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2017年8月26日

小島君のレクチャー: Mating Attack



世界チャンピオンが強いのは当たり前ですが、Alekhine のこのフィニッシュは人間業とは思えません。棋譜は ここ にありますが、何よりすごいのは目隠しの多面指しだったということです。


Alekhine が白で、上の局面から 22.Bxf6 Qxf6

23.Re8+ Nf8

24.Nh6+ Qxh6

25.Rxf8+ Kxf8

26.Qd8#
当たり前かもしれませんが、自分が生きているうちにどう頑張ってもこれは出来そうにありません。目隠しされてなくて、多面指しでなくて、時間がどんなにたっぷりあっても無理ですね。世界チャンピオンがどれだけ凄いか(強いか)が良く理解できるゲームでした。

2016年12月31日

『俺はまだ本気出してないだけ』 ~ チェスへの取り組み

チェスを始めてもう10年経ちました。レーティングは長い間頭打ち(どちらかというと下降気味)で、学生さん達にどんどん抜かれていって悲しくなることが多々あります。始める年齢が若ければ若いほど最終的に到達できるレーティングが高くなるのはもう明らかで、30台後半で始めた私にはかなり厳しい世界です。

twitter で既につぶやいたことですが、私は何かをやるからには強く(上手く)なりたいです。そこでこの年齢(40台後半)から始めて自分が極められそうな新しい趣味を模索しましたが、そんな都合の良い競技はどの分野(スポーツ、マインドスポーツ、eスポーツ)にもなさそうです。ならば、チェスをもう少し頑張ってみよう。そう考えました。振り返ってみると、ここ数年 何をしてきたかというと1日10問 tactics の問題を解くだけでそれ以外のことはほとんどしていません。やってないことがある以上『俺はまだ本気出してないだけ』と思うわけです。今までの経験上、自分に足りないと感じるものは重要なものから順番に ...

(1) 棋譜並べ
(2) Vision
(3) 実戦
(4) エンドゲーム


(1) なぜ棋譜並べか?検討戦をするとよくあるのが最善手をそもそも候補手の中に含めておらず読んでもいないというケースです。なぜ候補手にすら挙がってこないかというと上級者にとって当たり前のことが私には当たり前ではないからです。例を挙げるのが難しいですが、強いて挙げるならば 1.d4 d5 2.c4 c6 3.Nf3 Nf6 4.Nc3 dxc4 (上の図)の後の 5.a4 みたいな手です。上級者だとこうやれば取られたポーンを取り返せるということをもう経験的・感覚的に分かっているようで、類似の局面で苦もなく応用している(この例の a2-a4 に相当する手を当たり前のように指す)のを見ますが、そういうパターン的なものがあるのを知らない人には a2-a4 のような手はなかなか思いつかないでしょう。よほど才能のある人ではないかぎりこの手の感覚は実戦を繰り返して自力で習得するのは相当効率が悪く、GMのゲーム(解説付きだとベター)を並べて様々な局面での対処法を見て覚えるのが一番効率の良い学習法だろうと考えています。


(2) Vision とは実際の駒を動かさずに頭の中で駒を動かしたり局面を把握する能力のことです。Vision の最も高度な形態が目隠しチェスであり、そこまで出来なくとも棋譜を読みながら局面を頭の中で追えるのならば十分です。この能力は、若いうちに習得しないと出来ない人には一生出来なさそうです。もともと将棋が強くチェスを後から始めた人が「目隠し将棋ならできるけど目隠しチェスは出来ない」というのを聞いた時からそう確信しています。そして、私にはこの能力が致命的なほど欠けています。そもそも盤を脳内で描けません。仕方ないので肉眼で見えている情報に頼るしかなく、そのせいでいろいろな勘違いや思い込みをしてしまいます。例えば、上の図のような局面で 1.hxg6 をした直後の g6 のポーンの色が黒だと勘違いすることがありますし、1...Bxe5 2.dxe5 のような交換が起きた後、黒の d5 のポーンが前進出来ることを見落としたりすることがあります。これは当然レーティング向上の足かせになっています。長いコンビネーションだと精度が低くなりますし、自分の読みに自信を持てないのでリスキーな手が指せません。

