2019年8月12日

Japan Chess Classic 2019 4日目

7ラウンド目。白。麻布のN君、対局は3回目。Colle。


こうやって当てられると 11.Bxh7+ を考慮せずにはいられませんよね?持ち時間は86分残っていたので24分使って考えました。クイーンとルークだけだと相手がミスらないかぎり無理っぽいのでもう一つのルークを Bc1-a3、Ra1-f1-f3-g3 で送り込むつもりでサクリ決行。きっと 11.Be2 の方が正しいと思いつつも、あとでコンピュータ解析してサクるの正解だと判断されると悔しいので。


e8からビショップもしくはクイーンで当てられてしまうともうパペ(16.Qh7+ Kf7 17.Qh5+ Kg8)しかありません。ドロー。

Chess.com に解析させた結果は以下の通り。お互いにミスも無い代わりにアドバンテージも無し。

しかし、個人的には収穫はありました。上述の Bc1-a3、Ra1-f1-f3-g3 以外にも Nd2-f3-g5、...Bxg5 fxg5、g5-g6 という選択肢もあると教わりました。後者は特にブリッツだとうまくいきそう。
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結果2勝4敗1分けで2.5ポイント。

JCAの頃の Japan League は参加費が2万円だったことを考えると盤駒がすべて用意されていて参加費の8000円はすごく安くなっています。改善して欲しい点としてはオフィシャルクロックを置いて欲しいです。私はスマホを時計代わりにしているので電源を切ってしまうと相手の腕時計を見る以外に時間を知る方法がなくなってしまうので。

2019年8月11日

Japan Chess Classic 2019 3日目

5ラウンド目。黒。カナダから来られたAさん。AFMというFIDEのオンラインのタイトルを持っています。Chess.com で私の名前を検索し、私のオープニングを調べたそうです。で、普段は 1.e4 は指さないらしいのですが、Scandinavian になることを知って 1.e4 をプレパしてきたらしいです。こういうプレパの話は Twitter 上では見かけたことはありますが、まさか私のことを調べる人が出てくるとは思っていませんでした。

この頃は白に複数の弱点(b2のポーン、d4のポーン、e2のビショップへのピン、f2のルークへのピン)があるのでどれか一つでもうまく使えれば勝てるんじゃないかと考えていました。


d4のポーンを食った後、ルークを当てられたので 17...Qb4 に逃げたのですが、18.Bd6 を見落としてました。これで exchange down は確定だし、ブランダーだと思うのですが、Chess.com の解析だと 17...Qb4 がベストムーブで、しかも黒が良いとさえ評価してます。ほんまか?



白が 23.Re2 でルーク交換迫ってきました。e7のルークは横に動けないので交換は避けれませんが、交換する場所は選べます。なので、交換後に鬱陶しい c4 の白マスのビショップを交換できる位置にナイトが来れるように 23...Rd5。指した直後にこれはブランダーだったと気付きました。24.Rxd7。そうですよね ...
それからさらに2つブランダーを出し、以下の局面でリザイン。

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6ラウンド目。黒。最後に相手のR君を見た時は背の低いカワイイ男の子だったのに、もう私よりも背が高くなっていました。Scandinavian。


相手の tactics の見落としてです。16...Nxc5 で1ポーンアップ。


私はこの 21...Ng4 で、勝ちを確信していました。22...Qxh2+ 23.Kf1 Qxg2# を防ぐ手は 22.Qg3、22.Nf3、22.f4、等いろいろありますが、どうやっても ...Bxg5 はできてさらに c1 のルークにも当たる、と。

22.Ne5!。まさかこんな守り方があったとは ... そして、逆に困りました。私の vision skill は“超”残念なレベルなのでこんなにたくさんあるピースのどれがどこに移動したかなんか頭の中で覚えてられません。ベストの手はきっと 22...Qxc1、22...Bxb3、22...Qxe5 あたりのどれかだろうとは思いつつも長いラインは読めません。しかし、駒の取り合いの中で絶対譲れない手は ...Bxg5 でした。c1 のルークが動いてなければ当たりますし、逆の Bxe7 が同じ意味で(ルークに当たる)一番喰らってはならん、と。そこで妙案が浮かびました。自分から先に交換しない 22...Qb8。先のことはともかく、次に白はほぼ確実にクイーンを逃がすでしょうし、それならば確実に 23...Bxg5 を入れられます。23.Qg3 Bxg5 24.Qxg4 Bxc1 25.Ndc6 Bxc6 26.Nxc6

反撃のチャンスを奪うクイーン交換を迫りつつ、ビショップを救い出します。 26...Qf4 27.Qxf4 Bxf4 28.Nxd8 Rxd8


34...Rd2。狙いは 35...Rxf2 36.Kxf2 Bb6 によるルーク交換でした。しかし、白がここでリザイン。

2019年8月10日

Japan Chess Classic 2019 2日目

3ラウンド目。黒。Sさん。


Accelerated Queen's Indian の実践2日目。まだ何も分かっていません。


今までは基本的に ...d7-d5 ばかり指してたので d6 のポーンを守ったことがなく、非常に窮屈に感じます。次に 13.Nb5 が来ると予想していたので d6 を事前に補強するための 12...Nf8 を指しましたが、13.Bb5 が来てミスに気付きます。ここは 12...a6 がベストでした。


