2010年8月30日

松戸のサマートーナメント(2日目)

3ラウンド目。黒。Mさん(1761)。カタラン、オープン。通信チェスのカタランのトーナメントに参加しているおかげで最初の数手は迷わずに指せました。おかしかったかもしれないのは次の手(黒番)。Bd2-a5 を未然に防ぎたかったのですが、


rn1qk2r/2p1bppp/p3pn2/1p6/3Pb3/5NP1/PP1BPPBP/RNQ1K2R b KQkq - 0 10

10...Nc6?!

相手の手を待っている間、11.Nc3 と指されると結構やっかいなことに気付きました。オープニングを調べていると ...b4 が目に付くのですが意味が分かりませんでした。が、こうして Nc3 を指されたくない状況では有効であることが分かりました。ついでに、Ba5 も防げます。

11.e3 を見て一安心。

11...b4 を即座に指しました。



ミドルゲームからエンドゲームにかけて、?印が付けられてしまいそうな手がお互いにありましたが、最後の致命的なミスを犯したのは私の方。


8/8/1rk1p1pp/2p1P3/p4P1P/P3K1P1/3R4/8 w - - 0 45

45. Rd6+ Kc7 46. Rd3 Kc6 47. Rd6+ Kc7 48. Rd3 とスリーフォルドになりそうでした。ドローを避けるために 48...c4 を指しましたが、49. Rc3 Rb6 50.Kd4 で取り返しのつかないミスだったことに気付きました。



負け。

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4ラウンド目。白。S君(1715)。ピルツ。



私の感覚では黒はポーンばかり動かし過ぎなのですが、咎める方法が見つけられませんでした。途中でクイーンチェックを見落としてポーンダウン。さらにビショップの退路を断つようにルークを置いてしまったため、ビショップも落ちました。

負け。

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5ラウンド目。黒。Oさん(1482)。カタラン、オープン。このブログを読んでくださっており(ありがとうございます)、私がカタランのテーマ戦に参加していることはご存知だったそうです。


q1r3k1/3n1ppp/p3p3/1p6/1b2n3/1P2PNP1/PBrNQP1P/1R1R2K1 b - - 0 21

ピンで動けない d2 のナイトに畳み掛けているところです。あと1ピースが攻撃に加われればよく、最初は 21...Qd5 を考えたのですが、22.Nxe4 でクイーンにルークが当たるのを嫌って、21...R8c6?! とヌルイ手を指してしまいました。その結果、22.Qd3 でクイーンに逃げられただけでなく、22...Nxd2 23.Nxd2 Qc8? 24.Nc4!



で、ルークが帰らざる人となってしまいました。21...Qd5 が正解で、これなら勝てていたでしょう。

負け。

5 コメント:

みとじん さんのコメント...

>10...Nc6?!
 キャスリングしてからの11...Nc6は、特に疑問ではありません。Boris Avrukhは、11...Nbd7, 11...Qc8, 11...c6, 11...Bb7と並んで"Our main lines"と読んでいます。
 ただ、次の12.e3は変で、12.Be3, Rc8(でBa8の場所を確保)と進むようです。

 出典はBoris Avrukh, << Grandmaster Repertoire 1.d4, volume one>>,Quality Chess社刊、です。本格的な高度な内容でありつつ、局面の優劣評価などの解説が明快で、わかりやすい本です。将棋の(原田九段か加藤治朗九段かの)名言「難しいことを難しく書くなら、誰でも書ける。難しいことをやさしく書くのがプロだ」を思い出させます。カタランを指すなら、是非おすすめです!

みとじん さんのコメント...

 誤記の訂正です。

(誤)と読んでいます
(正)と呼んでいます

 失礼しました。

kawanaka さんのコメント...

みとじん様、
コメントありがとうございます。実は、キャスリングしてからの 11...Nc6 12.Be3 Rc8 は、通信チェスで指したばかりだったので、松戸ではまったく同じポジションだと勘違いして指していました。思いつきのラインなのであまり良い例ではないかもしれませんが、仮に 12.Nc3 Bxf3 13.Bxf3 Nxd4 14.Bxa8 b4 のように進んだとしたら白のキャスリングの有無は大きな違いになりますので、同じように扱っていいのかちょっと分かりません。

白番でもカタランが楽しい(あるいは勝てそう)と思えれば本が欲しくなるかもしれませんが、closed になると白番はちょっとつまらないです、今のところ。

みとじん さんのコメント...

 写真、待ってました!
 どれも大会の雰囲気がよく伝わってきます。対局場と検討室との対照的な様子など。とりわけ、最後の写真、真鍋さんの笑顔がベストショットですね。

keres65 最後の投稿 その2 さんのコメント...

松戸サマートーナメントの写真を拝見。
全?参加者のネームプレートを作ってくれた、奇特な方のご努力に敬服いたします。
私は立体的なものを頭に描いていたのですが、平らなものならば、じゃまにならなかったかな~
来年はどなたか、「2011松戸チェスクラブ主催サマートーナメント」の「横断幕」および、エントランス&会場前におく「立て看板」など作ったらいかがでしょう?(あ~、無責任な発言!)
それにしても、ネームプレートのことは、GROB'S ATTACK さんのところでちょっと触れているだけなんですけど、誰も感激&感謝(?)しなかったんでしょうかね~

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