2010年3月31日

ドローは無理?

最近の自分のゲームのエンドゲームで気になっていたポジションが1つありました。以下の図で黒番で、黒はドローにできるかどうか。実際は私は黒で負けました。キングがカットオフされているのがネックです。エンドゲームでは一見無理そうでもなんとかなってしまうようなポジションというのもたまにあるので一応調べてみました。


4R3/8/3k2K1/8/7r/5P2/8/8 b - - 0 89

Pandolfini's Endgame Course では類似のケースが2つありました。いずれも白のキングがカットオフされていますが、白番でドロー可能です。


5r2/R7/8/8/8/8/4p1K1/4k3 w - - 0 1

上の図では、白ルークと黒キングの間に3マス以上あるので横からチェックをかけられるというもの。


4r3/8/8/5k2/5p2/8/3K4/5R2 w - - 0 1

上の図はすぐにルークを交換をすれば、白キングがポーンの前に入り込めます。なので、黒ルークは横からチェックを試みますが、結局白キングはポーンの前に行けます。

私のゲームでは相手キングがショートサイドに入ってしまっていたので3マス以上隔ててルークが横からチェックすることはできなかったし、キングがポーンの前に行く方法もなかったと思います。やっぱり無理だったのでしょう。

2010年3月28日

朝霞チェス大会

ラウンド1。黒。Mさん。カタラン。以下の図はお互いが 19.Rxd7 Nxf1 とルークの取り合いをした直後の白番です。白のルークが逃げると 20...Nxd2 があるので、勝った気でいました。


1qk4r/pp1R2p1/2p1p3/4P2p/Q2P2b1/2P3P1/PP1N2BP/5nK1 w - - 0 20

20.Bxc6!。20...Nxd2 でピースアップするも状況は好転せず。負け。

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ラウンド2。黒。S君。スカンディナヴィアン。見落としで串刺しを喰らってルーク・ダウン。恥ずかしくて図も載せられません。負け。

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ラウンド3。白。Hさん。Colle。図は黒が 15...Bxe5 と私のナイトを取った直後の白番。すぐに取り返したいところですが、Nf6-g4-h6 と行かれると面白くありません。


r2q1r1k/1b2nppB/p3pn2/1p1pb3/2pP1P2/PP2P2R/1BPN2PP/R3Q1K1 w - - 0 16

私の手は 16.Qh4!。hファイルを塞ぐ手段さえ与えなければ大丈夫という読み。勝ち。これで恐怖の乾杯賞(完敗賞)をまぬがれました。

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ラウンド4。白。相手のH君がアナログ時計を使おうというので、久々に使いました。



ピルツ。図は黒が 32...Nxa4 と指した直後の白番。


r7/1kpq4/1p1p1pp1/rR1Pp1n1/n1Q1P1P1/2N2PNp/2P1K2P/R7 w - - 0 33

33.Rxa4 ならピース・アップでしたが、どちらで取っても同じと勘違いして、33.Nxa4? Rxb5 で逆にマテリアル・ダウン。それまで巧く守りつつ攻めていたのが水の泡。負け。

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成績はイマイチでしたが、ゲームは楽しかったです。参加賞としていただいたもの(以下の写真)も参加費(お弁当付きで1000円)を考慮するとかなりグッド!



2010年3月26日

大会の後のいろいろ

ニムゾ・インディアンとクイーンズ・インディアンはなんとかしないとお話になりません。そこで、ちぇすの巣ろぐ で紹介されていた本(Play the Nimzo-Indian)のラインをたどってみました。まず 4.Qc2 は、



最後の 6...Qf5 がちょっと嫌ですね。クイーンがいなくなるのは構いませんが、f列にポーンが2つあるのは避けたいです。4.e3 は、



黒マスのビショップの位置が好きとは言えません。この本がおそらく自分向きでないことは分かりましたが、今はまだ使いたいラインがありません。

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百傑戦の写真をアップしました。参加者全員がどこかしらに入るように心掛けましたが、枚数はあまり多くしたくないので(容量を食うので)画像の選定に時間がかかりました。

