2010年1月31日

ChessQuizz をひたすら

時間の許す限り、ChessQuizz をやってます。全360問のうち、まだ一度も見ていない問題は12問です。

ChessQuizz は所要時間でレーティングを算出する点はCTSと同じですが、間違えてもペナルティーがない点が異なります。つまり、何回間違えてもいいので、つい思いつくがままに駒を動かしてしまいます。そして、どうしてその手が良いのかが分からないまま問題が解けてしまうことが多々ありました。直前の問題をやり直すことができないし、別のソフトウェアに切り替えると問題が変わってしまうので、最初のうちは問題を次から次に出されるがままに解いていくしかありませんでした。問題のスクリーンショットを撮るようになってからは、問題を WinBoard 等で再現できるようになったので、気になる問題を納得のいくまで調べられるようになりました。

同じ問題を何度も解いているので答えを覚えてしまっている問題もたくさんあります。私はそれはそれでいいと思っています。反復することでそのポジションをより深く脳に馴染ませ、自分のゲームで似たようなポジションになったらスッと思い出すことを期待しています。つまり、自分のゲームで応用できるようになりたいと考えているわけです。全体的にCTSよりもかなり難易度が高いので、複雑なポジションでも最適解を見出す訓練になっていることも期待しています。

オープニングをスカンディナヴィアンにするかシシリアンにするかで悩むことの多い私ですが、オープニングよりはタクティクスかエンドゲームかミドルゲームの勉強にもっと時間を割くべきだろうと前々から思っていました。今は ChessQuizz にハマっているのでバランス的にちょうどいいですが、ChessQuizz に飽きてしまったら元に戻ってしまうかもしれません。

2010年1月30日

ChessQuizz、不正コメント

ChessQuizz の全問制覇を目指しています。最初のうちは解いた問題番号を記録していただけですが、途中から各問題の画像を残すことにしました。ChessQuizz は問題を解くと次の問題がさっさと始まってしまう(ポーズができない)ので特定の問題を振り返ろうと思ったらスクリーンショットを撮っておくしかないからです。今は360種類のカードを集めている感覚です。現在残りは27問。段々新しい問題に遭遇しにくくなってきました。それもそのはず。前回の投稿で載せた式で計算すると、初めて見る問題に出くわすには約十数回かかります。そして“コレクション”が増えるほど、次の獲物が手に入るまでに要する回数は増えていきます。

このブログのコメント欄に不正な書き込みが大量にありました。見つけたのはすべて削除しましたが、漏らさず削除できたかどうか分かりません。仕方ないのでコメント入力時に確認用文字の入力が必要となるように設定させていただきました。

2010年1月26日

自問自答

iPhone のアプリ ChessQuizz はタクティクスの問題が360問あり、毎回ランダムに問題を選ぶので、全部の問題を目にするには相当な回数を要します。過去に同じ問題を解いたかどうかを考慮してくれないので、同じ問題を既に何度も見ています。今は自分が解いた問題番号を記録していて、全問制覇ができたかどうか分かるようにしています。そうすると、気になってくることが一つあります:

全問制覇するまでにおおよそ何回かかるか?

自分で思い付いたこの数学の問題が気に入ってしまい、自力で解くことにしました。高校の授業でこの手の問題を最後に解いてから20年以上が経過しているので、公式等はほとんど覚えていません。パズルのつもりで解いてみました。私の答えは約2327回です。以降にどのように解いたかを解説していますが、これを面白いと感じる人はあまりいないでしょうね ...

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x は、既に一度は見たことのある問題の数とします(同じ問題は何回出題されても1問と数えます)。
y は、既に一度は見たことのある問題の数が x 問に到達した時点で、まだ見たことのない問題が次に登場するまでにかかるおおよその回数とします。

開始時点では問題を1問も見ていないので x=0 です。x=0 の時、ChessQuizz は見たことのない問題を必ず1回で出すはずなので、y=1 になります。

次は、既に1問を見ているので x=1 です。ChessQuizz が私がまだ一度も見たことのない問題を次に出してくれる確率は 359/360 ですからほぼ1回で出ると思われますが、同じ問題が登場する確率も 1/360 あるので、y の値はほんのわずかだけ 1 よりも大きい値になります。

ChessQuizz の問題を半分(x=180)見た時点では次に新しい問題を目にする確率は 50% ですから、y=1.5 です(1~2回で初めて見る問題が出題される)。

