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2026年8月11日

第3回 赤羽チェスクラブ FIDE Rapid 大会


15分プラス10秒/1手というタイムコントロールはレベルアップチェス大会と同じなんですが、赤羽の大会(6ラウンド)は1時間の休憩時間があるのにレベルアップチェス大会(5ラウンド)よりも試合数が多いのが不思議です。
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1ラウンド目。黒。E君。English。

19...NBb2。これで a ポーンが取れます。

その a ポーンを取ったナイトがビショップと交換され、以下のような形に。

ここで、23.Rxa4 bxa4 24.Rxb7 を指されたら嫌だったのですが、白はその手を指してきませんでした。本譜は 23.Kf1 で、内心「めっちゃラッキー」。実際 評価値は +0.4 から -2.4 に下がったので私の感覚は間違ってないです。喜んで 23...Rxa1


上の局面は、白キングが Kf4-Kf3-Kf4、黒キングが Kd6-Ke6-Kd6 を繰り返した結果です。ドローにしたくない私はここで 38...c5。

これが功を奏し、最終的には以下の局面で白がリザイン。

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2ラウンド目。白。K君。Colle System、Zukertort variation。


22...Bb6
これが敗因でしょう。23.Bd6 で exchage up 確定です。ここから約30手後の 52.Rxc5 で黒リザイン。

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3ラウンド目。黒。Cさん。Anti-Colle。


35.a5
このポーン突きを見落としたのが私の敗因。ナイト死亡です。

このマテリアル差ではどうしようもなく、以下の局面でリザイン。

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4ラウンド目。白。Zさん。Anti-Colle。


30.e5
どちらかのナイトが取れそうに見えますが、取るとこっちのビショップが落ちるのですぐには取れません。
30...Qf7 31.Bd3

これでナイトが取れます。もし 31...Qxg6 32.Bxg6 のクイーン交換ならビショップがルークに当たるのでナイトを逃がす余裕はありません。

黒はここから粘りましたが、最後は以下の形でチェックメイト。

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疲れているのか興奮しているのか体の中に化学物質が流れているのを感じます。こういう非日常がいいですね。
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5ラウンド目。白。Pさん。Pirc Defense, Classical Variation。

かなりの接戦で、お互いに時間が危ない状況でした。

黒が上のように 44...Rd7 を指したので私は 45.Ke2 を指そうとしたら、相手が「すいません。」と言いました。ヒヤッとしました。自分の時間が切れていたのではないかと。そしたら、切れていたのは相手の時間でした。
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6ラウンド目。黒。K君。Scandinavian。K君、中学生。

珍しく1番ボードまで登ってこれましたが、相手はここまで負け無し。強いのは分かっています。「どうやって強くなったの?」と尋ねたら「YouTube」という回答。それは新しい。時代が変わったのを感じます。

12.Ba3(図)から、12...Qd7 13.Ne5(図)で私のクイーンを追い払ってから 14.Qxc7(図)。展開を終える前からジャブを喰らいます。




今日、一番驚いたのは終盤近くの 23.Qxa6。私のポーンを取ったわけですが、この白クイーンは取れそうで取れません。エンジンも brilliant 評価ですし、才能を感じます。


最後は 31.Qb8+ を喰らってリザイン。

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毎度のことですが、運営の皆様、相手をしてくださった皆様、ありがとうございました。

2026年7月20日

第2回 赤羽チェスクラブ FIDE Rapid 大会

赤羽チェスクラブの第1回目の FIDE Rapid 大会がカジュアルで良かったので今回も参加。第1回目が先月だったのに第2回目がこんなにも早く開催されるとは思っていませんでした。私は1回目で使われた赤羽駅の方の会場に行ってしまいましたが802会議室が存在せず、会場を間違えたことに気付きます。それでも、早めに家を出ていたおかげで2駅離れた王子駅まで移動しても間に合いました。下が今回の会場の北とぴあ。

全日本の女子とシニアのチェス選手権と重なったためか、知っている参加者は前回より少な目。参加者の半分近くが子供~学生で、聞こえてくる言語は日本語と英語が半々に感じました。

タイムコントロールは15分プラス10秒/1手。
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1ラウンド目。黒。G君。Scandinavian Defense。

10.Nb5

これが12才の手ですか!? 10...cxb5 なら 11.Qxb7 ということでしょう。エンジンはいとも簡単にブランダー扱いしていますが、私はビビって 10...Qd7。この後もずっとビビリっぱなしです。


ここから先は棋譜が不正確。図には評価値を載せていて黒良しになっていますが、当の本人は「自分よりもタクティクスが強そうな相手に必死に抵抗している」感覚であり、この少し先で時間が切れて負けました。
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2ラウンド目。白。20年ぶりにチェスを再開したというYさん。Pirc。

23.Be5

ここまではほぼ互角でしたが、黒がミスります。23...Nd5??

