■開始前のアンケートの中で残業がなくても私は18:30以降開始でないと着くのは難しいと答えたこともあり、この講座の開始時刻は当初の18:00から18:15に変更していただけました。それでもやはり遅刻しないように走ったりはしたくないので、有給休暇を使いました。会社員の方ならご存知かもしれませんが、今は有給休暇は1時間単位で取得できます。夕食をゆっくり食べてから参加する余裕が出来るだけでなく、1時間早く帰ることを事前に他の社員にアナウンスすることによって予定の時刻に帰りやすくなります。
■参加費1000円は直感的には安すぎだと感じました。内容の濃さやレベルに対する対価としてという意味ではありません。チェスはあくまでも趣味であって仕事は他に持っている人(あるいは働かなくても食べるのに困らない人)がチェス普及のために行なうイベントで場所代だけ払えればいいというなら妥当なレベルかもしれません。そうではなくて、もしもチェスで生計を立てようと考えていて、尚且つ、一国のトッププレーヤーという立場なら、それなりのプレミアムを乗せても良かったのかも。本来であれば需要と供給のバランスによる“見えざる手”によって適正な価格というものが自ずと定まるのでしょうがプレーヤー人口の少ないチェスだと相場というものがないのでそこらへんの手探りは難しいでしょうね。
■twitterで相互フォローしている方に初めて会うことができました。吉祥寺の大会でも同様なことがありましたが、先にtwitterでつながった人に実際に会うというのは不思議な感じがします。インターネットの時代ならでは、みたいな。
■盤と駒は持参しましたがそれらの出番はありませんでした。iPhoneのアプリ(Stockfish)を使っていたからです。だからといって骨折り損だったとは思いません。1手目から順に並べるならばアプリでもいいですが、今回はそういう機会がなかっただけで、特定の局面を再現するには実物の盤駒の方が圧倒的に速く出来ます。今回失敗だったのは紙を持っていくのを忘れたことです。リュックにたまたま入っていたハガキにメモをとりました。
■ポーンの使い方というテーマでしたがその本題よりもオープニングの解説として面白かったです。題材となった French も King's Indian Defense も私はあまり縁がないので、どちらも解説無しに自分で並べても意図の分からない手が多いようなオープニングです。手の意味が分かるとちょっとは指してみようかなという気になります。
■講義の最後に、私個人として興味のあるトピックを今後扱う予定があるかどうか尋ねてました。それは①ポーン・ブレイク(テンションの解放)のタイミング、②キャスリングする側の選び方、③IQP(isolated queen pawn)です。②は例えば以下のようなポーンストラクチャー(実際にはマイナーピースもいますがあえて省略しています)の時によく迷います。黒がクイーンサイドにキャスリングすると、ルークがセミオープンなdファイルに直行できる代わりにキングサイドのポーンをピースで攻められた場合に守りにくそうですし、特に ...c7-c6 としていると白にbポーンを進められてくるとキングの前のポーンが乱れそうで不安です。③は他の人も興味があるようです。私のオープニングのチョイスだとIQPになることは稀ですが、諸刃の剣的な性質があること以外はよく知らないので、詳しく知りたいです。IQPを解説した本はおそらく持っていますが、読むよりは聞いた方が時間効率が良く、その効率の良さや質問できることがこのようなレクチャーに参加するメリットだと思っています。
2011年11月30日
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2 コメント:
チェススクールへの参加ありがとうございます。
参加費については敷居を低くして、まずは企画の成立(人数を集める)を優先させました。講師に対しては高額ではありませんがそれなりの報酬を用意させていただいています。
tabata様、
企画の立案と運営ありがとうございます。
> 講師に対しては高額ではありませんがそれなりの報酬を用意させていただいています。
素晴らしい配慮です。
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