このように続けていき、358問まで制覇した(x=358)とすると、ラスト2問のうちのいずれか1問を目にする確率は 2/360 なので、それならば180回やればどちらか1問に遭遇することが期待できます。

そして、359問まで制覇した(x=359)とすると、最後の1問を目にする確率は 1/360 なので、だいたい360回やれば ChessQuizz がラスト1問を出してくれるだろうという意味で y=360 になります。

上記の x と y の関係を数式で表すと、y=360/(360-x) になります。本来ならばこの式は論理的に導き出せるのでしょうが、私の場合、上記のパターンと辻褄が合うような都合の良い式(例えば、x=0 の時に y=1 となり、x=180 の時に y=1.5 となり、x=359 の時に y=360 となる)を試行錯誤して見つけただけです。



私が求めようとしている全問制覇するまでに要するおおよその回数は y の値の総和になります。数学っぽく表すとこんな感じ:



ちなみに、このような数式をワープロ(Word)で書いたのは初めてですが、これが最後になる気がします。ワープロを使うと綺麗ですが、手で書いた方が圧倒的に効率が良いです。数学者とかはどうしているんでしょうね?

このような表記にしても計算はできないので数式に値を投入して展開します。

360/(360-0) + 360/(360-1) + 360/(360-2) + … + 360/(360-358) + 360/(360-359)

これを計算しやすいように単純化していくと

= 360/360 + 360/359 + 360/358 + … + 360/2 + 360/1

= 360 (1/360 + 1/359 + 1/358 + … + 1/2 + 1/1)

= 360 (1/1 + 1/2 + 1/3 + … + 1/359 + 1/360)

ここまで単純化しましたが、これをどう計算すればいいか分かりません。括弧の内側を簡単に求められるような法則があればいいのですが。例えば 1 + 2 + 3 + … + 359 + 360 なら、合計が 361 になるペアが180組できるので 361×180 で求められますが、そのように計算を単純化できるような規則性が見つけられません。ネックなのは分数だという点です。分母を無理やり統一させようとしたら、1 × 2 × 3 × … × 359 × 360 を分子と分母のそれぞれに掛けるしかありませんが、数字が天文学的になるだけで計算は無理です。相当試行錯誤しましたが、無理っぽいので、グラフ化してみて、グラフの形状で判断することにしました。

(1/1 + 1/2 + 1/3 + … + 1/359 + 1/360) の部分を次のような式にして



グラフ化してみました。



形状が非常に良く似ているのは y=log(x) ですが(私に思いつく似たような他の数式に比べて)、やはり別物です。

ここで式を単純化することは諦めることにしました。諦めてどうするかというと、360 (1/1 + 1/2 + 1/3 + … + 1/359 + 1/360) という計算を Excel にさせるだけです。その結果得られたのが 2327.294859 という数字です。

2010年1月25日

諸々

私は夜更かしをしないので、Tiviakov のスカンディナヴィアンの結果を見ずに寝ました。今朝、結果を見たら負けてましたね。残念。

JCAの会報のCHESS通信が届いてました。全国大会の地区予選の予定が載っていたので、ホームページのカレンダーに載せましたが、動作確認をしたら、神戸と福岡のホームページは開きませんでした。JCAのクラブ・サークルのページのリンクからやっても同じ結果だったので私のコピペのミスではなさそうです。時間が経てば直ると思うのでそのままにしておきます。

他のブログ等で取りあげられていれば私は書くつもりはなかったのですが、見当たらなかったので記しておきます。昨日の新年の大会では、実はトップシードの小島君が入賞できないという異常事態が起きていました。小島君には気の毒ですが、彼に勝った人達にとっては記念すべき大勝利です。結果速報はここ


2010年1月24日

新年チェス大会

指し切りは好きでないのですが、最近は土日でも仕事が入ることが多いので、指せる時に指しておくことにしました。

ラウンド1。黒。2週間前にオーストラリアから来たばかりのRさんと。Nimzo-Indian。


2rr2k1/1pq1bpp1/p2pbn1p/4p3/2P4P/P1NBP3/1P2QPPB/1KR3R1 b - - 0 21

c4 のポーンが取れそうに見えます。自分よりもレーティングが400も高い人がポーンをタダでくれるとは思えないのですが、自分の読める範囲内では大丈夫そうだったので取っちゃいました。