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初心者向けのページを作り始めましたが、想像していたよりも大変です。リンク一覧を先に作った方がいいかも。

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iPhone アプリの great chess games には1つは不便な点があります。自分がどのゲームを見たか印を付けられないという点です。例えば、Kasparov を選び、Karpov を選び、次の画面でゲームを選ぶとします:



選んだゲームを見た後、もう一度この画面に戻ってきても時間が経つとどのゲームだったか覚えていないことが多いです。また、別のアプリを使ってまた great chess games に戻ってくるとまた一からやり直しです(Kasparov を選び ...)。既に見たゲームに印を付けたいです。

そうは言っても、GMのゲームを気軽に見れるというのは大きなメリットです。今日は Anand が黒でQGAを指しているゲームを観賞し、QGAも悪くないんじゃないかと思い始めました。コロコロ変わる私。

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最近は Yahoo! でオンラインのトーナメントをやっていますが、見学しようと思っても忙しかったり忘れたりで見れたことがありません。ちょっと遅くなってから覗きに行くとアワン系の人達( accc_* )をよく見かけます。

2010年3月23日

市松模様


近所のスーパーの近くです。

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百傑戦の写真は近日中に掲載します。

2010年3月22日

百傑戦3日目

大会初日にH君にいただいた砂糖菓子の霰三盆をいただきながら対局。すっと口の中で溶けます。脳が使えるエネルギーは糖分だけと聞いたことがありますが、これは脳に到達するのが速そうな気がします。



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7ラウンド目。白。Kさん(1369)。ダッチ。白も黒もルークを相手のキングの前に配置する激しいゲームでした。



以前、同じオープニングでKさんには時間切れで負けた記憶があります。今回もタイムトラブルに陥りました。相手は20分以上持ち時間があるのに私は1分を切って綱渡り状態。図は私が 34.Kb1-a2?? を指した直後。白クイーンを動かすと次にディスカバード・チェックが入るのが怖くて、どこでもいいから黒クイーンのライン上から離れようとしました。


1r4k1/2p4R/3p2P1/3Pp3/p1N1q3/P2nP3/KPQ5/8 b - - 0 34

観戦していたIさんのご指摘は「34...Nb4+ で白のクイーンが落ちるはず」。黒には2回その手を決めるチャンスがありましたが残念ながら気が付きませんでした。私はタイムトラブルで具体的なラインを読んでいないにもかかわらず「キングがここにいると危ない」と本能的に察知して危機を回避。勝ち。

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8ラウンド目。黒。Sさん(1639)。ニムゾ・インディアン。中盤の次の局面では私は満足していました。黒キングの前がダブル・ポーンになっていますが、ポーンは1つ得しているし、白はIQPです。



クイーンサイドのポーンを進めてなんとかしようというプランでしたが、手数がかかり過ぎでした。白があっという間に、メイティング・ネットを構築。



この肝心な局面でブランダー負け。

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大会を終えて私は3ポイント。負け越しですが、レーティングが自分より低い相手には2勝。高い相手には1勝5敗。なので、まぁまぁの出来です。

昨日も書きましたが、仕事のことを忘れて没頭できて幸せでした。とても疲れますが、これを毎日毎日やっていたら強くなると思います。

また、本に載っているゲームを自分で並べるよりも、現場で他の人のゲームを観戦している方がよっぽど面白いです。難しい局面では自分でも考えてみるし、タイムトラブルによる切迫感が伝わってくるし、上級者は驚くような手(特に inbetween moves)を見せてくれます。

2010年3月21日

百傑戦2日目

4ラウンド目。黒。S君(1714)。過去の対戦成績は1勝1分けでしたが、当時と違って彼の今のレーティングは私よりかなり上です。とうとう負ける時が来たかという気分で挑みます。クイーンズ・インディアン。やはり知識が無いので私の手順はおかしかったそうです。

最後のコンビネーションは、次の局面から。私はなんとかルークを交換してN対Bにしたいと思っていました。



S君の手は 38.Bf5-g6。38...Rg8 だと 39.Bxe8 Rxe8 40.Rxe8 Kxe8 41.Rxd6 が見えたので、本譜は 38...Re6。しかし、39.Rh8+ Rg8 40.Rxg8 Kxg8 41.Rxe8+ でピース・ダウン。



