2017年2月28日

Blitz 5|5 の状況とホームページの更新

■Blitz 5|5 の状況

先月に続き Blitz 5|5 のレーティングの推移です ... 下がってますね ...

今月は自分のミスの統計をとっていました。他の情報(相手のレーティングやオープニング、等)もとっていますが、まずは自分に多いミスの種類を知り、それを減らすように心掛ければレーティングは少しずつ上がるはず。そう考えたからです。こういうことを考えた人はたくさんいるはずなのですが、ミスの種類をどう分類するのが最適なのかについてネットで調べてみても意外にもピンポイントで自分にニーズに合うような情報は得られませんでした。仕方なく、分類は自分の考えたものになっています。


結論から言うと、一番多かったのは自分の駒がタダ取りされてしまうことに気付いていないことで、それが25件。次に多かったのは相手の駒がタダで取れることに気付いていないケースでそれが12件。つまり、もう戦略とかタクティクスとか以前の話でした。詳細は上の画像をクリックすると見れます。なので、来月からはすぐには指さず、タダ取りできる自分の駒・相手の駒が無いかを確認した上で指そうと考えています。この2つのミスを大幅に減らすことが出来れば、レーティングはかなり上がるはずだと期待しています。

■ホームページの更新

先週はインフルエンザにかかってしまったため小島君のレクチャーも含めて外出は控えました。チェスのカレンダーを更新するのをやめてから私のホームページへの訪問者はかなり減ったと想像しますが、それよりも自分自身で不便に感じていたのでこれを機に少し改善することにしました。まずホームページの左側のインデックスに以前カレンダーによく載せていたクラブ等のサイトに簡単にアクセスできるようにしました。これは比較的簡単な作業だったのですが、大変なのはリンクの最新化でした。更新を長い間サボっていたので、リンク先が切れているサイトも、twitter等で見つけたけれども載せていなかったものが結構あったからです。

この作業をしていて気付いたのは、
●2011年に震災の影響があったものの チェスの玉手箱 の更新をずっと継続している Yamagishi さんはやっぱり凄い。
●以下の2つのブログもかなりコンスタントに更新されています。
ももチェス王国の侵略!!
りなこのはらぺこカフェ
●TAMAチェスサークルは活動休止していたと思っていたのですが、掲示板 を見たらなんと2ヶ月先の予定まで書き込まれていました。月曜日の14時ではサラリーマンは参加できませんが、あそこのホームページを現在更新できるのは私だけなので近々なんとかしようと思います。

2017年1月31日

Blitz 5|5 1月の結果


Blitz 5|5 を1日1ゲームやってきた結果です。悲しいことにレーティングは下がっています。

意外だったのは色ごとの勝率です。白番の時の勝率が黒番の時よりも圧倒的に良いじゃないですか!自分には白が本来持っている僅かな優位性を勝利につなげられるほどの力量はないので、色は勝率に影響しないと考えていました。しかし、この結果を見ると色は関係ないとはとても言えません。だとするとオープニングですね。たしかに白で Colle になると指し易いし、攻撃の基本戦略が明確です。ところが、黒番で使う Scandinavian や Semi-Slav は何をしていいか良く分かっていません。こういうオープニング固有の戦略の理解度が差に出てきているのかもしれません。

2017年1月28日

小島君のレクチャー:ポーン、ウォーキング


やっぱり分かり易い、本を読んで自習するのに比べると。特に最近読んだ『いちばん学べる名局集』があまり理解できなかったのでなおさらそう感じます。


今回はオープニングの解説が多めでしたが、説明無しで手の意味を理解するのは難しいです。例えば、Caro-Kann Advance Variation の 1.e4 c6 2.d4 d5 3.e5 Bf5 4.h4 は私の持っているオープニングのレファレンスの1つである Modern Chess Openings にも載っていますが、4.h4(上の図)を指す理由は書いてありません。実際には、黒が本来指したい 4...e6 を指すと 5.g4 でビショップの逃げ場がなくなるから、黒は 4...e6 以外の手を指さざるを得ないということなのですが、白にしろ黒にしろ、このことを知らずに 4.h4 まで覚えたとしてもあまり応用が利きません。黒だと知らずに 4...e6 を指しちゃうかもしれないし、指された白の方も 5.g4 でビショップを取れることに気付かないかもしれません。