(3)~(4)の解説は不要でしょう。

自分に足りないものが何であるか分かっているのだから、自分の日課にそれらを強化できるようなメニューを組み込みことにしました。

棋譜並べに関しては『いちばん学べる名局集』に載っているゲームを1日1ゲーム並べています。日課に加えてから1ヶ月ちょっと続いていますが、実はあまり学べていません。とりあえず並べているというだけで理解していないからでしょう。なので、一度読み終えたら、同じ本を今度は勝因を理解し棋譜を丸暗記するか似たような別の本を読むかのどちらかをするつもりです。

Vision に関してはショッキングなことが判明しました。以前は 4x4 マスの単色の盤くらいならかろうじて頭の中で描けたと思うのですが今は 3x3 マスですら描けません。正直に書くと、このことでチェスに対するモチベーションがかなり下がりました。これは出来るのと出来ないのではかなり棋力に差の出るスキルです。それなのに、トレーニングする方法すら今は思いつきません。これが出来る人はわざわざトレーニングしたのではなくてごく自然に出来るようになっているようですし。

実戦経験を補うためには Chess.com で5分+5秒/1手のブリッツを1日1ゲームやっています。やった後はそのサイトにある解析機能を使って軽くおさらいをしています。

これで本気を出しているかと言えば、まだ出していません。ウォーキングやスペイン語の勉強により多くの時間を割いていますから。でも、少なくとも以前よりは力を入れていることはたしかです。とりあえず、しばらくはこれで様子見します。

ちなみに『俺はまだ本気出してないだけ』は邦画のタイトルです。私はコメディというジャンルが好きではないので観ていませんがタイトルだけはポジティブで好きです。

2013年11月29日

死者が出る前に降参

先日「駒が1つも消えることなく勝つことがあるか」という問いに対して私は「無理でしょ」と思ったのですが、チェスコーチの 上原君 の「ありますよ、Blackburne のゲームとか」という回答に愕然としました。そんなゲームがあること自体驚きなんですが、誰のゲームか言えるところもまた驚きです。

どんなゲームだったのか探してみたらみたら見つかりました。これです:
1.e4 e5 2.f4 Nc6 3.Nf3 d6 4.Bc4 Nh6 5.O-O Be7 6.d3 O-O 7.f5 Ng4 8.Nc3 Nb4 9.a3 Nc6 10.h3 Nf6 11.g4 Na5 12.Ba2 b6 13.g5 Ne8 14.h4 Kh8 15.Nh2 f6 16.g6 h6 17.Qh5
で、これが最終局面図:

チェックメイトにはなっていません。しかし、これは6人を相手にした目隠しチェスだったそうです。そして、白が Bxh6 から勝ちに来るのを黒は止められないらしい。

2011年7月6日

歩きながらチェスのトレーニング

痩せるためウォーキングを続けていますが毎回2時間以上かけるので他のことをしながらでないと時間がもったいないです。とは言え、歩きながら出来ることは限られます。目を使うもの(本を読む等)は危ないのでダメです。

目隠しチェスの問題を考えながら歩くというのは理屈上は良さそうなのですが、実際やってみると意識が他のことにすぐに移ってしまってなかなか集中できません。例えば、本屋を見つけるとちょっと入ってみて、iPhoneアプリ開発の本が目にとまったりすると、本屋を出てからは自分で開発するとしたらどんなiPhoneアプリがいいだろうとひたすら空想にふけってしまいます。結果的に目隠しチェスの問題を考えるために費やした時間はきっと正味10分にも満たないでしょう。

iPhoneで音楽を聴けるのですが以前も書いたように非常事態に備えて電池を温存しておきたいため躊躇していました。そこでiPhoneを使うようになってからまったく使わなくなっていたPSP(Play Station Portable)をMP3プレー ヤーとして復活させました。操作方法をすっかり忘れてしまっていてシャッフル再生させるだけでも試行錯誤が必要でした。直観的に分かりやすい操作方法ではないです。

聞いたのは音楽ではなくてチェス盤のマスの名前(a1 とか h8 とか)を録音したものです。1つのマスの名前が1つのMP3ファイル(≒1曲)になっていてそれをランダム再生します。マスの名前を聞いたら、まず色を当て、次に盤のどこかにあるかをイメージします。私には色無しの4×4マスの盤でさえ思い浮かべるのが困難で、色も場所も比較的すぐにイメージできるのは以下の図の白と黒のマスです。いわゆる long diagonal とキングとクイーンの初期位置ですね。