ナイトが落ちそうでやばい状況です。ベストは、b5に利いているナイトを 17...Bxc3 18.bxc3 と排除してから、18...a6 19.Bxd7 b5 です。そんなラインは気付かなかったので本譜は 17...Bc8? Bc6。ここからは下り坂。


ここでリザイン。

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4ラウンド目。白。チェスクラブ白金のメンバー。初対局です。Modern。


クイーンサイドにキャスリングするのが怖かった(実際ここでの 19.O-O-O はブランダー扱いです)ので 19.Rd1? Rb6。狙いは Nh2-f3-e5 ですが ...


あれから数手、ようやく攻撃に転じれると思い、28.Nf3?。しかし、そんな悠長なことをしている場合ではなかったことを相手の次の手で思い知らされます。28...Nxb3!。多少は抵抗してみましたが無駄でした。以下の局面でリザイン。



2019年8月9日

Japan Chess Classic 2019 1日目

1ラウンド目。黒。Eさん。English。

先日、ここのブログ で教えていただいた 1.d4 対策(1...Nf6、2...b6、3...Bb7)をさっそく試します。1.d4 ではないですが。



17手目でお互いに展開終了。この時点の評価値は 0.79。


ここから白が巧い手順でポーンアップします。20...Nxb5。ここで 21.Nxb5 より先に 21.Rxc8 を入れることが大切。21...Rxc8 22.Nxb5(下の図)。
e7のナイトを守らなければならないのでa7のポーンが落ちます。


1ポーンダウンなので出来れば逆色ビショップを残すようにしたいと考えていたのですが、そんなことを許さない手(33.b5)が飛んで着ました。33...Bxe4 34.Nxe4 で、ビショップ対ナイトのエンドゲームに突入します。


これでほぼ終わりです。パスポーンを止めるために 47...Kc7 と寄るしかないのですが、Nxe6+ でビショップが落ちることが避けられません。負け。
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2ラウンド目。白。相手は小学生くらいの子供でした。


小心者なので相手が幼くても不安でしたが、この 5...a6? を見て安堵。6.Bxc6+ Bd7 7.Bxa8 でルークアップ。


マテリアル的にはルークを1つ返しても問題ないので、単純化しました。27. f8=Q+ Bxf8 28.Rxf8 Kxf8 29.Rxe6。勝ち。とりあえず1ポイント取れて気が楽になりました。

2019年7月15日

世田谷チェスリーグ第3セッション


今回1番ボードがライブ配信されました。直前のセッションで導入されていたら私のゲームが配信されていたかもしれません。DGTのこのボードが使われるのを見るのは3回目ですが(フランスのGM Maxime Vachier Lagrave 来日時と World Computer Chess Championship 2013 に続いて)国内の普通の大会を配信するのは初めてかもしれません。また、すべてのボードでテーブルクロスが敷いてありました。よくあるテーブルの段差を緩和してくれます。

また、ポスターもあり、QRコードが付いてます。試しに今度自分のサイトのQRコードを作ってみようかと思いました。実用性がなくてもどんなものなのか試してみたいです。
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5ラウンド目。黒。Nさんとは2回目。Catalan。


ここで 20...Bxe5。自分のポーンが白マスばかりなので黒マスのビショップの方が白マスのビショップよりマシなはずなんですが、それでも相手のナイトの方が価値が高そうなので交換。実際、後々自分のナイトが一番強かったと感じたのでそんなに悪い判断ではなかったと思います。


罠です。38.Ba6 でのクイーン取りを狙っています。こういう手を思い付く相手はすごいと感心しつつ、察知した自分を自分で褒めたいです。37...Kf8 でクイーンの逃げ場所を確保。


この2手前にドローオファーをしているのですが却下されました。レーティングは約200離れているし、白は持ち時間が30分も多いので当然かもしれません。しかし、このように g3 か c5 のどちらのポーンを取れる状況を作れるのはナイトならでは。


前の局面から25手後。今度は白からドローオファー。黒の方がいいのは間違いないのですが、どうしていいか分からなかった(e6のポーンを守りつつ、パスポーンを守りながら進める方法)のに時間がそろそろ危なくなってきたので受けました。ファイティング・スピリットには欠けてたかも。
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6ラウンド目。白。既に相手の方の ブログ でこのゲームのことは書かれていますが、自分でもいつも通りに書いておきます。この ブログの記事 ではつい先週 Chess.com のブリッツのレーティングが2000を超えたことも書かれており、1600に届かない私よりも圧倒的に強いことは数値的に明白です。加えて、世田谷チェスリーグの検討室で彼の話す内容を聞いているとオープニングに広く深く詳しいだけでなく説明が分かり易いんです。「説明がうまい」=「頭がいい(頭の中が整理されていて相手が理解しやすい言葉を選んでいる)」ですよね?その彼が私相手にプレパレーションしてきたというのでオープニングの段階でボコボコにされると悲観していました。で、何をされるのかビクビクしていたら、オープニングは Queen's Indian。

