2011年12月31日

2011年を振り返って

■土日出社の仕事が増えたせいか公式戦に参加する機会が減りました。最初は“激減”という表現を使うつもりでしたがカルテを見ると夏までは自分が思っていたほどは少なくありませんでした。しかし、8月の松戸のサマートーナメントが最後でしたのでやっぱり他の年よりも少ないでしょう。

Chess.com はその価値があると判断して有料会員になりました。これで複数の大会に参加できるようになり、私のチェスにかけられる時間の大半はここでの通信チェス戦に費やされています。現在4つの大会に参加していますが、調子に乗りすぎたとちょっと後悔しています。11人相手に白黒同時進行させる大会が次のラウンドに進んだ時に一気に22ゲーム増えるのがかなり怖いです。

■Tacticsのトレーニングの日課として3年以上利用してきた Chess Tactics Server から Chess.com の My Tactics Trainer に切り替えました。問題の難易度のレベルが自分に合ってて非常に満足です。完全無料のCTSと違って有料会員でないと1日あたり3問までという制約がつくので誰にでも勧められるわけではないのが残念。

■High-Speed Replay Training (HSRT) が日課に加わりました。去年の自分には今の自分がこんなことをしているとは想像できなかったでしょう。棋譜を並べるというのは自分らしからぬ行動です。それが1ヶ月以上1日も欠かさず続いているのはかなり奇跡的。今のところ棋力が上がったという実感はないですが、そのうち何かに開眼できることを期待して続けます。

■1年前に自分が書いたことを読み直すと2011年にやるつもりで実行できていないことがやっぱりありますね。それらは2012年にやることにします。

2011年12月21日

Facebook, 小島チェススクール第三回目, HSRT, Chess.comの大会 Japan Open 2

Facebookのアカウントを作りました。きっかけは8×8ChessClubの情報が欲しかったから。Facebookと似ている(と想像される)mixiは招待してくれる方はいましたが携帯の機種の問題で登録できませんでしたが、Facebookはその手の阻害要因がないので助かりました。初日の今日はtwitterのフォローの感覚で友達リクエストをたくさん送信。驚いたのはアカウントを作成して2時間以内に二人の方から連絡が来たことです。

悩ましいのはFacebookの位置づけです。私はホームページもブログもtwitterのアカウントも持ってますので、どう使い分けるか?チェスの活動はやはりブログに書くのが最適だと考えています。Facebookのアカウントを持っていない不特定多数の方でもアクセスできた方がいいでしょうから。Facebookにどんな機能があるのかとか、他の人がどんな使い方をしているのかとか、まだ分からないことが多いので、様子を見ながらどう使うか考えていこうと思います。

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小島チェススクール第三回目のテーマは Isolated Queen Pawn (IQP)でした。自分が要望したトピックだったということもあり週末に働いた代休をこの日に持ってきて確実に参加できるようにしておきました。IQPを持った側のメリットがビショップのラインが開いており相手キングを攻撃しやすいということが理解できました。


最近日課に加わった High-Speed Replay Training (HSRT)で今は『Colle Plays the Colle System』という本の棋譜を並べていますが、偶然にも IQP のゲームが登場しました。この本は Colle のゲームを時系列に並べているのではなく、似たようなラインをまとめています。そして、今は黒が ...Nbd7 とするラインの章なので

1. d4 d5 2. Nf3 Nf6 3. e3 e6 4. Bd3 c5 5. c3 Nbd7 6. Nbd2 Bd6 7. O-O O-O 8. e4 cxd4 9. cxd4 dxe4 10. Nxe4

みたいな感じでIQPになります。


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「Japan Open 2 に参加しないんですか?」と聞かれました。Japan Open 2 とは Chess.com の大会で日本人や日本に住んでいる人を対象にしています。募集人数は96人でこれを書いている時点で42人集まっていますが、日本人でないと分かるとTDに追い出されるようなので増えたり減ったりしているようです。1グループ6人で、1手につき3日のタイムコントロールです。

Twitterを見ていると参加条件を満たすのに苦労している人達がいます。どうやら一定のゲーム数をこなしてなければならないという制約が課せられているようです。私もこの制約のために最初はなかなか大会に参加できませんでした。もう一つの足かせは無料会員は1つの大会にしか参加できないという点です。既に他の大会に参加してしまっているとこれには参加できません。

私は参加条件は楽々クリアできます。しかし、現在抱えているゲーム数が既に多すぎるので躊躇しています。現在は15ゲームが進行中ですが、現在参加している大会のラウンドが進むと最大35ゲームにまでその数が跳ね上がる可能性があります。そうなると日常生活に支障をきたしそうなので、ここはぐっと我慢するのが大人。

なお、参加予定者のレーティングを見るとこなしたゲーム数が少ないせいか本来の実力が反映されていません。私は Chess.com ではレーティングが 2000 を超えていますが、私よりも明らかに強い人達が 1600~1800 の範囲に入っています。

