2015年2月8日

広島選手権


12月も1月もOTBのチェスは指していなかったので約3ヶ月ぶりになります。

1ラウンド目。黒。結果的に全勝優勝されたTさん。Scandinavian。外国籍の方でありURだったため強さが未知数でしたが、dポーンを2マス進めずに d2-d3 で止めたのを見て、少なくともオープニングに詳しいIMやGMではないことが分かり少し安心しました。その後、僅かに黒の方がマシな局面が続いていたと思いましたが、ブランダー一つですべてが崩壊します。

2k1r3/ppb1rpp1/2p3p1/8/2NP4/PR5P/2P2PP1/1R3K2 b - - 9 35
白が 35.Rdb3 とし、b7 のポーンに圧力をかけて来た時です。35...b5 等を指していれば何の問題はなかったのでしょうが、本譜は 35...Bd8? 36.Nd6+ とナイトフォークを喰らいます。マテリアル的にも残り時間的にも挽回不能のため、リザイン。
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2ラウンド目。白。F君。インターネットでは彼の存在を知っていましたがOTBで指すのは初めてです。Pirc。ピースを使って攻めているうちは相手のキングがいる側にオープンファイルがあるのは嬉しいことなのですが、クイーンを交換してしまうとルーク同士のこのポジションはよろしくありません。

ルークの使い方を間違えてhポーンを簡単にあげてしまった上に、何をしていいか分からないうちに時間切れ負け。
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3ラウンド目。BYE。2敗しているので仕方ないです。
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4ラウンド目。白。なぜかここで今大会のリスト一番のSさんと当たります。Pirc(Modern)。白の4手目までは2ラウンド目とまったく同じ手順(1.d4 g6 2.e4 Bg7 3.Nc3 d6 4.Be3)でびっくり。


r1b1qr2/2p1n2k/3p1np1/p2Pp1Qp/1p2P2P/3B1PN1/PPP5/1NK3RR w - - 4 20
ここでちょっとやりすぎかなと感じた攻撃。20.Nf5。しかし、この手自体はOKだったようです。20...Bxf5 21.exf5 Nexd5


ここで私は 22.fxg6+ と指したのですが、複数の方に取らないほうがよかったのではないかと言われました。マテリアル的にもイニシャティブ的にもここでポーンを取らないという手は私には指せません。ちなみに、Fritz先生の一押しは 22.Nd2 ですが、22.fxg6+ はその次に良い手としているので間違いではありませんが、上手い人なら他の手を指した可能性が高かったのでしょう。

持ち時間が5分を切ったあたりから急激にポジションが悪化し、残り約30秒の時に致命的なブランダー 33.Qxe5?? を出しました。

私が黒ならばきっとタダで取れるクイーンを取れるでしょう。しかし、相手はレベルが違います。33...Rxc1+!。この手を見て即リザイン。さすがに 34.Kxc1 Qb2+ 35.Kd1 Qb1# となるのは分かりますので。
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全国大会に出場する権利が取れないどころか全敗です。良いことと言えば、初対局の方々と指せたことでしょう。また、一応広島観光もできました。前回(2009年)はチェスだけして帰りましたから。

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