このトレーニングの欠点は少し気持ちが悪くなる(吐き気を催す)ことと周囲に対する注意力が散漫になることです。後者の例としていつの間にか知らない道を歩いていたりします。その程度なら実害はないですが、車にはねられたらシャレにならないので出来るだけ歩道のある広い安全な道を選んでいます。

このトレーニングを繰り返すことによって盤をイメージできるようになると嬉しいのですが、3年くらい前にも同じことをやった際には成果がほとんどありませんでした。成果が望めないのにやる理由は歩きながらできるチェスのトレーニング方法が他に思い付かないからです。

2011年6月27日

目隠しチェスのトレーニング、ホームページのインデックス

6月16日に書いたように今は痩せようとしていて今日も粗食(Soup Stock Tokyo のセット)にした上で2時間以上ウォーキングをしました。震災前は歩きながら音楽をよく聴いていましたが、今はいざという時のためにiPhoneの電池を温存しようと考えてしまい音楽を聴く気がしません。そこで昨晩は目隠しチェス用の問題を一つ覚え、今日は歩きながらその問題を考えました。

目隠しチェスの問題は The Chess Drum というサイトにある これ です。そういえば、このサイトの インタビューのセクション で羽生さんの英語が聞けます(2006 World Open (Philadelphia, USA))。羽生さんが海外のトーナメントに参加されることがあるのは知っていますがどうしてこんなに英語が話せるのか不思議でなりません。

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私のホームページの左側のインデックスにアコーディオンメニューという形式を取り入れました。コンテンツを増やした際にインデックスが縦に長くならないようにするためです。ブラウザによっては正しく表示されないのではないかと心配していたのですが、IE7、IE8、Firefox 4.0.1、Firefox 5.0、iPhone(Safari)、BlackBerry では正常に表示されたので良しとします。

2010年3月15日

iPhone のアプリ、目隠しチェス、脳の特集、本屋

iPhone のアプリ great chess games を買ってみました。115円です。自販機で売ってる飲料並みの安さ ...
私は今までGMのゲームを並べることはほとんどありませんでした。時間がないのが主な理由です。しかし、これならまとまった時間が取れなくても少しずつ見れるかもしれません。最初から入力されているゲームを画面をタッチするだけ進められる手軽さが特に良いです(本を見ながら自分で駒を動かすことに比べて)。やはり技術の進歩により享受できるメリットは最大限享受すべきでしょう。

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目隠しチェスの問題の4問目は「1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 Be7 4.d4 exd4 5.c3 dxc3 の後の白の最善手は?」です。答えの見当はついたのですが、それが正しいのかどうかの検証に苦労しています。

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昼に投稿したGMの脳の働き(チャンク)との関連で ...
以前、Behind the Scene で紹介されていた National Geographic の脳の特集を見つけました。一時期は検索しても出てこなかった(というよりも見つかっても肝心の動画が付いていなかった)のですが、時間を経た今再び検索したら見つかりました。それが これ です。

記憶がもう曖昧ですが、だいたい次のようなことが述べられていました:
空間認識に関しては本来男女差があります。それにも関わらずスーザン・ポルガーがチェスに秀でているのは彼女が天才だからではなく、小さい頃にトレーニングをしたから。スーザンはチェスのポジションを認識する際、一般人が人の顔を認識するために使う脳の領域を使っています。

なお、かなり長い番組だったと思うので上記のリンクの動画がすべてではないかもしれません。また、再び消えてしまう可能性もあるので Google の検索で私が使用したキーワード(特集のタイトル)を記録しておきます:
"My Brilliant Brain" "Make Me A Genius"

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仕事の本を買うついでにチェスの本のコーナーを覗いてみました(前回と同じジュンク堂です)。そこで、他のサイトでも書評が載っている『いちばん勝てるチェスの本』に目を通してみました。本のタイトルは「どう一番なの?」とツッコミたくなりますが、中身はカラフルだし必要なことはだいたい詰め込んであります。チェスをこれから本で覚えようとしている人には良いのではないでしょうか。個人的にはあちこちで「必勝」という単語が気軽に使われているのが誇大広告のようでちょっと気に障ります。

今回はチェスの盤駒も一緒に売られていました(赤い矢印)。アイデアとしてはいいと思いますが、効果はどうなんでしょう?