意外なことにオープニングは無事にクリア。


13.cxd5?! Nxd5。自分から取らない方が良かったですね。Isolated Queen Pawn が出来ましたがそれを活かせるほどのピース・アクティビティがなかったのでただの弱点になりました。


19.Qc2?。Chess.com で解析するとこの手の評価は Good なんですが、その後の流れ(19...Qxc2 20.Bxc2 Bxf3 21.gxf3 Bxd4 22.Rd1(下の図))を見ると私はブランダーだと思います。

検討戦の際に上の局面での相手の読みを聞いて驚きました。私は 22.Rd1 を指す前にビショップによる discovered attack が危険でないことを確認するために、22...Bxf2+ 23.Kxf2 Rxd1 24.Bxd1 なら大丈夫と判断したのですが、黒はそのさらに先まで読んでいて、24...Nd3+ 25.Ke3 Nxb2 で取り返せるように見えるが(下の図)26.Bc2 もしくは26.Be2 でナイトがトラップされるため駄目、と。元々分かっていたことですが、この人にはどう転んでも勝てないでしょう。



黒にはdポーンを孤立させない(e列に残す)という選択肢がありました。しかし、本人いわく「パスポーンを作りたかった」のでこうなりました。一見弱そうに見えるのですが、c3 d3 e3 をブロックしているので実は守れているという絶妙な状態です。


この時点ではもうパスポーンを止めるのを諦め、ビショップを捨てることにしています。その代わり、黒のクイーンサイドのポーンを取って一発逆転を狙っています。


47.Kxb6 はもちろん出来るんですが、その後の 47...Nd5+ と 48...Nxb4 が見えたのでここでリザイン。

2019年5月19日

世田谷チェスリーグ2回目

1回目は2ヶ月前で、その続きです。次回の3回目は約2ヶ月先です。

タイムコントロールは60分+30秒/1手。

3ラウンド目。白。Fさん。Modern。


序盤はこんな感じでした。黒がキャスリングしてくれる Pirc と違ってどこにフォーカスすればいいのか分かりにくい構造です。


この後、黒は 20...Qxb4 でポーンを取り返すと読んでいました。その後、もし 21...Nc4+ をされるとピンで 22.bxc4 が出来ないのでどうしようか考えていました。ところが、黒がここで指してきたのは 20...Nc4+!。

え、いきなりですか ... ナイトをタダでくれるはずがないので黒は勝ちを読み切っているに違いないと感じました。しかし、それでもこのナイトは取らざるを得ません。取らずにクイーンを取らせたら読むまでもなく負けですから。21.bxc4 Qxb4+

22.Ka2 Qa5+。ここでリザインしました。どこに逃げても 23...Rfb8+ と 24...Qa1+ が強烈だし、ルークのチェックを防ぐためにナイトが動けばクイーンが落ちますから。20...Nc4+ のような大技を喰らったのなら負けても諦められます。

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4ラウンド目。黒。Kさん。Scandinavian。


12...Bxf3 の後、13.Bxd6 Bxe2 なら黒の方がいいので、白はビショップかクイーンのどちらかで取り返すはずです。その際に 13...Qxd4 をして大丈夫か確認していました。そのポーンを取るのがいいか悪いかは別として自分より強い相手と戦う場合(まあ、私の場合、自分より弱い相手に当たることは滅多にないのですが)こういうリスクは取らなければアドバンテージを取れるチャンスはほとんどありませんから。で、14.Rfd1 には 14...Qc5、さらにビショップかナイトで追いかけられたら 15...Qf5 に逃げるつもりでした。ところが、実際には 12...Bxf3 13.Bxf3 Qxd4 14.Bxc6+

想定外の手でポーンを取り返されました。こういう手を指されると「あ、やっぱり自分より格が上だ」と実感します。


16...Nd5 はおそらく白が交換してくれると見込んで指しました。交換してくれれば、孤立したcポーンを隣のファイルに連結できると考えたからです。17.Nxd5 cxd5 18.Qa4+

狙い通りにポーンを連結することは出来たのですがキャスリングが出来なくなってしまいました。ナイトを動かす前は c6 にポーンがいて Qa4 はチェックにならないので、見落としました(この手のミスは防ぐのが難しいです)。


ここでこのゲームで一番後悔する手を指しました。キングがdファイルに寄ればe6のポーンを守れることは分かっていたのですが、48.Kb5 を許してしまうとaポーンが落ちて負けると直感が告げていたので盤面からポーンを減らす 47...e5? を。48.fxe5 fxe5 49.Rxe5 Rxa3

この時点だとポーンの数は同じですが、gポーンは守れません。


ここが最後のドローのチャンスだったようですが、

がベストで評価 0.00 と言われても、62...Kc8 なんて私レベルの普通の人間が指せる手だと思えません。実際はhポーンのプロモーションを止められずに負け。
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前回と合わせて2勝2敗。