2019年2月11日

福岡選手権

タイムコントロールは25分+30秒/1手。

1ラウンド目。黒。0さん。Catalan。

19...Nb5として d4 のポーンに4つ目の利きを加えることも考えたのですが、いかんせん黒クイーンが黒ルークの前にいるので、最初に飛び込んだマイナーピースは白が Qd3-c4とするとピンになるのでやめて 19...Qe7としました(なお、最善は手 19...Nb5 はでした)。


ルークで組み直しましたが、当然白も同じようにしています。ゆっくり考えている時間はなかったし、仮にあったとしても自分の読みの精度は低いので「たぶん損はしないはず」程度の読みで 22...e5。これは blunder とまでは言わないまでも mistake 扱いの手でした。

駒をさくさくと交換して残った状態がこちら:

白の残り時間が2分だったのでドローオファーをしたら受けてもらえました。
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2ラウンド目。白。Aさん。Colle System。


2ラウンド目も4ラウンド目も 1.d4 d5 2.Nf3 c6 3.e3 e6 4.Bd3 Nf6 5.0-0 で始まりました。ここで考えていたのは「黒が消極的でありがたい」ということです。そういう自分も白の時でさえ c2-c4 をなかなか指すことがなく、黒ならば c7-c5 よりも c7-c6 の方が多いのでその消極派なのですが、強い人はだいたい c7-c5 を指してくるという印象があります。そして、2ラウンド目も4ラウンド目も黒は 8...c6-c5 を指したので手損したと言えるでしょう。


21.Bxh7+ Kxh7 22.Qh5+ Kg8 23.Rf3 の後が読めません。しかし、もっと読みやすくて駒得できる手を見つけました。21.Qc2。22.Qxh7# を狙っているように見せてかけて狙いは別のところにあります。21...g6 22.c6

これでビショップかナイトのどちらかをもらえます。黒は3手後にリザイン。
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3ラウンド目。白。Sさん。Modern。


中盤にセンスの悪い手を指してしまった(Bb3-a2と引いてそこで交換された)ため、ルークがa2という役立たずな場所にいます。にもかかわらず、評価は +3~+4 で白良し。しかし、私はタイムトラブルに陥ってました。f2-f3で相手ルークを仕留めるという狙いは相手も気付いていて、 26...Rd3 とされてしまったので、27.Qh4+ Ke6 28.Qh3 Ke7 29.Qh4+ Ke6 30.Qh3 がパペになることを期待していましたが、黒が 30...Kd6とはずしてきました(上の図)。ほぼ時間稼ぎのつもりで 31.Nf6を指しました。ナイトフォーク狙いに見せて黒が対処したら、Ng4と戻すつもりでした。しかし、これはブランダー。さっきまではクイーンがf6に利いていましたが今はもう利いていません。31...Rxf6 で即リザイン。
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4ラウンド目。白。Kさん。Colle System。

[白の5手目までは前述の2ラウンド目の通り。]


今回はColleの必殺パターンに入りました。これならば 15.Bxh7+ が安心して指せます。あとは、15...Kxh7 16.Rh3+ で 17.Qg4# で終わると思ったら 15...Kh8。本来ならばそれでも6手メイトなのですが、私がヘボなのでただの1ポーン得になってしまいました(16.Bd3 を指したら評価が +11.49 から +1.31 に下がりました)。


白のアドバンテージがほとんどがなくなった頃に黒がブランダー。26...Bb4? 27.Qxd4+ Kc7 28.Qxb4 でピースアップ。しかし、相手がリザインするまでにここから15手も費やしました。自分にはシャープさが足りませんね。
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結果、2勝1敗1分けで2.5ポイント。めでたく3位で全国大会の出場権をいただけました。盾は名前を刻んで後日郵送していただけるそうです。

ビンゴでいただいたマグカップがこちら。

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