2009年3月22日

百傑戦最終日

珍しくコンビネーションが決まりました。マテリアル的には互角な次の局面から白(私)の番です。前々から g7 の地点を狙っていて、“できたらいいな”と妄想していたことは、
プラン1:Rgxg7 とし、b7 のルークと共にに7段目をルーク2つで占拠。いわゆる“pig”。
プラン2:Rgxg7 でルークをサクった後、Be3-d4 でクイーンとキングを串刺し。事前準備として d4-d5 が必要。

そんな時に、Rc8-b8 とルークをぶつけられてきました。


1r3r1k/1R3bp1/1bp1pq1p/1p3p2/1P1P1P2/1BPQB1R1/6PP/6K1 w - - 0 27

一番最初に思いつくのは 27.Rxb8 Rxb8 ですが、それだと勝ちにくくなりそうです。相手のレーティングは私よりも約300下だったので、なるべくならドローにせず勝ち切りたいところでした。
上記のプラン1を実現するためには b7 のルークを7段目で踏ん張らせておくために 27.Rd7 の1手ですが、追いかけまわされて7段目を右往左往する可能性があります。そこでプラン2の邪魔になる b6 のビショップを 27.Rxb6 のエクスチェンジ・サクリで始末することを考えたら、別のコンビネーションが見えてきました。

27.Rxb6! Rxb6 28.d5



プラン2の事前準備として必要だった手です。b6 にいるルークを攻撃する discovered attack になっているので、テンポ(手)を稼げます。

28...Ra6 29.Bd4



もともとは Rgxg7 でサクるつもりでしたが、Bxg7+ ができるなら、何も当初のプランにこだわる必要はありません。

29...Ra1+ 30.Kf2 Qh4

一応ピンになっています。

31.Bxg7+ Kh7



さて、ここは 32.Bxf8 や 32.dxe6 としたいところですが、やっかいなのは 31...Qxf4+ から始まる反撃です。例えば、32.Rf3 Qh4+ 33.g3 Qxh2+ も 32.Ke2 Qe4+ 33.Qxe4 fxe4 も攻撃の勢いが削がれてしまいます。

32.Qd4

私は派手な攻撃をしたいのをグッと堪えました。理想は 33.Bxf8 の次に 34.Qg7# ですが、そんなに甘くないのは分かっています。

32...Rg8 33.dxe6



以降、省略。

私の総獲得ポイントは3.5で、勝ち越すことはできませんでしたが、レーティングは微増したようなのでOKとします。

大会関連の画像は後日掲載予定です。

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