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2018年10月8日

東京オープン3日目:エンドゲームの知識は重要!

5ラウンド目。黒。T君。Reti。

白がキングサイドにフィアンケットすると ...c5 より ...c6 の方が安心なのですが、今回は実験的に 7...c5 です。


フィアンケットする人はビショップをここぞという時にしか交換しないイメージなので、14.e5 は意外でした。14...Bxe5 15.Bxe5 Qxe5 16.Bxb7 で双方の黒マスのビショップが消えます。


次にピンされたナイトを 18...Qc3 で取れたりするんじゃないだろうかと期待していたのですが、そんなに甘くはありませんでした。18.Nc4 で あっさりとピンをはずされました。


うっかりナイトフォークを喰らってしまったので即リザイン。

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6ラウンド目。白。Y君。


開始前には相手が Colle にするって言ってたはずなのに ... これは Philidor。やばいです。1.e4 e5 系のオープニングには疎いんです ...。序盤はずっと「これはきっとおかしな手を指してるんだろうなぁ」と思いながら指してました。


もしこの状態で 12.Bxf6 が出来たら、c5 のナイトを守り続けるために 12...Bxf6 ではなくて、12...gxf6 としなければならないのでちょっと期待。飛んできたのは 11...Be612.Bxf6 Bxc4 の後は 13.Bxe7 ではなく、13.Bxe5 とすべきでした。


ナイト対ビショップのエンドゲームになりました。ビショップの方が機動力があるのでナイトを持った側はポーンの島を少なくした方がいいということは知っていたのですが、自分が悪手を指したこともあり、ここから先はなかなか思うように進みませんでした。なお、この局面の評価は 0.00。


この 42...c4+ を機にポーンのエンドゲームに突入します。43.Nxc4 Bxc4+ 44.Kxc4 Kxe4 で以下の局面に。

8/p7/8/6p1/2K1k3/P7/7P/8 w - - 0 45
キングサイドの黒のポーンを止めるには(やや黒側の陣地を通りながら)黒キングを斜めから追いかけると良いということはエンドゲームの知識としては知ってはいたのですが、きちんと応用できる程度には理解していなかったことが判明。黒キングがf列に移動してから追いかければ間に合うと勘違いしていたので 45.a446.a5 で無駄なテンポを使ってしまいました。次はきっと間違えません。

8/p7/8/P7/2K3p1/5k2/7P/8 w - - 1 47
こうなってしまうと一方的にポーンを取られてオシマイだと思い、ここでリザイン。

しか~し!これでもまだドローに出来るチャンスがあったそうです。仮にここから両者がプロモーションを狙うと白の方が早いのですが、以下のような局面だと黒キングは近寄る余裕がないのでひたすらチェックをかけ続けるしかないのです。ポーンがa列、c列、f列、h列のいずれかにある時にだけ成立します。これは知りませんでした。エンドゲームの知識は重要!

1K6/P7/8/8/8/8/7k/6q1 b - - 0 52
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1勝3敗2引き分けで 2.0/6.0 でした。パッとしませんが、最後のゲームはエンドゲーム的には良い勉強でした。

2018年1月3日

2017年の振り返りと今後


自分にとって2017年はブリッツ元年でした。1日も欠かさず1年間 毎日 Chess.com で 5分+5秒/手のブリッツを1ゲーム指して、その後で解析をしました。年初の目標であったレーティング1500には届きましたが、その後は 1.e4 や Sicilian を試しているうちにレーティングが下がってしまい、1.d4 に戻してもまだ1500には復帰できていません。

ブリッツを日常に取り入れて強くなったかと言えば、そんなことはありません。きっと持ち時間が短くてきちんと読まないからでしょう。90分の公式戦で自分の脳ミソを限界まで使って読み切る努力をした時の方がよっぽど脳が鍛えられているのを感じます。役に立っている気がしないブリッツでもそのレーティングは成長のバロメーターとして使えるので当面は続けます。

今後はエンドゲームに力を入れるつもりです。自分は日課として無理なく組み込めるようなことならば長く続けられると思うのですが、なかなか良いトレーニング方法がありません。Tactics で使っている Chess.com 以外に Chess TempoChess GYM のエンドゲームのトレーニングを試しましたが、自分の期待しているものと何かが違います。無い物ねだりをしてても仕方ないのでしばらくは Chess.com の Endgame-Fundamentals をやってみるつもりです。

