2009年3月1日

中国地区選手権

1ラウンド目は結果的に優勝したS君を相手に白番。Colle の Zukertort(c3 の代わりに b3 と Bb2)の方でした。

r1brnbk1/ppqn2pp/4p3/2ppNpP1/3P1P2/1P1BP3/PBPN3P/R2Q1RK1 w - f6 0 13

白の方が形勢は良かったはずですが、12...f5 の際(上の図)、アンパッサンで取るべきかどうか迷いました。取ると、d3 のビショップを h7 に利かせることができますが、その代償としてナイトに f6 に来られて h7 を守られてしまいます。似たような局面で攻撃を続けるためには取った方がいいと過去に言われたことがあり、本譜では取ってみました。15手目を過ぎたあたりから早くもタイム・トラブルに陥り、ドロー・オファーをしてみましたが却下され、時間に迫られて指したくもない手を指し、最後は時間切れで負けました。Yahoo で指す時は10分プラス1手15秒加算でも長いと感じるようになってきたので、30分プラス1手30秒加算なら余裕だろうと考えていたら大間違いでした。棋譜を載せても構わないというので載せておきます:
1.d4 Nf6 2.Nf3 e6 3.e3 d5 4.Bd3 Bd6 5.O-O O-O 6.b3 Nbd7 7.Bb2 c5 8.Ne5 Qc7 9.f4 Rd8 10.Nd2 Bf8 11.g4 Ne8 12.g5 f5 13.gxf6 Ndxf6 14.Rf3 Nd6 15.Rh3 cxd4 16.exd4 Nf5 17.Qe1 Bd7 18.Rc1 Be8 19.Bxf5 exf5 20.Qh4 h6 21.Qg3 Nh5 22.Qf3 g6 23.Kh1 Kh7 24.c4 Qa5

2ラウンド目は公式戦初参加の中学2年生相手に黒番。彼が強いのは前のゲームの結果から分かっていました。
セミ・スラブのメランでした。

4kb1r/2rq1ppp/4pn2/Q7/1p2P3/5N2/PP3PPP/R1B2RK1 b k - 0 19

私はキャスリングを遅らせていた上に、ポーン・ダウンし、焦ってポーンを取り返そうとしてブランダー。上の図から、19...Nxe4? 20.Qa8+ でナイトが落ちました。その後の彼の攻撃も見事だったと思います。将来の有望株でしょう。ちなみに、はるばる広島までやってきたのに、初対局だったのはこの彼一人でした。

3ラウンド目はTさん。黒番。キャンブリッジ・スプリングス。

4b1k1/5p2/2p1p3/1p2P1p1/p3P3/PrR3KP/6P1/4B3 b - - 0 38

クイーンサイドのポーンさえあれば勝てると勘違いし、38...Rxc3+ 39.Bxc3。自ら進んでポーンの数が多くても意味をなさない逆色ビショップのエンドゲームにしてしまいました。

4ラウンド目は Ma vie quotidienne の natsuo さん。白番。左記ブログの“7手目で定跡を外した変化”とは下の図から 7.Nb5? でした。「変化」と呼ぶと聞こえがそれほど悪くありませんが、一種のブランダーです。結局 8.Nc3 と戻しました。2手も無駄に使って格上のプレーヤーに勝てるはずがありません。

rnbq1rk1/pp2ppbp/5np1/2pp4/3P1B2/2N1PN2/PPP1BPPP/R2QK2R w KQ c6 0 7

このゲームも2ラウンド目と同様、キャスリングせずに無駄な手を指して負けています。当面は、展開を終えるまで攻撃を開始しないように自制しようと思います。

2 コメント:

natsuo さんのコメント...

昨日は遠いところまでわざわざ来ていただき、本当にありがとうございました。久しぶりにじっくりチェスを楽しむことができて満足しました。

思うにkawanakaさんは序盤で時間を使いすぎてしまうパターンが多かったのではないでしょうか。中盤や終盤の難所で時間に余裕があれば、私との対戦も含めて勝敗が変わっていた対局もいくつかあったのではないかと思います。そういう私は逆に残り時間が減ることを恐れるあまり、序中盤の腰を落として考えるべきところで手拍子で指してしまうことがよくあります。時間の使い方は難しいですね。

また対戦できる日を楽しみにしております。

kawanaka さんのコメント...

読むのはもともと遅い方です。オープニングで自分が知っている範囲を過ぎると、中盤も終盤も遅くなります。Yahoo の短い時間設定に慣れてきたので、自分が考えるのが速くなったような気がしていましたが、それは Yahoo だと単に公式戦ほど真剣に読まなくなっていただけだと思います。つまり、速くなったと錯覚していただけで、真面目に読もうとするときっと今も昔と同じように遅いんです。

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