb2 19.Rb1 Qa3 20.Nb5+ が出来るように見えます。どうしてゲーム中には見えないのでしょうね?本譜は d4 のポーンを守るために 18.Qf4+ としましたが、別に守らなくても 18...cxd4 19.cxd4 Qxd4 ならやはり 20.Nb5+ が出来そうです。
私の持ち時間がかなり減っているところで、相手からのクイーン交換の誘い。交換を拒否していたら threefold 気味になってさらに困りました。そして、クイーン交換の後のゴタゴタで、ようやく訪れたピースアップのチャンス。
38.Bb4+ Nc5 39.Rd1+ で、相手のナイトが落ちました。勝ち。
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2ラウンド目。黒。初対局のI君。Scandinavian。
「21.c4 Qb6 22.Na4 Qa7 23.d5 ってピース落ちるんじゃない?」って考えていたら本当に 21.c4 が来ちゃいました。駄目モトで 21...Qa5 を指してみましたが、無駄でした。22. b4。ここから2手後に時間が落ちて負け。
チェスを始めてまだ1年ちょっとだそうです。強すぎ ...
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3ラウンド目。白。初対局のYさん。Colle。
相手のこの 16...Bb7 はブランダーでした。17.Bxb7 Rxb7 18.Nc5
これで 19.Nxe6 のナイトフォークは防げません。
あとは exchange up を活かしてプロモーション(40...Kg7 41.d8=Q )して勝ち。
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2017年7月8日
小島君のレクチャー:サクリファイス
(いつもは写真を撮るんですけど、今日は忘れました。まあ、毎回載せる必要はないですね。)
今日のテーマはサクリファイス。
最初に取りあげられたのが Zadok Domnitz vs Ludek Pachman のゲーム(←リンクになっています)。テーマがサクリファイスだけあって、ここでルークをサクるのは予期できましたが、
このナイトが強い(もう相手のナイトやビショップに退かされることはない)というのは説明されないと分かりませんでした。白の a1 のルークがいないも同然だからこういうサクリをしても大丈夫というのは分かりますが、それって白にそんな余裕を与えないように攻撃を継続出来ているからであって自分だったらなかなかこんな風にイニシャティブを維持することは出来ないと思います。ちなみに、最近はブリッツで 1.e4 を試しているので、以前よりも 1.e4 系のゲームでも序盤から興味が持てます。
最後に取りあげられたのは Georg Rotlewi vs Akiba Rubinstein のゲーム(←リンクになっています)。このゲームで驚いたのはサクリファイスよりも、白が展開を終えた時点で、
黒は既に ...Rf8-d8 を終えていて(それ以外の駒の配置はまったく同じ)さらに今から次の手を指せる状態になっていること。つまり、2手得している、という点でした。特に派手なタクティクスがなくても、最近はこういう “テンポ” が結構重要だと感じています。
今日のテーマはサクリファイス。
最初に取りあげられたのが Zadok Domnitz vs Ludek Pachman のゲーム(←リンクになっています)。テーマがサクリファイスだけあって、ここでルークをサクるのは予期できましたが、
このナイトが強い(もう相手のナイトやビショップに退かされることはない)というのは説明されないと分かりませんでした。白の a1 のルークがいないも同然だからこういうサクリをしても大丈夫というのは分かりますが、それって白にそんな余裕を与えないように攻撃を継続出来ているからであって自分だったらなかなかこんな風にイニシャティブを維持することは出来ないと思います。ちなみに、最近はブリッツで 1.e4 を試しているので、以前よりも 1.e4 系のゲームでも序盤から興味が持てます。
最後に取りあげられたのは Georg Rotlewi vs Akiba Rubinstein のゲーム(←リンクになっています)。このゲームで驚いたのはサクリファイスよりも、白が展開を終えた時点で、
黒は既に ...Rf8-d8 を終えていて(それ以外の駒の配置はまったく同じ)さらに今から次の手を指せる状態になっていること。つまり、2手得している、という点でした。特に派手なタクティクスがなくても、最近はこういう “テンポ” が結構重要だと感じています。
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