2013年6月9日

小島君によるレクチャー&サタデートーナメント

レクチャーのテーマは“バックランク”。見覚えのある局面もありましたが(Reshevsky - Fischer は Paul Littlewood の『chess tactics』という本に載っていました)、正解を覚えていないどころか思い出せなかったのが悲しいですが、そもそも人間は一度見たり聞いたりしたことを100%を覚えているわけではありません。だからこそ、こういうレクチャーに繰り返し参加して脳に覚えさせたいと考えています。


[Event "Thessaloniki"]
[Site "Thessaloniki"]
[Date "1988.??.??"]
[Result "1-0"]
[White "Judit Polgar"]
[Black "Pavlina Angelova"]
[ECO "B31"]
[PlyCount "33"]

1.e4 c5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5 g6 4.O-O Bg7 5.c3 e5 6.d4 exd4 7.cxd4 Nxd4 8.Nxd4 cxd4 9.e5 Ne7 10.Bg5 O-O 11.Qxd4 Nc6 12.Qh4 Qb6 13.Nc3 Bxe5 14.Rae1 Bxc3 15.bxc3 Qxb5 16.Qh6 Qf5 17.Qxf8+ 1-0


Judit Polgar が13才の時のゲームです。図は14.Rae1の直後。14...Bxc3 15.bxc3 Qxb5 とマイナーピースをサクり、さらにその先のフィニッシュまで読み切った一手です。私は16手目まできてもどう終わらせられるのか分かりませんでした。このレベルまでくるともうバックランク云々ではなくて、勝ちまでの手順を見つけ出して頭の中でそれを検証する能力の高さを問われていると実感しました。できることならば、そういう Visualization のスキルを鍛えたいですが、良い方法が分かりません。

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1ラウンド目。白。初対局、Mさん。Colle。せっかく exchange up したのにルークが動けずいないも同然。



まったく役に立っていないルークだったので仕方なくポーンと交換してしまいました。負け。

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2ラウンド目。黒。初対局、M君。Scandinavian。


こちらの弱いcポーンを守りつつ、相手の弱点であるdポーンをかすめ取る方法を模索していました。そこで指した手が 21...Nb4?? 22.Qh7#。恥ずかしすぎ。


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3ラウンド目。黒。Hさん。Scandinavian。



...Nc6 によるナイトフォークを回避することしか考えていませんでした。そして 19...Rd6? 20.Qxa8+。眠いわけでもないし寝不足というわけでもないのにゲーム中頭が少しボーっとしてましたが、まさかこんな見落としをするとは。帰宅後、体温を測ってみましたが微熱すらありませんでした。風邪を言い訳にするのは無理なようです。ただ単に“集中力が欠けてる日”だったのでしょう。

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