私はタイムコントロールが短いゲームは苦手なのでコロナ前は持ち時間の長い(90分以上)大会にしか参加していませんでしたが、それはもう気にしないことにしました。
申し込みの際、自分は下の方のクラスだろうと思っていたのですが、いざ自分のレーティングを確認したらいつの間にか過去最高であろう1680まで上がっており、クラスA(1600-1799)になりました。まるで大会が始まる前から既にレベルアップが済んでしまったかのよう。
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開会式の前に「今更聞けないルール解説」が実施されました。正しいドローオファーが難しいという話がX(旧Twitter)で挙がっていることへのJCFなりの対応のようです。良い企画だと思います。
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1ラウンド目。黒。Aさん。QGD Cambridge Springs Variation。
7.Nd2 は定跡通りなのですが Chess.com のブリッツではおおよそ指されません。この1手でOTBは Chess.com のブリッツとは違うことを再認識しました。
エンジンの評価値を見る限りは途中まで意外にも善戦していましたが、最後は相手のパスポーンを止められず、43.Re8 でリザイン。
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2ラウンド目。白。M君。Colle System。
12.c4 は罠です。嬉しいことに黒は取ってくれました。12...dxc4 13.Bxh7+ のdiscovered checkで黒はクイーンが落ちます。
黒からも反撃はありました。16...Bh3
17.g3 Bxf1 18.Kxf1。仕方ありません。
私の直前の手は 27.Ng5。黒の指した 27...f6 は間違いで2手メイトになります。28.Qd5+ Kh8 29.Qxa8#。これで全敗は免れてホッとしました。
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3ラウンド目。黒。N君。Scandinavian Defense。
18...Qc7 は 19.f4 を誘う手(それを守っているc3のビショップは ...Nxc3 で消せるので)。白は期待通り指してくれたので、19...Ne3 のナイトフォークが入ります。
この大会は棋譜の記録は任意です。基本的に私は棋譜をとるように努めていたのですが、このゲームは時間が足りなくなって以下の局面で記録を断念。ここから先の局面の再現は諦めました。
最後は threefold になりそうだったのですが、それを嫌がった私がクイーンをタダで取れるマスに置いてしまい、即リザイン。残念です。
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4ラウンド目。白。Hさん。着ていた Knightmare のTシャツで町田チェスクラブの方だと分かりました。Colle System。
相手に孤立したdポーンを持たせ、マイナーピースをナイト対ビショップにしたところまでは自分の期待通りだったのですが、3ラウンド目と同様にクイーンをタダで献上するブランダー(28.Qe8+)をかまして即終了。やっぱり自分は持ち時間が短いゲームには不向きだと感じました。
ゲーム後に検討戦をしたのですが、自分の狙いはほとんど相手にバレバレだったことが判明。
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コロナ前から会っていなかった人達に会うことが出来たし、X(旧Twitter)でやりとりした人にも実際に会うことができたので、チェスの結果が悪くとも参加した甲斐があったと感じます。コロナ前ほどではないにせよOTBの場にもちょくちょく顔を出そうと思いました。