24.Qxf7+。これは受かりません。勝ち。

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3ラウンド目。黒。Nさん。Anti-Colle。

25.Rd7!

これはマズイです。25...Rf7 26. Re1 Re8 でビショップを守るしかありません。

私のキングがビショップに寄っている間にbポーンとaポーンを取られてしまい、負けを意識しました。

29...Bg5

こっちの希望はdポーンしかないので、d2 のマスを抑えます。仮に両方のルークが交換されたら、...d3-d2 が出来ます。
30.Rxe8+ Kxe8 31.Ra8+ Ke7 32.Be5(この手が敗因でしょう) d2

プロモーションは止められないでしょう。勝ち。助かりました ...
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4ラウンド目。白。Oさん、大学生。Pirc。


18.Bc4 は指したかった手。18...e6 19.f3 から 20.g4 で相手のビショップをトラップしたかったのですが、18...Be6 を見てがっかり。今度は 19.g3 で相手のナイトを追い払おうとします。

ここで 19..b6 を指されて面白くありません。すぐにクイーンを逃がさず、いったん 20.Bxe6 を挟みますが、追い払いたかったナイトに行き場所を与えたにすぎぎません。20...Nxe6。

クイーンを逃がさずを得なくなりeポーンが落ちます。

このゲームはとても長く、棋譜をとっていられくなりました。ざっくり以下のようなポジションで黒がリザイン。

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5ラウンド目。黒。Y君。Scandinavian Defense。

若いのに、指すのが特に早いわけでもなく、タクティクスを狙ってくるわけでもなく、ポジショナルな感じ。

この局面から10手後くらいに私の時間が切れて負け。

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6ラウンド目。白。R君。Colle System。

相手は指すのが早く、残り時間に差がありました。
39.Rd8
相手のキングを e7 に下げさせようとしました。

39...Re2??

このブランダーは見逃しません。40.Re8+ Kd5 41.Rxe2 で勝ち。
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休憩時間中は1時間以上ウォーキング。それとチェスの疲れが重なったのか相当な疲労感があります。でも、いろいろな刺激をいただきました。運営の皆様、相手をしてくださった皆様、ありがとうございました。


2026年6月6日

第1回 赤羽チェスクラブ FIDE Rapid 大会

今年初の OTB のチェス。赤羽駅で下車するのは初めて。駅前は綺麗で栄えていて大手の外食チェーンはかなり揃っていました。


タイムコントロールは15分プラス10秒/1手。開会式と閉会式がないので大会なのにかなりあっさり。堅苦しいのが苦手な人には良いかも。

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1ラウンド目。黒。K君。JCA時代は Chess-Results.com が使われておらず、その場にいなければ私の対戦相手の特定は困難だったのでイニシャルにすることに意味があったのですが、今はもう簡単に調べられます。ですが、今までもイニシャルにしてきたので今回もそうします。

オープニングは King's Indian Attack。以下の局面まではプレパの範囲内だったそうです。私はルークの前が開いたのでハッピーで win-win?


g4 のナイトは h8 のルークが動くと落ちるので避難。これが悪手だったようです。

28.Qd6+ Ke8 29.Qb8+

ルークが落ちて負けだと思ったのですが、29...Ke7 30.Qd6+ で白からドローオファー。ありがたく受けました。

感想戦をすると明らかに私よりも読みが優れていました。
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2ラウンド目。白。S君。Queen's Pawn Opening。

本日一番エキサイティングなゲーム。時間が切れそうだったしルークをサクったりしたので心臓バックンバックン。残念なことに棋譜が汚すぎて正確な手順や局面は再現できないのですが、だいたいこんな感じで終わりました(a3 のビショップに支えられて Qxf8#)。

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3ラウンド目。黒。タイトルホルダーのBさん。Scandinavian。

このような局面(下の図)でなぜ白が f7 のポーンを取らないのか不思議でした。私の記録が正しければ、白はここで 24.Qe2。

そして、ここから2手後に時間切れ負け。
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4ラウンド目。白。フィリピンから来られているエンジニアのMさん。

自分が望む Colle System で始まったものの以下の局面でどうやってもナイトが助かりそうにないのでリザイン。

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5ラウンド目。白。Iさん。

1.e4 c6 で始まってはおらず、1.d4 Nf6 2.Nf3 c5 3.e3 cxd4 5.exd4 d5(下の図)という手順でしたが Caro-Kann Defense の Exchange Variation に分類されるようです。


私の 10.Qb3(下の図)はあまり良くない手だったようですが、黒はここで 10...O-O??。ナイトの守りが足りなくなりました。11.Nxe5 で黒 リザイン。