負け。

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5ラウンド目。白。Hさん(1877)。1.d4 d6 2.e4 e5?!。「そんなオープニング、あり?!」と、よく見たら私がボケていました。黒の1手目は 1...d6 ではなくて 1...e6 でした。つまり、1.d4 e6 2.e4 d5 でフレンチになっていました。3.Nc3、3.Nd2、3.exd5、3.e5 があるのは知っていますが、どれも4手目以降をまったく覚えていません。いきなりピンチ。

都合よく局面が単純化されていき、次のようなポジションになりました。



ここで私の読み(visualization)の不正確さが祟ります。ポーンが1つ少ないのですが、今なら 26. Bxe6 Kxe6 27. Rxd4 Rxd4 28. Rxd4 で取り返せます。そこまでは分かるのですがその後 28...Rc2 で完全に負けの形のように思えてしまい(実際に並べてみると悲観するほどひどい状況ではありません)、ひるんでしまってポーンを取り返し損ねました。

しかし、相手のブランダーでナイトをタダ取り。勝ち。

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6ラウンド目。黒。初対局のI君(1801)。ニムゾ・インディアン。これもラインを全然覚えておらず、こちらの不自然な手順を厳しく咎められ、明らかに劣勢。



これを次のような形に持っていきました。a3 のポーンを取れれば、a ポーンを進めて勝てそうだと喜べたのはつかの間。38...Kxa3 39.Nb5+。単純なナイト・フォークなのに完全に見落とし。ポーンの形が悪く、私の指した手も悪く、負け。


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朝から晩まで仕事のことを忘れてチェスに没頭できたことを妙に幸せに感じました。

2010年3月20日

百傑戦1日目

事前に振り込んでいない人は原則1ラウンド目BYEということだったので、おそらく水曜日までには参加者が確定していたでしょうから、事前に組み合わせが出来ていても不思議ではありません。しかし、結局定刻の9:40には始まらず、始まったのは10:05でした。

1ラウンド目。白。N君(1203)。スラブ。Nf3-h4 が f5 にいるビショップに当たるラインです。



Behind the Scene の中で小島君が解説してくれていたので、私の中では“小島バリエーション”です。中盤で c3 のポーンが落ちます。ここらへんのセンスは私より全然素晴らしいです。



しかし、なんとか b3 のポーンを取り返し、



終盤の以下の局面では黒はツークツワンクになりました。白キングは c5 と c6 を往復していればよく、黒のポーンが1つ1つ落ちていきます。勝ち。


8/8/4k1pp/2Kp1p2/3P1P1P/6P1/8/8 w - - 0 49

2ラウンド目。黒。K君(2006)。スカンディナヴィアン。3...Qd6 と一番慣れている 3...Qe5+ のどちらを指そうか迷いましたが、どのみちレーティング的には勝ち目がないので、新しい方を試すことにしました。たぶん 3...Qd6 は初めてです。以前Dさんに借りたDVDでは a7-a6 と b7-b5 の後に Bc8-b7 というセットアップなのですが、以前小島君が「今は c7-c6 だ」と教えてくれたので、そちらにしてみました。



黒の展開が終わった時点です。ポーン・ストラクチャーは 3...Qe5+ と同じです。いつもと違うのはクイーンとビショップの位置くらい。



以下の図は 24...b7-b5? の直後。指してから悪手だと気付きました。25.Ne3 の後にルークが逃げると a6 のポーンが落ちます。しかし、実際の手は 25.cxb6 アンパッサン。これなら、ポーンは損しないと読んでいたのですが、それは私の勘違い。25...Nxb6 26.Qxa6 まできてようやく c4 のナイトが守れている(b5 のポーンが既にいない)ことに気付きます。


3r2k1/2qn1ppp/p1p1p3/1pPr4/2NP4/Q2R3P/PP3PP1/3R2K1 w - b6 0 25

ここ(↓)でドロー・オファーをしてみましたが 47.Ra1 で続行。



最後はこの f ポーンが止められず、リザイン。99手まで行きました。本来3ラウンド目の開始時刻は16:15だったのですが、このゲームは16:55まで続いたのでかなり疲れました。



