前半は GM Pablo Lafuente によるレクチャーです。ポーンのエンドゲームがテーマでした。何度も難しいと言ってたのが印象的でした。ポーンのエンドゲームが難しい理由は、候補手のほとんどを読み切らねばならないからです。例えば、以下のポジションで白番。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhC58TMhcLRNf13H2NDaSArHIc9opxlz304DCWtKH9hMq2a99FZofy2Ismv1-Rv6ALwlXfxx9-xKng0Pt0qZTD4anU-N3CGZd-KF3OB8qhyIww2g-PncPaztcFTBHxOHOjlEqzpvNIp41Et/s320/20140706a.png)
8/5p2/8/6Pk/5P2/8/8/7K w - - 0 1
ポーンが多いから白が勝てそうですが、実はその逆。どうやったら負けを回避できるかを探すことになります。正解は2つのポーンをいきなり捨てて、その後でオポジションを取る 1.g6 fxg6 2.f5 gxf5 3.Kg1 Kg5 4.Kf1 という手順。どれも人間だと直感的に排除してしまいそうな候補手ですし、時間がなければ見つけるのは不可能です。GMでさえ難しいというのだから、難しいのでしょう。
同時対局の挑戦者は15人。私のゲームでは突然ナイトをサクる 19.Nxf7 が飛んできました。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEihOd2WmWPE-gRGb2Ud2K8_fjsq5iKpsR74hhpwwEekMmIIqaJ6wZ08ON9NdksYGfeU7_HSsW9i4NsJwigyE-kd_gQBoLOk0-W9pTXlEGF7c64sOT8GD_OJnR3xbw1SOj7SNMD7feJnJJd1/s320/20140706b.png)
3r2k1/rb2bNpp/4p3/qB1p4/Pp1PnB2/4P2P/1P3PP1/2RQ1RK1 b - - 0 19
19...Kxf7 20.Qh5+ Kg8 これ、メイトに出来るの?例えば 21.Be8 なら、と考えているうちにもう Pablo は私の前に来てしまいました。19...Kxf7 20.Bc7 でクイーンの逃げ場無し。始まる前は一番最初に負けなければいいと思っていたのですが、真っ先に脱落しました。
その後、他の人のゲームも見ていましたが、なぜ挑戦者がリザインしたのか分からないゲームが2つほどありました。それだけでも自分はまだまだだなと感じます。また、4時間以上立ちっぱなしだったGMはさぞかし大変だったろうと思いました。
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