チャンク

駒無しの盤を見ながらですが、目隠しチェスの問題の2問目(1.d4 Nf6 2.Nf3 e6 3.Nbd2 d5 4.g3 c5 5.dxc5 Bxc5 6.Bg2 の後の黒の最善手は?)がようやく解けました。3問目(1.d4 d6 2.c3 Nf6 3.Bg5 Bg4 4.d5 e6 の後の黒の最善手は? )は盤無しで解けましたが、別に私のスキルが向上したわけではありません。Cambridge Springs の罠の1つに形が似ていることに気付いたので一種のパターン認識です。

GMは多くのポジションをチャック(塊)として記憶しているというがあります。私もその日経サイエンスは買いましたが、買った当時はチャンクなぞ自分にはあまり縁がないものだと思っていました。しかし、Cambridge Springs の形もチャンクの1つと言えるはずなので「無くて七癖」ではないですが、自分にも認識できるチャンクがあるわけです。

さらに、私の勘違いでなければ、GMは必ずしも凡人よりもはるか先まで手を読んでいるとは限らず、このチャンクによるパターン認識を活用していることが多かったような。私は正確に先まで読むための訓練も兼ねて目隠しチェスの練習をしているのですが、実戦における効果を期待するならポジション(チャンク)を多く覚えた方がいいのかもしれません。例えば、2問目は f2 のマスが争点になりそうなことは気付きましたが、具体的にどう活用できるのかすぐには分かりませんでした。1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 のように f7 が争点となるようなオープニングと縁のある人ならもっと簡単に解けたのかもしれません。そうは思いつつも、私は目隠しチェス自体ができるようになりたいので、今のトレーニングを少しずつ続けていきます。

2010年3月9日

目隠しチェスの第2問

Blindfold Chess #1 の第2問目です:
1.d4 Nf6 2.Nf3 e6 3.Nbd2 d5 4.g3 c5 5.dxc5 Bxc5 6.Bg2 の後の黒の手は?

前問は実戦ではありえないキングの一人旅でしたが、今回の問題は実際に指されてもおかしくなさそうな手順。しかし、難しいことに変わりはありません。頭の中で考えましたが、解けそうにないので、再び iPhone を活用。前回は初期配置の状態の駒を見ながら考えましたが、今回は駒のない盤(下の図)。まだ、頑張って考えてます(答えをコメントに書いたりしないで下さいね)。



2010年3月6日

おでかけ

電車の中で、いまだに解けない目隠しチェスの第一問目(1.f3 e5 2.Kf2 Nf6 3.Kg3 Nh5+ 4.Kg4 d5+ 5.Kxh5 の後の黒の最適な手は?)にまたチャレンジしましたが、もう解けそうにないので初期配置画面(下の図)をiPhone に表示させながら考えたらさすがに分かりました。目隠しチェス用の問題としては逸品だったと思います。



電車を降りて歩いていると妻が突然地面を指差しました。見ると、次の市松模様。



ブラブラ歩いていると100円ショップがあり、そこでまた市松模様の床を発見。店の中には意外なことにマグネット式のチェスセットを売っていました。




2010年3月4日

有給休暇

昨年は医療費が多かったので会社を休んで還付申請(確定申告)をすることにしました。ちなみに、私は確定申告は初めてです。私は自転車で自分の市の市役所に行くつもりだったのですが、妻に行き先が間違っていると指摘されました。我々の住んでいる市には税務署が無いので、隣の朝霞市まで行かねばならないとのこと。

朝霞の税務署は朝霞の例会の会場の近くなので行き方は分かります。電車に乗って、次にバス。バスの中で本を読んだり iPhone を使ったりすると私は酔うので、先日の目隠しチェスの問題を考えることに:
1.f3 e5 2.Kf2 Nf6 3.Kg3 Nh5+ 4.Kg4 d5+ 5.Kxh5 の後の黒の最適な手は?
以前から分かっていたことですが、ルークの縦か横の利きは分かりやすいのですが、ビショップの斜めの利きは非常に分かりにくいです。その理由をはっきり(再)認識しました。私は駒の位置を大雑把に把握しているだけでマスがまったく描けていないからです。マスが見えないと斜めのラインが分からず、例えば 4...d5+ がビショップによるものなのか、クイーンによるものなのか、瞬時には分かりません。