3ラウンド目。S君(1938)。白。Barry Attack。S君も2ラウンド目のK君もかなり序盤に時間を使います。若くてレーティングが高い人は本来脳の回転が速いと思うのですが、その慎重さ(?)に感心しました。序盤のここまでは、



白の方が良かったはずですが、ここから少しずつ黒が良くなっていきます。

そして、ここ(↓)で、28...Bxe2 が狙われているとは気付かずに 28.b5?。負け。


3r2k1/2qn1ppp/pPp1p3/3r4/2NP4/Q2R3P/PP3PP1/3R2K1 b - - 0 1

ヘトヘトでした。生まれて初めて上着が重いと感じました。晩メシを食べている時、腕をテーブルに付けて体を支えていないと倒れそうでした。


2010年3月18日

Kramnik

驚きました。スカンディナヴィアンの 3...Qd6 のゲームを検索していたら、Kramnik が10回以上も使っていることが分かりました。ほとんど負けていますが。

オープニングに関してまた迷う

昨晩は going for 2000+ に載っていたゲームをたくさん並べていました。当初は経験の浅いニムゾ・インディアンのゲームがあれば参考にしようと思っていたのですが、ダッチ、スラブ、カタランが多かったです。しかし、並べているうちに、段々それらを指したくなってきました。当面はニムゾ・インディアンとクイーンズ・インディアンに重点的に取り組もうという決意が揺らいでしまったわけです。

1.e4 対策の方に関して言うと、iPhone アプリの great chess games の Tiviakov-Anand のカロカンのゲームを見て以来、カロカンが気になっています。以前から分かっていたことですが、カロカンのポーン・ストラクチャーはスカンディナヴィアンと似ています。なので、ピース配置の参考になることを期待して going for 2000+ の 1.e4 のゲームではカロカンに注目していたのですが、なぜか2ゲームとも 1.e4 c6 2.d4 d5 3.exd5 cxd5。これではあまり参考になりません。

オープニングのレパートリー本で、ポーン・ストラクチャー的に似ているため同じような戦略を適用できるという理由で、スラブとカロカンをセットにしたものがあったことを思い出しました。買うかどうかは別として、オープニングの選択の迷いに拍車がかかります。

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going for 2000+ の気になるゲームを一通り見たら、残り時間2時間弱(昨晩、寝るまでに)。最近の自分のゲームの中でオープニングが気になっていたものを1つ選びました。そのゲームを再現しているうちに改善方法を思いついたので、さっそく Fritz に自分の案を検証させます。私のノートPCには Fritz の負荷が重過ぎるらしく、ただでさえ速くないPCが、耐え難いくらい遅くなります。Fritz の結論を永遠に得られそうにないので分析のパラメータをゆるくしたせいか(5手先→4手先)、Fritz は私の案とは別の手を選んできました。しかし、自分の案の方がどうしてもよく見えます。

もう1つ自分の過去のゲーム(相手は別のプレーヤー)を振り返ったら、上記と同じ案が適用できることが発覚。一石二鳥と言えば聞こえは良いですが、結局2時間かけてラインを1つ選んだだけ。百傑戦でその二人にその色で当たるとは限りませんし、仮に当たったとしても相手が同じ手を指してくるとは限りません。オープニングの研究は時間がかかる割りに得られるものが少ないと聞きますが、まさにそんな感じでした。

2010年3月17日

ダッチの素朴な疑問

用事があって会社を休んだので、午後は百傑戦に備えてオープニングのレパートリーを復習するつもりでした。ところが、お知らせで紹介したサイト(going for 2000+)に載っていたゲームを見ていたらあっという間に時間が過ぎてしまいました。他の人のゲームは滅多に見ないのですが、今日は10ゲーム近く並べたと思います。多分、こんなに多くのゲームを1日に並べたのは初めてです。

ダッチのゲームが比較的多かったようですが、1つ分からないことがありました。

1. d4 f5 2. c4 Nf6 3. g3 e6 4. Bg2 d5 5. Nf3 c6 6. O-O

の後ですが、


rnbqkb1r/pp4pp/2p1pn2/3p1p2/2PP4/5NP1/PP2PPBP/RNBQ1RK1 b kq - 0 6

ほとんど 6...Bd6 です。MCOで調べましたが、それが定跡です。誰も 6...dxc4 としないのはなぜでしょう?