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6ラウンド目。黒。Oさん。Catalan。

タイムトラブルで 26.Qxg7# が見えておらず、25...Na4 を指して負け。しかし、仮に気付いていたとしても、fポーンを突くしかなく、ビショップかナイトが落ちてどのみち負けていたでしょう。
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コロナになってから会ってなかったチェス・プレーヤー6人に挨拶することが出来ました。チェスを続けている人達とは長い付き合いになりそうです。今後もよろしくお願いいたします。

2024年7月20日

ギネス世界記録に挑戦/FIDE 100


最後にOTB(≒オフライン)のチェスを指したのは3年前。チェスのゲームも練習も毎日やっていますがオンラインでした。多くのチェス勢がOTBに復帰しても私はコロナを警戒して遠のいたままでした。

今日参加した大会(FIDE 100)はチェスの世界的な運営組織であるFIDEがその設立100周年を記念し、ギネス世界記録に挑戦すること目的とする大会です。目指すのは24時間以内にプレーされたゲーム数の記録です。ギネス記録に貢献できる機会なんて滅多にないので、これを機にOTBに復帰しようと思いました。

今回の参加者・見学者・運営スタッフのうちの8人と挨拶することができました。意外に皆さん、変わっていません。私は3年前よりも13kg 減っているので体形が変わったはずなんですが、気付いてもらったのかは分かりません ...
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1ラウンド目。黒。I君。Scandinavian。


相手は小学生ですが、さくさく定跡通りに指してくるのでオープニングは分かっているのを感じました。


この 10.Bf4 は 11.Ng6 を狙っているのが分かります。「この子は強い」と確信。


23.Qxb6 axb6 24.Nxb7 でポーンを損しますが仕方ありません。白がこちらの駒を取ったので、23...axb6 を指したのですが、相手はチェスクロックを止めてアービターを呼びました。こういう作法をちゃんと知っているのもさすがです。そして、あらためて盤面を良く見ると、

白が指したのは 23.Qxb6 ではなくて 23.Nxb7。私の手はイリーガルなので相手の持ち時間に1分が加算されました。しかし、touch and move の原則だと私は a ポーンを動かさなければなりません。つまり、クイーンが落ちます。なので、ここでリザイン(降参)。
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2ラウンド目。白。Sさん。Colle System。


26...Nd2+ は予期していなかった手。感覚的には負けだと感じていたので、評価値がこうして白の有利を示しているのは意外です。


時間切迫でここで黒のビショップが取れるのを見落としていました。29.Re2 Qd1+ 30.Re1 Qxg4。

リザイン。
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3ラウンド目。黒。Nさん。Anti-Colle。


この 29.f4 で負けたと思いました。30.Qxg7+ を喰らったらゲームオーバーです。

なんとか 29...f5 をひねり出せて良かったです。まだゲームを続けられます。


ポーンをつまみ食いしていた私とは異なり、白は7段目をルークで占拠して私のキングに猛攻を加えていました。しかし、白のイニシアティブが途切れると、ポーンが役に立つ時が来ます。白は 35...c2 でリザイン。

参加することに意義がある大会なので勝敗はあまり重要ではないのですが、さすがに全敗は精神的にきついので、正直 勝てて嬉しかったです。

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4ラウンド目。白。M君。

この大会は棋譜を取る義務がありません。私はそれでも棋譜を取っていましたが、最初に当たった3人は棋譜を取っていませんでした。4人目の相手は棋譜を取っていたのでちょっと親近感を感じました。


黒は 3...Nc6 で cポーンを動かせなくしているし、5...e6 で白マスのビショップを自ら封印しています。これを見てちょっと安心。


私の手は 13.e4。取ってくれることはあまり期待していませんでしたが、取ってくれました。13...dxe4 14.Nxe4。


黒の黒マスビショップはもう助かりません。あとは自分がブランダーさえしなければ勝てると感じました。


終盤の黒の 27...Rc7 のような、とりあえず相手の駒に当てるような動きは、そんなにメリットはありません。ルークとキングで協力してポーンを取りに行く方がプランとしてはマシでしょう。しかし、大昔の自分もそういう手を指していたことを思い出しました。自分はチェスを始めてからあまり上達を感じられていなかったのですが、実は少しは進歩していることを認識できました。


ここで、37...Rxa5 38.b8=Q。黒はリザインしなかったのでチェックメイトになるまでゲームを続けました。
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最近は外国からの参加者も増えており、運営側も日本語と英語で案内するようにしているようです。開会式や閉会式の挨拶も二か国語分準備されていました。決して楽なことではないはずです。そんな運営のスタッフの皆様方にはスムースに大会を運営をしていただき感謝しております。