21...Bxc4 22.Nd5



本譜はこの後、22...Bxd3+ 23.Qxd3



ここまで来てようやくナイトフォークを避けられないことに気付きました。21...Bxc4 の代わりに 22...Nxd5 ならポーンアップのまま逃げ切れたかもしれません(うまければ)。負け。日本ではどこでチェスを指せるのか聞かれたので自分のホームページを紹介しておきました。

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ラウンド2。白。相手のT君の棋譜用紙が珍しかったので帰国子女かどうか聞いてみたら、やはりそうでした。しかし、滞在先はアメリカではなく、香港だったそうです。オープニングは Colle。


r1br2k1/pp2bppp/1q2p3/2p1P3/5P2/1P1BPR2/PB4PP/R2Q2K1 w - - 0 16

図の直前は 14...Nd7-b6 15.Nxb6 Qxb6 でした。私は虎視眈々と Bxh7+ の機会を狙っていたのですが、これで黒のクイーンがキングサイドにすぐには戻ってこれなくなりました。当然ここで 16.Bxh7+ です。決まりました。勝ち。

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ラウンド3。黒。相手のTさんとは初対局。シシリアンのナイドルフ。


rnbqkb1r/5ppp/p2ppn2/1p6/3NP3/1BN5/PPP2PPP/R1BQ1RK1 b kq - 0 8

c3 のナイトがいなければ e4 のポーンを取れるのではないかという素朴な疑問が湧きました。ピースの展開が済んでいないのにポーンを取りにいくことが良くないことは重々承知していますが、自分に読める範囲で即死がないのならいくしかありません。8...b4 9.Na4 Nxe4。その後は厳しい手の連続で耐えられませんでした。負け。8...b4?! はMCO14に Very dangerous と書いてありました。そんな簡単にポーン得できるなら誰でもやってますよね。検討戦の際、小島君等いろいろな人が意見をくれましたが、シシリアンは細かいラインまできちんと知っていないとかなり厳しい気がしてきました。「スカンディナヴィアンに戻っちゃえ」という悪魔の囁きが聞こえてきます。ブログを書いている今、Corus で Tiviakov がまたスカンディナヴィアンで戦っている真っ最中です ...

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ラウンド4。白。T君と当たるのは久しぶり。前回当たった時に比べると、レーティングだけでなく、身長まで私を超えています。スラブ。序盤からピースの交換が進み、あっという間にエンドゲーム。


8/1p1k1p2/p3p1p1/2Pp3p/8/1P2P2P/P3KPP1/8 w - - 0 31

c5 のポーンを守らなければいけませんが、ポーンで守ろうとしたのが間違いでした。
31.a3? Kc6



実際には上の図の時点でようやくポーンを守れないことに気付きましたが、時既に遅しです。無駄だと分かっていても指すしかありません。32.b4 Kb5 33.Kd3 Ka4(やはりポーンは落ちます)。負け。

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写真は後日掲載します。

2010年1月23日

電車の中のトレーニング

ChessQuizz を買ったばかりの頃は、電波の届くところでは Chess Tactics Server、電波が届かないところでは ChessQuizz、というように使い分けていました。ところが最近は気のせいかCTSの動作が遅くなってきたような気がします。また、以下のように画面の表示が不完全なこともあります(下の2つの画像を参照)。利用者数が増えてサーバの反応が鈍くなっているのでしょうか?いずれにせよもどかしいので、ChessQuizz をやることの方が多くなってきました。




2010年1月20日

Corus

私はGMのゲームを追いかけて見ることはほとんどないのですが、今日は珍しくフラフラと Corus Chess 2010 のサイトを訪れてみました。目に付いたのは「I suspected he would play the Scottish against an Englishman, so I decided to play the Scandinavian against a Norwegian. 彼(Magnus Carlsen)は英国人(Nigel Short 自身のこと)に対してスコッチを使ってくる気がしたので、私はノルウェー人(Magnus Carlsen)に対してスカンディナヴィアンを使うことにした。」という文章。そして、結果はあの Magnus Carlsen 相手にスカンディナヴィアンを使ってドローでした。2...Qxd5 ではなく 2...Nf6 だったのがちょっと残念ですが、それでもこういうメジャーな大会でスカンディナヴィアンが使われたことを妙に嬉しく思ってしまいました。

