■映画 「完全なるチェックメイト」はボビー・フィッシャーを題材とした作品です。チェスのルールを知らなくても楽しめるようになっているので、チェスを知らない方に勧めても大丈夫です。逆に、局面をはっきり映さないのでチェス・プレーヤーであっても局面分析をしたりどんなすごい手を指したのかは把握できません。どちらかといえば、ボビー・フィッシャーの神経質さや生き方のドラマ性に焦点が当てられています。
私だけかもしれませんが、映画は無名もしくは私の知らない俳優に演じてもらいたいといつも感じます。知っている俳優だとその人の過去の作品を思い出してしまい、その分だけリアリティが薄れるからです。トビー・マグワイアだとどうしてもたまにスパイダーマンに見えてしまいます。
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今日の小島君のレクチャーのテーマはフィアンケットでした。冒頭で「フィアンケットをしますか?」と質問された際、「しない」というのがとっさの反応でしたが、よくよく考えると白でも黒でもクイーンサイドではフィアンケットします。キングサイドでないとあまりフィアンケットをしているという実感がないですね。
自分が白番の時はよくピルツになるので、局面的にも自分のゲームでなってもおかしくないなポジションがあり、その分だけ興味をもって聞けました。ピルツではないですが、Karpov - Korchnoi の以下のシシリアン・ドラゴンのゲーム はフィアンケットの攻略方法(Bh6、hポーン突き、f6のナイトの排除)としては非常に楽しい題材でした。そう思えるのも小島君の解説があってこそです。一人で並べても 16.Nde2 や 19.Rd3 の良さ(丁寧さ)は分かりません。
1. e4 c5 2. Nf3 d6 3. d4 cd4 4. Nd4 Nf6 5. Nc3 g6 6. Be3 Bg7 7. f3 Nc6 8. Qd2 O-O 9. Bc4 Bd7 10. h4 Rc8 11. Bb3 Ne5 12. O-O-O Nc4 13. Bc4 Rc4 14. h5 Nh5 15. g4 Nf6 16. Nde2 Qa5 17. Bh6 Bh6 18. Qh6 Rfc8 19. Rd3 R4c5 20. g5 Rg5 21. Rd5 Rd5 22. Nd5 Re8 23. Nef4 Bc6 24. e5 Bd5 25. ef6 ef6 26. Qh7 Kf8 27. Qh8
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