2010年6月28日

次のアプリ

前回の投稿の続きです。iPhone のアプリでタクティクスの問題集を探しました。Chess Nuggets 社が複数の製品を出しているようです。



そして、そのうちの Lite! というのがお試し版のようで無料だったのでダウンロードしてみました。「Mate In One Lite」「Mate In Two Lite」「Mate In Three Lite」「Brain Ticklers Lite」「Brain Busters Lite」がそれぞれ1~3問で、合計10問。「Mate In One Lite」~「Mate In Three Lite」は簡単でした。「Brain Ticklers Lite」でちょっと難易度が上がりましたが(下の図)、



やはりそれほど難しいわけではありません。有料版はカテゴリ毎に問題の数を増やしただけのようです。例えば、Mate1Pk(Mate in 1 Pack の略)は1手メイトが40問で115円、Mate1SPk(Mate in 1 SuperPack の略)は1手メイトが200問で450円。これなら、既に購入した ChessQuizz の方が難易度が高い上にコストパフォーマンスが良いです。盤が緑で駒の色が赤と青というのも私はあまりいただけません。

また、別のアプリを探すことにします。

2010年6月25日

次のアプリを探さねば(?)

あいかわらずチェスに時間を割けるような状況ではないので、Chess Tactics Server をちょっとやる以外は、通勤電車の中でやれるようなことしかやってません。

もう先週のことですが、JCAのホームページに掲載されていた全日本選手権のゲームを見終えました。数多くのゲームを見ることによってポジション(主にポーンの形)の好き嫌いが段々はっきりしてきました。ポーンの形はオープニングに依存しますが、嫌いなポジションになりそうだったら手順を変えて回避する方法を考えてみようと思います。時間があったらの話ですが。また、興味がわいてきたオープニングもありますが(ペトロフ)、それを調べるのもまだ先のことでしょう。最後の方になってようやく気付いたのですが、棋譜上の特定の手(例えば、40.Rd3)をクリックするとその局面に飛んでくれます。これは結構便利でした。電車を降りる際に中断されてしまうと、どこまで見たのか分らなくなってしまうことがありますが、この機能のおかげで最後に見た局面を探すのが楽になりました。

全日本選手権のゲームを見終えてしまった今、twitterやブログを読んだ後にやることがなくなってしまいました。iPhoneはtwitterやブログを電車の中で読むのには非常に適していますが、ブログ等に掲載されている記譜を別アプリ(Glaurung)で再現するのは不向きです。異なるアプリを行ったり来たりするのは効率が悪すぎ。それをやるならiPhoneがもう1台欲しいです。また、iPhoneアプリの great chess games は操作性が悪いのであまりやる気が起きません。消去法で仕方なく ChessQuizz を再びやってますが、新しいアプリが欲しいです。電波が届かないところでもサクサク動く Chess Tactics Server が理想です。贅沢かな?

2010年6月19日

見たことのないゲーム

新宿の某所にて私の好きな市松模様の床を発見。



その建物の中で今度はチェス盤に似たオブジェを発見。すごろくのように遊ぶゲームのようです。



Wiki に載ってました、これ。チェスほどではないにせよ歴史の長いゲームでした。1860年に作られたそうです。

2010年6月14日

パソコン

来月くらいにパソコンを買い換えることを計画しています。パソコン上で私が使う主なソフトは Excel、ブラウザ、WinBoard、エディタ(メモ帳の類)くらいなので、少し前まではスペック的には電気屋さんに普通に置いてあるパソコンで十分だろうと考えていました。

最近 twitter で Rybka 4 の発売に関するつぶやきを幾つか見かけたので、Rybka 4 の 公式サイト を覗いていたら気になるフレーズがありました。「“Deep”版はコアが2つ以上あるマシンだとより速く動きます。コアが1つしかないコンピュータだと(通常版と比べて)能力の差はありません。(The "Deep" version runs faster on machines with more than one core, on single core computers there is no difference in playing strength.)」。この手のパソコン用語の詳しさは人それぞれだと思いますが、私は「ん?最近 Pentium に代わって Core 2 Duo って呼ばれるCPUの名前をよく見かけるようになったけどこれはコアが2つ(Duo)あるって言う意味なのか?」というレベルです。

そして、Fritz の存在を思い出しました。私の今のノートPCでは Fritz が重くて(遅くて)しょうがないんです。単に分析時のパラメータの設定が悪いのかもしれませんが。いずれにせよ、買い替えを機にこの手の解析エンジンが快適に動くようなスペックにしたいです。公式サイトではパソコンの推奨スペックを見つけられなかったので Google で「Rybka 4 "system requirements" recommend」をキーワードとして検索して、以下のような情報を得ました:

Minimum System Requirements(最低要件)
OS: Windows XP/Vista
Processor: Intel Pentium 3 @ 1.0 GHz
Memory: 512 Mb
Hard Drive: 2 Gb free
Video Memory: 256 Mb
Video Card: nVidia GeForce FX 5500 / ATI Radeon 9500

Recommended System Requirements(推奨スペック)
OS: Windows XP/Vista/7
Processor: Intel Core 2 Quad @ 2.4 GHz / AMD Phenom II X4 @ 2.4 GHz
Memory: 3 Gb
Hard Drive: 2 Gb free
Video Memory: 512 Mb
Video Card: nVidia GeForce 8800 / ATI Radeon HD 3850

“Core 2 Quad”というのはコアが4つ(Quad)という意味のようですね。何はともあれ今度買うPCのCPUは Core 2 Quad でほぼ決まりです。Rybka 4を買うかどうかは分りませんが、いずれにせよ今のノートPCだと最低要件すら満たしていない(ディスク容量が数百メガバイトしか残っていない)ので、買いたいと思っても次のPCを買うまで無理です。