2017年10月21日

小島君のレクチャー: Games of Isle of Man 2017


写真は池上のチェスセンターにあった こけス です。箱も和風。

今回は Isle of Man Open 大会より小島君が選んだゲームの紹介でした。オープニング、エンドゲーム、メイティング・アタック、等、いろんなテーマをカバーするようにピックアップされていました。

自分が常々もっと知りたいと思っているのは minority attack を受ける側(QGD Exchange variation における黒側)の対処法と相手がフィアンケットしている場合の攻め方なので、

前者に該当するこういう局面で「普通、黒からは取らない」というのを知れただけでハッピーです。「普通」どうするのかを知らないので。取るとb列に弱いポーンが出来るし、放置しても白から取ってくると c6 に守りにくいポーンが残るし、どっちも嫌なのでどうすればいいの?ってよく思います。


それと覚えておくと役に立ちそうなのはこのルークのエンドゲーム。41.Re7 でツークツワンクじゃないのかって考えましたけど、41.Ra6 Kf7 (そうしないと、次 42.e5-e6 が痛い) 42.d7 で黒は 42...Rxd7 とすると 43.e6+ を喰らうのでリザイン。私にはなぜリザインなのか理解できませんが、それは 42...Ke7 43.e6 (以下の局面)になったら、

44.Ra8、45.Rd8+、46.d8=Q が避けられないからだそうです。僕のレベルで役に立ちそうなのは、6段目にポーンが(取られずに)2つ並ぶと強いということとルークが横からポーンを守るのも状況によってはアリだってことですね。

2011年5月4日

ゴールデンオープン2日目

4ラウンド目。白。Oさん。過去の対局ではピルツでしたが、あまり良い印象がなかったそうで、黒はダブル・フィアンケットにしてきました。

以下の局面は白番です。


r2q1r2/p5kp/1p1pnnp1/4p3/1P2P3/2N2P2/P1PQN1P1/R3K2R w KQ - 2 18

18.O-O-O だったら、d6のポーンは落ちていたそうです。18...Ne8 なら 19.Qh6+ でh6のポーンが落ちます。本譜は 18.Nd5

この数手先で見落としでルークをタダで献上してしまいました。パペチュアル・チェックをかける方法を模索するも見つからず。負け。

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5ラウンド目。黒。Kさん。QGD。序盤~中盤は e4 のポーンを守るのに苦労しました。

3r1r1k/pp2qppp/1np3b1/8/3Pp3/4P1P1/PPQN1PBP/R3R1K1 b - - 2 17


8/8/2p1k1p1/4N1P1/p2K4/P7/2b5/8 b - - 7 52

最後はN対Bのエンドゲームで、黒の私が1ポーンアップ。上の局面で、52...c5+ でナイトが落ちていたそうです(林さん、教えていただきありがとうございました!)。本譜は 52...Kf5 53. Nxc6 Kxg5 と続きました。最初はgポーンをビショップに守らせ、白のaポーンを取りに行くというプランでしたが、相手のキングに妨害されたため、プラン変更。今度はaポーンを後ろからビショップで守らせ、プロモーションを狙うというものでしたが、やはり相手のキングに阻まれそうだったのでドローにしました。


8/3b4/4k1p1/8/p7/P3KN2/8/8 b - - 21 64

ところが、終了後、観客の何人かは黒勝てると考えていたようでショックを受けました。私は、白はその気になればナイトとgポーンを交換し、キングをa1の角(ビショップと異なる色の角)に潜り込ませてしまえば、仮にa3のポーンさえ取らせたとしてもドローになると考えたのですが ...