2010年1月17日

イングリッシュ・アタックの記事

戎棋夷説に昨年の9月下旬から10月上旬にかけて掲載されていたイングリッシュ・アタックの一連の記事をようやく整理することができました。整理をしただけで、まだ理解するどころか覚えることすらできていません。なので、各ラインを理解するべく調査を開始しました。例えば、

1. e4 c5 2. Nf3 d6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 a6 6. f3 e5 7. Nb3 Be6 8. Be3 Nbd7 9. g4 Nb6 10. g5 Nh5 11. Qd2 Be7 12. O-O-O O-O 13. Rg1 Rc8 14. Qf2


2rq1rk1/1p2bppp/pn1pb3/4p1Pn/4P3/1NN1BP2/PPP2Q1P/2KR1BR1 b - - 0 14

だと「14...Rxc3 を食らう。」と書かれていますが、その手の凄さが私には分かりません。単純に 15.bxc3 としたら白はひどい目に遭うのでしょうか?オンラインのデータベース(365Chess.com)を検索したら、白は皆 15.Bxb6 と指しており誰も 15.bxc3 は指していませんでした。

こういう謎を1つ1つ解明していく必要があります。

2010年1月16日

My System の第1章を読み終えて

土曜日ですが、残念ながら出社です。幸い電車は空いているので座って My System を読むことができ、第1部の第1章 The centre and development を読み終えました。第2章 The open file を少し読み始めましたが、第1章を100%理解できたわけではないのでもう一度第1章を読み返すことにしました。

ニムゾビッチは、ポーンをセンターに置かずにフィアンケット等で遠方からセンターを支配することを主張するのかと思いきや、普通に 1.e4 e5 等をたくさん例示するので意外でした。My System というタイトルなので「自分はこう指す」ということが(例えば Nimzo-Indian をガシガシ使って)書いてあるのかと思っていましたが、書いてあることは一般的なことです。

2010年1月11日

松戸クラブ選手権二日目

5ラウンド目。白。ピルツ。序盤で黒が手順を間違えました。



この局面で 4...d6 の代わりについうっかり 4...O-O?! で、5.e5 Ne8。終始白が白優位でした。


6N1/8/1k2p1p1/pp1bK3/1P3P2/P2P2P1/7P/8 b - - 0 44

最後はこの局面で黒が 44...Bc4 とビショップを捨ててきましたが、私は取らずに 45.d4。ここで黒リザイン。

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6ラウンド目。黒。シシリアンのナイドルフ。勉強中なのでありがたいです。


r5k1/6pp/p2p1r2/1p2p2n/5q2/4nPNP/PPP1B1RK/4R1Q1 w - - 0 26

中盤のクライマックス。白のピース達はキングを守るために集結しています。図は 25...Ne3 と跳ねたところ。白がルークを逃がしたら、26...Rg6 とするつもりでした。本譜は 26.Bf1 Nxg2 27.Qxg2 Rg6。勝ち。

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7ラウンド目。白。Colle。相手は私が2敗を喫しているN君。そろそろ一回くらい勝たせて欲しいと思っていました。前回の対局では Bxh7+ から猛攻が始まったので、今回黒は早々に ...h6 とし、尚且つ、白マスのビショップを消しにきました。


r1b2rk1/2qnbpp1/1pp1pn1p/p2pN3/3P1PP1/1P1BP2Q/PBPN3P/R4RK1 b - g3 0 13

13...Ba6。ビショップを交換すると相手のルークが a6 で働かなくなるので私は交換に応じました。検討戦の時、Mさんが交換拒否の 14.c4 があると教えてくれました。なるほど(ありがとうございます)。

上記の図では、Qd1-f3-h3 の後に g4 を突いていますが、ここからhポーンも突きたくなりました。それだったら、クイーンを動かさずに(あるいは Qd1-f3 で止めておく)単に g4 と h4 を突いた方が速かったと後悔。メイトにはなりませんでしたが、勝ち。

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自己嫌悪に陥りそうな昨日のゲームとは異なり、今日は3連勝。グループで2位となり、賞品としてチェス駒をいただきました(エクストラ・クイーン付き!)。ありがとうございます!これは妻にプレゼントします。次の行は妻からのメールの抜粋:
ヤタ━━━━━━ヽ(´∀`*)ノ ━━━━━━!!!!
昨年の大会で妻用の時計をいただいたので、残るは妻用の盤です。