展開は遅れますが、黒はその気になればポーンにしがみつけるのでは?

自分なりに考えたらだいたい分かりました。

7. a4 に対して 7...b5 で頑張っても 8.axb5 cxb5 9. Ne5

で黒はピースを損するからでしょう。自分で答えを見つけられてハッピーです。



2010年3月16日

twitter、great chess games

twitter でチェスに興味を持ち始めた方をちらほら見かけます。やはり自分のホームページに初心者向けのページがあった方がいいですね。自信を持って「ぜひ私のホームページを見て下さい」と言えるような。そうは言っても、自分のページでルールやオープニングの解説をする気はありません。書くのはあくまでもとっかかりとなるような指針です。ちなみに、外国の方ならいつも自分のホームページに誘導しています。先日松戸の掲示板に書き込んでいたキリギスタンの方にも直接メールで連絡しました。

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iPhone のアプリ great chess games を使ってみました。これはゲームを鑑賞するだけのアプリのようです。途中の解説はありません。見たいゲームを選ぶ際、指定するのはプレーヤーの名前ですが、ニムゾビッチやタラッシュの名前はなく、フィッシャー以降のGMに絞られているようです。オープニング等で検索することはできません。プレーヤー2人を選んだら、最後にゲームを選びます。以下がその一連の画像です。たったの115円なので、元はもう取ったかも。

【まず1人選びます(Tiviakov の名前が2つありますが、カンマの後のスペースの有無のせいで分かれてしまったようです)。】



【もう1人選びます】



【ゲームを選びます】



【あとは見るだけ】



国外に向けて情報発信

昨晩 takodori さんの twitter で「After △Rx2f+, Black's King would be unavoidable to be mated. 」のような記述を見て、ちょっと妙だけれどもチェスだと思ってフォローを始めました。ところが、今日になって将棋の解説だと判明。しかも、英語で。日本国外に向けておそらく現在進行中だと思われる将棋の対局を解説しているようです(下の画像参照)。これはスゴイですね。将棋の普及に貢献していると言えるでしょう。

日本でチェスを普及させるために同等なことができないかとちょっと考えてみましたが現実的なことは何も思いつきませんでした。



2010年3月15日

iPhone のアプリ、目隠しチェス、脳の特集、本屋

iPhone のアプリ great chess games を買ってみました。115円です。自販機で売ってる飲料並みの安さ ...
私は今までGMのゲームを並べることはほとんどありませんでした。時間がないのが主な理由です。しかし、これならまとまった時間が取れなくても少しずつ見れるかもしれません。最初から入力されているゲームを画面をタッチするだけ進められる手軽さが特に良いです(本を見ながら自分で駒を動かすことに比べて)。やはり技術の進歩により享受できるメリットは最大限享受すべきでしょう。

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目隠しチェスの問題の4問目は「1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 Be7 4.d4 exd4 5.c3 dxc3 の後の白の最善手は?」です。答えの見当はついたのですが、それが正しいのかどうかの検証に苦労しています。

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昼に投稿したGMの脳の働き(チャンク)との関連で ...
以前、Behind the Scene で紹介されていた National Geographic の脳の特集を見つけました。一時期は検索しても出てこなかった(というよりも見つかっても肝心の動画が付いていなかった)のですが、時間を経た今再び検索したら見つかりました。それが これ です。

記憶がもう曖昧ですが、だいたい次のようなことが述べられていました:
空間認識に関しては本来男女差があります。それにも関わらずスーザン・ポルガーがチェスに秀でているのは彼女が天才だからではなく、小さい頃にトレーニングをしたから。スーザンはチェスのポジションを認識する際、一般人が人の顔を認識するために使う脳の領域を使っています。