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6ラウンド目。白。M君。チゴリンもどき。今日、私にとって最もエキサイティングなゲームでした。

2ポーンアップしていた私は h7 ポーンも取れると考えました。

r6r/ppp1k2p/2n1p3/8/3P2P1/2PB4/PP3PP1/R3K2R w KQ - 0 16

16.Rxh7+? Rxh7 17.Bxh7 Rh8! ビショップが逃げると、...Rh1+ でルークが落ちるので、仕方なくビショップを見捨てます。


8/1pp2r2/8/p2kn1P1/6K1/2P2P2/PP4P1/4R3 w - - 2 27

予期していたナイトチェックです。ルークを切ってプロモーションを狙う作戦を決行!
27. Rxe5+! Kxe5 28. Kh5 Kf5 29. Kh6 Re7


30.g4+! これで黒キングを引き離し、ルークを捨てさせることに成功。ものすごい達成感を感じました。

しかし、ゲームはまだ終わっていません。そして、ここで黒からドローオファー。


8/1pK5/8/p1p5/8/2Pk4/PP6/8 w - - 2 38

3手より長い手順がほとんど読めない私はここで20分以上考え、イケると判断。しかし、残念ながら私の読みは不正確で窮地に追い込まれました。


8/8/8/p1K5/k7/8/8/8 b - - 1 44

44...Ka3??
救われました。44...Kb3 ならリザインしていました。エンドゲームに慣れているかどうかが問われてしまったような場面でした。ドロー。

いやぁ、このゲームはアップダウンが激しくてとっても楽しかったです!

2011年1月6日

Chess+ を使い始めて

Chess+ はエンドゲームのトレーニングのために昨日購入した iPhone アプリです。1問目が K+Q vs K と簡単なので失敗だったかと思ってしまいましたが、そうではなさそう。

他のタクティクスのアプリだと正解が一本道で、正解でない手を指すとすぐその場で終ってしまいますが、このアプリは自由度が高く、最適でない手でも指し続けることができます。しかもアプリが指す手は同じ局面でも毎回同じとは限らないことも分りました。まるで人間のように一手ごとに考えているわけです。問題を自分で登録できることの意義もここにあるのでしょう。Pandolfini's Endgame Course の問題 でもなんでもいいですが、繰り返し解くことが望ましいポジションを登録するのに使えます。自分で登録できる問題数の上限が60問というのは少ない気がしますが、1問も登録していないうちから悩む必要はないでしょう。

アプリの強さには3段階ありますが(Standard, Expert, Master)局面がまだ単純なせいか強さの違いはまだ感じません。ただし、Master は明らかに遅いので深さか候補手数かその両方を多く読んでいるのでしょう。最初はアプリが指す手が同じ問題でも異なることがあるのは強さの設定が異なるためだと思ったのですが、まったく同じ設定でも違う手を指してくることがあります。人間っぽいですね。

一日一問のつもりでしたが、ついもっとやってしまいました。2問目は K+R vs K。3問目は K vs K+P でドローにすること。4問目は K+P vs K で勝たなければいけないのですが、プロモーションに成功してもまだ終わりではありません。適当なところで自分で切り上げるしかないようです。

一手ごとに計算しているせいかアプリの反応は速くはありません。じれったいと思う反面、待っている間に自分の脳がかなり働くこと(例えば、自分の手が最適だったかとか、相手の次の手に読み漏れはないかとかを検証すること)に気付いたので、あまり問題視しないことにしました。

盤の色を変えられないのがちょっと残念です。

さっそく

まだ読んでないチェスの本を手にとってパラパラめくると実に良い本を多く持っている!特に戦略系の本。しかし、今読みたいのはエンドゲームの本。

●200 Brilliant Endgames / Irving Chernev
ちょっとレベル高過ぎ。創作された問題よりは実戦から抽出された問題の方がいい。

●チェス終盤の基礎知識 / ユーリ・アヴェルバッハ
図が多い!でも盤駒無しで読むにはちょっと厳しそう。

●Pandolfini's Endgame Course
1回読んだけど本当はこれがちょうどいい。

●Chess Training Pocket Book / Lev Alburt
1回は読んだしエンドゲームばかりじゃないし。

●Chess Training Pocket Book II / Lev Alburt, Al Lawrence
前作より難しい気がする。

iPhone アプリを chess endgame をキーワードに検索。出てきたのは1つだけ:


350円で60問。自分で問題を60問まで追加することも可。
 
とりあえず買い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1問目:
 
 
え?
 