税務署では長蛇の列で1時間くらい待たされました。その間も上記の問題を考え続け、ちょっとズルをしてうっすら見える床の模様(下の写真)を盤として使っちゃいました。



それで分かったことは h5 のキングがもう前には進めないこと。それまでは黒のポーンが g6 と h6 に利いていることに気付いていませんでした。床の模様をなんとか脳裏に焼き付けようとしましたが、なかなか出来ません。しかし、仮に出来たとしてもあまり役に立たない気がしてきました。遠近法のせいでマスが台形になっていて分かりにくいからです。すべてのマスが正方形に見えるように思い浮かべないと。申請が終わって駅に向かって歩いていたら、それに近いものがありました。下の写真の右の方の壁の模様です。



帰宅後は松戸の大会でいただいたチェスのビデオを見ることにしました。IM Danny Kopec 氏の How to Analyze a Chess Position です。2時間のビデオを一気に見終えるつもりでしたが、途中でメモをとったり、インターネットで pgn 形式のファイルを探したりするので、なかなか進みません。半分ちょっと見たところで仕事の電話がかかってきてしまって中断。残念。

2010年3月2日

帰りの電車の中で

帰りの電車の中で以下の目隠しチェスの問題を解いていたら ...肩をトントンと叩かれて「終点だよ」。いつの間にか爆睡していました。

次のトレーニング

少ない時間でいかにチェスのトレーニングをするかを考えています。一般論として、チェスでは、強くなるには自分の長所を伸ばすよりも弱点を減らした方が効果的と聞きます。自分の長所と短所をきちんと分析したわけではないですが、レーティング2000近辺のプレーヤーに比べると明らかに私は Visualization(頭の中で盤面を描く力)のスキルが劣っています。タクティクスの問題を解く際、正しい候補手を見つけられたとしても、3手以上先は脳内で検証できないことがしばしばです。

目隠しチェスができるようになることが私の長期的な目標の1つですが、実はこれは挫折気味です。棋譜を見ながら時間をかければ、なんとかゲームはできますが、脳内で盤面を再現できているわけではありません。以前、4×4マスの市松模様の盤(駒無し)を頭の中ではっきり描く練習をしましたが、結局私にはできませんでした。この時のアプローチはいきなり8×8が無理なら、小さいところ(4×4)から始めて徐々にレベルを上げていく(5×5、6×6、7×7)というものでした。

他の方法がないかと考えていたら、昔三日坊主で終わってしまったトレーニングを思い出しました。以下のサイトの問題と解くというものです。
Blindfold Chess #1
Blindfold Chess #2
再び三日坊主で終わってしまうかもしれませんが、また挑戦しようと思います。

2009年2月14日

目隠しチェス

嫁を相手に目隠しチェスです。私が白。私は棋譜を頼りに指します。


r1b1k1nr/pp1n1ppp/2pb1q2/3pp3/3P4/1P1BPN2/P1PN1PPP/R1BQ1RK1 w kq - 0 8

上の図は黒が 7...e6-e5 と突いてきたところ。このポーンを放置しておくと、...e4 でビショップとナイトがフォークされます。8.e4 で止めるのが無難だと分かっていましたが、盤が見えない私にとっては複雑な局面は避けたいという気持ちがありました。e5 で取り合うと、8.dxe5 Bxe5 9.Nxe5 Qxe5 10.Rb1 でルークがクイーンの攻撃をかわせば済むと判断。しかし、実際には、8.dxe5 Nxe5。ナイトも e5 に利いているのが “見えていません” でした。



手を見直さなければなりません。しかし、ここで私は d3 のビショップが守られていないと勘違いしていました(c2 のポーンの存在を “見落とし” ていました)。ビショップを逃がしても、9.Be2 Nxf3+ でルークが落ちるならばと、9.Nxe5。9...Bxe5 を想定していましたが、嫁の手は 9...Qxe5。