そう考えると1手1手の狙いを理解しながら覚えることがすごく重要だと分かります。狙いも分からずにただラインを丸暗記してもあまり役に立たないでしょう。チェスの本には1手ごとに解説することをウリにした move by move 系の本がありますが、私はそういう本で勉強した方がいいのかもしれません。
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本日はレクチャーに参加するついでにJCAが利用することがある施設(池上会館、チェスセンター、大田区民センター、消費者生活センター、大田区産業プラザPiO)の前をウォーキングで通りました。6年ほど前にも 同様なこと をしているのですが、当時と違うのは今は自分が歩いた道を記録しているという点です。twitter もしくは Facebook でつながっている方はご存知でしょうが、以下のような感じで地図上で自分が通った道に色を付けています。


2017年1月21日

『いちばん学べる名局集』


1日1局並べることを日課にすることで『いちばん学べる名局集』を読み終えました。チェスの本をきちんと読み終えたのはすっごく久しぶりです。

これは Irving Chernev 氏の『The Most Instructive Games of Chess Ever Played』の和訳版です。この本の評価は非常に高いです。Amazonでも、twitter でも。


掲載されていた62ゲームの中で一番印象的だったのは 1895年のゲームで Pillsbury が上の局面で指した 32.e4! です。32...dxe4 33.d5+! で黒キングはd5のポーンを取れないし(取ったら e6-e7-e8 を止められない)守りに縛られて動けなくなるという状況は私でも「あ、なるほど」って思えます。また、このゲームが指された時代背景も気になります。インターネットでいろんな情報が簡単に手に入る21世紀の現在(例えば、この本に掲載されているゲームはすべて ここ で見れます)に比べると、このゲームが指された19世紀はラジオも電話も普及していなかったはずだし、ソ連もまだチェスの知識を体系化していなかったのに、このアメリカ出身のプレーヤーはどのようにして名局を残せるほどの実力をつけることが出来たのか知りたいです。

この本を読むことを自分に課した理由は以前も書いたように今まで自分がほとんど棋譜並べをしてこなかったからです。では、この本を通じて多くのことを学べたかというと残念ながらそんなことはありません。しかし、この本自体の品質の高さは疑う余地がなさそうなので、もしそうだとすれば、私がこの本が想定している読者のレベルに到達していないか、1日1局という課題クリアを優先していて「理解」ができていなくてもサクサク進めたのが原因でしょう。なので、次のステップとして、この本で取りあげられているゲームを1つか2つ時間をかけて「理解」することを試みます。そうすることが役立っていると感じられればこの本の残りのゲームも同じようにし、駄目そうならば他の本を読みます。

2017年1月5日

2017年の目標

スペイン語は使う予定がないのでそんなに頑張る必要はまったくないのですが、とりあえず検定試験に合格するという目標を自ら掲げて計画的に取り組んだ結果6級と5級に受かりました。今度はチェスでも同じようにしようと思います。OTBだと対局数が限られてしまうので、日課でもやっている Chess.com の 5分 + 5秒/手の Blitz レーティングを切りの良い 1500 にまで上げようと思いました。

そこで twitter のアンケート機能を使って予想を聞いてみた結果が以下。

アンケート開始直後から「できる」の比率が異様に高かったのでプレッシャーを感じ、1400台を相手にした場合の戦績を調べてみたら1勝8敗4分でした。1500になるということは同じ相手に安定して勝てるだけの実力があるということなのでけっして楽な目標ではないはずです。

しかし、目標を立てるとやはり心構えが違うことを実感しました。昨日はその1400台に1ポーンアップしていて「勝てるかもしれない!」と思っていたのに突然時間が切れて負けてしまいました。その時の悔しさは、日課という名目で漠然と指しているだけのチェスとは違って「勝たねばならない試合を負けてしまった」という落胆が伴うものでした。こういう状況になると「もっと強くならねば」というモチベーションが沸いてきます。そこで、私の好きな視覚化(グラフ化)をしてみました。年末までに一次関数的にレーティングが上昇した場合のグラフは以下の通りで、今月末までに1387に届いていればそこそこ順調ということになります。覚えていたらこのグラフに月末ごとの実績値をプロットするつもりです。