2010年1月10日

松戸クラブ選手権一日目

一局目。黒。カタラン。こちらの展開が遅く、クイーンサイドのビショップが出せずに困っていました。以下の図から白が長考。


r1b2rk1/pp1nqppp/4p3/3n4/2NN4/P3P1P1/1PQ2PBP/2RR2K1 w - - 0 18

18.Nf5! を考えたいたそうです。指せていれば白がかなり良くなったと思われますが、それは幻の手となってしまいました。ドロー。

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昼休みに日本語が上手な白人男性の方が検討室にやってきました。その場にいた人達に松戸チェスクラブのことをいろいろ聞いた後、一局指そうというので、私が相手をしましたが瞬殺されました。それもそのはず、レーティングは2200くらいだそうです。

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二局目。白。Colle。序盤から中盤にかけてかなり良い陣形を築き上げてましたが、途中から形成逆転。黒にはメイトのチャンスがあったようですが、お互いに気付かず。ドロー。

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三局目。黒。シシリアンのグランプリアタック。一番準備したのにもかかわらずボロボロでした。うろ覚えで指した手がブランダーでポーンダウン。


r4rk1/p3n1bp/1q4p1/n4bB1/B1p5/2N2N2/PPP3PP/R2Q1R1K b - - 0 17

さらに、上記ポジションから、17...Qc5? 18.Bxe7 Qxe7 19.Qd5+ で a5 のナイトが落ちました。なんとかドローにしようと往生際悪く粘りましたが、無理なものは無理。負け。

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四局目。白。ダッチ。相手のIさん、5~6回は時計を押し忘れていました。お疲れだったのでしょうか?ポジション的にもマテリアル的にも負けていましたが、時間切れ勝ち。勝っても喜べないゲーム内容でした。

2010年1月9日

明日はクラブ選手権

電車の中で ChessQuizz(iPhone のアプリ)をやっていたら見たことのある問題が ...



どくぜんてきブログにコメントした通り、この問題をすべて頭の中だけで解こうとしたら、既に動いた駒が元の位置にあるように錯覚してしまったので、解くことができませんでした。今はそもそも答えを覚えているので簡単に解けてしまいますが、そうでなくともこのソフトは駒を動かしながら試行錯誤できます。しかし、ほとんどの問題はそれでも難しいです。

松戸のクラブ選手権の組み合わせが変更となりました。私の場合、相手が2人入れ替わります。レーティング的にも相性的にもより厳しい組み合わせになりましたが、だからといって準備すべきオープニングが増えるわけではありません。

2010年1月8日

ポジション検索

Google で探したらやっぱりありました。ChessBase Online Database と同等なものが。どちらも試して見ました。どちらも良さげです。

365Chess.com

GameColony.com

これらのリンク一覧のページを作った方がよさそうですね。

2010年1月7日

代替品

やはり ChessBase Online Database は閉鎖されてしまったようです。このサイトは特定の局面まで手を進め、レーティング等でゲーム数を絞ることができて便利でした。今日は Fritz 9 に付属していたデータベースを代わりに使ってみました。こんなポジションに到達した人はほとんどいないだろうと思って調べたポジションでしたが、レーティング2000以上の人のゲームが何十もでてきました。期待以上の情報量でしたが、2005年のゲームまでしかないようです。

2010年1月6日

My System のあとがき

My System は昨年の米国出張時に購入しました。著者のニムゾビッチは原書をドイツ語で書いていたので英語は翻訳版です。従来の翻訳版だとニムゾビッチのキツめの表現がトーンダウンされていたらしく、この新訳のウリは原書のニュアンスを生かしていることだそうです。

My System は名著なのでしょうが、1925年に書かれて以来80年以上が経過しているため、その時代のギャップを埋めるべく、この新訳には補足説明が付いています。補足説明の1つは本文内で例として用いられていたポジションに対するコンピュータを用いた最新の評価です。もう1つの補足説明は、その後のチェスがどのように進化したかを Jacob Aagaard が簡単に説明しています。私が今日読んだのは後者です(本文よりも先にあとがきを読みました)。John Watson 氏の Secrets of Modern Chess Strategy: Advances since Nimzowitsch という本がその後の進化を網羅的にとらえているようです(この本も持っていますが、全然読んでいません)。IQPのポジション評価も当時よりも進化したようですが、その比較として採り上げられていたのが Alexander Baburin 氏の Winning Pawn Structures でした。Baburin 氏は昨年来日したGMで、チェスのメルマガの編集長を務めているのは知っていましたが、このような場所で紹介されるような本を書いていたとは知りませんでした。