でも、とりあえず1日1問やってみよう。

2010年4月3日

R対R+Pのエンドゲーム

前回の投稿のポジションがまだ気になっています。いただいたコメント(1...Rf4 2.Re3 Kd5 3.Kg5 Rf8 4.f4 Rg8+ 5.Kh6 Rf8)で 本当にドローなのか。今日は Just the Facts! のルーク・エンディングの章をパラパラとめくり、このようなポジションを見つけました(白番)。


1r6/3k4/8/8/1PR5/1K6/8/8 w - - 0 1

これはコメントのラインの 3...Rf8 の直後に似ています(下の図)。



Just the Facts! によると、ポーンをルークで守れればたいていは勝ちで、載っているラインは 1. Ka4 Ra8+ {1...Rc8 2. Rxc8 Kxc8 3. Ka5 +-} 2. Kb5 Rb8+ 3. Ka6 Ra8+ 4. Kb7 Ra4 5. Rc7+ (下の図)で白勝ちだそうです。



しかし、黒にはルークを a8 と b8 を行ったり来たりさせるのではなく、いただいたコメントの発想を真似て ...Kd7-d6-d5 とキングを近づけるという手もあります。それだと少なくとも本に書かれている手法では勝てません。

GMが書いた本の中でわざわざ“たいていは勝ち”という例に用いられたポジションにドローの手順があるというのもちょっと考えにくいですが、1.Ka4 Kd6 の後 2...Kd5 狙いだと勝ちのラインを見つけられません(私には)。

2010年3月31日

ドローは無理?

最近の自分のゲームのエンドゲームで気になっていたポジションが1つありました。以下の図で黒番で、黒はドローにできるかどうか。実際は私は黒で負けました。キングがカットオフされているのがネックです。エンドゲームでは一見無理そうでもなんとかなってしまうようなポジションというのもたまにあるので一応調べてみました。


4R3/8/3k2K1/8/7r/5P2/8/8 b - - 0 89

Pandolfini's Endgame Course では類似のケースが2つありました。いずれも白のキングがカットオフされていますが、白番でドロー可能です。


5r2/R7/8/8/8/8/4p1K1/4k3 w - - 0 1

上の図では、白ルークと黒キングの間に3マス以上あるので横からチェックをかけられるというもの。


4r3/8/8/5k2/5p2/8/3K4/5R2 w - - 0 1

上の図はすぐにルークを交換をすれば、白キングがポーンの前に入り込めます。なので、黒ルークは横からチェックを試みますが、結局白キングはポーンの前に行けます。

私のゲームでは相手キングがショートサイドに入ってしまっていたので3マス以上隔ててルークが横からチェックすることはできなかったし、キングがポーンの前に行く方法もなかったと思います。やっぱり無理だったのでしょう。

2010年1月31日

ChessQuizz をひたすら

時間の許す限り、ChessQuizz をやってます。全360問のうち、まだ一度も見ていない問題は12問です。

ChessQuizz は所要時間でレーティングを算出する点はCTSと同じですが、間違えてもペナルティーがない点が異なります。つまり、何回間違えてもいいので、つい思いつくがままに駒を動かしてしまいます。そして、どうしてその手が良いのかが分からないまま問題が解けてしまうことが多々ありました。直前の問題をやり直すことができないし、別のソフトウェアに切り替えると問題が変わってしまうので、最初のうちは問題を次から次に出されるがままに解いていくしかありませんでした。問題のスクリーンショットを撮るようになってからは、問題を WinBoard 等で再現できるようになったので、気になる問題を納得のいくまで調べられるようになりました。

同じ問題を何度も解いているので答えを覚えてしまっている問題もたくさんあります。私はそれはそれでいいと思っています。反復することでそのポジションをより深く脳に馴染ませ、自分のゲームで似たようなポジションになったらスッと思い出すことを期待しています。つまり、自分のゲームで応用できるようになりたいと考えているわけです。全体的にCTSよりもかなり難易度が高いので、複雑なポジションでも最適解を見出す訓練になっていることも期待しています。