2016年12月31日

『俺はまだ本気出してないだけ』 ~ チェスへの取り組み

チェスを始めてもう10年経ちました。レーティングは長い間頭打ち(どちらかというと下降気味)で、学生さん達にどんどん抜かれていって悲しくなることが多々あります。始める年齢が若ければ若いほど最終的に到達できるレーティングが高くなるのはもう明らかで、30台後半で始めた私にはかなり厳しい世界です。

twitter で既につぶやいたことですが、私は何かをやるからには強く(上手く)なりたいです。そこでこの年齢(40台後半)から始めて自分が極められそうな新しい趣味を模索しましたが、そんな都合の良い競技はどの分野(スポーツ、マインドスポーツ、eスポーツ)にもなさそうです。ならば、チェスをもう少し頑張ってみよう。そう考えました。振り返ってみると、ここ数年 何をしてきたかというと1日10問 tactics の問題を解くだけでそれ以外のことはほとんどしていません。やってないことがある以上『俺はまだ本気出してないだけ』と思うわけです。今までの経験上、自分に足りないと感じるものは重要なものから順番に ...

(1) 棋譜並べ
(2) Vision
(3) 実戦
(4) エンドゲーム


(1) なぜ棋譜並べか?検討戦をするとよくあるのが最善手をそもそも候補手の中に含めておらず読んでもいないというケースです。なぜ候補手にすら挙がってこないかというと上級者にとって当たり前のことが私には当たり前ではないからです。例を挙げるのが難しいですが、強いて挙げるならば 1.d4 d5 2.c4 c6 3.Nf3 Nf6 4.Nc3 dxc4 (上の図)の後の 5.a4 みたいな手です。上級者だとこうやれば取られたポーンを取り返せるということをもう経験的・感覚的に分かっているようで、類似の局面で苦もなく応用している(この例の a2-a4 に相当する手を当たり前のように指す)のを見ますが、そういうパターン的なものがあるのを知らない人には a2-a4 のような手はなかなか思いつかないでしょう。よほど才能のある人ではないかぎりこの手の感覚は実戦を繰り返して自力で習得するのは相当効率が悪く、GMのゲーム(解説付きだとベター)を並べて様々な局面での対処法を見て覚えるのが一番効率の良い学習法だろうと考えています。


(2) Vision とは実際の駒を動かさずに頭の中で駒を動かしたり局面を把握する能力のことです。Vision の最も高度な形態が目隠しチェスであり、そこまで出来なくとも棋譜を読みながら局面を頭の中で追えるのならば十分です。この能力は、若いうちに習得しないと出来ない人には一生出来なさそうです。もともと将棋が強くチェスを後から始めた人が「目隠し将棋ならできるけど目隠しチェスは出来ない」というのを聞いた時からそう確信しています。そして、私にはこの能力が致命的なほど欠けています。そもそも盤を脳内で描けません。仕方ないので肉眼で見えている情報に頼るしかなく、そのせいでいろいろな勘違いや思い込みをしてしまいます。例えば、上の図のような局面で 1.hxg6 をした直後の g6 のポーンの色が黒だと勘違いすることがありますし、1...Bxe5 2.dxe5 のような交換が起きた後、黒の d5 のポーンが前進出来ることを見落としたりすることがあります。これは当然レーティング向上の足かせになっています。長いコンビネーションだと精度が低くなりますし、自分の読みに自信を持てないのでリスキーな手が指せません。

(3)~(4)の解説は不要でしょう。

自分に足りないものが何であるか分かっているのだから、自分の日課にそれらを強化できるようなメニューを組み込みことにしました。

棋譜並べに関しては『いちばん学べる名局集』に載っているゲームを1日1ゲーム並べています。日課に加えてから1ヶ月ちょっと続いていますが、実はあまり学べていません。とりあえず並べているというだけで理解していないからでしょう。なので、一度読み終えたら、同じ本を今度は勝因を理解し棋譜を丸暗記するか似たような別の本を読むかのどちらかをするつもりです。

Vision に関してはショッキングなことが判明しました。以前は 4x4 マスの単色の盤くらいならかろうじて頭の中で描けたと思うのですが今は 3x3 マスですら描けません。正直に書くと、このことでチェスに対するモチベーションがかなり下がりました。これは出来るのと出来ないのではかなり棋力に差の出るスキルです。それなのに、トレーニングする方法すら今は思いつきません。これが出来る人はわざわざトレーニングしたのではなくてごく自然に出来るようになっているようですし。

