2016年8月16日

ジャパンリーグ4日目

7ラウンド目。黒。H君。Scandinavian。


お互いの展開が終わったところ。白はルークがすぐに使えるのでキングサイドアタックをやりやすそう。13...Nxe5 14.Bxe5 Qd7 15.Ne4 Ne8 16.Re3

黒は窮屈ですが何もしないと一方的に潰されそうなので、e6のポーンが弱まるのは覚悟の上で 16...f6。ポーンを使って相手のピースを追い返そうと試みます。


r4r1k/p2qb1n1/1pp1p3/6pp/3P1pR1/2B2Q1P/PPPN1PP1/4R1K1 w - - 0 25
そして、突いたポーンで相手のルークを捕獲。これで流石に負けはないだろうと安心しました。しかし ... 25. Rxg5 Bxg5 26.d5 Qxd5 27.Qxh5+ Kg8 28.Qg6 Rf7 29.Re5

あららら。ビショップを取られてもまだ exchange up だと自分に言い聞かせますが明らかに g7 に対する圧力で死にそうです。
29...Qd7 30.Rxg5 Re8 31.Ne4

31...e5 32.Nf6+ Rxf6 33.Qxf6。段々時間も減ってきて落ち着いて考えられなくなります。

33...Re6 34.Rxg7+ Qxg7 35.Qxe6+

これはもう負けです。

相手はこの勝ちポイントでAクラス入賞。逆に、もし自分が勝っていたら入賞出来てたってことです。残念。
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この大会でいつもの自分と違ったのは第5ラウンド。どのファイルをオープンするか、どういう手順でブレイクするか、いろいろ考えました。過去の大会ではあまりそういうことは考えた記憶がありませんから、こんな自分でも多少は成長(変化?)があるようです。

2016年8月15日

ジャパンリーグ3日目

5ラウンド目。黒。S君。Catalan。

当初は ...e5 を突くプランだったのですが、無理なことが判明。11...b5 でナイトを追い払っても 12.Ne5 とされると c6 が弱点になります。そこで、当初は予定していなかった ...c5 突きに作戦変更。


ナイトフォークが避けられないので、exchange down になることはもう受け入れ、a8のルークの避難場所を作りました。


白にルークをd8に置かれたら終わりだなって思っていたところ、23.Rxd7! Qxd7 24.Rd1

なるほど、そうやって実現するんですね。とりあえず 24...Bd5 で遮断しますが一時しのぎでしかありません。負け。

オープニングごとにある程度どう指すべきか知らないと上級者相手だともうお話になりません。
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6ラウンド目。白。K君。Modern。


ここからしばらく間、白は a2-a4 が良かったそうです。過去にも似たようなポジションでそう指摘されたことがありますが、残念ながらその良さをきちんと理解していないので自発的には指せません。


19...Nh5。ゲーム中、唯一ラッキーと感じた手でした。防戦気味だったのでルークを交換できる 22.Re8+ を指せたのはありがたかったです。


26.c4?。黒が次に 26...Nf4 を指してくるのが見えていませんでした。たまにある「指した後で間違いに気付く」パターン。これでピースダウン。


最後は 42.Nxd2 Bxd2 43.Kxd2 b1=Q でリザイン。
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明日の相手はホワイトナイツの部員のようです。私の指すオープニングはバレバレですから、きっとプレパされまくりでしょう。

2016年8月14日

ジャパンリーグ2日目

3ラウンド目。黒。Nさん。Scandinavian。初心者だそうです。

3.Bd3。面喰いました。相手が本当に初心者であることに安心する一方、そういう自分もg2のポーンを取れることを見落とす初心者ぶり ...。


昨日はもったいないサクリをした反動か、3ピースアップになっても安全に安全に指しました。この後は 17.Rxd8+ Rxd8 の後、白クイーンがだいたいどこに行っても 18...Rd2 という無難なプランで勝ち。
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4ラウンド目。白。Iさん。Colle。


16.dxc5。罠のつもりだったのでわくわくしていました。16...Bxc5 ならば、17.Nxe4 dxe4 18. Bc4+ でクイーンに対する discovered attack でピースアップ。17...Rxe4 なら、18. Bxe4 でもピンが利いてるのでビショップを取られません。しかし、読まれていたようで、16...Nxd2。ガッカリしました。


我ながら良い手を見つけました。仮に黒が 21...g6 としてもピンがあるおかげで、22.Bxf5 が出来ます。


ところが、あともうちょっとで40手というところでタイムトラブルに陥ります。37...Rc1 が恐ろしくて半パニック状態になり、受け間違えました。37.Kf2? Qxa2+ 38.Kf3 Qxb3。せっかく築いてきた優位性を失い、時間切れスレスレで40手を迎えました。相手がヘビーピースをさっさと交換したので、1ポーンダウンのダブルビショップのエンドゲームにガラリと姿が変わります。


相手は格上ですし、当然、勝ちを狙っていました。Connected passed pawn を作ろうと工夫してきますし、こっちのビショップが行きたいマスに行けないようにうまく妨害してきます。私はもう諦めモードに入っていて、この難解なポジションからどうやったら勝ち切れるのか見せてもらおうという気分でした。


いくら自分より強くても人間なのでミスをします。上の図の 67...b4 が私にとって起死回生のチャンスを与えてくれました。68.Bc2+。これで、g6 のポーンが落ち、私の g ポーンがパスポーンになります。

こうなったらさすがに弱気な私でも勝てる気がしてきます。相手はビショップが両方落ちてからリザイン。5時間半を超える長いゲームでした。
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2016年8月13日

ジャパンリーグ1日目

1ラウンド目。黒。T君。1.g3。


ドローで良いと思いつつも自分からはクイーンを交換しなかったのですが、こんな風に催促されてしまったので交換しました。


20手もの間、駒の交換がなかったので上の局面でドローオファーしてもみるも蹴られる。


上記局面では「自信はないけど多分大丈夫だろう」くらいの気持ちでいましたが、81.Bxe6+ が来てビビる。驚きのあまり負けるのかと思いましたが 81...Nxe6 82.Kg6 Nc5 83.Kxf6 Nxe4+ でドロー。レーティング差が400以上あったので嬉しいです。これでもう残りの試合は全部負けてもいいやって思っちゃうくらい。
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2ラウンド目。白。A君。Barry Attack。


攻撃の準備を長い間していたので、サクリで攻撃の火蓋を切りたくてウズウズしていました。1つ前の手の時は30分考えても成立しそうな攻撃手順が見つけられず、ぐっと堪えましたが、黒の 24...Kh8 を見たら、きっと失敗すると思いつつも 25.Nxg6+ Nxg6 26.Rxh7+ Qxh7 27.Rxh7+ Kxh7 28.Qxb4 と突撃してしまいました。

バカなことをしたと思いましたが、Fritz の評価は 0.00。そんなに悪くはなかったようですが、数手後にキングとクイーンをナイトでフォークされてしまい、チャンスを棒に振りました。負け。明らかに自制心が足りなかったのが敗因です。
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明日の相手は初対局の方です。どの程度の強さの方なのかさっぱり分からないのでちょっと怖いです。