なお、かなり長い番組だったと思うので上記のリンクの動画がすべてではないかもしれません。また、再び消えてしまう可能性もあるので Google の検索で私が使用したキーワード(特集のタイトル)を記録しておきます:
"My Brilliant Brain" "Make Me A Genius"

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仕事の本を買うついでにチェスの本のコーナーを覗いてみました(前回と同じジュンク堂です)。そこで、他のサイトでも書評が載っている『いちばん勝てるチェスの本』に目を通してみました。本のタイトルは「どう一番なの?」とツッコミたくなりますが、中身はカラフルだし必要なことはだいたい詰め込んであります。チェスをこれから本で覚えようとしている人には良いのではないでしょうか。個人的にはあちこちで「必勝」という単語が気軽に使われているのが誇大広告のようでちょっと気に障ります。

今回はチェスの盤駒も一緒に売られていました(赤い矢印)。アイデアとしてはいいと思いますが、効果はどうなんでしょう?




チャンク

駒無しの盤を見ながらですが、目隠しチェスの問題の2問目(1.d4 Nf6 2.Nf3 e6 3.Nbd2 d5 4.g3 c5 5.dxc5 Bxc5 6.Bg2 の後の黒の最善手は?)がようやく解けました。3問目(1.d4 d6 2.c3 Nf6 3.Bg5 Bg4 4.d5 e6 の後の黒の最善手は? )は盤無しで解けましたが、別に私のスキルが向上したわけではありません。Cambridge Springs の罠の1つに形が似ていることに気付いたので一種のパターン認識です。

GMは多くのポジションをチャック(塊)として記憶しているというがあります。私もその日経サイエンスは買いましたが、買った当時はチャンクなぞ自分にはあまり縁がないものだと思っていました。しかし、Cambridge Springs の形もチャンクの1つと言えるはずなので「無くて七癖」ではないですが、自分にも認識できるチャンクがあるわけです。

さらに、私の勘違いでなければ、GMは必ずしも凡人よりもはるか先まで手を読んでいるとは限らず、このチャンクによるパターン認識を活用していることが多かったような。私は正確に先まで読むための訓練も兼ねて目隠しチェスの練習をしているのですが、実戦における効果を期待するならポジション(チャンク)を多く覚えた方がいいのかもしれません。例えば、2問目は f2 のマスが争点になりそうなことは気付きましたが、具体的にどう活用できるのかすぐには分かりませんでした。1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 のように f7 が争点となるようなオープニングと縁のある人ならもっと簡単に解けたのかもしれません。そうは思いつつも、私は目隠しチェス自体ができるようになりたいので、今のトレーニングを少しずつ続けていきます。

2010年3月12日

百傑戦、twitter

百傑戦に出ます。出たら、各ゲームが終わった時に残り時間を記録するつもりです。

チェスを始めたばかりの頃に比べるとオープニングやエンドゲームの知識は増えましたが、手を読む深さや速さはほとんど変わっていない気がします。実際には多少は上達しているのかもしれませんが、少なくとも実感はありません。

なんとか客観的に上達しているかどうかを調べる方法はないかと考えていたら、少なくとも手を考える速さは測れる気がしてきました。ゲームが終わった時の残り時間を記録しておけば1手あたりどれくらい時間をかけていたか計算できるはず ...

...と、ここまで書きましたが、あまり意味のある数字でないことに気が付きました。持ち時間をぎりぎりまで使うと(よくあることです)、1手あたりに要した時間は「自分の考える速さ」を示すのではなく単に「規定上使える最大の時間」に近づくだけでしょう。例えば、フィッシャーモードによる加算分だけの綱渡り状態になったら、30秒フィッシャーなら1手あたり約30秒、15秒フィッシャーなら1手あたり約15秒で指すでしょうが、それは前者よりも後者の方が手を速く読んでいるとは言えないからです。

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twitter を始めました。

1日1回更新されるブログが比較的多いと思いますが、twitter だと1日に何回も更新されることが多いようです。しかも、twitter の仕組上、自分が読みたい人達の twitter を一箇所に集約できるのでわざわざあっちこっちのURLを見に行く必要がありません。自制できる人ならいいでしょうが、そうでない人は twitter に釘付けでしょう。私はほどほどにしておこうと思います。