実戦経験を補うためには Chess.com で5分+5秒/1手のブリッツを1日1ゲームやっています。やった後はそのサイトにある解析機能を使って軽くおさらいをしています。

これで本気を出しているかと言えば、まだ出していません。ウォーキングやスペイン語の勉強により多くの時間を割いていますから。でも、少なくとも以前よりは力を入れていることはたしかです。とりあえず、しばらくはこれで様子見します。

ちなみに『俺はまだ本気出してないだけ』は邦画のタイトルです。私はコメディというジャンルが好きではないので観ていませんがタイトルだけはポジティブで好きです。

2016年12月10日

小島君のレクチャー: Capablanca


小島君レベルだと当たり前なのかもしれませんが「この当時(Capablancaは約100年前のプレーヤー)はこう指されていましたが、現代ではこう指します」みたいなオープニングの変遷を聞くとチェスが今でも進歩しているのを感じます。私は Colle の本を何冊か持っていて、本によっては「昔の本で紹介されていたこのラインに対して黒はこう対処できる上に、その対処法も広く知られてきたので、この本では別のラインを紹介します」みたいな前置きがあったりしますが、そんな新しい知識を持った相手と対局する機会は私にはほとんどありません。だから、私はあまりオープニングの最新知識を追いかけようとは思いません。しかし、IM以上ともなると話は違うようで、ほんの僅かでも優位になるような手を研究しているのが感じられました。

ここ数年タクティクスの問題を1日に10問解くようにしていますが、その程度では全然レーティングは上がらないし、逆に下がっているくらいです。そのため、最近テコ入れをすることにしました。twitter で私をフォローしている方はご存知でしょうが、最近私は『いちばん学べる名局集』に載っているゲームを1日に1つ並べるようにしています(それ以外に 5|5 のブリッツを1局指すようにしています)。ただし、本は質問に答えてくれませんし、move by move 系の本ではないのですべての手に解説があるわけではないので疑問があってもそのまま読み進めるしかありません。その点、やはりレクチャーは分かり易いと今日あらためて実感しました。

2016年11月20日

Japan Open 2日目

4ラウンド目。白。昨日は絶不調でアップセットを2回も喰らったO君。Queen's Indian。

私が 30.Qc1-d1 を指したところです。Qd1-h5 のクイーン交換をちらつかせました。それを嫌った黒が間違えます。30...g4?。f4のマスがナイトに使いやすくなりました。31.Ne2 Qg5 32.Nf4 Ref6

ここで黒からドローオファー。e6のポーンは取れますが、残り時間が少なくて勝てる自信がなかったし、レーティング差が約500もあるので満足です。ドロー受諾。彼の不調は本物のようです。
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5ラウンド目。黒。Fさん。Scandinavian。

ここからタクティクスが飛び出します。23.Nxd5。このナイトを取ると 24.Qe3+ でh6のルークが落ちます。危ない、危ない。


プローモーション・レースのようになりましたが、残り時間1~2分だったのでまともに考えられません。本譜は 48...Kb7 でaポーンもcポーンも止めらる最適な手のつもりで指していましたが、Fritz先生によるとそれは悪手(なんと評価が -4.84 から 4.30 に反転)で正解は 48...f2。なるほど、たしかに。


結局双方プローモーション。しかし、死にそうなのは明らかに私方。それなのに白の方からドローオファー。白からのチェックが途切れた途端にこっちから ...Qb1+ とチェックを始められるのが嫌だったそうです。ありがたや、ありがたや。Fritz は上の局面から9手メイトがあることを示していますが、まあ、我々は人間ですからすべては読めません。
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6ラウンド目。白。初対局のCさん。Anti-Colle。

9手目で mate threat。黒は当然 9...Kf7。このラインに入ると相手が格上でも勝てることがあります。


しかし、残念ながら実力差は出てしまいます。...Nxc3 には Qxc3 で取り返したかったため、27.Qd4 と指しましたが、これが形成が逆転してしまうブランダー。27...Rf4 28.Qxa7 Ra4(下の図)が激痛。正着は 27.Qe1 だったようです。