2011年12月13日

High-Speed Replay Training 2冊目終了

Eric Schiller による『Learn from Bobby Fischer's Greatest Games』の全ゲームをHigh-Speed Replay Training方式(手の意味は考えずにとにかく高速で並べる)で並び終えました。掲載されているゲームは24局ですので『ボビー・フィッシャー/魂の60局』より少ないですが、その分解説は多いです。しかし、この本も各ゲームの冒頭の一段落しか読まず、途中の解説は飛ばして棋譜を並べるだけですので逆に文字が多い分次の手を探すのに手間がかかりました。

これで2冊目を終えたわけですが、この程度では全然棋力が上がったという気はしません。しかし、このトレーニング法にはちょっとしたメリットがあることを実感するようになりました。買っただけで全然読んでいなかった本を有効利用出来たので、無駄な買い物をしていたという罪悪感が薄れました。

読み飛ばしてしまっている解説は後で読まねばと思いつつ、結局全然読んでいません。しかし、今は気合を入れて解説を読むという質の高い作業よりもとにかく量をたくさんこなすことに重点を置こうと思います。

明日からは『Colle Plays the Colle System』を題材にします。これは本家本物のEdgard Colleが指したゲームを100以上掲載している本です。並び終えた最初の2冊はオープニング的には私にはあまり縁のないラインが多目でしたが、『Colle Plays the Colle System』ではもう少し馴染みのある局面が出てくることが期待できそうです。

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週末にあるお店で家具を見ていたらチェスセットが飾られていました。しかも現品限りで13,650円で売られています。高級感のある駒なんですが、よく見ると黒のナイトが足りません。どうなるんでしょうね?



2011年12月8日

High-Speed Replay Training 1冊目終了

正直に言うと三日坊主とまでは言わないまでも一週間は続かないと思っていました。なにせ今までゲーム集的な本で3ゲーム目まで到達した記憶がないし、インターネットで現在進行形で進んでいる大会のゲームも追いかけて見ることも稀だからです。

それなのに継続できた理由が自分でもよく分かりませんし、ちょっと不思議でもあります。もともとコツコツやるのが性に合っているということはあるでしょう。禁煙や禁酒をしたい人が周囲の人々に対して決意を表明する手法とやや似ているかもしれませんが、毎日何局並べたかをtwitterを通じて報告出来るのもいいのかもしれません。また、以前半信半疑と書きましたが、信じる理由はパターン認識的なトレーニングの効果を期待したいという気持ちがあるからです。

『ボビー・フィッシャー/魂の60局』は1日4局のペースで15日で並び終えました。各手の解説はあまり読まないようにしましたが、さすがにただ並べるだけだとちょっと寂しいので並べ始める前に各ゲームの冒頭の一段落くらいは読みました。1手あたり6秒が推奨のようですが、60局を平均してみたら1手あたり9.7秒。途中で間違えて並び直すと1手10秒は軽く超えるのでそれが平均を押し上げてますが、スピードはあまり気にしないようにします。

明日からは『Learn from Bobby Fischer's Greatest Games』を教材(?)にするつもりです。以前も書きましたがほとんどのゲームが『ボビー・フィッシャー/魂の60局』とかぶっています。しかし、サクサク並べるだけならば、あまりそういうことは重要ではないでしょう。特定のオープニングや特定のGMに絞るといいらしいので、その次は『Colle Plays the Colle System』や『The Dogs of War』(Colle Systemのゲーム集)あたりが候補。

これから先も続けられるのか、続けたら本当に効果があるのか、今のところはなんとも言えません。

2011年12月7日

小島チェススクール第二回

参加者の一人と講義が始まる前に一局指すことになりました。「フィアンケット」という単語も覚えたばかりでチェス歴は明らかに長くないのですが、1.d4 e6 2.Nf3 d5 3.e3 c5 と素人とは思えないまともな手順。しかも、指すのが速かったです。私は負けました。おそらく10分くらいしか経ってなかったでしょうからそれこそ “瞬殺” です。風邪で体調は万全ではありませんでしたが、それでもショックでした。オープニングはフレンチを覚えたのでそれに近づけるようにしていたようです。そう言われてみれば 1...e6 2...d5 3...c5 って 1.e4 で始まっていれば普通はフレンチになりますね。

今日の講義のテーマは「アウトポスト」。本で読んだことはあるので少しは知っていますが、このような少人数の講義のメリットは質問が出来ることです。最後に私は以前から知りたかったことを遠慮なく聞けました:アウトポストを作った後にどう活用すればいいのか?答えとしては、特に決まっているわけではなく、相手の負担になればいいとのことです。たしかに、それでいいのかもしれません。私はコンピュータ相手に指す気はしないので、相手は基本的に人間です。人間はミスをします。相手にミスをしやすくさせるには負担を増やせばいい(気を付けなければならない点を増やし、精神的なプレッシャーをかける)のです。

次回はIQP(isolated queen pawn)をテーマにする予定だそうです。ご存じない方のために、isolated queen pawnとは孤立した(e列とc列に支えあえるポーンがない)d列のポーンのことです。通常は孤立ポーンは弱くて弱点になりますが、IQPは弱点とは限らず諸刃の剣的な存在です。IQPを持つ側には攻撃のチャンスがあるようですが、その理屈がよく分かりません(本で読んだことはありますが理解できませんでした)。興味のある方は是非!