ちなみに、自分の twitter には自分がフォローしている人のつぶやき(ツイート)がすべて載るものだと勘違いしていました。実際にはそれが見えるのは私だけで(ログインしている時に)、他の人が見た私の twitter には私のつぶやきしかありません。他の人のつぶやきを自分の twitter に表示させたかったらリツイート(retweet/RT)しなければいけないようです。言葉で説明するよりも見ていただいた方が分かりやすいかもしれません。

【ログインしている時に私にだけ見える画面】



【他の人から見た私の twitter 】



2010年3月10日

Twitter 巡り

Twitter を使っている日本のチェス・プレーヤーを探してみました。慣れていないせいか Twitter はまだ読みにくいです。しかし、フォローしている人の一覧を見ると、そんなに数は多くないですが、芋づる式に何人か見つかりました。ハマる人はハマりそうですね、これ。

2010年3月9日

調子良かった

目隠しチェスでは悪戦苦闘していますが(1つ前の投稿)、今日は Chess Tactics Server の調子が良かったです。66問全問正解で正解率が 0.1% 上がりました!



目隠しチェスの第2問

Blindfold Chess #1 の第2問目です:
1.d4 Nf6 2.Nf3 e6 3.Nbd2 d5 4.g3 c5 5.dxc5 Bxc5 6.Bg2 の後の黒の手は?

前問は実戦ではありえないキングの一人旅でしたが、今回の問題は実際に指されてもおかしくなさそうな手順。しかし、難しいことに変わりはありません。頭の中で考えましたが、解けそうにないので、再び iPhone を活用。前回は初期配置の状態の駒を見ながら考えましたが、今回は駒のない盤(下の図)。まだ、頑張って考えてます(答えをコメントに書いたりしないで下さいね)。



2010年3月7日

How to Analyze a Chess Position



IM Danny Kopec 氏のビデオ How to Analyze a Chess Position を最後まで見ました。第一部の Threat(脅威)では、実際のゲームの中で指された手と最善手をかなりの数のゲームに対して挙げていました。第一部は要らなかった気がします。第二部の Assessment(評価)でようやくビデオのタイトルであるポジションを評価する手法の解説があります。第三部の Analyze(分析)では、分析というよりもゲーム解説に近かった気がします。

評価の手法が単純なわりに例として扱っているポジションが(私にとっては)難解なものが多く、2時間は長く感じられました。私にとってはあまり役に立たない例が多かったのですが、一番最後のポジション(以下の図/白番)の解説だけは非常にありがたいものでした。


4r3/pppk3p/3pr3/5B2/8/8/PPP3PP/4R1K1 w - - 0 1

「黒のルークはピンされているので、可能であれば ...d5 の後に ...Kd6 とし、ピンの解除を狙います。なので、白の1手目はその ...d5 を防止するために 1.c4 です。」
同様な解説がこの後も続きます。私はエンドゲームで突けるポーンが複数ある場合にどのポーンをどういう理由で突くのかが分からないことが多かったので、こういう解説を望んでいました。この例は Lasker's Manual of Chess からの抜粋だったそうなので、その本にちょっと惹かれましたが、Wiki の解説 を読むと必ずしも私が望むようなことばかりが書いてあるわけではないようです。

もう1回くらい見たら、このビデオもどなたかに譲るかもしれません。

2010年3月6日

おでかけ

電車の中で、いまだに解けない目隠しチェスの第一問目(1.f3 e5 2.Kf2 Nf6 3.Kg3 Nh5+ 4.Kg4 d5+ 5.Kxh5 の後の黒の最適な手は?)にまたチャレンジしましたが、もう解けそうにないので初期配置画面(下の図)をiPhone に表示させながら考えたらさすがに分かりました。目隠しチェス用の問題としては逸品だったと思います。



電車を降りて歩いていると妻が突然地面を指差しました。見ると、次の市松模様。



ブラブラ歩いていると100円ショップがあり、そこでまた市松模様の床を発見。店の中には意外なことにマグネット式のチェスセットを売っていました。