ここから一気にボコボコにされます。負け。
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結果、1勝3敗2分。これだけ見ると悪いですが、負けたゲームは相手のレーティングが300以上も上だし、ドローのゲームは相手の方が250と500も上だったのでレーティングはプラスになると思われます。この大会はレーティングが近い人に一人も当たりませんでした。

2016年11月19日

Japan Open 1日目

1ラウンド目。黒。N君。Semi-Slav。

直前の 13..Nd7-b6 が悪手で、上の 14.Ne5 を許してしまいました。14...Bxc3 も 14...Nxc4 も自クイーンの逃げ場がなくなるので出来ません。f7 への圧力が厳しく、せめてルークを連結させようとし、14...Be6 15.Bxe6 fxe6 16.Qxe6+


何を勘違いしたのか上の局面で 23...cxb4?。自ら exchange down になる方を選択。他にもおかしな手が幾つもありました。負け。
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2ラウンド目。白。Kさん。Pircもどき。

序盤は手順をよく考えなかったせいで e2-e3 e3-e4 と2手かけてしまい、少し自己嫌悪。

予想していたのは 17...c5 でナイトの逃げ道を作る手でしたが 本譜は 17...Nexg418.hxg4 でピースアップですが、この後 無駄にポーンを献上しました。

さらに、29.Rf1? Qg5+ がチェックなのを見落としてビショップを返してしまいます。局面はともかくマテリアルだけ見ると2ポーンダウン。

上のような Mate threat を作り、相手のクイーンとこちらのルークとナイトを交換。結果的には勝てましたが、レーティング差が500もあったとはとても思えない恥ずかしいゲームでした。
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3ラウンド目。黒。Eさん。Semi-Slav。

こんなあからさまな mate threat が格上相手に決まるはずがありませんが、黒でこういうポジションに出来ただけでも自分ではかなりハッピーだったりします。その後、passive な手を指してしまったせいで initiative を失いました。


ここが唯一のチャンスらしいチャンスだったようです。22...Bxe4 23.Bxe4 Nxa2 で良かったそうです。途中まで白マスのビショップを大切にしてたのでこういう局面で頭の切り替えが出来ませんでした。本譜はナイトの動きを牽制するつもりだった 22...Qb7 が実は見掛け倒しで 23.Nf6+ Kh8 24.Be4

24...Nd5 25.Nxh7

負け。
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2ラウンド目が終わった頃から脳の疲れを感じました。帰宅後も眠くてしかたありません。普段使っていない脳の領域を使っているのを感じます。

2016年11月12日

小島君のレクチャー:Carlsen と Karjakin


今日は世界選手権での争いが始まったばかりの Magnus Carlsen と Sergey Karjakin のゲームがそれぞれ2ゲームずつ取り上げられました。

Carlsen は この Boris Gelfand とのゲーム の中で g2 のビショップが活かせるようにダイアゴナルを開けるための工夫を見せてくれます。

15.g4!。狙いは e4 のナイトを取る際に、ビショップで取り返せないようにすること。

また、帰宅後 このゲーム の続きを見たのですが、他にも目を疑うような手を指していました。

26.Nc2 を指したところです。タダに見えますし、26...Nxc2 27.Bd5+ はたしかに痛そうですが、致命的には見えません。でも、Gelfand は取らなかったのできっと取るのは悪い手なのでしょう。

一方 Karjakin は この Alexandra Kosteniuk とのゲーム でタクティクスの強さを見せてくれます。

30.Qxa6 Rxc1+? 31.Rxc1 Rxa6? って「?」が2回も付いてますが、

32.Rc8+ Qe8 33.Rxe8+ Kf7 34.Ra8

Kosteniuk が見落としたのは白の最後の手のようです。

世界チャンピオンを争う二人なのに、Carlsen が勝つであろうと予想されているようです。有名なGMがたくさんいるのに一人だけ抜きん出て強いというのは結構不思議です。私はレーティング1800以上の10代や20代にまったく勝てませんし、その彼らは小島君には敵わず、小島君も有名GMには勝てないという食物連鎖のようになっています。しかし、GMは皆 幼い頃からやっていて、知識の量も読みの深さも速さも一流なのに Carlsen だけ何がそんなに違うのでしょう?エンドゲームが強いとはよく言われていますが、序盤と中盤を切り抜けないとエンドゲームにはたどりつけないので、決してそれだけではないはずです。天才とはそういうものなのでしょうか。
ちなみに、今日レクチャーに参加していたE君は上記の Karjakin のゲームの 30.Qxa6 を読めるくらいなので、明らかにレベルが上がっています。彼には去年はぎりぎり勝っていて、今年の5月はドローでしたが、次回当たったら負けると確信しました。私がチェスを始めた10年前はJCAの大会に参加する小中学生にそんなに強い子供はいなかったと記憶していますが、最近はもう高校生でも鬼のように強い気がします。