電機屋さんでは巷で話題の iPad のお試しコーナーがありました。ちょっと触ってみましたが、第一印象は「iPhone が大きくなっただけ」。片手しか動かせないような満員電車の中で使うことを想定したら iPhone の方が適しているので、特に欲しいとは思いませんでした。

ちなみに、今まで Fritz と Deep Fritz の違いを知らなかったのですが、調べたらやっぱり名称付与基準は Rybka と同じでした。チェスソフトで“Deep”と付いていたら複数プロセッサー用みたいです。

2010年6月13日

正解率アップ

Chess Tactics Server での正解率が 94.2% → 94.3% に上がりました。昨日既に上がっていたようですが、今日気付きました。

2010年6月6日

吉祥寺チェスクラブにて

開設記念記念講演に参加。「古典の名局に学ぶ!チェスの考え方」というタイトルで内容は「不滅のゲーム(Immortal Game)」とその他2ゲームの解説でした。Immortal Game は並べたことがあるのですが、オープニングがキングス・ギャンビットだったこと以外ほとんど覚えていることはありません。解説が付くとやはりとても分かりやすいです。私は The Mammoth Book of the World's Greatest Chess Games という本で Immortal Game を知ったのですが、他の2つのゲームも名局に相応しいゲームらしく同じ本に載っていました。時間ができたらまた並べてみようと思います。

講演後の公式戦にも参加。

1ラウンド目。Iさん(1671)。黒。スカンディナヴィアン。いつもは私が見逃したタクティクスを指摘してくれるIさんですが、今日は冴えませんでした。白番です。8.Nc3 を予期していましたが ...

r3kbnr/pp1b1ppp/2n1p3/qB1pP3/Q7/5N2/PPP2PPP/RNB1K2R w KQkq - 0 8



8.c3?
これだとポーン・ダウンします。
8...Qxa4 9.Bxa4 Nxe5



ポーン得のまま後30手くらい指しましたが、どう攻めればいいのか分からず、相手の持ち時間が25分もあるのに自分の時計が落ちそうなったのでこちらからドロー・オファー。受けていただけました。

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2ラウンド目。Gさん(2063)。白。Colle。図で白番。


r4rk1/pbp4p/1p2p1p1/4Np2/3PpP2/qP2P2R/P1P3PP/R2Q2K1 w - - 0 18

実際に私が指した手は 18.Qe1 でしたが、18.Rg3 の方が強力だったようです。その後10手くらいは硬直気味でしたが、私のまずいポーン突きでクイーンサイドから崩されてしまいました。負けましたが、レーティング差(約500)を考えれば随分健闘したと思ってます。このゲームには検討したいポジションが幾つかあるので、その時間が欲しいです。

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3ラウンド目。Hさん(1681)。白。ダッチ。ブランダーでポーンを献上した上にナイトフォークを喰らってエクスチェンジダウン。良いところまったく無し。負け。

残念ながら楽しい一日が終わってしまいました ...
本当は仕事と家事でチェスどころではないので、また1~2ヶ月くらいは対局は控えます ...

2010年6月4日

全日本選手権の棋譜

吉祥寺チェスクラブの開設記念講演とその後の公式戦への参加を表明しました。私が最後に人と指したのは3月下旬なので2ヶ月以上も対局していないことになります。オープニングのラインを結構忘れてしまった気がしますが、勝ち負けよりも久しぶりの対局を楽しめればそれでOKです。

最近は電車に乗るとブログや twitter に一通り目を通した後、JCAのホームページに掲載されている全日本選手権のゲームを再現しています。ありがたいことにビュワーが付いているので iPhone だとで親指の操作だけで気軽に見ることができますし、ページを読み込んでしまえば電波が届かないところでも大丈夫です。

iPhone アプリの great chess games と同様に、気になる局面だけじっくり見て、あとはさらさらと流しています。他人のゲームなので自分のゲームでは見ることのないいろいろなオープニングが見れるのもいいです。局面の良し悪しは別として、私はポーンの形の好き嫌いがあることがよく分かりました。見ていて面白いのはオープンなゲームです(1.e4 で始まるという意味ではなく、単にセンターが開いているという意味です)。

フレンチの 1.e4 e6 2.Nf3 という手順は初めて見たのでちょっと新鮮でした。でも、その手順は複数ゲームで登場していましたので珍しくないのかもしれません。私が知らないだけ?

ゲームの終わり方で「お?」と思ったものが幾つかありました:

【40ゲーム目】

黒番で 38...Qxg3 でドローということになっています。本当ですか?38...Qxf2 の間違いなんだと思います。



【48ゲーム目】

白のプレーヤーが他の大会で対局しているのを2回ほど観戦していたことがありますが、どちらのゲームも持ち時間が決して多くはないのに私には到底思いつかないような zwischenzug (in between move)を次から次に繰り出して驚愕したことがあります。この局面の直前に白はルークでビショップを取るエクスチェンジ・サクリ(37.R7xe6 fxe6)をしており、最初は私の力量では理解不能な高度な tactics なのかとも思ったのですが、38.f7+ で白の勝ちというのは解せません。私には 38...Kxf7 で何の問題もないように見えます。私が何か見落としているのでしょうか?それとも、黒の時間が切れただけ?



【55ゲーム目】

黒番です。Behind the Scene(2010/5/2)で取り上げられていたポジションだと気付きました。「c2のルークの位置が絶妙であることをご確認ください。」と書かれていましたが、その時は実際には確かめませんでした。今回は理解しました。



掲載されているゲームはまだ全部は見ていないのですが、半分ちょっとを見てようやくあることに気付きました。掲載されているのはレーティングが高い人のゲームばかりだという点です。なんかちょっと残念な気がします。全部載せるのは難しかったのでしょうか?