...Qxh2# と ...Qxa1 に同時に対処するのは不可能です。10.Nf3 Qxa1。リザインしようかとも思いましたが、目隠しチェスの訓練を兼ねているわけですから、もう少し粘ることにしました。


4rk2/pp1Qn3/2pBPr1p/3pNbp1/8/1P6/P1P2PPP/6K1 w - - 0 26

上の図がたぶん後半のクライマックスです。嫁に「そっちの番だよね?」「まだ~?」「起きてる?」と言われてしまうほど長考。私は e5 のナイトを使って、ピンされた e7 のナイトを取るか、e8 のルークをどかせる方法をずっと考えていましたが、見出せませんでした(仮に盤が見えていたとしても無理っぽいですね)。そこで、局面を単純化する意味もあって、26.Bxe7+ Rxe7 27.Qd8+ Re8



ここから本譜は、28.e7+ Kg7。「キングがg列に移動したということは、e列にいるルークの守りははずれたはず」と 29.Qxe8。「我ながら見事」と内心思っていましたが、実際の盤の様子が見えるなら、28.Qxf6+ Kg8 29.Qf7+ Kh8 30.Qxe8+ の方が圧倒的に効率がいいことが明らかです。しかし、27...Re7-e8 と動いた際に、クイーンが e7 を経由して f6 のルークを取れることが “見えなかった” わけです。

ゲームが終わる頃からひどい頭痛が始まりました。なかなか眠れず、翌朝もまだ少し痛いくらいでした。やはり、目隠しチェスは脳には負担なんでしょう。

翌日、ゲームを振り返りつつ、「どうやったら、ゲーム中に見えなかったものが見えるようになるんだろう?」とボヤキました。嫁といろいろ話していると、どうやら日常の中の光景でさえ、私の方が頭の中で思い描ける精度が低いことが分かってきました。例えば、ぬいぐるみなら、私の嫁が全体をハッキリ思い浮かべられるのに対して、私は顔だけはなんとか想像できてもあとはモヤモヤしています。自分にはもともと素質がないのかと落ち込んでしまいますが、嫁はそれは鍛えられると言いました。いわゆる“脳トレ”の一種で、画像を短時間で脳に焼き付け、細部までどれだけ再現できるかというテストがあるらしいのですが、それは訓練すれば確実に鍛えられるというのです。その話を聞いてもニンテンドーDSを今すぐ買おうという気にはなりませんが、訓練方法を工夫すれば上達の余地はまだあるのかもしれません。

2009年2月8日

目隠しチェス

神戸の地区予選に行くとしたら、昨日仕事が終わったら東京駅まで歩き、19時台の新幹線に乗るつもりでした。しかし、実際には20時まで仕事は終わらなかったので参加を断念していて正解でした。

今日は神戸に行かなかった代わりに嫁に目隠しチェスに付き合ってもらいました。嫁が私の分まで駒を動かし、私は棋譜を頼りに指します。

私は黒でした。以下の図は白が 23.Qf4-e5+ とチェックをかけてきたところです。その前にクイーンが f4 に来た時は Qxf7# 狙いだと分かったので、22...Bc8-e6 で防御したのですが、e5 からチェックがかけれることは“見えていません”でした。


r5nr/pp3pk1/1np1b2p/3pQ1PB/3Pp3/4P1P1/qPP2P2/2KR3R b - - 0 23

串刺しにされたのはすぐに分かりました。ルークをかばって 23...Kh7 だと 24.g6# でメイトだと勘違いしてしまった(まだ 24...fxg6 があるのが“見えません”でした)ので候補からはずしました。23..f6 には 24.Qxe6 があり、先がよく読めないけれども、詰まされそうな予感がしました。消去法により、23...Kf8 を指しました。ルークを諦めたようで、実は囮です。24.Qxh8?? で助かりました。24...Nc4。下の図。


r4knQ/pp3p2/2p1b2p/3p2PB/2nPp3/4P1P1/qPP2P2/2KR3R w - - 0 25

これで Qxb2# と Qa1# の両方は防げません。嫁のコメント「ナイトが意外に速かった」。どこかで聞いたような台詞ですが、私はタリではありません。

以前は目隠しチェスをすると吐き気や頭痛がしたものですが、今回は幸いそういう症状がありませんでした。