2016年10月22日

小島君のレクチャー:マン島のトーナメントより


今回はマン島の大会より3つのゲームが紹介されました。

最初は Vidit Santosh Gujrathi - Pavel Eljanov のゲーム より。ルークのエンドゲームの基本的事項を多くカバーしている良いゲームでした。ルークはパスポーンの後ろにいた方がいいとか、ドローにしたい方は Philidor Position を目指すべくポーンの交換を優先した方がいいとか、そして以下のようにパスポーンが幾つかある場合は相手キングから遠い方を進めて時間を稼ぐとか。


そして、Maxim Rodshtein - Jorden van Foreest は以下のポジションから解説が始まりました。

特に何もなさそうなポジションに見えるのですが、白が少しずつポジションを改善していくありさまが見事でした。

aファイルとcファイルに存在感を主張し(↑)、

gファイルも使えるようにした後、24.Rc7 で横の利きのプレッシャーも作り、

26. Rac1 でもう片方のルークもプレシャーを継続させながら参戦。

最後は上のようなメイトthreatを作って終了。派手なtacticsがあったわけでもなく、マテリアル的には互角ですが、ピースのポジションの良さを活かして勝ち切ってます。このゲームで見せてもらった何かを自分のゲームに応用したいです。

2016年10月10日

東京オープン3日目

5ラウンド目。黒。S君。Scandinavian。


中盤はこんな感じ(上の図)。クイーンサイドにキャスリングするのは怖いし、キングサイドのルークはhファイルから出るのが速そうなので、私のキングは動かず。18.Ne2 Bxf3 19.Nxf4 Qxf4 20.Rxf3 (下の図)とマイナーピースを二組交換した後、20...Qxd4 でポーン得。ここは読めてました。



8/3k1pp1/1p2p3/2p1n2P/4BPP1/6K1/8/8 b - f3 0 47
黒番(上の図)。Connected passed pawns があるので勝ったつもりでいましたが、ここはもっとよく考えるべきでした。47...Nc6? 48.g5

ここでようやく自分のミスに気付きます。47...Nc4 にすべきだったと超 後悔。このままだとhポーンのプロモーションを止められない ... 48...Nd4 49.h6 gxh6 50.gxh6 Nf5+
51.Bxf5 exf5 52.h7

これはもう無理ですね。ダメ元でステールメイト狙ってみましたがやっぱり駄目でした。負け。

なお、帰宅後 Fritz に解析をさせたら、47...Nc6 の時点ではまだ大丈夫で、次の 48...Nd4 の方がよっぽど悪かったようです。48...Ne7 49.h6 gxh6 50.gxh6 としていれば、50...f7-f5 でビショップの利きを遮ることができていました。持ち時間が少なかったのならばともかく30分くらいは残っていたので何の言い訳も出来ません。
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6ラウンド目。白。Tさん。Dutch。

この時点では負けそうで困っていました。特に黒がbポーンを突いてポーンを消した後、開いたファイルにヘビー・ピースを重ねられたら死にそうな気がしていました。それに比べると白にはそんな明快な攻撃プランはありません。22.Ne2 はd5のポーンを守らせる時間稼ぎのつもり。しかし、黒は 22...b4 で少し攻め急ぎました。23.Rxd5で少しプレッシャーが和らぎました。


その後、クイーンを取れたのですが意外に楽ではありません。ルークによるパペには気をつけていたつもりなのにミスました。36.Qd4? Bxe6

もしこのビショップを取ったら、ルーク・チェックによるパペを喰らいます。37.c4 でクイーンがb2の地点を守れるので安心。ルークが逃げたらビショップを取れます。

勝ち。
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結果、2勝4敗。

今回より大会結果が Chess-Results.com に載るようになりました。函館チェスクラブは以前から載せていましたが、JCAはこれが初。ちょっとした進歩です。