![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg_TzZc7pjzDN74csV9fKwRORmLALApTX4lOuJ8N_DjRpZhy693xqIYAsYK1xZENWxqUbSF5DnQZmAMXZP-qFC151gsdmcnJyn90kL7RLnEpCG5YejGJHgKice9GlCgrRuCREGEtQ8DOnw3/s320/20150822a.png)
自分の悪いビショップは相手の良いビショップと交換してしまうという考え方があります。上の図で、黒の白マスのビショップはe6のポーンに邪魔されて活躍が期待できません。6...Ba6として白のd3のビショップと交換すべきでしょうか?
白には Qa4+ があるのでそれは悪い手だとすぐに察しましたが、すぐに 7.Qa4+ としても 7...Qd7 で防げることは見落としていました。白が駒得するには先に 7.Bxa6 Nxa6 としてから 8.Qa4+ です。これで a6 のナイトが落ちます。
今回のレクチャーのポイントはこのようなタクティクスではなく、ピースの交換の良し悪しです。しかし、私にとって一番興味深かったのは最後に取り上げられた Ruy Lopez の Exchange variation における白の戦略。1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5 a6 4.Bxc6 dxc6 5.d4 exd4 6.Nxd4 になると、
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh1C0Hk7u5nSSN6puFy8aLdhOxqV5ntaoRtsgDVM8Qw543bo2IncdATTdGc5ZYEoZz2WBl_1_NxbKu2gG62ifbWCORA6MN8nZ8DU1T67crbSIxIWDc1G-iDvUTtWl0yfbO4gdc-KY7C99Yn/s320/20150822b.png)
白のe4のポーンはパスポーンになるので、白のおおまかなプランとしてはピースをすべて交換し、ポーンのエンドゲームにして勝ちを狙うというもの。こういう長期的なプランが明確なオープニングは魅力的ですね。だからと言って 1.e4 に転向するつもりはありませんがポジション的に応用できる局面がもしあれば、迷わずそうします。
0 コメント:
コメントを投稿