吉祥寺チェスクラブの開設記念講演とその後の公式戦への参加を表明しました。私が最後に人と指したのは3月下旬なので2ヶ月以上も対局していないことになります。オープニングのラインを結構忘れてしまった気がしますが、勝ち負けよりも久しぶりの対局を楽しめればそれでOKです。
最近は電車に乗るとブログや twitter に一通り目を通した後、JCAのホームページに掲載されている全日本選手権のゲームを再現しています。ありがたいことにビュワーが付いているので iPhone だとで親指の操作だけで気軽に見ることができますし、ページを読み込んでしまえば電波が届かないところでも大丈夫です。
iPhone アプリの great chess games と同様に、気になる局面だけじっくり見て、あとはさらさらと流しています。他人のゲームなので自分のゲームでは見ることのないいろいろなオープニングが見れるのもいいです。局面の良し悪しは別として、私はポーンの形の好き嫌いがあることがよく分かりました。見ていて面白いのはオープンなゲームです(1.e4 で始まるという意味ではなく、単にセンターが開いているという意味です)。
フレンチの 1.e4 e6 2.Nf3 という手順は初めて見たのでちょっと新鮮でした。でも、その手順は複数ゲームで登場していましたので珍しくないのかもしれません。私が知らないだけ?
ゲームの終わり方で「お?」と思ったものが幾つかありました:
【40ゲーム目】
黒番で 38...Qxg3 でドローということになっています。本当ですか?38...Qxf2 の間違いなんだと思います。
【48ゲーム目】
白のプレーヤーが他の大会で対局しているのを2回ほど観戦していたことがありますが、どちらのゲームも持ち時間が決して多くはないのに私には到底思いつかないような zwischenzug (in between move)を次から次に繰り出して驚愕したことがあります。この局面の直前に白はルークでビショップを取るエクスチェンジ・サクリ(37.R7xe6 fxe6)をしており、最初は私の力量では理解不能な高度な tactics なのかとも思ったのですが、38.f7+ で白の勝ちというのは解せません。私には 38...Kxf7 で何の問題もないように見えます。私が何か見落としているのでしょうか?それとも、黒の時間が切れただけ?
【55ゲーム目】
黒番です。Behind the Scene(2010/5/2)で取り上げられていたポジションだと気付きました。「c2のルークの位置が絶妙であることをご確認ください。」と書かれていましたが、その時は実際には確かめませんでした。今回は理解しました。
掲載されているゲームはまだ全部は見ていないのですが、半分ちょっとを見てようやくあることに気付きました。掲載されているのはレーティングが高い人のゲームばかりだという点です。なんかちょっと残念な気がします。全部載せるのは難しかったのでしょうか?
10 コメント:
え~、かわなかのおじちゃん、しらなかったの~?
ぜんこくたいかいのげ~むしゅうって、さんかしゃぜんいんの、げーむがのっているわけじゃないんだよ~
かみにかかれたものがでたのは、もう、じゅうねんもまえからなんだって、おらのとうちゃんがいってたけど、のせてもらえるのは、いっかいせんごとに、うえのてーぶるの、じゅうげーむぐらいじゃないかな~
だから、さんかするときのれいてぃんぐがひくくて、たいかいちゅうのせいせきがわるかったせんしゅは、いっきょくものせてもらえないこともあるんだってさ~
あら~、かわいそう~?
棋譜集の発行の最初から、載るのは「1番ボードから10番ボードの10局のみ」となって今日に至っています。
午前と午後のゲームを入力し、プリントして翌日午前中に配布する、という所から逆算し、スタッフのできる範囲はどこかと検討して、10×2=20局となったと聞いております。
ただ、参加者としては、これが励みになるのも事実です。先ず初日開始前は「今年は全ラウンド、棋譜が載るように頑張ろう」と思い、9番ボードに下がると「崖っぷちだ。ここが踏ん張り所だぞ」と思い、12番ボードに落ちると「よし、ここは勝たねば!」と気合を入れ直す。11試合(2年前までは13試合)の長丁場なので、中だるみを避ける効用があると思います。とりわけ優勝や入賞にかかわらない中堅以下の選手たちにとっては、具体的な目標となるので、私はむしろ良いことだと受け止めております。
ちぇすのすけ君、みとじんさん、
情報ありがとうございました。翌日配布なら仕方ないですね。Behind the Scene に出てきた「全日本のブリテン」ってそれのことだったんですね。
全日本選手権の棋譜集の誤りについては旧「チェスの玉手箱」で取り上げたことがありました。
http://archives.btouch.net/lecture/2007/04/post_73.html
書いたのは2007年の大会だけですが毎年同様です。
ちぇすのすけがお世話になりました。
大会中に毎日製作する「全日本のブリテン(日報集)」ならば、確かに、製作側の能力・都合で局数を限定させるのはわかりますが、大会後に発行される「全国大会棋譜集」では「ブリテン」に掲載されなかった選手のベスト(?)ゲームを一局(本人または製作側選)ぐらいは載せてもよいと思いますよ。
なぜなら、全国大会は全日本チャンピオンを決める公式戦と言う意味合いと、JCAの興業(営業)と言う意味合いがあるのですから(私はそう思っています)、後者の意味で、JCAに貢献した参加者のゲームの一つぐらい載せてもばちは当たらないでしょう(古い言い方ですね)。
「甘い!」と、思われるかもしれませんがね?
さらなるコメントありがとうございます。ちぇすのすけのお父親さんとだいたい同じ意見です。
ちなみに、私は決してきれいな棋譜を書く方ではありませんが、大会主催者が棋譜集等を配布すると分かっている場合は自分のゲームのPGNファイルを提供するようにしています。全国大会は実力的に出れそうにないのであまり関係ありませんが。
>全部載せるのは難しかったのでしょうか?
その気があれば、やってるでしょう。kawanakaさまが手伝ってあげたら、喜ぶでしょうね。
こちらのblogのコメント欄だけではありませんが・・・JCAに何か意見があったら、せめて氏名くらいは出した方がいいんじゃないですか(出来たら区町村あたりまで住所も)。渡井美代子JCA会長代行がわかりやすいようにね。
ちぇすのすけ親子は、もしかしてkeres65の変名ですか?
最後に、渡井氏が読んでいるかもしれませんから、私のblogのURLを貼ります。渡井氏、ひまつぶしにどうぞ!
48ゲーム目は私も並べました。
おそらく37.R1xe6 が正しいのでしょう。
e7にルークが残っている状態であれば、38.f7+ 1-0で納得できます。
>37.R1xe6 が正しい
なるほど! ようやく謎がとけました!
Kojima 様、
ありがとうございました。ビショップが良い位置にいるんですね。
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