オープニングをスカンディナヴィアンにするかシシリアンにするかで悩むことの多い私ですが、オープニングよりはタクティクスかエンドゲームかミドルゲームの勉強にもっと時間を割くべきだろうと前々から思っていました。今は ChessQuizz にハマっているのでバランス的にちょうどいいですが、ChessQuizz に飽きてしまったら元に戻ってしまうかもしれません。

2010年1月24日

新年チェス大会

指し切りは好きでないのですが、最近は土日でも仕事が入ることが多いので、指せる時に指しておくことにしました。

ラウンド1。黒。2週間前にオーストラリアから来たばかりのRさんと。Nimzo-Indian。


2rr2k1/1pq1bpp1/p2pbn1p/4p3/2P4P/P1NBP3/1P2QPPB/1KR3R1 b - - 0 21

c4 のポーンが取れそうに見えます。自分よりもレーティングが400も高い人がポーンをタダでくれるとは思えないのですが、自分の読める範囲内では大丈夫そうだったので取っちゃいました。

21...Bxc4 22.Nd5



本譜はこの後、22...Bxd3+ 23.Qxd3



ここまで来てようやくナイトフォークを避けられないことに気付きました。21...Bxc4 の代わりに 22...Nxd5 ならポーンアップのまま逃げ切れたかもしれません(うまければ)。負け。日本ではどこでチェスを指せるのか聞かれたので自分のホームページを紹介しておきました。

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ラウンド2。白。相手のT君の棋譜用紙が珍しかったので帰国子女かどうか聞いてみたら、やはりそうでした。しかし、滞在先はアメリカではなく、香港だったそうです。オープニングは Colle。


r1br2k1/pp2bppp/1q2p3/2p1P3/5P2/1P1BPR2/PB4PP/R2Q2K1 w - - 0 16

図の直前は 14...Nd7-b6 15.Nxb6 Qxb6 でした。私は虎視眈々と Bxh7+ の機会を狙っていたのですが、これで黒のクイーンがキングサイドにすぐには戻ってこれなくなりました。当然ここで 16.Bxh7+ です。決まりました。勝ち。

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ラウンド3。黒。相手のTさんとは初対局。シシリアンのナイドルフ。


rnbqkb1r/5ppp/p2ppn2/1p6/3NP3/1BN5/PPP2PPP/R1BQ1RK1 b kq - 0 8

c3 のナイトがいなければ e4 のポーンを取れるのではないかという素朴な疑問が湧きました。ピースの展開が済んでいないのにポーンを取りにいくことが良くないことは重々承知していますが、自分に読める範囲で即死がないのならいくしかありません。8...b4 9.Na4 Nxe4。その後は厳しい手の連続で耐えられませんでした。負け。8...b4?! はMCO14に Very dangerous と書いてありました。そんな簡単にポーン得できるなら誰でもやってますよね。検討戦の際、小島君等いろいろな人が意見をくれましたが、シシリアンは細かいラインまできちんと知っていないとかなり厳しい気がしてきました。「スカンディナヴィアンに戻っちゃえ」という悪魔の囁きが聞こえてきます。ブログを書いている今、Corus で Tiviakov がまたスカンディナヴィアンで戦っている真っ最中です ...

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ラウンド4。白。T君と当たるのは久しぶり。前回当たった時に比べると、レーティングだけでなく、身長まで私を超えています。スラブ。序盤からピースの交換が進み、あっという間にエンドゲーム。


8/1p1k1p2/p3p1p1/2Pp3p/8/1P2P2P/P3KPP1/8 w - - 0 31

c5 のポーンを守らなければいけませんが、ポーンで守ろうとしたのが間違いでした。
31.a3? Kc6



実際には上の図の時点でようやくポーンを守れないことに気付きましたが、時既に遅しです。無駄だと分かっていても指すしかありません。32.b4 Kb5 33.Kd3 Ka4(やはりポーンは落ちます)。負け。

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写真は後日掲載します。

2009年8月20日

本当にドロー?