2010年1月5日

驚き

松戸クラブ選手権の組み合わせが発表されていました。自分が白番の時は従来のレパートリー通りに指すつもりなので、過去の対局(があれば)をさらっと並べてみました。準備としてはそれでもうおしまいです。

自分が黒番の時に 1.c4 を指してきそうな相手が2人います。従来はQGDに転移することを期待して 1...e6 と指していましたが、今回から変えます。

今回一番力を入れているのがシシリアンのグランプリ・アタックの黒番です。今日は馬鹿馬鹿しい(?)発見がありました。以下の図で白番です。


r1bqk2r/pp1pnpbp/2n1p1p1/2p2P2/2B1P3/2N2N2/PPPP2PP/R1BQK2R w KQkq - 0 7

7.fxe6 fxe6 がメインラインのようで、まずはそれを調べました。次に、白が 7.fxe6 の代わりに 7.fxg6 としたら、どうなるのか調べていました。すると、7.fxe6 と同じような流れでした。それもそのはず。7.fxg6 に対して 7...fxg6 と取り返すと、7.fxe6 fxe6 とまったく同じ形(以下の図)になります。当たり前なのかもしれませんが、私には衝撃的でした。




2010年1月4日

正解率自己ベスト

Chess Tactics Server の正解率の自己ベストを更新しました(93.5% → 93.6%)。93.5% に到達した直後はすぐに 93.4% に下がってしまい、93.5% に戻した後もちょくちょく間違えるため、最近は 93.5% が限界だと感じていました。93.6% は維持するのでさえ困難な気がしていますが、95% を目指して気長に続けていこうと思います。


2010年1月2日

まだ

昨日はあのようなことを書いていながら、実はまだキングス・インディアン・ディフェンスに未練があります。なので、Chess Opening ExplorerChess Opening's Statistics という2つのサイトでクイーンズ・インディアンとキングス・インディアン・ディフェンスの統計情報を比べてみました。結論から言うとクイーンズ・インディアン(+ニムゾ)の方が良さげです。これらの数字にどれだけ信憑性があるのか分かりませんが、このようなちょっとした“後押し”がないとふっきれそうにないので。

昨年は甥にチェスを教えようとしたが駄目でした。もうすぐ4才になる甥は平仮名やアルファベットの読み書きが徐々にできるようになってきたので今年はちょっと期待しましたが、オセロやビンゴを教えてみても興味が続きません。チェスは「ポーン」と「キング」という駒の名前を覚えさせるのがやっとでした。この続きはまた来年?

2010年1月1日

始まり

年が変わった瞬間、私は除夜の鐘を突くための列に並んでいました。物欲、金銭欲、権利欲の類が希薄な私にとっての煩悩はチェスの上達欲くらいでしょうか。しかし、それでも貪欲というには程遠い気がします。



1.d4 対策を決めねばなりません。今のところニムゾ・インディアンのつもりですが、1.d4 Nf6 2.c4 e6 3.Nf3 の場合、クイーンズ・インディアンにするかボゴ・インディアンにするか決めていません(暫定的に 3...d5 としています)。私でも名前を知っているような有名GM達の支持が多いオープニングを使うのが間違いないだろうと思い、chessgames.com で調べてみました。

●フィッシャー:キングス・インディアン、ニムゾ、グルンフェルド
●カルポフ:クイーンズ・インディアン、ニムゾ
●カスパロフ:キングス・インディアン、グルンフェルド
●クラムニック:セミスラブ、スラブ
●トパロフ:キングス・インディアン、クイーンズ・ポーン・ゲーム、モダン・ベノニ
●アナンド:クイーンズ・インディアン、セミスラブ、QGA
●カールセン:クイーンズ・インディアン、ニムゾ、スラブ

1.e4 に対してはシシリアンが圧倒的だったのに対し、1.d4 はある程度ばらけているようです。それでも、QGDとダッチを多用する人がいないということはきっとこれらは 1.d4 に対する最善のオープニングではないのでしょう。

キングス・インディアンは強そうなんですが、どうもセンターが閉じていて難しそうな印象があります。なので、当面はクイーンズ・インディアン(ニムゾのペアとして)を使ってみようと思います。スラブとグルンフォルドも面白そうなんですけどね。

というわけで、2010年は私にとってのクイーンズ・インディアン元年になります。