2009/08/16 で書いた局面(以下の図、黒番)が本当にドローなのか気になっていたので確認しました。


8/8/p7/3p1kp1/PPpPp2p/4K2P/6P1/8 b - - 0 2

それは上記の局面が以下の図(黒番)に似ているからです。


8/8/8/5k2/2p1p3/4K3/8/8 b - - 0 1

これだと白は負けます。仮にキングがもっと遠くにいたとしても(例えば、h8)負けです。このことを電車の中で、Pandolfini's Endgame Course という本を片手に確認しました。

この2つのポジションの違いは、黒のキングの行動範囲に関する制約です。上の図では白のポーンが b5 に進んだ時、黒キングが Square of the Pawn(b8-b5-e5-e8 を角とする四角)に入れないとポーンを止められません。下の図でも、黒キングが自分のポーンに近寄れないという制約があるなら、白は両方のポーンを安全に始末することはできませんが、少なくとも踏ん張れます(黒に ...c4-c3 を突かれたら、e3 と e2 を往復していればいい)。

こう書くと単純に見えますが、ゲームしている間は、...c4-c3 と突かれて白キングが d3 と d2 に入れなくなってしまっても大丈夫なのかどうか心配で繰り返し繰り返しいろいろな手順を確認していました。

2009年8月16日

ジャパンリーグ最終日

最終ラウンド(7ラウンド目)。白。相手は予定通りOさんで、オープニングは予想通り Colle になりました。勝たなければ入賞はできそうにないので、Bxh7+ の古典的なビショップ・サクリの機会を窺っていましたが、そんな機会はついに訪れず、ポーン・エンディングに突入。図は白番。黒が 44...a7-a6 とし、白キングが e3 から退くように催促しています。しかし、黒キングの侵入を許してしまったら負けてしまうことは中級者の私にでも分かります。


8/8/p7/1p1p1kp1/1P1Pp2p/P1P1K2P/6P1/8 w - - 0 45

45.c4

キングを動かさないならこの手しかありません。

45...bxc4?

Oさんが後で悔やんだ手です。45...dxc4 だと白の d ポーンがパスポーンになってしまうような錯覚が起きるのでしょう。私も 45.c4 を指した時点で 45...dxc4 は無いと思っていました。実際は 45...dxc4 の方が良かったようです。

46.a4


これで一応 b5 ...axb5 axb5 でプロモーションを狙えるので、黒キングの足止めになります。この後、お互いのキングは自陣でウロウロするだけでした。ドロー。入賞は逃しましたが、Oさんとのレーティング差は200以上あったので、ドローでもハッピーです。

この大会で残念だったのは、参加費が高く、GMも招待しているのに、運営面の不手際を多く目にしたことです。JCAが貸し出した対局時計の設定ミスによるトラブルも複数あったようです(私に設定を依頼した人もいたのですが、前の設定を見ると、それは確かに間違っていました。)。大会後半のペアリングについても疑問の声が挙がっていたようです。大会の後半から渡井さんが不在だったこともあり、表彰式では要領の悪さが顕著に表れていました。そもそも表彰式が何時から始まるのか明確になっていなかったからだと思いますが、入賞者数人が食事で不在のまま始まってしまいました。その場にいた人なら分かると思いますが、進行は場当たり的で、ぎこちなかったです。中村ヒカルとの同時対局が何時から始まるのかという質問にも即答できず、GMに対して失礼だったのではないかとも感じました。

2009年7月31日

Q vs P のエンドゲーム

最近、hitsujyun さんの CHESS記 で、K+Q 対 K+P のエンドゲームの問題を見ました。ポーンを持っている方が黒で、プロモーション寸前です。過去にこのようなクイーン対ポーンのエンドゲームの勝ち方は覚えたつもりだったのですが、黒キングをポーンの下に追いやった直後に白キングを近づけることしか思い出せませんでした。その時は、時間がなく、解いたりはしませんでした。

今朝、JCAのCHESS通信を通勤電車の中で読んでいたら、同じようなクイーン対プロモーション寸前のポーンのエンドゲームを扱っていました。ポーンがいる列ごとに異なる解説がされているのですが、ポーンがa列(h列)にいる場合の勝ち方を見たら、過去に最低2回は見たはずの手順です。すっかり忘れていたわけで、情けなくなりました。

再び、hitsujyun さんの CHESS記 を訪れました。当たり前かもしれませんが、解き方はCHESS通信の記事と同じでした。

2009年6月16日

珍しく拮抗したゲーム

Yahoo! US ではブランダーでどちらかがピースを失うようなゲームが多いのですが、今回はビショップ対ナイトのエンドゲームにまでたどりつきました。

持ち時間は12分プラス1手5秒加算。私は黒。スカンディナヴィアンです。

1. e4 d5 2. exd5 Qxd5 3. Nf3

松戸チェスクラブで当たることのあるKさんがよくこの手を指します。私が黒番だった3局はすべてこれでした。


3...Bg4 4. Be2 Nc6 5. c4

cポーンを突いてくるあたりもKさんそっくりです。


5...Qd7 6. O-O O-O-O

この形はKさんとの最後のゲームと同じです。


7. Qb3 e6 8. d4

ここで 8...Bxf3 9.Bxf3 Nxd4 でポーン得かと思ったら、10.Qxb7# が見えたので 8...Bxf3 はやめました。しかし、ダブルポーンが嫌でなければ 9...Qxd4 が可能だったかもしれません。


8...Nf6 9. Bg5

段々私の苦手な複雑な局面になってきました。


9...Nxd4

ある程度は読んだつもりですが、絶対に大丈夫という自信はありませんでした。

10. Nxd4 Qxd4 11. Bxf6

ポーン・ストラクチャーを維持するには 11...Qxf6 で取り返したいところですが、g4 のビショップが落ちてしまうので仕方なくポーンで取り返します。


11...gxf6 12. Rd1 Qf4 13. Rxd8+ Kxd8 14. Nc3 Bxe2 15. Nxe2 Qe5 16. Rd1+ Kc8 17. Qd3

メイト狙い(18.Qd7+ Kb8 19.Qd8#)です。


17...Bd6

メイトを防ぐと同時に逆にメイト狙い。しかし、c4-c5 は困るな、と考えています。

18. Ng3 Qc5 19. a3 f5

この 19...f6-f5 はルークが動いても h7 のポーンが落ちないようにしています。


20. b4 Qc6 21. c5 Be7 22. Qc3 Rd8 23. Rxd8+ Bxd8 24. Qh8

hポーンを守りたいです。


24...f4 25. Nf1 Qe4

そんなに高度なことはしていませんが、自分ではうまく守ったつもりです。


26. Qg8 Qg6 27. Qf8 f3

その時に期待していたのは 28.g3 の後 ...Qf5-Qh3-Qg2# ですが、冷静に見てみるとそんなヌルイ攻撃は幾らでも防げます。しかし、白の次の手は意外な手でした。


28. Ng3 fxg2 29. Kxg2 h5 30. Kf3 c6

いい手だとは思っていませんが、ビショップから離れずにピンをはずそうと思ったらこれしか思いつきませんでした。


31. Ne4 Qg4+ 32.Ke3 Qg6 33. Nd6+ Kc7 34. Qxf7+

ポーンを取り返されました。


34...Qxf7 35. Nxf7 Bf6 36. Nd6 Bb2 37. Nc4 Bc1+ 38. Ke4 b5 39. cxb6+ axb6 40. Ke5 b5 41. Na5 Bxa3 42. Kxe6 Bxb4

お互いに時間がなくなってきたので段々読みが荒くなってきたと思いますが、ここで連結ポーンを持っているのは心強いです。


43. Nb3 Bd6 44. h3 Bf4 45. f3

ポーンをすべて白マスに置かれてしまうとビショップの標的が無く、少し心配になります。


45...Kb6 46. Kf5 Bg3 47. Ke4 c5 48. Ke3 c4 49. Nc1 Kc5 50. Kd2?

白の敗因でしょう。


50...Bf4+ 51. Kc2 Bxc1 52. Kxc1 Kd4


ここで勝ちを確信。
一応、解説しておきます。黒の b5 と c4 のようにポーンが並んでいる場合、相手キングは b5 を取れません。もし取ったら、cポーンの前進を止められません。だから、黒キングは安心して白のポーンを取りに行けます。

53. Kc2 Ke3 54. Kc3 Kxf3 55. Kb4 Kg3 56.Kxb5 c3 57. Kb4 c2 58. Kb3 c1=Q 59. Ka2 Kxh3 60. Kb3 Kg2

ゲームが終わってもしばらく心拍数が上がったままでした。